オルセー美術館2008年冬(2) [☆彡Paris 美術館]
オルセー美術館での今回の企画展は、「ピカソによるマネの『草の上の昼食』の変奏」
これがマネの「草の上の昼食」
これをもとにピカソが、どんどん変奏していく20枚以上の絵が展示されていた。
う~ん、、最後の方は、もう原型を留めていなかった。
マネの絵は、何回見てもあきない魅力がある。
「バルコニー」 1868年 左端は、義妹で画家のベルト・モリゾ
「笛を吹く少年」1866年
闘牛場
ドガは、マネより2歳年下。
ドガ 「ベレッリ一家」 1858年
黒い服を着て、父の喪に服しているドガの叔母と娘たち。
右の少女が、じっとしているのに飽きているようすが、絵に活気を与えている。
ドガの叔母はフィレンツェの貴族、ベレッリ家に嫁いでいた。
「長いすにすわるモネ夫人」 1871年
モネ夫人カミーユ、静かな気配。この頃はもう病気だったのだろうか?
ギュスターヴ・モロー 「イアソン」1865年
クールベの「鹿」
この他にも鹿を描いた絵が数点あった。
ドラクロワのライオン、クールベの鹿は比類なき技だと思う。
ミレー「春」 1848年 虹が美しい!
農民を描いたものでは、私は、ミレーよりジュール・ブレトンが好きだ。
「落穂ひろいの召集」
ロートレック 左:「Justice Dieuhl」 右:「ベッド」
フレデリック・バジール 「ピンクのドレス」
木々が、人物を近くに、南仏のオレンジ色の屋根の家々を遠くに見えるようにしている。
印象派の先駆者バジールは南仏出身。裕福だったので、ルノワール、モネ、シスレーらを
支えたが、普仏戦争に志願、29歳で戦死したため、作品が少ない。
今回は、あまり時間がなく、たくさんの写真を撮れなかった。
デジカメの「ミュージアムモード」は、フラッシュなしで撮れるけど、色あいの違うものが
いくつもある。ガラスが光ってしまったものもあった。
きっと一眼レフだとうまくいくのだろう。
おはようございます。
ずいぶん盛りだくさんですね。それを写真に撮れる美術館って嬉しいです。マネの「草の上の昼食」は裸の女が一人で正装の男が二人そして川に入っている女が一人。全員が裸の方が違和感がないと思いますが、不思議な絵です。それに目線と男の指が何かを物語っているようです。それにしてもこの作品から着想が浮かび20点もピカソ流の作品に仕上げるなんて、流石巨匠です。それだからこそ8,000点もの作品が残せたんですね。
by 匁 (2009-01-24 09:19)
匁さん、おはようございます。
前回も今回も一番にいらしていただき、ありがとうございます。
<写真に撮れる美術館って嬉しいです>
→そうなんです。自分の思い出にと、さ、さっと立ち位置も考えずに
撮ったら、ぼけてるのが多くて申し訳ないです。
「草の上の昼食」、ほんと不思議な絵です。だからこそ、ピカソが変奏を思いついたんでしょう。匁さんも「ラス・メニーナス」同様、なにかアイディアがおありですか?
きのう友達とピカソの作品数を千か万かと話してたのですが、8000だったんですね。
by TaekoLovesParis (2009-01-24 10:18)
クールベの『画家のアトリエ』も落選、マネの『草上の昼食』も落選、
倫理観での評価だったり、時代を映していますね。
新しい試みは常に抵抗にあいますね。
何かの本で『草上の昼食』のようなことが広大な公園の一角で実際の風俗として当時あったとのことを読んだことがあります、真偽はわかりませんが。
by いっぷく (2009-01-24 11:30)
マネって優美さがどことなく漂いますね。
by katsura (2009-01-24 12:19)
素敵です~。自分もオルセーにいる気分になりました(^^)
実際に足を運ぶと何百枚と作品がある中で、一枚一枚の印象が薄くなりがちなのですが、こうして丁寧に見せていただくと、ゆっくり味わうことができてありがたいなあ、と思います。
確かにマネは奥深さからなのか、飽きませんね。
by Bonheur (2009-01-24 12:35)
いっぷくさん、ありがとうございます。
モネにも「草上の昼食」がありますから、きっと、その時代の風俗だったんでしょうね。モネの絵では、女の人のドレスがすてきで憧れます。
今だったら、ピクニックにそんなドレス着ないでしょう、という感じですが。そんなことも時代の反映ですね。
クールベの「画家のアトリエ」は、「オルナンの埋葬」と共にものすごく大きな絵なので、クールベ部屋はかなりの広さです。画家のアトリエといえど、真ん中に裸婦がいるのは、受け入れら難かったでしょうね。
by TaekoLovesParis (2009-01-24 12:59)
沢山の絵を見せて頂きありがとうございます。
前回のコメント返し ありがとうございました。
私が行ける展覧会は 企画展が多いからかもしれませんね!!
・・・窓がないことに気が付きました。
今回 行ったサントリー美術館も構造上窓はないですね!
どちらにしても あの薄暗さは疲れました。
by ララアント (2009-01-24 18:07)
nice&コメントありがとうございます
▲katsuraさん、マネの絵の女性はドレスが優雅ですね。
人物画にはマネ特有の気品があるので、外国の美術館でも「あ、マネ」とすぐわかります。
▲Bonheurさん、少しだけでも、オルセーに行った気分と思っていただけて、うれしいです。オルセーの中は、地図を片手に歩いている人が多いです。そのほうが自分の好きなもの中心に効率よく見れるのでしょうね。工芸品もあるのですが、私はそちらは、さっと見ただけなので、そのうちゆっくり、と思っています。
▲ララアントさん、美術館は箱ものといわれたりします。サントリーは、
ビルの一角だから窓がないのでしょう。うす暗いと一生懸命目をこらして見るので、疲れるのでしょうね。絵によっては、あまり明るすぎると、きれいに見えないものがあるんですよ。照明はむずかしいですね。
オルセーは元駅舎なので、上層階は、外光が入ります。
by TaekoLovesParis (2009-01-24 23:33)
門外漢もいいところですが、モネは何だか好きですね。Taekoさんの最近の記事を見ていると、パリに戻りたくなります。
by aia (2009-01-25 01:43)
このような素晴らしい絵画に囲まれた
生活を是非ともしてみたいものであります^^
本場で見るのはやはり臨場感が増しそうですね
by やまがたん (2009-01-25 10:09)
時間がなく・・・とおっしゃっりながら、こんなに素晴らしい作品をたくさん紹介していただき感激です♡♡
マネもドガも大好きです^^
マネの絵は気品があって、黒の使い方が印象的ですよね。
描かれた人の表情もきりっとしているし、黒は墨のよう。
by てんとうむし (2009-01-25 22:02)
nice&コメントありがとうございます
▲aiaさん、<モネは何だか好きですね>
→aiaさんは挑戦的な絵よりやさしさのある絵の方がお好きでしょう、
と思っていました。
離れてみると良さがわかるパリかもしれませんね。
そんなに長くいなかった私でも、セーヌ川をわたる橋から眺める夕日の美しさなど、景色や建物を思い出します。
▲やまがたんさん、いいものは見ていると心が豊かになりますね。
▲てんちゃん、マネの人物画はいきいきしていますね。写真をのせていないけれど、マネは花を描いてもすばらしいんですよ。
ドガは、黒をたくさん使ってますね。
by TaekoLovesParis (2009-01-26 00:44)
「落穂ひろいの召集」,いい絵画ですね。少し調べてみます。
by Krause (2009-01-26 03:37)
Krauseさん、Jules Breton "Calling in the Gleaners"です。
農作業のようすがKrauseさんのお仕事に少し関係あり、でしょうか。
by TaekoLovesParis (2009-01-26 08:00)
この前回のオルセー記事の時にいっぷくさんも仰ってましたが、今回taekoさんがご覧になってきた常設展示には今まであまり展示されていなかったような絵が幾つもあって興味深いです。このバジールも初めて見ました。
by yk2 (2009-01-26 21:51)
ピカソの「変奏」は興味深いですね。
なんだかモーツァルトの「きらきら星変奏曲」を想い出してしまいましたが、
ピカソは絵画において、そういうことをやっていたのかもしれませんね。
やっぱり天才なんですねえ。
「草上の昼食」は一回り小さい習作をロンドンで観ました。
by りんこう (2009-01-26 22:13)
写真OKの美術館もあるのですね!
記念になるので、うれしいですね♪
by hideKING666 (2009-01-26 22:59)
nice&コメントありがとうございます
▲yk2さん、きっとオルセーも展示替えが時々あるんですね。
バジールの絵は、後ろ姿というのがおもしろいと思いました。実物は、
ドレスのピンクがもっときれいです。
バロットンの自画像もあって、なかなかハンサムに描けていました。
▲りんこうさん、「きらきら星変奏曲」、スズキメソッドでヴァイオリンを習ったので、よーくわかる曲。上手なたとえですね!
<「草上の昼食」は一回り小さい習作をロンドンで観ました。>
→今回のロンドン旅行でごらんになったんですね!
▲hideKINGさん、<記念になるので、うれしいですね♪>
→そうなんですよ~。ここに載せられないほど光がはいった写真も、記念用にとってあります。
外国は写真OKの美術館が多いです。
by TaekoLovesParis (2009-01-27 00:05)
フランスの美術館では写真を撮ってもいいんだぁ?
ぼくも8年程昔に言ったのですが、こっそりと隠れるように撮ってましたので・・・
研修でいったのでガイドもいなく・・
そうならばもっとたくさん堂々と撮れば良かった・・
by haru (2009-01-28 21:42)
札幌のharuさん、ご無沙汰しています。
katsuraさんのところのコメントで、「はんかくさい」と書いてあったので、お~と思いました。
フランス、ドイツ、アメリカ、私の行ったところはだいたい写真はフラッシュを使わなければOKでした。日本でダメだから、ダメだろうと思ってしまいますよね。
by TaekoLovesParis (2009-01-28 22:07)
いろいろな絵を楽しませていただきました
by kakasisannpo (2009-01-29 12:49)
素敵・・私も同じ絵を撮っていたり・・ロートレックのベッド、ピンクの衣装はちょっと記憶になかったり・・奥が深いので本当にまた行きたくなります。私も次、オルセー書きますね!^^
by duke (2009-02-01 01:50)
dukeちゃん、オルセーではひたすら祈って「晩鐘」でしたね。気の毒な話なのに、あの絵をあそこに持ってきたうまさに笑いました。
ちゃんとオルセー特集があるんですね。期待。
by TaekoLovesParis (2009-02-01 02:17)
kakasisannpoさん、そうおっしゃっていただいてうれしいです。
by TaekoLovesParis (2009-02-01 02:18)
ほんとだ、虹がうつくしい〜
春の小川だー、と思ったら小径??
by miku (2009-02-01 23:54)
mikuさん、小径でその先が森のよう。実際の色はもっときれいなんですよ。だから、この絵の前に来ると、ぱっと明るく感じるんです。
by TaekoLovesParis (2009-02-02 00:48)
マネの草の上の昼食は、私も大好きですが、これがピカソに取り上げられていて、変奏していたとは知りませんでした(その変貌ぶりが絶対見てみたい♪)
ジュール・ブレトン と言う方は知りませんでしたので。。ミレーのは余りにも有名ですが、こちらの落穂ひろいの方が、何となく活気があって良いですね。
一眼レフだともっとちゃんと撮れるのかもしれませんが、さすがに持ち歩くのは大変ですもの。。デジカメで十分、楽しませて戴きました。有難うございます。
by Zunko (2009-02-07 17:24)
Zunkoさん、「草の上の昼食」のピカソによる変貌、構図が似てるというだけで、最初の1枚から、もうピカソ流でした。それが少しづつ変わっていくだけです。見ていると、ピカソが「今度はこんなのどう?」って1枚づつ見せてくれている気がしてきて(笑)。やんちゃな坊やみたいな人だったらしいから。
ブレトンの絵に活気がある、そのとおりです!
ミレーは静かな絵が多いけど、ブレトンの絵からは話し声が聞こえてきそうでしょ。フランスは農業国だから、こういう主題の絵は身近で人気があります。
そういえば、一眼レフだとカメラバッグが必要で荷物が大きくなっちゃいますね。三脚たてて撮っている人もいました。
by TaekoLovesParis (2009-02-08 13:57)