アイーダ

  ポルトガルの帰りは、パリに２泊したのでその記事をと思っていたけれど、
土曜日、新国立劇場にオペラ「アイーダ」を見に行き、とってもよかったのでこれを
先にのせます。

　今回の舞台写真。中央がエジプト王。ハンサムで長身の斉木健詞。
左が王女、マリアンナ・タラソワ。線が細いが最後４幕での演技、アリアがすばらしかった。
さらに左が将軍ラダメス、甘い声の丸顔マルコ・ベルティ。

王様の右がアイーダ、ノルマ・ファンティーニ。エチオピア人なので黒くしている。
さらに右がエチオピア王、アイーダの父。堀内康雄。
堀内は慶応大卒で３年会社勤務の後、イタリアに渡り、オペラ歌手となった人。


オペラ「アイーダ」は、古代エジプトの王宮が舞台。
豪華絢爛な舞台造りで有名なゼフィレッリの演出なのでぜひ、ぜひ、見たいと思っていた。

ゼフィレッリは、映画監督ビスコンティの助手として仕事を始めた。
ビスコンティは自分自身が伯爵であったので、富裕な階級を描いた「山猫」や
「地獄に落ちた勇者ども」など、華麗な場面の多い映画を得意としていた。
ゼフィレッリは映画「ムッソリーニとお茶を」や「永遠のマリア・カラス」の監督もしている。

　幕が上がると、中央に巨大なスフィンクス。太い円柱が両脇に。壁にはエジプト模様の彫刻。
計りしれなく高い天井。壮大な装置である。
主役のアイーダは、エチオピアの王女。エチオピアがエジプトとの戦いに敗れたので、
身分を隠して、エジプト王女に使える奴隷になっている。
エジプトの将軍ラダメスと恋仲。王女もラダメスに恋心。

　第二幕は、将軍ラダメスがエチオピアとの戦いに勝った凱旋パレード。
勇壮なトランペットの演奏「勝ちて帰れ」が響きわたる。このメロディはとても有名。
http://jp.youtube.com/watch?v=jUv-G8TzkMc

本物の馬が疾走して舞台を駆け抜ける。
バレエのお披露目もある。
合唱、通行人のエキストラなど、１００人以上が舞台の上にいる迫力。

　圧倒されるまばゆい舞台でした。
三幕、四幕と続き、休憩が３回で、約４時間。
車で行ったので、駐車料金２７５０円。６００円の割引で２１５０円。
もっと割引があってもいいのに。。

 

今、私の部屋の窓から見える桜。大きな木が３本。

コメント 25

アイーダの曲が流れてきそうです。いいなぁ。ちょっと演劇のチェックをしてみようっと。
by Ikesan (2008-04-01 04:10) 

↑アイーダの曲って、どんなのだったっけ・・・。
さっきまで、オランダのラップ聞いてたので、
頭の中は、それ一色で、離れない・・・。
すごく気になるのに、思い出せないよぉ～。
それにしても、とっても豪華な衣装ですね♪　
by Inatimy (2008-04-01 05:02) 

オペラと観て、自分の部屋の窓から桜が見える。いい暮らしですね。
by whitesox (2008-04-01 08:45) 

アイ―ダの舞台、まるで絵画のようですね。
自分の部屋から見れる桜はいいですね、季節がはっきりしますね。
東京では以前見られた桜の木が年を重ねるたび新しい建築物でどんどん隠れていきます。でもまだ見晴らしはいいですけど。

by いっぷく (2008-04-01 11:11) 

＞圧倒されるまばゆい舞台を堪能されたんですね。
迫力のある舞台の様子、豪華な衣装。
再現されたかのような装置、素晴らしいですね。
4時間があっという間？だったでしょうか。

お宅も窓から桜が、こちらも素晴らしいです(*^。^*)
いいですね～。
by ムーミン (2008-04-01 11:23) 

nice＆コメントありがとうございました。
▲Ikesan、ブラスバンドをやっていた人は、たいてい一度はチャレンジしてみてるアイーダの曲。元気がでますね。


by TaekoLovesParis (2008-04-01 21:23) 

アイーダのアリアはどれも好き！
by wino (2008-04-01 21:35) 

nice＆コメントありがとうございました。
▲Inatimyさん、アイーダの曲が聴けるように、本文の第二幕の説明のところにリンクを貼っておきました。１０秒くらい聴いたところで、「あ、このメロディね」っていうトランペットがでてくるはず。
YouTubeに若い頃のパバロッティやドミンゴの"Celeste Aida"というアリアがあって、結構おもしろかったです。

▲whitesoxさん、はい、いい暮らしのとき６割、冴えないとき４割。
whitesoxさん宅の窓からは、「青い塀」が見えるのでしょうか？

▲いっぷくさん、ほんとそのとおり、大きな桜の木のあるお屋敷が壊されて、跡地に複数軒の家が建つというのが、東京の図式ですものね。
桜の花が終わると若葉の季節、夏はセミ、秋は虫の声。四季の移り変わりがよくわかるこの場所、気に入ってます。
アイコン、アリスのトランプの兵隊に変わったんですね！いっぷくさんの手作りですか？

▲ムーミンさん、今、思いだしてみても夢のような時間でした。
舞台を変えるために毎回休憩が２５分と長いんですよ。
私は、この桜の写真をアップしながら、ムーミンさんのお宅の咲き乱れる
いろいろなお花を思い出していました。

▲winoさん、やっぱりお好きですか！芳醇なワイン飲みながら聴きたい
ですね。

by TaekoLovesParis (2008-04-01 23:09) 

リンクをしてくださったので、アイーダの曲、わかりました。
運動会でかかっていたような。
ぅ～ん、だんだん、オペラにいってみたくなりましたっ☆

by pistacci (2008-04-02 02:07) 

『凱旋行進曲』は有名な曲で、殆どの人が一回は耳にした事があるかもしれないですね。自分も週に何回か聞いているんですよ、でも何処で聞いてるのか何故か思い出せないんです、テレビなのか、ラジオなのか、それともスーパーマーケットとかで流れてるのか...
舞台の特徴は役者たちの気合の入った演技。映画やテレビと違って舞台でのセットは限られている為、役者たちはその設定状況と雰囲気をも醸し出す必要がありますものね。
でも写真で見る限り、この舞台はPharaohのエジプトが背景だけあって、セットの装飾が凄く豪華で派手で見応えあったでしょうね。
＊自宅の窓からこんな素敵な桜が眺めれるとは... 羨ましい限りです。
by Taddy (2008-04-02 08:48) 

壮大な舞台ですね！
馬が駆け抜けたり、100人もの人々が舞台上にあるなんて圧巻でしょうね。
Taekoさん、いつもすてきな芸術の世界に身を置いてらして　うらやましい～
by バニラ (2008-04-02 19:19) 

すごい感動がTaeko さんの文章からも
伝わります。豪華な舞台装置
恋物語から一転凱旋パレード
見て楽しく詳しく歴史しを知っているともっと楽しい。
賑やかそうで、眠る暇なくついていけそうです？。
部屋から見える桜も満開
春爛漫やっと暖かくなりました。
by とらｉｏｎ (2008-04-02 21:26) 

とらionさん、阪神強いですね～。連日感心しています。快進撃の５連勝。
私はご存知のとおり「とら一番」ではないけれど、鳥谷は、精悍な顔で
プレイもかっこいいからファンです。今年もたくさん鳥谷を描いてくださいね。

そう、アイーダの感動は今も続いています。長持ち（笑）
３幕、４幕は３５分と短いので、見るほうの緊張も持続できるんです。
最近は、YouTubeという動画サイトで往年の有名歌手の舞台を数分間
ですが見れるので、比較ができて楽しいです。

by TaekoLovesParis (2008-04-02 22:58) 

nice＆コメントありがとうございます
▲pistaさん、アイーダの曲は運動会、ありえますね～。
私の同僚も、「オペラ、見たことないんですけど、新国立劇場は電車で一本だから、つれていってください」。以来、彼女ははまっちゃって、最近では「魔弾の射手、これどうですか？」とか、「チャルダッシュの女王行きましょう」と積極的です。pistaさんもそうなるかもね。

▲Taddyさん、どこで聞いてるか思い出した頃でしょうか？（笑）
アイーダは、イタリア（ローマとかヴェローナ）の野外円形劇場での公演が一番いいそうです。歌手は夜空に向かって声を張り上げて歌うし、本物の
象が出てくることもあるそうです。
最近はアイーダの舞台を現代に置き換えたシンプルな演出もありますが、
私は行こうと思いません。やっぱり豪華で派手なセットがいいなぁ。

▲バニラさん、今回のアイーダはすごい人気で、会員の先行発売の期間に
全部売れちゃったそうで、チケット買えなかったんですよ。あきらめていたら、知人が買いすぎて余っているというので、分けてもらったのです。「あなた、買えた？」ときいてくれた情報通の友達がいたからこそ、です。
そうですね、中・高校の友達がそれぞれ違う分野にすすんでくれたから、
そのおかげで人生が豊かになっています。



by TaekoLovesParis (2008-04-02 23:51) 

Taeko さん。パリにも立ち寄ったのですね。
その記事楽しみにしています。
ゼフィレッリはオペラ演出家としても名高い人ですね。僕も観たかった。
「ロミオとジュリエット」を監督したのもゼフィレッリですね。
「凱旋行進曲」はサッカーの応援？で使われていてよく聴きます。

by りんこう (2008-04-03 19:29) 

アイーダ・凱旋行進曲、大好きです♪(^_^)/
首の長いアイーダトランペットいいですよね♪
綺麗な裸のお姉さん！？に誘惑・挑発・魅了されてきたばかりなので、
頭の中がイタリアンモード全開（全壊？）です！(≧▽≦)ｂ
部屋でお花見、素敵ですねー！
帰りの心配がいらないから呑み放題・・・１人２本！？(^_-)
by りゅう (2008-04-03 21:41) 

ゼフィレッリの「永遠のマリア・カラス」は観ました。オペラの演出をしていた彼ならではの作品でしたね。
観ながら、カラスの歌声はあらためて尊いものだと思いましたが。
by katsura (2008-04-03 22:13) 

nice＆コメントありがとうございます
▲りんこうさん、このゼフィレッリ演出は、新国立劇場ができた１０年前のもので、今回はそのとき演出助手だった人が忠実に再現したのだそうです。
ゼフィレッリも７０歳過ぎなので、わざわざ日本に来るのは大変らしいです。４０年前の映画「ロミオとジュリエット」のジュリエット役だったオリビア・ハッセーと歌手の布施明が結婚したので当時は話題になりました。りんこうさんの生まれる前？
そう、「凱旋行進曲」サッカーのサポーターに歌われてたと思います。

▲りゅうさん、アイーダトランペットご存知なんですね。すごい。私は見に行った日に、舞台の上に立って演奏している人たちのトランペットは首が長い特別のアイーダ用トランペットなんだ、と教わったばかりです。
＜綺麗な裸のお姉さん＞
→ウフィッツイ美術館から来たヴィーナスですね。うふ、たしかに完璧誘惑ポーズですよね。ノックアウトされちゃいましたか？（笑）りゅうさん、余韻がまだ残っているらしい。
さくら、毎朝、カーテンを開けて「まだ散らない、大丈夫」って確認。
コーヒー飲みながら、しばし、眺めています。２本じゃなくてコーヒー。

▲katsuraさん、さすが、ちゃんと「永遠のマリア・カラス」をおさえていらっしゃいますね。オナシスもすごいですよね。マリア・カラスの次がジャッキーなんですから。カラスの「カルメン」、レコードを持っていますが、ドラマティックです。
by TaekoLovesParis (2008-04-04 01:04) 

またコメント出遅れてしまいました！すみません。
オペラ、すばらしいですね。昔ロンドンに語学留学していたときに
「カルメン」を見ました。日本ではほとんど行ったことがありません。
一度行ってみたいものです。

ところで、Taekoさんの桜、すごくきれいですね。この桜を眺めながら、
ワインの1,2本が空になりそうな気が……。（＾＾）
by coco030705 (2008-04-04 19:24) 

アイーダ、ゴージャスそうな舞台！
きんきらしてますねー。
堀内さん、会社員やってからオペラ修行！
すごいですねー。
ああ、オペラ観に行きたい〜
by miku (2008-04-05 01:39) 

Cocoさん、遅くなりましたがnice＆コメントありがとうございます
ロンドンでカルメンですか。よかったでしょうね。聞き覚えのあるアリアが出てくるオペラは楽しいですね。
桜の季節は、誘われて飲みに行くことが多いから、家にいるときは飲まずに。。大阪は水辺再生計画で桜を植えている、というのを昨日TVで見て、
Cocoさんの昨年の桜の写真を思い出していました。
by TaekoLovesParis (2008-04-06 11:40) 

mikuさん、遅くなりましたが、nice＆コメントありがとうございます。
そう、私はきんきらきんの舞台が好きなんですよ～。非日常的な世界が。
芸大や美大を出てない絵描きの人とか、音大を出てない音楽家とか、エールを送りたいです。
by TaekoLovesParis (2008-04-06 11:44) 

シェリーさん、M-cubicさん、rebeｃｃaさん、aranjuesさん、Lunaさん、きぃさん、イリスさん、そらまめさん、yuhki、、niceをありがとうございました。
by TaekoLovesParis (2008-04-06 11:48) 

3/20に私も母と「アイーダ」行ったんですよ！
私的にはフィガロより分かりやすくて楽しめました。
最後のお墓下の舞台装置には、おったまげました。

by かよりん (2008-04-13 00:59) 

かよりん、いらしたんですね！
フィガロの簡素な舞台より、豪華でよかったですよね。
お墓がちゃんと地下になってて、私もびっくりしました。２階建ての舞台装置
っていうことですよね。フルートのかよりんだから、トランペットも堪能なさったことでしょう。
by TaekoLovesParis (2008-04-13 10:12)