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魔弾の射手(オペラ)、和食 [オペラ、コンサート、バレエ]

オペラ「魔弾の射手」を見に新国立劇場へ行った。(初日、4/10)
ウェーバーの作曲で、序曲と、「狩人の合唱」は知っているけど、オペラを見るのは初めて。

いきなり幕が開き、狩の名手マックスが不覚にも農夫に破れ、悔しがっている。
芝居が続き、序曲は? と思っていたら、静かにあの「秋の夜半の~♪」のメロディが始まった。
霧深いドイツの森の雰囲気を弦がじわじわと、そしてホルンのこもり気味の音が響く。

Madan1.JPG

「魔弾の射手」は、それまでオペラといえばイタリアものしかなかった時代に、
初めてのドイツ人作曲家のオペラということで評判になり、詩人ハイネが
「街を歩くと、あちこちから、オペラの曲が流れてきて、うるさいほど」と書いて
いるほどの熱狂的な歓迎ぶりだったらしい。

舞台は「森」と、ドイツ人好み。物語も、恋愛もあるが、悪魔対人間という魂の葛藤で、
これまたドイツっぽい。ファウストを思い出す。観客も男性が多かった。
狼谷のシーンでは、大きな蜘蛛が舞台を這いまわり、空には赤い火の車が見えていた。
照明が上手で、スペクタクル感をいっそう盛り上げていた。

演出も指揮者も主演の歌手もドイツ人。脇を大島幾雄、平野忠彦、池田直樹といった
重鎮の歌手たちが固める。長身の妻屋秀和の白い衣装の隠者もよかった。
アガーテ役のエディット・ハッラーも堂々と聞かせたが、従妹役のユりア・バウアーが
きゃしゃな体でかわいく演技が上手だった。

指揮者のダン・エッティンガーは、なかなかの好青年。私はクライバーンのレコード版が
頭にしみこんでいるので、モダンな演奏のように思えた。

Madan.JPG衣装は日本人。ひびのこづえ。
舞台あいさつで本人が着ていた黒のロングワンピースもスカートのひだ奥が
ベージュと白になっていて、すてきだった。

 


 [ー(長音記号1)] [ー(長音記号1)]
 友達7人と会食(悠遊会)。
3年前に亡くなった仲間R子のお墓参り、武蔵小金井の多摩墓地の帰りなので、
JR中央線、三鷹駅北口横のお寿司屋さん「福松」。
N嬢が「こぎれいなお寿司屋なので、はいってみたら、牛丼の松屋のやってる店
だったのよ。でも、おいしかったから」 と決めてくれた。

「松屋本社」という新しい銀色のビルで、1階は「松屋」。
地下に降りていくと、

Fukumatu1.JPG


個室なので、ちゃんと写真を撮れたのに、話と食べるのとで、煮物、突き出しの写真なし。

Fukumatu2.JPG Fukumatu4.JPG

 

Fukumatu7.JPG Fukumatu3.JPG

 5250円のコース(飲み物つき)に追加のお酒と部屋代1000円で6500円也。

「前回のお墓帰りは、フランス料理(リストランテ大沢・武蔵小金井)だったから、
今回は和食で」と、いつもながらに名幹事のN嬢の企画でした。

「魔弾の射手」は、それまでオペラといえばイタリアものしかなかった時代に、
初めてのドイツ人作曲家のオペラということで評判になり、詩人ハイネが
「街を歩くと、あちこちから、オペラの曲が流れてきて、うるさいほど」と書いて
いるほどの熱狂的な歓迎ぶりだったらしい。

舞台は「森」と、ドイツ人好み。物語も、恋愛もあるが、悪魔対人間という魂の葛藤で、
これまたドイツっぽい。ファウストを思い出す。観客も男性が多かった。
狼谷のシーンでは、大きな蜘蛛が舞台を這いまわり、空には赤い火の車が見えていた。
照明が上手で、スペクタクル感をいっそう盛り上げていた。

演出も指揮者も主演の歌手もドイツ人。脇を大島幾雄、平野忠彦、池田直樹といった
重鎮の歌手たちが固める。長身の妻屋秀和の白い衣装の隠者もよかった。
アガーテ役のエディット・ハッラーも堂々と聞かせたが、従妹役のユりア・バウアーが
きゃしゃな体でかわいく演技が上手だった。

指揮者のダン・エッティンガーは、なかなかの好青年。私はクライバーンのレコード版が
頭にしみこんでいるので、モダンな演奏のように思えた。

Madan.JPG衣装は日本人。ひびのこづえ。
舞台あいさつで本人が着ていた黒のロングワンピースもスカートのひだ奥が
ベージュと白になっていて、すてきだった。

 


 [ー(長音記号1)] [ー(長音記号1)]
 友達7人と会食。
3年前に亡くなった仲間のお墓参りのあとなので、JR中央線、三鷹駅北口横の「福松」。
N嬢が「こぎれいなお寿司屋なので、はいってみたら、牛丼の松屋のやってる店だったのよ。
でも、おいしかったから」 と決めてくれた。

「松屋本社」という新しい銀色のビルで、1階は「松屋」。
地下に降りていくと、

Fukumatu1.JPG


個室なので、ちゃんと写真を撮れたのに、話と食べるのとで、煮物、突き出しの写真なし。

Fukumatu2.JPG Fukumatu4.JPG

 

Fukumatu7.JPG Fukumatu3.JPG

 5250円のコース(飲み物つき)に追加のお酒と部屋代1000円で6500円也。


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miku

ドイツの森は、深く黒い感じがします。
悪魔対人間、でしたかー。
昨日まで読んでた「モンスター」(すみません、漫画です)もそうだった。
三鷹、わりとご近所です。
駅の近くのビルの美術館、たまに行きます。
亡くなったお仲間の方のお墓が三鷹なんですか?
by miku (2008-04-18 00:43) 

Inatimy

ソフトフォーカスで、和食を描いた静物画のよう♪
甘海老に励まされ、明日もがんばろう・・・って気分です♪
by Inatimy (2008-04-18 05:37) 

いっぷく

オペラを楽しみ、食を楽しみ、旅を楽しむTaekoさんは
おいしい生活をおくられていますね。
上質な過ごされ方にいつも感心しています。
by いっぷく (2008-04-18 07:44) 

bonheur

Taekoさん、マダムって感じですね。いつも素敵です~。
by bonheur (2008-04-18 09:35) 

TaekoLovesParis

nice&コメントありがとうございます
▲mikuさん、私も以前、「モンスター」にはまっていたから、ドイツで恐怖と戦いながら人間の能力を信じて行動するDr.天馬のこと、わかります。似てる世界ですよ。浦澤直樹の「マスターキートン」も好きでした。今は、イタリアが舞台の「チェーザレ」が好きです。

お墓は小金井の多摩墓地。小金井のいいお店は駅から遠いので、帰りもタクシーよんでもらわなくちゃで、不便だから三鷹になりました。
<駅の近くのビルの美術館>→どこかしら?

▲Inatimyさん、Inatimyさんは海老好きだから(笑)。
オランダ在のInatimyさんは知らないかもしれないけど、「松屋」って、
吉野家に次ぐ牛丼チェーンなんですよ。高級感はゼロ。だからこういう
おすし屋さんって予想外でした。

▲いっぷくさん、そうおっしゃっていただいて、自分の恵まれている生活を
認識しました。ニッコリ
by TaekoLovesParis (2008-04-18 09:53) 

pistacci

オペラというと、オペラ座の佇まいが浮かび、歴史もあるし、クラッシックだし、もっと舞台が重厚なイメージでした。でも、モダンなのね。
衣装や演奏も、観客に合わせてアレンジされていると、思いました。
こうして紹介してくださると、敷居が低くなりますね。

by pistacci (2008-04-18 09:55) 

katsura

ウェーバーの「舞踏への勧誘」という曲、けっこう好きです♪
by katsura (2008-04-18 11:23) 

miku

三鷹駅南口にある商業ビル、コラルの5階にある三鷹市美術ギャラリーです。なかなかいい企画やるんですよ。
チェーザレも面白いですよねー。ちょっと難しいですけど...
by miku (2008-04-18 23:47) 

TaekoLovesParis

mikuさん、さっそくありがとう。この店と反対側ですね。
今度、企画展、気にしてみます。
チェーザレは歴史上の実在の人物ばかりでてくるから、検証がむずかしかったでしょうね。絵もていねいに描かれていますね。
by TaekoLovesParis (2008-04-19 00:17) 

TaekoLovesParis

katsuraさん、<「舞踏への勧誘」>、知りませんでした。今度、聞いてみます。
by TaekoLovesParis (2008-04-19 00:20) 

TaekoLovesParis

pistaさん、この装置だったら、ミュージカルとたいして変わらないです。
オペラはミュージカルより重唱がきれい。特に4重唱なんてすごい迫力で、
聴かせてくれます。
by TaekoLovesParis (2008-04-19 00:23) 

TaekoLovesParis

bonheurさん、ありがとう。年齢的には十分マダームです。
by TaekoLovesParis (2008-04-19 00:33) 

かよりん

Taekoさん、オペラづいていますね♪
「魔弾の射手」ってタイトルだけは知っていましたが、内容は知りませんでした。深そうな物語ですね。

お食事もおいしそうです。
by かよりん (2008-04-19 01:00) 

とらion

朝から荘厳な気持ちになれました。
YOU-TUBEでオペラは見れませんでしたがオーケストラ魔弾の射手を聴けました。
その後楽しい会食を頂き今日一日 風 はまだ強いようですが
すがすがしく過ごせそうです。

by とらion (2008-04-19 07:32) 

雛鳥

「魔弾の射手」…すみません、不勉強で初耳です(汗)。
私もオペラといえばイタリア、という図式が出来上がってしまいますが、
ドイツのものは斬新というか個性的ですね。
最も、音楽の国なので、クオリティの高さは伺えます。
昨年折角オペラデビューしたことですし、今年もまた見に行きたいところです。
松屋はこんなおしゃれなお店もやっているんですね!びっくりです。
お寿司、おいしそうです♪
by 雛鳥 (2008-04-19 12:35) 

シェリー

いろんなオペラがあるのですねー
オペラの衣装ってきっと豪華なんでしょうね
日本人の方が手がけてるなんて嬉しいですよね。
牛丼の松屋さんには行ったことあるけれど
おすし屋さんもやってたなんて驚きです!
7人のお友達の会食って賑やかだったでしょうね。
by シェリー (2008-04-19 21:15) 

aranjues

若かりし頃、一度魔弾の射手を見に行った事があります。
あの頃は忙しくお金もなかったのにオペラを聴こうという
意気込みがありました(笑)。最近はとんと行ってません。

松屋経営のお寿司屋さんですか。ちょっと興味ありますね。
by aranjues (2008-04-20 23:08) 

てんとうむし

週末に行ったレストランでBGMにオペラが流れていたので「おぉ、Taekoさんちっくだぁ♡」とウキウキ気分でした。
by てんとうむし (2008-04-21 00:14) 

TaekoLovesParis

nice&コメントありがとうございます
▲かよりん、そうなの。オペラへのお誘いが多いんです。見る端から忘れちゃうといけないから、記事にしてます。ミュージカルは私より上手に書いてくださる会長、書記、その他、、さまがいらっしゃるから、私はコメント側にまわります。

▲とらionさん、ドイツもののオーケストラって、仕事モードの時のとらionさんに似合うと思っていますが。。まじめにきちっとです。

▲雛鳥さん、「魔弾の射手」という名前はご存知なくても、その中で使われている曲は、きっとお耳になさったことがあると思います。
モーツァルトもドイツなんですよ。「魔笛」は、「魔弾の射手」と同じく森が舞台です。ワーグナーになると、長時間のものが多く大変ですが。。
私の持っている「オペラ事典」は、20代のとき買ったもの。もう何年も使っています。見たものにはマーカーでしるしをつけています。

▲シェリーさん、そう、豪華な衣装が多いです。以前、銀座の松屋デパートへ「オペラの衣装展」、見に行ったことがあります。実際にパバロッティなど、有名人が着たものがあり、臨場感がありました。
ここ、「寿司と懐石」って店なのに、メニューに「ステーキコース」5000円っていうのがあったんですよ。牛丼と同じお肉じゃないのはわかってるど、、
イメージが、ね。

▲aranjuesさん、お~~~見にいらしたことがおありだったんですね!
<忙しくお金もなかったのにオペラを聴こうという意気込み>
→すてきですね~。
何ヶ月も前からチケットをとるっていうのは、仕事で忙しい時は無理ですよね。さらにオペラ見るのも体力がいるから、仕事が終わってからは、やっぱりビールを選んでしまうでしょ。
<松屋経営のお寿司屋さん>
→価格帯から言っても、松屋とは客層がちがいますよね。松屋の知名度が強みなんでしょうけど。

▲てんちゃん、オペラで私のこと、思い出してくださるなんて、とってもうれしい!


by TaekoLovesParis (2008-04-21 21:42) 

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