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スペイン旅行(3)バルセロナ前半 [旅行(ヨーロッパ)]

 バルセロナへも、スペイン新幹線AVEで行った。マドリッドから2時間40分と速い。
時速300㎞以上で走る区間が、かなりあり揺れる。車内の電光掲示板に時速が出る。
12時40分、バルセロナ・サンツ駅着。タクシーで最初の目的地、グエル公園へ。

私はバルセロナは3度目なので、観光名所は一応見てある。
グエル公園は、サグダラ・ファミリア大聖堂と同じくガウディ作。
資産家のグエル氏がガウディに設計を依頼した都市開発プロジェクト。グエル氏の死により、
挫折し、公園部分だけが残された。
入り口は、ドーリア式列柱のギリシア神殿現代版。

Parc Guell entrance.JPG


暑い日。日差しがきつい。34度。それでもこの賑わい。人、人、人。階段、ホール、上の円形競技場に
も人が大勢。夏休みですものね。

中央の階段を上ると、左右はローマ時代っぽい庭になっている。
ParcGuell2.JPG

ヤシの木に囲まれた円形競技場。
かんかんに陽が照り、半端なく暑い。
ParcGuell3.JPG

競技場の色とりどりのタイルのベンチから、下を見下ろす。高台に位置するので、見晴しがいい。
黄色と黒のバルセロナのタクシーが見えるあの場所で降りたのね、と歩いたコースを辿る。
左の十字のついている白い屋根のメルヘンな建物は管理棟。右の白い屋根は売店。
左の白い屋根の奥にわずかに見える塔がサグダラファミリア聖堂。
20年前に来たときは手前に、ビルがなく、サグダラファミリアがくっきりと見えたのだが。。

ParcGuell4.JPG

ここが入口のドーリア式列柱の部分。マーケット(市場)に使われる予定だった場所。
天井のタイルがガウディっぽさを表している。柱だけのがらんとした空間に土産物売りが、
敷物を敷いて商品を並べていた。

ParcGuellMarket.JPG

じりじりと照りつけるグエル公園を後にして、タクシーで次の目的地「サグダラ・ファミリア大聖堂」へ。
グエル公園も人が多かったが、ここはそれ以上。観光バスがひっきりなしに来て駐車するので
、写真撮影もままならず。。
左側が東ファサード。ガウディ生存中にできた一番古い部分で、ごつごつした茶色の岩のイメージ。
正面に見えるのが、新しくできた西側ファサード。直線的ですっきり綺麗。
さらに右側に南ファサードが建築予定。クレーンが数台見える。

 Sagurada3.JPG

ここに来たときは午後2時過ぎ。暑さ最高潮。東ファサードに歩いて行く気力なし。
(東ファサード、前来た時は3月の雨の日、がらすきだったが、道がぬかるんで。。)
建物内見学は列を作って待ってるし、で、「写真撮ったらホテルに帰りましょ」

Sagdara1.JPG

各ファサードには聖書の場面の彫刻が配置されている。西ファサードはキリストの受難の場面。
中央には磔にされたキリスト、その下の部分には十字架を担ぐペテロがいるけれど、何の場面か
わからない。4本の鐘楼の真ん中2本をつなぐ橋に、昇天した金色のキリストが町を見下ろしている。
と言ってもわからないから、拡大写真で。sanctus(聖なるかな)というカラー文字も見える。
SagradaJesusChrist.JPG

細かい彫刻も見たから、引き揚げて、冷房のあるホテルへ。
ホテル・マジェスティック。左隣はシャネル。手を洗い、部屋に置いてあった水を飲んで、ようやく
ほっとする。とにかく暑かったんですもの。

ほどなくして、友達が、「隣のシャネル、見に行きたいわ」「マドリッドでバッグ2つも買ったじゃない」
「でも、ここはここで品ぞろえが違うわよ」。予想通りマドリになかったブーツを見つけお買い上げ。

Hotel.JPG



ホテル周辺は、銀座通りの雰囲気。ブランド店がずらっと並ぶ。
お店をいろいろ見て、さらに少し歩くと、スペインワインTORRESのワインショップの
テントがあった。4時頃だったので、誰もいなかったけど、そういえばお昼食べてないし、
と、ワインと軽食の休憩にする。


Torras.jpg

pain con tomate.JPG

パン・コン・トマテ(パンにトマトペーストを塗ったもの。これはパンがぱりっとしておいしかった)
かにポテトサラダ、ミモザ(ゆでたまごみじん)のせ、指の形のようなクラッカーつき。
ポテトチップにレモンソース(少し、しなっとなるが、レモンの香りがいい)
イワシの酢漬け(写真なし)

シエスタの時間なので通行人も少なくすいていた。TORRESのおにいさんは愛想がよいし英語が話せる。
「日本から来たの?お店の中の写真も撮るといいよ」と案内してくれた。お店の中には飲んでる人が数人。
シエスタでなく、ここにいたのね。

Torres6.JPG

さてと、次、TORRESのすぐそばが、ガウディ作の集合住宅カサミラ。世界遺産。
独特の形。空は青いけど、もう6時過ぎ。

CasaMila.JPG

さらにお店や、建物を見てまわる散歩。
夜ごはんは、バルセロナは海が近いから、お魚にしましょと、ガイドブックに載っていた「7 Portes」セテ・ポルテス
へ行った。行ってみたら、前に来たとき、ホテルですすめられて来た店だった。日本語メニューもある店。

前菜:エビとトマト(ドレッシングがおいしい)               タラのコロッケ

ebi.JPG croquet.JPG
パエリア(お鍋に入ってるとき写真を撮り忘れたので、これは分けてもらったあと。分け方、無造作。)

                         paeja.JPG

明日は、モデニスモの建物めぐりをして、それから、海に行く?なんて話しながらの夜遅い食事だった。

(つづく)


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いっぷく

バルセロナといえばガウディという人物名が出てくるほど
広く認知されていますね、バルセロナに膨大な観光収入をもたらせているのも彼が残した建築群のおかげかな。行く度に彼の遺した作品をいろいろ見てまわるのは楽しみです。炎天下、写真に写っている観光客の多さにもびっくりです。
by いっぷく (2011-09-18 05:05) 

ぶんじん

すごい人!ガウディは人気者なんですねぇ。私もまた観に行きたいなぁ。
サグラダ・ファミリアってもうすぐできあがっちゃうって本当ですか?昔は「あと数百年かかる」なんて言っていたけど。
by ぶんじん (2011-09-18 07:07) 

バニラ

高台から町を見下ろす写真、メルヘンチックでかわいい~♡
スペイン料理、好きだなぁ~
by バニラ (2011-09-18 07:10) 

moz

スペインって見所も食べ物も興味津々なものがたくさんありますよね。
ガウディの展覧会みたいな街並み、こういうの素敵だな ^^
サグダラ・ファミリア、現在進行形ですものね、いつ完成するのでしょう? 完成形をみたいけど、無理ですよね。 ^^;
地方によって同じ国とは思えないくらいの多様性のあるところ、スペイン行きたいです。
by moz (2011-09-18 08:19) 

yk2

あれれ、アンリ・リヴィエールとinatimyさんのエッフェル塔に対抗して“サグラダファミリア三十六景”撮ってくるわっ!って燃えてたハズが今回は2枚だけ~?(笑)。あとの三十四景、きっと順次掲載ですよね~?(^^うひひ)。
by yk2 (2011-09-18 09:05) 

TaekoLovesParis

nice&コメントありがとうございます
▲いっぷくさん、前記事にもコメントいただいてるのに、こちらのお返事がさきで
すみません。ほんと、バルセロナ=ガウディですよね。だから、グエル公園と
サグラダにあれだけの人が。夏休みのせいか若い人と家族連れが多かった
です。日本人はほとんどいなくて景気の悪さを感じます。

▲ぶんじんさん、サグラダファミリアはもっと何年もかかる予定だったけど、
これだけ大勢の人が見に来てくれて、収入(聖堂内見学は有料)が多くなった
ので、工事が急ピッチですすんでるのだそうです。

▲バニラさん、「ヘンゼルとグレーテル」のお菓子の家みたい、って思いました。
かわいいですよね。派手な色使いが青い空に映えます。

▲mozさん、ガウディの作品群が町を楽しく特別な存在にしています。夢のある
時代だったんですね。実際、歩いてみると、ガウディだけでなく、もっといろいろ
な建築家がいて、それらの特徴もわかってきて楽しかったです。さらっと見て
終わってるので、次、行ったらじっくりと。
バルセロナは、マドリッドより、ずっと洗練された観光都市です。

▲yk2さん、サグラダ36景ね、私の認識が甘すぎました。20年前は、高台に
行けばシンボルマークのように見えたサグラダも、今は、超高層ビルに負けて
ました。次回、その負けっぷりの写真をお見せして、撮れなかった言い訳に
かえさせてもらいます。
by TaekoLovesParis (2011-09-18 10:45) 

にこちゃん

ガウディの集合住宅、やっぱり可愛いですね!
曲線がなんだかほっとします。
by にこちゃん (2011-09-18 11:01) 

ララアント

"世界の街歩き"で観たような スペイン・バルセロナ
・・・ガウディの集合住宅カサミラは記憶に残っています。
by ララアント (2011-09-18 16:45) 

hatsu

青い空に、美しい色彩の建物が映えますねー^^
パン・コン・トマテ、
ポテトチップにレモンソースもおいしそうですね♡
by hatsu (2011-09-19 07:09) 

匁

お昼抜きの4時まで見学ですか?!
かなり強行軍ですね。暑くて熱中症にならずに良かったですね。
《ガウディ作の集合住宅カサミラ。世界遺産。》
住んでいる人は観覧料貰えるのかな。そうでなかったら私なら
見せないor出ていきます。

日本のテレビではスペインの国が経済破綻の危機に有ると伝えています。
随分観光客来ていますね。前々回とか前回と何か変わったこと感じられますか?!
by (2011-09-19 20:03) 

Inatimy

グエル公園のあの天井のタイルのメダイユみたいなのは、
一緒に仕事したジュゼップ・マリア・ジュジョールの作だそうですよ。
カサ・ミラの内装も手掛けた人だったかな。
昔々に行った時に、何かで読んだ覚えが。
セビリアのオレンジの木の成長と同様、バルセロナもどんどん街が変わってるかも。
サグラダ・ファミリアの姿もどんどん完成に近づいてる~。
以前はカサ・ミラの屋上からもサグラダ・ファミリアが見えたけど、
高層ビルに隠れてしまってるかもしれませんねぇ。 
by Inatimy (2011-09-19 23:55) 

angie17

旅に行った気になって、拝見しています~(笑)
by angie17 (2011-09-20 00:36) 

baby_pink

うふふ♪ シエスタの時間もお酒を飲みながら
おじちゃん達が楽しく陽気な時間を過ごしている
様子がとても心ふんわりしますね^^

さすが、ガウディの集合住宅はスケールが違いますね。
ユニークで想像力豊かさに、驚くというより、出会えた
事への幸福感を実感しますね。✿。

タラのコロッケおいしそう♡
by baby_pink (2011-09-20 16:32) 

TaekoLovesParis

nice&コメントありがとうございます
▲にこちゃん、波打つようなうねりの曲線、アールヌーボーの時代とはいえ、
独創性がすごいですね。人間を飲み込んでくれるような曲線だから、ほっと
するのでしょうね。街に溶け込んでいるのがまた、すばらしいです。

▲ララアントさん、この形は記憶に残りますね。しかも住宅なんですものね。
街にこういう変わったすてきな建物がたくさんあるので、ララアントさんもコンデジ
持ってお出かけになったら、バシバシだと思います。

▲hatsuさん、暑かったけど、そのぶん、空がきれいだったんですねー。
原色に近い色、色の組み合わせも日本とは違い、はっきりしていて、鮮烈な
印象。一度見たら忘れられないです。

▲匁さん、朝8時から9時、ホテルのビュッフェで1時間かけてたくさん朝ごはんを食べて出かけました。だから、4時まで大丈夫だったんです。
ガウディのカサミラは集合住宅なので、見せる部屋は、特定の部屋で、団体が借りている部屋なのでしょう。友達歌姫が、その昔、コンクールに出たとき、練習会場がカサミラの一室だったそうです。その頃は見学可でなかったので、コンクールは落ちたけど、カサミラに入れたのがよかったと言ってました。

スペインはラテン民族の国なので、基本、明るいんですよ。だから経済が悪い
と感じるのは、街のようすよりも、スリ・かっぱらいが多いということでしょうね。
バルセロナの建物は、観光を意識して以前より、きれいになってました。


by TaekoLovesParis (2011-09-21 07:38) 

katsura

スペインは一度しか行っていませんが、バルセロナはまだ訪れていないため、あこがれの地です。
スペイン料理は素朴で割と好きです。
英語も仏語も通じないので、パリに着いた時涙がでるほどうれしかった。
by katsura (2011-09-21 20:43) 

TaekoLovesParis

niceコメントありがとうございます
▲Inatmyさん、撮った建物の写真を見ても作者がわからずで、調べたら、
ジュゼップ・マリア・ジュジョールという名前に当たりました。有名な人なんですね。独特の色彩は、彼のアイディアなんですね。スペイン人の名前には、長いのがありますね。次の記事に出てくる建築家リュイス・ドメネク・イ・モンタニエール(Lluis Domenech i Montaner)、ジョセップ・プッチ・イ・カダファルクのイって何か意味があるのでしょうね?
セビリアのオレンジの木の成長は、なるほどと思える話でした。バルセロナに
初めて私が行った1992年は、オリンピックの年。春はそのための観光ラッシュで
ホテルが取れなくて、中心から少しはずれた場所でオリンピック用にできたばかりのヒルトンをとりました。当時で1泊4万円、かなり高かったです。オリンピックの前だったせいかどこでも英語が通じて、NYにずっと住んでた友達が渉外係を難なくこなしてくれてました。観光名所もモンジュイックの丘に建築中のオリンピックスタジアムで、日本人磯崎新の設計であることを誇らしく思ったものです。
次は2003年クリスマスにパリの友達とガウディ詣でをしました。ほぼ10年おきに
行っていることになりますね。バルセロナの町はどんどんきれいに明るくなってる
気がします。観光客がふえてるからでしょうね。


▲angieさん、旅気分を味わっていたでければ、うれしいです。スペインの
パンはおいしかったけど、おいしいお菓子にはあまり会わず。。

▲pinkさん、品のいい現地の人たち、っていうようすでした。テラス席は観光客で
、常連さんは中で、なんでしょうね。匁さんのところのコメントに書いたように、音楽をする人に、ピアノのあるカサミラの一部屋を提供するという心意気は、芸術に理解があって、いいですね。
タラのコロッケは、実はタラが少なかったのです。ポルトガルの名物料理で、
あちらのほうがおいしかったです。じゃがいものはいったスペイン風オムレツも
おいしい店とそうでない店とありました。
by TaekoLovesParis (2011-09-21 20:43) 

Inatimy

カタランの i っていうのは、カステジャーノでいうy に相当するもので、
英語のand やフランス語のet みたいなものですね~。 
あれこれ調べてると、本当に長い長い名前にぶつかりますねぇ・・・。
試験の時、名前書くだけで時間かかりそう・・・。
by Inatimy (2011-09-22 00:19) 

TaekoLovesParis

Inatimyさん、ありがとう!
by TaekoLovesParis (2011-09-22 00:32) 

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