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魔笛 (新国立劇場) [オペラ、コンサート、バレエ]

Mateki4.JPG

 オペラ「魔笛」、初日29日(木)に行った。
オペラは同じ職場のMといっしょに行くことが多い。かなり前にチケットを買ったので、
その週が忙しくなることは想定外だった。「土曜日出勤してもいいからオペラの日は、
さっと帰りましょ」と打ち合わせ。当日もそれぞれが終わり次第、出ることにして、
「座席で会いましょうね」  

 魔笛は、モーツァルトの死の年1791年に書かれたオペラで、人気作品。
モーツァルトらしい親しみやすいメロディの曲が多いが、舞台は森なので暗い。

 王子タミーノは、夜の女王の娘パミーナの肖像画を見せられ、「なんと美しい!」と
一目ぼれ。パミーナは、僧侶ザラストロに捕らわれているので、「助け出したら結婚
を許可する」と女王から言われ、タミーノは魔笛を与えられる。
タミーノは、鳥刺しの愉快なパパゲーノをお供にザラストロの神殿に向かった。(以下省略)

[右斜め下]魔笛を吹く王子タミーノ      [右斜め下]鳥刺しのパパゲーノ

Mateki3.JPG    Mateki2.JPG

 パパゲーノと恋人パパゲーナの二重唱「パ、パ、パ」が、かわいくて楽しい。
圧巻は、夜の女王のコロラチュラソプラノのアリア。若い安井陽子がみごとに歌った。
タミーノはステファノ・フェラーリ。雰囲気はあったが、調子が悪かったのか歌はイマイチ。
パミーナのカミラ・ティリングは、声も表現力も申し分なく、拍手喝采だった。
パパゲーノはマルクス・ブッター。ザラストロ:松位浩。
3人の侍女たち、童子たち、僧侶たちの合唱がきれいで舞台が締まった。

 高い天井の広い空間を使っての幻想的なスペクタクルの演出だった。
演出や舞台装置が変わっても、200年間、色あせないオペラってすごいと思う。
いまでも、夜の女王のアリアが耳に残っている。

  [本] yk2さんが、映画版「魔笛」の記事を書いていらっしゃいます。


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c-d-m

以下省略・・・に思わず、余韻が伝わりました^^
200年色あせる前に淘汰されたものも多いでしょうね。

by c-d-m (2009-11-03 00:39) 

ぎーこ

おととい、魔笛のヴァイオリン2台バージョンを演奏したところです。
アリアが何曲も編曲されていて美味しいとこ取りが出来る感じです♪
ですからこのブログ、とっても親近感わいてます。
実際魔笛は見たことがありますが、楽しいメルヘンチックな舞台が好きです。
うちのオケが演奏することはあるのでしょうか・・・(笑)
by ぎーこ (2009-11-03 08:46) 

TaekoLovesParis

cdmさん、<以下省略・・>と、書いてなかったけど、今回のcdmさんの記事は、
真打「聖フィアクル」が登場したと思ったら、あっという間の幕引きで、かなり~
以下省略に近かったです。プリン・ア・ラ・コニャックの方に余韻を感じてしまいました(笑)
新作オペラが続々登場してもモーツァルト作品が依然として人気なのは、ストーリー、音楽、歌がわかりやすいものだからなのでしょうね。
by TaekoLovesParis (2009-11-03 12:23) 

TaekoLovesParis

ぎーこさん、ちょうど魔笛を演奏なさったんですか!
魔笛は、いろいろな形になって上演されていますね。
私は、オペラは1階のS席でなく、2階のA席、オーケストラの見える
位置で見ます。今回もフルートがよく見える位置でよかったです。
きょうは今から大野和士指揮のリヨン歌劇場管弦楽団の演奏会形式
オペラ「ウェルテル」に行ってきます。

by TaekoLovesParis (2009-11-03 12:33) 

まさみん

まさに文化の秋満喫ですね。楽しむための忙しさだったら、なぜか乗り越えられるのですよね~。(笑)本日もオペラにおでかけなのですね。感性がますます研ぎ澄まされますね。うらやましいです。
by まさみん (2009-11-03 14:39) 

c-d-m

taekoさま
それは失礼しました。
フィアクルが真打と思われたのはちょっと驚きですが、本筋はハレルヤを取り巻く青年達が主人公なのでそれ以上書きようが無いですねぇ。
まぁそれくらい実際に地味な聖人なので、プリンの余韻の方が印象的なのは正解です。
もうまとめちゃったからそこは端折りましたけどね。^^

by c-d-m (2009-11-03 23:21) 

甘党大王

これは好きですね~\(^o^)/
三姉妹にも何度も見せました☆
by 甘党大王 (2009-11-04 00:14) 

Inatimy

「鳥刺し」って、職業だったんですねぇ。
食べ物かと思って読んでたら、どこか妙なので、調べてみてビックリ。
だって「馬刺し」ってお料理ですもんね・・・。
by Inatimy (2009-11-04 06:47) 

つるりんこ

こんにちは。
楽しい舞台でしたね、
タミーノ役がもっといいオトコだったら、
もっと盛り上がったのに・・・・と。
by つるりんこ (2009-11-04 14:54) 

エリザベート

自宅に帰ってもまだアリアが残っている・・・仕事より優先して行かれた甲斐がありましたね^^  それにしても・・・秋の夜長を満喫されていますね。。
by エリザベート (2009-11-04 16:53) 

ムーミン

満足されて、楽しまれた舞台だったんですね^^
仕事の忙しさも吹っ飛んだのでは。
200年間続くって、本当にすごいですよね。
時代に合わせて、演出するんでしょうね(^^)

by ムーミン (2009-11-04 21:48) 

TaekoLovesParis

nice&コメントありがとうございます
▲まさみんさん、よくわかってくださって(笑)、そうなんですよ~、遊びに行く
目標があると、仕事も手際よく。。オペラはもっと予習して行くと、詳しい人に
なれそうなんですが、いつも感性だけで見ています。

▲cdmさん、昨日私が読んだ段階では、記事はまだ未完だったんですね。
読みながら、以前に聞いたルブロン・ルノワールのマチュー、交通事故で
亡くなった人の話を思い出してたんですよ。で、フィアクルって全く聞いた
ことのない名前だったので、聖人だし、どんな方なんでしょう、と気になった
んです。プリンはcdmさんといえば、、、なので、、(スミマセン)

by TaekoLovesParis (2009-11-04 23:02) 

TaekoLovesParis

nice&コメントありがとうございます
▲甘党大王さん、「魔笛」は高校生にもわかりやすい内容ですものね。
何度もだから、小学生のころから見せていらした?
「小学生のための魔笛」なんていうのもありました。パパゲーナとパパゲーノが
中心だったみたいです。

▲Inatimyさん、実は私も、ず~っと変だと思ってたんですよ。
だけど、馬刺しを連想しちゃうって、ほら、やっぱり食べ物のInatimyさん(笑)。
私は鳥刺しってずいぶん残虐って思ってたんですよ。そしたらモチ網みたいので
ぺたっと捕るんですね。

by TaekoLovesParis (2009-11-04 23:12) 

TaekoLovesParis

nice&コメントありがとうございます
▲つるりんこさん、同じ日にいらしたんですね。
ほんと楽しかったですね!「さくら~♪」と吹いてくれたのもご愛嬌で。
観客と一体になろうとするのせ方が上手ですよね。
タミーノ役はまじめな感じが強かったですね。パパゲーノはひょうきん
だったけど。私は次の新国は「ヴォツェック」です。

▲エリザベートさん、はい、芸術の秋なんで、、と言いながら、美術館より
オペラのほうが最近は多くなってます。美術館も行ってはいるのですが、
予想よりつまらないと、あまり悪口書くのもね、と思って記事にならなかったり
してるんですよ。

by TaekoLovesParis (2009-11-05 00:39) 

roseadagio

魔笛、大好きなオペラです。
昨年日生劇場でみましたが、新国立の魔笛はさぞかし斬新で壮大な演出だったことでしょう。
鳥刺しについては私もかねがね不思議に思っていました。どうしても焼き鳥の串を想像してしまうんですよね(笑)
by roseadagio (2009-11-05 11:15) 

TaekoLovesParis

roseadagioさん、日生劇場でごらんになったのですか。
あそこの舞台横の壁は、貝を貼ったようなモザイクでメルヘンっぽいから、
「魔笛」に似合いそうですね。新国立はオペラハウス設計なので、天井が高く、
縦に長いので、斬新な演出ができるんですよ。
by TaekoLovesParis (2009-11-05 23:49) 

pistacci

こんばんは!(わたしこそ、考えすぎてコメント入れ忘れてました~^^;;;)
夜の女王の、ハハハ ハハハハ・・・♪ の部分ね、と、書こうとしたら「ハ」ばっかり!(笑)
東宝の「モーツァルト!」で、魔笛のさわり部分は、ちょっとずつ出てくるので、
いつか完全版を見たいとは思っているのですが、後回しになっちゃいます。
でも、実際見に行ったら、別な配役の顔が浮かんでしまうかも~。
今も、記事を読みながら舞台を思い浮かべてあれね、って確認していました。
ストーリーを途中まで(笑)紹介してくださって、やっとわかりました。
by pistacci (2009-11-06 00:23) 

TaekoLovesParis

pistaさん、私もプログラムで、台本エマヌエル・シカネイダーと書いてあるのを見て、東宝の「モーツァルト」を思い出しました。シカネーダー=吉野さんが浮かんでしまう。吉野さんは強い個性だから(笑)。いえいえ吉野さんより、もっと迫力があったのは、大司教さまでした。かなりずっこけな役でしたけどね(笑)。

by TaekoLovesParis (2009-11-06 01:00) 

にこちゃん

友達は群響のコーラス部に籍を置いてる子がいるんですが、
魔笛の夜の女王のアリア、カラオケで自宅で歌っていて
びっくりしたことがあります~。
by にこちゃん (2009-11-06 19:24) 

匁

オペラ「魔笛」
とても見当もつきません。

今週は各地文化祭とのことで、当地でも弦楽演奏会が有りました。
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ 、コントラバス
19名のチーム 1.5時間の演奏でした。
これでも、やっとでした。とても 3時間 も持続困難だと想像します。?
by (2009-11-06 20:25) 

TaekoLovesParis

にこちゃん、カラオケで、、す、すごいですね。あんな高い声がさっと出ちゃう
なんて、さすが、毎日歌ってるプロは違いますね。
by TaekoLovesParis (2009-11-07 11:31) 

TaekoLovesParis

匁さん、弦楽四重奏ですね。
演奏だけ聴くと私も退屈でダメなときがありますが、オペラだと舞台の上で
動きがあるから、大丈夫なんです。さすがに3時間通しはなくて、1時間半か
2時間、ときには30分で休憩をはさみます。舞台装置を変える時間ですね。
これは歌舞伎と同じだと思います。
by TaekoLovesParis (2009-11-07 11:36) 

雛鳥

「魔笛」はストーリーが難しそうというイメージがありましたが、
明るい場面もあり、楽しそうですね。
森の暗さが難しいイメージだったのかもしれません。
幻想的な演出というのも気になります。
中々機会がなくてオペラを見に行けませんが、
Taekoさんの記事を拝見しますと、オペラやバレエに行きたくなります。
休出しても当日は早く帰る、私も断然こっち派です(笑)。
by 雛鳥 (2009-11-07 22:16) 

miku

夜の女王のアリア、すてきですよね
パパゲーノとパパゲーナのシーンも楽しくて好きです。
by miku (2009-11-08 17:01) 

TaekoLovesParis

nice&コメントありがとうございます
▲雛鳥さん、「魔笛」はドイツっぽい物語だと思います。森が舞台っていうのも
ドイツものに多いし。私が初めて見たオペラは、魔笛でした。初めて見るときは、
「カルメン」「ラ・ボエーム」「魔笛」「椿姫」あたりが、おすすめです。

▲mikuさん、80歳のおばあさんかと思っていたら、若い女の子に変身。パパゲーノ
がびっくりっていうのがおもしろいですよね。パパゲーノ役は歌だけでなく、演技力
も要求されるけど、今回のマルクス・ブッターはなかなかよかったです。
by TaekoLovesParis (2009-11-08 23:12) 

hatsu

一度だけ観たことあるオペラが、『魔笛』です♪
1991年だから、没後200年の記念公演だったかなぁ?
圧倒的な迫力と美しさを、今でも覚えてます。
勉強不足で、内容があまり分からなかったので、
また観てみたくなりました^^
by hatsu (2009-11-09 14:35) 

katsura

ストーリーのつじつまのあわないことを棚上げにしちゃうモーツアルトの音楽ってすごいですよね。
by katsura (2009-11-09 19:33) 

TaekoLovesParis

hatsuさん、私も初オペラは、「魔笛」でした。
字幕を読んでも、話の内容がつかめなかったんですよ。
それから、何回か魔笛を見ていますが、演出、歌手、ホール、
オーケストラが変わると、違ったおもしろさがあるんですよ。
こうして、はまっていくんでしょうね。

by TaekoLovesParis (2009-11-09 19:53) 

TaekoLovesParis

kastsuraさん、時々出てくる単純でかわいいメロディに、すっと飲み込まれて
しまいますね。モーツァルトの音楽はわかりやすくて、口ずさめるからいい
ですね。
by TaekoLovesParis (2009-11-09 19:55) 

aranjues

魔笛、コシファントッテ、、とモーツアルトのオペラ
2つが、私のオペラとのファーストコンタクトです。
コメント読んでたら、Taekoさんも魔笛が最初とのこと、
モーツアルトのオペラは(オペラ以外もそうですが)、
流れるようなストーリー、音楽展開ですからリングのように
頑張って観る必要ないからいいですね(苦笑)。
大学時代に一時クラシックギターに凝ってて、
「魔笛の主題による変奏曲」という
ソルの曲が大好きで練習したこともあり、魔笛には他のオペラと
違う思い入れがあります。

by aranjues (2009-11-15 15:08) 

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