パリの休日、展覧会巡り [旅行(ヨーロッパ)]
サンセールに行く前は、パリで友達Eの家に2泊。Eは幼稚園から高校まで
ずっといっしょの親友で、フランス人Ev.と結婚している。
「もらった泡、シャンパンじゃないけど、瓶がきれいで、あなた喜びそうだから、
とっておいたの。これ、飲みましょ。」
Jaillance (ジャイヤンス)の Grand tradition.香りがいいし、甘すぎない。
「Taekoが、カモのテリーヌを好きだから、って、Ev.がスーパーを4軒も回った
けど、どこにもなかったんですって」 まぁ、なんていう歓待ぶり。メルシーEv.。
「代わりに、パテ・ド・カンパーニュを買ったって。」「それ、どこにあるの?」
よく見れば、ピクルスの下に隠れてた。これも好き。
「いつものクルベット(海老)。こっち、先に食べましょ。ソースはマヨネーズでいい?」
「ムタール(マスタード)少し入れて」
グリーンサラダもあったけど、食べなかったので、写真忘れ。
これで、終わりかと思ったのに、「メインは、帆立よ。つけあわせ何にする?
きのこ?じゃがいも?」「じゃがいも」「あはは、そう言うと思ったわよ」
「チーズは、これがおいしいから」と、すすめられる。
私も最近は、ロックフォールチーズをおいしいと思う。
しかし、よく食べる。。自分で感心。
今回、エールフランスが放射能回避でソウル経由。4時間多くかかるので、JALにした。
そしたら、機内食が少なくて。。
「オフィスの近くにおいしいチョコレート屋さんがあるってきいたから、行ってきたのよ。
そこのケーキ。チョコはそっちに置いてあるから」
Malitourne っていう店だった。
TVのニュースでは、「Fukushima」とテロップが流れた。
「毎日、やってるのよ。フランスは80%以上が、原子力発電だから、関心が高いの。
もうtsunamiじゃなくて、放射能のことばかりね。原子炉に関しては、こっちの解説
の方が、図解でわかりやすいわよ」と、新聞を見せてくれる。
空港からのタクシーの運転手さんにも、「日本人?日本大丈夫?」って、きかれ、
「東京は大丈夫」って、答えながら、こんなとき来て、、とちょっと後ろめたく感じた。
翌日は平日なので、朝、オフィスに出勤する友達といっしょに家を出た。
パリでも、所々で満開の桜に出会い、うれしかった。
来るたびに、寄るのが、シャンゼリゼにある「TOYOTA」のショールーム。
目立つ場所に展示してあるのは、未来型の「コンセプトカー」。
F1仕様のレーシングカー。奥には、売り物の実用車。
ロンポワン・シャンゼリゼ、この少し先の「グランパレ」で、プッサンやロランの
風景画展を見た。詳しいことは、後日、別記事で。
グランパレでは、「ルドン展」も見た。こちらのほうが人気らしく混んでいた。
その後、ルーヴル美術館へ行った。
彫刻のたくさんある中庭がお気に入り。ここはベンチがあるので、ゆっくりと休める。
不精をして、ベンチにすわったまま撮った写真。
「あら?変な黒い彫刻が。。」と、近づいてみると、「Tony Cragg,2010」
英国の現代アートの彫刻家、トニー・クラッグの作品。70年代末にゴミを
プラスティックの壁に貼ったアートで話題になったそうだ。
他にも数点、クラッグの黒い彫刻が、置いてあった。
古典彫刻の中庭に、黒い現代アートを配置するという対比のおもしろさ。
(7月までの期間限定)
帰り際、出入り口のピラミッドの所で、ふと上を見上げると、ここにもクレッグの作品。
赤い作品だったが、あまり違和感がないのが面白い。古いものと新しいものを融合
させるのが上手なパリ。
企画展としては、ドイツ人の彫刻家「フランツ・グザビエ・メッサーシュミット」
Franz Xaver Messerschmidt(1736~1783) の回顧展をやっていた。
この写真のように、変な表情のものばかりで、思わず、笑ってしまうものが
ずらりと勢ぞろい。
ウィーンで活躍した人なので、入り口にマリア・テレジアの金の胸像があった
が、これはさすがに、面白い表情ではなく、威厳あるいかめしい顔だった。
あのプレートの様子を見ると、さすが幼稚園から高校まで
ご一緒だった友人、見事にtaekoさんの嗜好を理解されてますね(笑)。
ルーブルの様子が、まるで自分の街にある行きつけの美術館へ
久々に行ったような雰囲気でさすがLovesParisですね。
桜の木の下はEさんかな??。
by aranjues (2011-04-23 12:35)
こんばんは。
最初のワイン(?)の瓶、ほんとうにきれいですね。
お食事もおいしそう。ワインに合うお料理ばかりって感じです。
私もイギリスでよくジャガイモを食べました。おいしかったです。
ケーキもとってもおいしそう。食べたい!
パリの桜も八重桜のように見えますが。イギリスでも八重桜がたくさん
咲いていました。でもなかなか散らないので、興ざめだったのを思い出しました。
ルーブル、いいですね。新旧の作品がこうしてうまく配置されているのが、
さすがと思います。素敵なご旅行でしたね。
最後に原発のはなしですが、フランスって80%が原発だったんですね。知らなかったです。でも原発ってほんとうに怖いですね。日本も減らしていけたらいいんですが、どうなんでしょうね。
by coco030705 (2011-04-23 22:51)
ごちそうさまです。
大歓待ですね。こんな良いお友達が有るのに
行かない訳はないですよ。「後ろめたく」気にすること全くないですよ。
なかなか旅行に出る気分になれない時にそれができる。素晴らしいことです。
却って 社会貢献 だと思います。
それにしてもEさんEv.さん夫妻は日本に来られませんね?
by 匁 (2011-04-24 08:42)
Taekoさん。今日はとっても爽やかなお天気に恵まれましたね^^
心も爽快心地いいです✿
パテ・ド・カンパーニュすきなんですょ~^^美味しそう。。
皆さんの優しい心遣いに包まれて・・幸せなひと時ですね。
Taekoさんお気に入りのルーブルの中庭本当に素敵♪
ゆっくり、時間を忘れてのんびり優雅な気持ちにさせていただきました^^*
Taekoさん、ありがとうざいます。
大好きなチョコレートケーキも凄く美味しそう!!
あぁ..食べたいですぅ。。✿。。
もうすぐ5月を迎えます。どうぞ、ゆとりなお時間をお過ごしくださいね^^
by baby_pink (2011-04-24 10:19)
baby_pinkさん、今、そちらで、ふんわり優しく、でも、しっかり希望を持った
強い意志のつぼみチューリップの写真を見てきたところです。
いいお天気ですよね~!昨日と大違い。
広い歴史あるルーヴルの中庭で、古代彫刻をゆっくり眺めるのは、別世界。
配置してある観葉植物が良いアクセントになっています。
3~4人がけのベンチ、初め私一人だったんだけど、あとから、アラブ系の衣装の
二人の女性が来て、バターピーナッツを食べはじめて、、いいにおいなんですよ。
ピクニック気分になる気持ちわかります。でも、たぶん飲食禁止。
友達の基準では、ケーキはひとり2個。(一度に)。だから6個あります。
by TaekoLovesParis (2011-04-24 10:54)
匁さん、ありがとうございます。
「後めたくない」っておっしゃていただいて、ちょっとほっとします。
こんなに好きなものばかり並ぶ食卓なんですもの。行きたくなります。
「いつでも来てね」って、パジャマ、スリッパ、ドライヤー、化粧品、と
私専用のものを置いてくれてるんです。
Ev.は、日本が好きだからEと結婚したのではなくて、Eをかわいいな、
と思ったら、日本人だっただけ、と明言しています。その上、言葉の通じ
ない所に行きたくない、と、言ってるので、日本に来ることはないでしょう。
by TaekoLovesParis (2011-04-24 11:49)
5つ違いの兄が戦艦だの戦闘機だのばかり作っていたプラモデル好きだったので、僕にしてみればメッサーシュミットはどうしたって戦闘機メーカーなんですが(^^;、このユニークな表情の彫刻を作るメッサーシュミットさんは楽しくて好いですね。僕が時々taekoさんの失敗にささっと突っ込み入れると、ねーさん「くっ!」っとか云いながら、こんな顔するんで、それを思い出しながら「くくくっ」と笑ってます(げらげら^^)。
by yk2 (2011-04-24 12:09)
大震災の影響で、ソウル経由になったようですね。
JALはTaekoさまがおっしゃるように、機内食が質素になって物足りなくなったと感じる方が多いようです。Parisでも美味しそうな物を召し上がったのですね、うらやましい。
by 好(ハオ)くん (2011-04-24 14:05)
cocoさん、こんにちは。
いい天気ですねー。
cocoさんもジャガイモ、お好きですか。日本のより甘くておいしいですよね。
ジャガイモばかり食べてたいけど、パンもおいしいし、パリの友達の家の
ごはんは、好きなものばかりでうれしいです。ケーキももちろん、おいいしいのよ。
桜、パリでは、八重桜ばかりを見かけました。イギリスもそうなのね。
ルーヴルの新旧融和策、このガラス製ピラミッド型の入り口ができたときは、
だいぶ批判がありましたが、今では馴染んでいますね。
原発、フランスはキューリー夫人が研究をした国で、放射能を測る単位のベクレル
は、放射線を発見したベクレルにちなんでつけられてます。ベクレルもフランス人
で、フランスは原子力開発の先進国。人々もフランスは化学のすすんだ国と
誇りを持っています。そのフランスでも最近は、原子力発電に頼りすぎは、いかがな
ものか、と物議をかもしています。サンセールでも、はるか向こうに原発の白い煙が
見えていました。
日本の原発は、オイルショックの時、石油がなくなったら、火力発電所が大変、
ということで、資源の少ない技術のある日本にはちょうどいいと肯定されたんじゃなかったかしら。。(うろ覚え)
by TaekoLovesParis (2011-04-24 14:26)
好くん、<機内食が質素になって物足りなくなった>、ということは、前はもっと
量が多かったんですね。さすがJALつうの好くん。Soup Stock Tokyoが作ってるので、胃に負担がない軽さで、女性向きだと思いました。
by TaekoLovesParis (2011-04-24 14:38)
一時の原発の大騒ぎもなんか疲れ始めたみたいで、最近は雑誌でも「チェルノブイリ、その後とフクシマからフランスが学ぶべき事」などとビックリ謙虚なコラムまで出て来ました。
フランス人は原発に対して複雑な思いがあるようですが、それでもやはり相当自信を持っていると感じます。
(風力発電を思い切り否定しますし、景観自体を嫌がる人が多いです。)
実際フクシマの原発についてはフランスの原発の頭脳チームがいつでも駆けつける(若しくは最善の対応を取れるように)待機していたと聞きますが、日本はとにかく秘密主義を通したと取られていて後にレベル7の発表をした時は「呆れてモノも言えない」とかなり厳しい批判が飛び交いました。
「地震も津波も天災でその後に原発が事故を起こしても誰も責められない。早い段階で世界中に危険性を知らせて一緒に対応するべきだった。そうすれば最終的にレベル7でもみんなこんなに腹を立てなかったと思う。
日本政府は日本国民と世界に対して放射能漏れの責任感にまったく欠けている。」
あんまり日本が秘密主義というか原発事故に対してお気楽な見解を示し過ぎて、欧州は一切日本からの情報に耳を傾けない傾向にあり、それが流言飛語に拍車をかけて、飛行機のパイロットが東京着を拒否しまくって直行便が相次いで経由に変更されているようです。
by julliez (2011-04-24 15:31)
Taekoさんのパリの休日は、どこにコメントしたものやら・・・・とにかくうっとりしてしまいました♡
パリに行く機会があったら、ルーヴルはもちろんだけど、Malitourneも要チェックって決めました。
by てんとうむし (2011-04-24 22:49)
Grand tradition のボトルも素敵だけれど、グラスに注がれた色もキレイですね~。
ルーブルの隣の総合ミュージアムの装飾芸術協会でも、以前、
あちこちに現代アートが違和感なく紛れ込むように展示されてて、
フランス人って、こういうの上手だなぁ・・・って感じました。
街の中でも、ポンピドゥーやモンパルナスタワーなどもいつの間にか馴染んでますものね。
グラン・パレの風景画展はTaekoさんの記事を楽しみにしてます♪
by Inatimy (2011-04-25 01:02)
シャンゼリゼにトヨタのショールームがあったとは、知りませんでした。さすが車好きのTaekoさん、しっかりご覧になられているのですね。
私もロックフォールチーズ、好きです❤
風景画展の記事も楽しみにお待ちしております。
by Bonheur (2011-04-25 20:13)
nice&コメントありがとうございます
▲aranjuesさん、一番に書いていただいたのに、お返事が遅くてすみません。
Eは仕事で忙しいので、食事の支度は、ご主人Ev.の担当です。
Ev.は、「Taekoは僕と同じものが好きなんだ」と、張り切って用意してくれる
んです。桜の木の下は、Eです。
▲yk2さん、私にも「メッサーシュミット」という名前は、戦闘機。ドイツっぽい名前
です。え~っ、私、こんなしかめっ面、しないですよー。(自分では見えないから)
yk2さんは、完全美がお好きなのかと思ってたら、どうやら、お笑い系が好きなようで~。メッサーシュミットは、腕がよくて、宮廷御用達だったのに、後半、精神異常をきたし、こういう顔のものを作りはじめたんですって。ひとつだけ見てるぶんにはいいけど、実際、展覧会場で、ひしゃげた表情に囲まれると、ちょっとぞっとしました。ムンクの叫びに通じるものを感じました。
by TaekoLovesParis (2011-04-25 23:04)
nice&コメントありがとうございます
▲julliezさん、5日くらい前にフランスの原子力大手アレバ社(CEOは女性)が
東電の要請で、原子炉の放射能の汚染水の除去作業を開始するニュースがでました。3週間前アレバの技術者が日本に来て、作業が可能かずっと検証した結果、
見通しがたった上での発表です。放射能は扱いが厄介で、慎重にならざるを得ない面があるようです。ようやく、ですよね。もっと早く取り組めなかったのかという意見が
日本の中でも多いです。また、政治主導の手腕を発揮できなかった管首相への
絶望感も強いです。
レベル7の発表の遅れ…日本は悪いことを小出しにする風習ですからねー。でも、
それは世界には通用しないですよね。
風力発電…景観、わかりますー。その上、効率が悪いから、需要をまかないきれないですよね。
私たちも今回のことで、放射能の事故処理の大変さを学んでいます。電気を使う
ことに慣れた生活、節電しても3割減。どういう風に社会システムを変えていったら
いいのか、また原子力に代わる発電は、と知恵を尽くさないと、、ですね。
julliezさん、日本から離れているほうが、日本のことが明確にわかるでしょ。
▲てんちゃん、パリにいらしたら、シャンゼリゼの「ラデュレ」でケーキを食べて、
お茶してください。このケーキ屋さんは、品揃えがパリっぽいから、リンクをつけたけど、旅行に行らしたときは、やはり、有名店がいいと思います。
▲Inatimyさん、<ルーブルの隣の総合ミュージアムの、、>以前、Inatimyさんが
記事になさってた所かしら。<ポンピドゥーやモンパルナスタワー>、ほんと、
その通りね。パレ・ロワイヤルにあるダニエル・ビュランの黒いストライプの丸椅子も不思議と馴染んでいますね。
▲Bonheurさん、シャンゼリゼのTOYOTAは、ランデブー・トヨタという粋な名前
です。ここは、ずーーっと前は、JALのパリ支店だったんですよ。ルノー、プジョー
のショールームも割合近くにありますが、やはり、TOYOTAに大勢、人がはいって
ると、うれしくなります。
今回は、時期が時期だけに、シャンゼリゼを何回か歩いても、日本人に会いません
でした。中国人が多かったです。
by TaekoLovesParis (2011-04-26 01:31)
トヨタの白い車は正面からみると招き猫のようですね。
ラデュレ行くならシャンゼリゼ、ですね。ラデュレも何店かあるのでしょうね。
アレバ社のCEOが生気漲る女性だったのが意外でした。
当初は原発の事故に釘付けでしたが、事態は深刻な状況から脱していないのに、ニュースの頻度はずいぶん減りました。
「直ちに」人体に影響はないとはいっても、想像できないほど長く日本全体に暗い影を落とすのは必至のわけで・・・一日も早く収束に向かうと良いのですが。。
by roseadagio (2011-04-28 14:23)
roseadagioさん、「招き猫」、目が特にそうですね!買うとラッキーかも。
車のデザインは、動物の走りを意識したデザインが多いですね。
でも、時代はそろそろ、福をよぶデザイン?
アレバのCEOは、デキル女性のお顔で、ピンとしていて素敵です。
事故のニュースが減ったのは、復興計画の時期にはいったからでしょう。
原発の事故処理は、予断を許さない状況ながら、汚染水など、様子を見
ながらの対応しかできないので、時間がかかりますね。
roseadagioさんが記事で、「日本人の意識を変えた震災」と書いて
いらしたけど、その通りですよね。何事も安全対策をおろそかにしては
いけませんね。
by TaekoLovesParis (2011-04-28 22:12)