アスパラガスの季節 [閉店した店]
「ピカソとクレーの生きた時代展」を見終わって外へ出ると、もう6時過ぎだった。
”ヨーロッパで春を告げるのは白いアスパラガス”という話題が出たとき、M が
「白いアスパラ?缶詰しか食べたことないので、食べたいです」 と言ったので、
白いアスパラが食べられる店、自由が丘の「ル・シャポン(Le Chapon)」へ行った。
まだ春のはじめなので、アスパラは細いけれど、香りがあって、食べると
甘味を感じる。ソースが2種類。マヨネーズとドレッシング。
他のお料理は、前菜+メイン+デザート&コーヒー(3980円)のコースを頼んだ。
1、前菜: えぞ鹿のテリーヌ、レモンマーマレード添え、アンディーブ(紫色の野菜)
2、メイン: 魚(カサゴ)=Chapon=お店の名前 のソテー
3、デザート: プリン、イチゴのフラン、マンゴーアイスクリーム、
紫色の野菜は、ピエ・ド・アンディーブ。サラダ用。濃い紫色に白の葉脈。
ピエ(足=茎)の部分まで全部食べられる。しっかりした味のテリーヌに合う。
カサゴは白身の魚。甘味があって、皮はパリパリでおいしい。
茶色のソースはバルサミコ。つけあわせはパスタ。
Mがあまり飲めないので、グラスワインを頼む。安い。630円!
ちゃんとなみなみ。
これは、この間、家で飲んだワイン。
アルザスで有名なビオの生産者マルクテンペのZellenberg、pinot blanc。
dukeさんの記事にあったのは、リースリング。
先日、高校の同級生、J子、Aといっしょにご飯を食べていたとき、J子が
「村上春樹のエルサレムでのスピーチ読んだ?」 Aが、「あ、あれね」と、
二人が話はじめる。私が読んでないのを察して「今、持ってるから、読む?」
英語版だったので、ささっとは読めず、内容を教えてもらいながら目を通した。
明日、J子とA にまた会うので、今、ちゃんと読んでみた。
Always on the side of the egg
「高くて固い壁と、それにぶつかると壊れるたくさんの卵があるとしたら、私はいつも卵の側
に立ちたい。壁が正しくて、卵が正しくなくても卵の側に立ちたい。壁の側に立って書く作家の
作品に価値があるでしょうか。ここでの壁と卵は比喩だから、壁が爆弾や戦車を表し、卵が
非武装市民を表すともいえるけれど、もっと深い意味もある。壁がシステムで卵が私たち人間。
私たちはシステムという壁と向き合ったとき勝ちめがなさそうな壊れやすい卵だけど、
私たちの魂はかけがえのないものであり、魂のふれあいで得られる温かさを信じることで、
システムに勝つ希望がもてます。システムに搾取されるのを許してはいけません。システムに
生命を持たせてはいけません。システムが私たちを作ったのでなく、私たちが作ったシステム
なのですから。
これは要旨。これ以外の箇所の方が具体的でわかりやすくおもしろかった。
村上春樹も前は読んだけど、今はなんの本も読んでない私。反省。
xml_xslさん、niceをありがとうございます
by TaekoLovesParis (2009-03-22 01:47)
もう白アスパラを食べられるのですね。そろそろドイツでも白アスパラの季節ですね。
by Krause (2009-03-22 07:27)
わたしも缶詰でしか食べた事のないクチです。
by U3 (2009-03-22 07:46)
イイですね~(●^o^●)V
私も白アスパラ(>_<)♡未体験組です~。。。
by 甘党大王 (2009-03-22 07:59)
ホワイトアスパラも、村上春樹も好きです *
香りが・・・+
by +k (2009-03-22 08:29)
あ~ この間行ったときに ホワイトアスパラ食べればよかった~ トホ
晴樹のこの受賞メッセージは色々話題を呼びましたよね。
最近は翻訳本の出版の方が多いこともあり、わたしも晴樹にご無沙汰しています。
by バニラ (2009-03-22 09:46)
村上さんは、日本の文壇もふくめ、壁的なものに対峙し闘ってきた方ですので、このスピーチにはリアリティがありました。
by katsura (2009-03-22 10:47)
今回はその「壁」の方から賞を貰ったわけで、壊れやすくて脆い「卵」として、どうしても発信しておきたかったんでしょうね、村上さん。
この話題の後に脳天気にアスパラの話題をするのもなにやら気が引けますが(^^;、今のはまだまだハシリで細いですねぇ。もう少し経つと、去年某Jさんも「これはフランスでもなかなか見ないくらい立派です~!」と云ってたようなのがまた食べられるかな?。お友達お初のホワイト・アスパラ、ご感想は如何だったのでしょう?。
by yk2 (2009-03-22 12:02)
白アスパラ、大好きです。おいしそう^^ ツェレンベルグ、色々飲んでみたいです。なんかぶどうの野生の力を尊重してるみたいな感じ^^
村上さん、私も最近ご無沙汰です。このスピーチに関わらず、「賞を受けた事には変わりない」って批判多いですね。。。
by duke (2009-03-22 13:57)
私も白アスパラ大好きです!以前春にドイツへ行った時に、わんさかアスパラ料理をいただきましたよ。
村上春樹さんのスピーチはTVでちらりと眼にしただけでした。全文読んでみます。
by Bonheur (2009-03-22 15:06)
缶詰のしか食べたことないんです。おいしそうですねえ。
ヨーロッパのテーブルウェアにはアスパラ用のお皿とか溝がついててあるんですよね。なんかおしゃれな食べ物!
村上春樹のスピーチはニュースで見ました。彼ってほとんど、公に姿、現さないですよね。その彼がわざわざ、受賞しにイスラエルに赴き、そのようなスピーチをイスラエルでおこなったこと、感銘をうけました。
by ルビー (2009-03-22 15:15)
なるほど~ 去年アスパラを食べたときには
こんなに山盛り?じゃなかったから Taekoさんだけ特別なのかと
思ったけれど、よく見たら確かにもっと太いアスパラでしたねぇ。
(ちょっとホッとしたりして… テヘヘ )
by バニラ (2009-03-22 17:23)
白いアスパラは普通の緑のアスパラと別の種類なんですか?知りませんでした。
3月はじめに村上春樹の受賞記念講演が全文新聞に掲載(日本文!)
されました。そこで、本棚に買ったまま読まずに積んで置いた本を読みました。
今、イラストを例によって考えています。
近いうちにUPできると思いますので
ご期待?!ください。
明日の試合頑張って欲しいです?!
勝って韓国との試合に決着をつけたいです。
by 匁 (2009-03-22 19:44)
ドイツに住んでいる日本人の方のブログで
白アスパラを茹でるお鍋まであるのを知り
缶詰しか知らなかったので 探しました。(去年の春)
明治屋 紀伊国屋で買いました。
本当に 甘くて しっかりしていて 美味しかったです。
国産(長野)だったように思います。
季節限定だから 又 食べたいと思いました。
by ララアント (2009-03-22 21:39)
スープもいいよね
by pace (2009-03-22 22:50)
白いアスパラガスうつくしーですね。
お皿に行儀よく並んでいるアスパラガスを見るといつも、日本に貸し出し中の作品のかわりにアスパラガスの絵がフランスの美術館に飾ってあったというTaekoさんに伺ったことを思い出してしまうんです(くすっ・笑)
そして、630円でなみなみのグラスワインにnice!
(^^)
by てんとうむし (2009-03-22 22:58)
nice&コメントありがとうございます
▲Krauseさん、Krauseさんの記事にドイツで買ったアスパラの料理がありましたね。大学のときのドイツ語授業の副読本は、Sparagel Zeit(アスパラガスの季節)でした。
▲U3さん、私も初めて食べたのは、バルセロナのレストランでした。
それで、「缶詰よりずっとおいしい!」ってわかったんです。
▲甘党大王さん、最近はデパートで売っています。一昨年、買ったのですが、ゆでた後、ゆで汁につけ置くのを省いたため、苦味があって。。。
以来、外で食べることに決めました。
▲+kさん、村上春樹の小説&香り、、私は「ノルウェイの森」で、五反田くんが頼んだ「ピナコラータ」というカクテルを思い出します。おしゃれな香りと、その当時は思ったんです。
▲バニラさん、バニラさんと私、Le chapon で隣のテーブルにいても
気付かなかったりして、、「バニちゃん」って、呼ばれてれば、すぐ、わかるけど(笑)。
昔、村上春樹はらくに読めたけど、村上龍は苦労して。今でも「ドアーズ」の曲が聞こえてくると、「限りなく透明に近い」を思い出します。
by TaekoLovesParis (2009-03-23 01:14)
nice&コメントありがとうございます
▲katsuraさん、そうだったんですね。
スピーチの中に、「イスラエルがガザ地区を攻撃している今、エルサレムへ授賞式に行くことは、反対されたけど、小説家として自分の目で見て、伝えたいと思った」とありました。小説家魂なんですか、ね、katsuraさんも同じ?
▲yk2さん、そう、中東紛争の壁の国からの賞。でも、そういう現実を踏まえてのいいスピーチだったんですね。今頃気づくなんて、なんだけど。
このアスパラは、イタリアからの空輸なんですって。「5月頃が、もっと太くて一番おいしい季節ですよ」と、オーナーが言ったら、Mは、「じゃ、また、5月に来ます」って元気よく答えてました。
▲dukeちゃん、文学と政治がどの程度関係あるかの問題ですね。
「受賞すべきではなかった」と話題を集めれば集めるほど、人々がイスラエルの過去、現在、個人の自由を考えるきっかけになるのでは?
dukeちゃん、ワインに再びはまりつつあるとこ、ですね。私も着実に。。
by TaekoLovesParis (2009-03-23 01:51)
白アスパラ大好物です♪
昨春は、オランダの収穫期間中(4月第2木曜日~6月24日)、ふたりで計7kg食べました。 アスパラ専用鍋も入手したので、この春はますます楽しみ♪
by Inatimy (2009-03-23 06:41)
私も、白のアスパラガスは、缶詰ばかり。。そろそろ旬なのですね。それから、エンダイブの紫色。。これも美味しそうですね。
村上春樹か。。私もすっかりご無沙汰をしています。高くて固い壁と、それにぶつかって壊れる卵か。。言いたい事がわかる様な、わからない様な。。。
by Zunko (2009-03-23 08:14)
白い食べ物は、大好きです。もちろんアスパラも。やはり盛り付けも芸術ですね~。村上春樹さんの本、私もすっかりご無沙汰してました。独特の比喩表現からいろいろ考えさせられますよね。
by まさみん (2009-03-23 09:38)
こんにちは。ずいぶん前にお邪魔したような…
私も白いアスパラは缶詰でしか食べたことありません。
缶詰のも好きなんですが、缶詰じゃないものも食べてみたいです。
by okayu (2009-03-23 17:02)
okayuさん、ハトサブレのokayuさん、ちゃんと覚えてますよ。
白いアスパラ、おいしいです。売っているときに添えてあるレシピどおりにきちんとゆでれば、大丈夫らしいんだけど、私は失敗したので、もっぱら、レストランで食べることにしています。
by TaekoLovesParis (2009-03-23 18:19)
nice&コメントありがとうございます
▲Bonheurさん、アスパラの本場ドイツへ春にいらしたんですか。
心ゆくまで食べられて最高でしたね!
教えていただいた3月末閉館の「ユニマット美術館」に行こうと思っています。
▲ルビーさん、アスパラのためのお皿があるんですか!力のいれようがわかりますね。
村上春樹は、マスコミに姿をあらわさないことで知られているけれど、
英語はかなり上手といわれていますね。
▲バニラさんったら、、やぁだ~(笑)。私のだけ小さかった、ということはよくあるんだけど、私のだけ大きいってこと、、なし。そんなに食べるようにみえないって言われちゃった。
by TaekoLovesParis (2009-03-23 18:58)
匁さん、白いアスパラは土をかけて陽に当てないので、白いのだそうです。だから、柔らかいのだそうです。
WBCの今日の準決勝は、何度かドキドキの場面がありましたが、アメリカに大勝しましたね。稲葉がよく打ちましたね。
3番目のピッチャー馬原は、後ろ姿が、球児に似てませんか?
明日、勝ってほしいですね!
by TaekoLovesParis (2009-03-24 00:03)
nice&コメントありがとうございます
▲ララアントさん、そうですかー、アスパラ専用のお鍋まであるんですか。横幅が広い、楕円形なのかしら?
長野産、なるほど~、私が買ったのは北海道空輸って書いてありました。
▲paceさん、アスパラのスープ、私が食べたのはミキサーで処理したのかポタージュになっていました。グリーンでしたが。白いアスパラのスープもあるのでしょうか?
▲てんちゃん、覚えててくださってありがとう。オルセー美術館で見たマネのアスパラの絵ですね。実物大のような小さい作品。
今、グラスワインは1000円くらいの店が多くなってしまいましたね。
▲Inatimyさん、アスパラ専用鍋をお買いになったんですね!
Inatimyさんは、アスパラの絵のついたお皿もおもちだったでしょ。
7キロも、、堪能できますね~。アスパラの季節は4月24日~なるほど~だから、5月がいい、って言われたんですね。
▲Zunkoさん、アメリカは白いアスパラ、あんまり食べないんですか。。
村上春樹は社会と個人というテーマでつねに問題提議をしています(小説でね)。英語に強いので新訳したサリンジャーの「キャッチャー・イン・ザ・ライ」、若い世代に話題になって売れたみたいです。
▲まさみんさん、白い食べ物、私が浮かぶのはおもち、お米、カリフラワー、卵の白身、魚の白身、お豆腐。
仕事をするようになると、自分の仕事関連の本は読むけど、、で、さらに難しいことに背を向けてしまうけど、ちゃんと社会に目を向けないとって思いました。
by TaekoLovesParis (2009-03-24 13:04)
かくありたいと思います。
by katsura (2009-03-24 20:15)