龍天門 [レストラン(中華)]
恵比寿の「ウェスティンホテル」2階にある「龍天門」は、黒い立派な門の店構えだけでなく、
味も、サービスもいいので、好きな店だ。久しぶりに、日曜日のランチに行った。
ランチは3750円で料理2品とデザートという構成。
別料金だが、飲茶がまわって来るので、お料理を待たずに、すぐ食べられる。
左は、ナスにエビのすり身をはさんで蒸したもの。
右は、豚肉、エビの湯葉巻。
共に、熱々で、おいしい。ビールにも合った。
私が頼んだのは、海老と野菜の炒めものと、湯引きホタテ貝の湖南風。
海老がプリプリでおいしい。ホタテ貝は、一口食べたら、湖南風=辛い、だったと思い出す。
だから、トッピングをよけてホタテ貝を辛子醤油で食べた。
友達は、同じく海老料理と、牛肉とナスの煮込。
デザートは杏仁豆腐。フルーツポンチタイプでなく、アーモンド風味プリン。濃厚でおいしかった。
ランチのあと、その日が最終日の「皇帝が愛したガラス展」を庭園美術館に見に行った。
ウェスティンからは、自然教育園の森に沿って近道ができる。
途中の公園では、お揃いの服を着た小学生の女の子2人が主役でCM撮影をしていた。
この広い芝生なら、きっといい写真になるだろうなと思った。
「皇帝が愛したガラス展」は、エルミタージュ美術館所蔵のロシア皇室愛蔵の器のご披露。
年代順に展示されていた。
15世紀のヴェネティアガラスは大杯や、ゴブレットが主。斜め格子の装飾模様が斬新。
18世紀のボヘミアの作品は、神聖ローマ帝国の双頭の鷲の翼、十字架、各地の紋章を
青や黄色のエナメルで描いた大杯。中世的な雰囲気がある。(写真左)
この時代のスペインのガラス器には、イスラム文化の影響がみられる。写真右は、ワインを
注ぐ器。形がイスラム。スペインに行ったばかりなので、興味がわいた。
19世紀にカットグラスが生まれ、世紀末は、アールヌーヴォーの時代で、ガレ、ドーム兄弟の
花器が数点あった。それらの大半は、1889年のパり万博でシュティーグリッツ男爵が購入し、
美術学校付属美術館にあったものをエルミタージュが購入という経緯が興味深かった。
19世紀、ロマノフ王朝時に、ロシアの国立工場で作られた作品は、ロマノフ王朝の栄華を物語る
かのように豪華で華麗。 ポスターの写真の青い栓付きデカンターは、金を装飾に使った風格の
あるものだった。特注品なので、王冠の絵の下に皇帝のイニシアルがはいっている。
ポスター写真右、赤い花器は、ニコライ1世の部屋に飾られていたもので、ルビーガラス
の赤が美しい。ガラスに金を混ぜることで得られる鮮やかな赤のルビーガラスは、ロシア
の発明品で貴重なものだった。
階段を上がった2階正面広間には、金をふんだんに使ったシャンデリアと燭台が展示されていた。
宮家の住まいだった庭園美術館での展示は、豪華なガラス器にぴったりだったと思う。
カラフ、美しいフォルムですね〜。
現在のデカンタのデザインの流れに通じますね。
美しいデカンタは手入れが大変なのでオブジェとしてうちでは飾っています。
ちなみに震災以降は日本への美術品の貸し出しに影響は無いのでしょうか?
けっこう心配している声をこちらではちらほら聞きます。
そう言えば、割れ物繋がりで思い出しましたがジアンが近いので次回お見えになる時は是非ご一緒しましょう。
by julliez (2011-10-07 18:29)
繊細で美しいフォルムのガラスですね。
ガラスって、壊れやすく繊細なものだけれど
その反面、艶やかで、芯が強いエネルギーを感じます。
ホタテもおいしそうですし、茄子にえびのすり身を
挟んで蒸したもの。頂いてみたいです^^あぁ..お腹すいたぁ。微笑✿
by baby_pink (2011-10-07 19:20)
飲茶とランチのお料理の4品のうち3品が海老♪
帆立も大好きなので、なんて魅力的な選択なんでしょ。
ぷりぷり海老は家で実現するのは面倒なので、外でたっぷり楽しみたいお料理です。
「皇帝が愛したガラス展」はyk2さんが見逃しちゃった展示ですね~。
ポスター写真の右上のが、ドーム兄弟のかしら。
見てると、ちょっと、濃厚な赤の苺アイスをのっけて食べたくなる感じかも。
大きかったら、お腹こわすな・・・。
当時の王朝の暮らしも、ゴージャスだったんでしょうね。
by Inatimy (2011-10-07 19:28)
「皇帝の愛したガラス」、この展示会、高崎市でもやる予定だったそうですが、
ロシアの企画室のほうから、「原発に近いから被爆しないように」ということで、
東京では開催したのに20キロくらいしか違わない高崎ではNGとなりました。
確かに福島とは尾瀬で繋がっていますが、隣りとは言えないし、
外国のかたは距離感が分かりにくいのかもしれないですが、これも一種の
風評被害なんだろうなぁと思いました。
ワインを注ぐ器、ちょっとヤカンみたいでぽってりとカワイイですね。
by にこちゃん (2011-10-07 19:44)
TaekoLovesParisさんのブログでアップされたお店が
私も行ったことのある"龍天門"・・・初めてのことです^^
そんなに中華 中華していなくて 食べやすくて美味しいですよね!
庭園美術館・・・ ウエスティンから自然教育園の森に沿って近道が出来る!?
自然教育園は何度か行っているのですが 庭園美術館と結び付かなかったです^^;
一度 出かけてみます。。。
by ララアント (2011-10-07 20:51)
おはようございます
ガラス展が観れないのが残念です
群馬県に来れば行けたのに。
by tosi (2011-10-08 05:37)
nice&コメントありがとうございます。
▲julliezさん、このカラフ、形が何よりすばらしいけれど、流れるような模様も
きれいですね。赤ワインが入ったときは、もっと綺麗でしょうね。
デカンタの形が繊細なのは、手入れが大変だし、酔った手元で割るといけない
から、たしかに、鑑賞用のほうがいいですね。
陶器のジアン、近いんですか。次、行くときの楽しみです。
東京でも地震が大きかったから、マンションの上の階では、大切なグラス、
皿などが割れた人が多く、「また地震が来るといけないから」と、買い控えられ
ています。
美術品のことは、下でにこちゃんが書いてくださって、ちょうどよかったです。
▲baby_pinkさん、ガラス器は華やかですね。透明性、薄手ゆえのフォルム、
彩色したものの色合いの魅力。この展覧会も夏でしたが、夏にはやはり涼を
よびますね。でも曇らないように、って、自分の家だと、手入れが結構大変
ですよね。
<芯が強いエネルギー>→なるほど、ね!
中華は、高カロリーって言われるけど、おいしいから、そんなこと気にしないで、
食べてます。特にお店の中華は味が奥深くておいしいんですもの。
▲Inatimyさん、そー、私もぷりぷり海老が大好きなの。だから、海老、ホタテ
ばかり頼んでしまう。
展覧会、yk2さんが、ご覧になったら、、と思ったのがありました。「アイリスを描いた花器」、背の高い花器に茶色の被せガラス、その上に鮮やかな彩色のアイリスの花、思わず見とれてしまいました。ドイツのなので、豪華な花びらのジャーマンアイリスでした。
そー、ポスターは、ドーム兄弟ので、金色の花と葉の模様です。苺アイス?
これ、大きいのよー(爆)
by TaekoLovesParis (2011-10-08 11:29)
湖南料理、全てに唐辛子が入っていたような記憶が。。。
ロマノフ王朝のガラス器に対する意気込みがすごかったですね。革命が起きていなかったら、次々と新技術を編み出していたのかも。
by ぶんじん (2011-10-08 15:57)
「皇帝が愛したガラス展」、記事にして下さってありがとうございます。うっかりしてたんですよねぇ、これ。展覧会日程を勘違いしていて、見逃してしまいました。アイリスの花器、観たかったです・・・(T.T)。
高崎での展示がロシア側からの希望で中止されたニュースは僕も見ました。20Kmって、例えば日本橋から川崎くらいの距離。神経質になる距離じゃないと思うけど、それは借りる側の論理なのかなぁ。残念ですね。
でも、一方で5月に山梨で中止されたモーリス・ドニ展(東京では現在開催中)が来年度に再び開催予定とされるなど、嬉しい動きも出て来ましたから、今後また良い方向へ向いて貰いたいですね。
・・・ってコトで、きみの住まうフランスはがんばってくれてるみたいだよ、貸し出し(^^>ぢゅ
by yk2 (2011-10-09 09:39)
見逃してしまいました… この時期庭園美術館は歩くだけでも気持ちよさそうですね。
ガラスはそのはかなさが魅力ですね。 透明だけどそこにあるって感じも。
料理が来る前に飲茶って、楽しいけど、反則? ついつい取り過ぎちゃいそう~
茄子と海老のすり身の飲茶、おいしそうです。
by バニラ (2011-10-09 10:02)
ごちそうさまです。
やっぱり好物のホタテ貝ですね。美味しかったです。
たしか、この時期にホタテ貝が送られてくるんですよね?。まだでしたか?。
「皇帝の愛した・・・」が
Taekoさんの記事の品格を上げていますね。
匁には想像がつきません。
by 匁 (2011-10-09 10:45)
nice&コメントありがとうございます。
▲にこちゃん、私もどこかでの展覧会がキャンセルになったのを読んだのですが、
どこだったのか、思い出せなくて、、高崎だったんですね。にこちゃんに答えて
いただいて助かりました。高崎と東京、とっても近いのに。。。
▲ララアントさん、ガーデンプレイスに時々お出かけだから、龍天門は近くですものね。自然教育園の隣が庭園美術館なんですよ。昔は全部国有地だったんだと
思います。ガーデンプレイスには時々行くのですが、お花が種類多く植えられて
いるのには気づいてませんでした。今度、よく見てみます。
▲tosiさん、群馬にお住まいなんですね。東京は近いけれど、展覧会だけの
ために、いらっしゃるのは大変ですものね。
▲ぶんじんさん、エカテリーナ2世が愛人ポチョムキンに任せたガラス工場、
力がはいってますね。たくさん資金が投入されれば、いい研究ができて、
ルビーガラスのような新技術も生まれたかも、、ですが、皇帝の専制と贅沢
で、ロシア革命がおこってしまうのですから、何とも。。
by TaekoLovesParis (2011-10-09 22:49)
どちらかと言うと被爆が怖いというより、地震で美術品が損傷する事の方が懸念されている印象があったのですが、いろんな流れがあるのですね〜。
私の周りで聞き及ぶ範囲では、こう言う時だから芸術で元気を出してもらう!
フランスらしい意見も多いのですよ。
高名な芸術だけでなく、現代のアーティスト達もフクシマの子供達のためのギャラリーを立ち上げ、売り上げを寄付しているとの事です。
「貸し出しに問題があれば、国内で出来る何かがあるでしょ。
日本人はフランスの芸術大好きなんだから、これも一つのお返しでソリダリテだ」と言ってましたよ。
日本人が思っている以上に世界は放射能漏れに関して最初にかなり秘密主義に走った政府に対して疑心暗鬼なのです。
日本は被害国であり、また世界に対してはある意味加害国なんだなーと実感する毎日です。
まあチェルノブイリの時の日本だってそれ以上の神経質さで欧州に対応していましたから文句はダメでしょう。
by julliez (2011-10-10 04:14)
nice&コメントありがとうございます。
▲yk2さん、「アイリスの花器」は、絵葉書を探したのですが売ってませんでした。
他の作品は出自がはっきりしているのに、これだけ、「ドイツ、1900年頃」
としか書いてなかったし。 でも、思わず目を奪われる花器でした。細長い花器
に描かれたジャーマン・アイリスは茎もすんなり伸び、花びらの縁がフリルで、
豪華でした。
モーリス・ドニ展のこと、julliezさんへのお答え、ありがとう。
▲バニラさん、庭園美術館は、全く、花がなく、寂しかったです。
紅葉の時期が一番きれいかしら。次が桜の季節ね。
飲茶、鋭いご指摘(笑)。ビールだけ来たところで、向こうにワゴンが見えた
ので、「しゅうまい食べたい」って、ワゴンに来てもらったんです。
▲匁さん、ホタテ、松茸、ぶどう、以前は弟宅に到来物がありましたが、
最近は、不景気なので来ません。
「皇帝の愛した、、」、最上級品っていうことですね。私は綺麗なものを見る
のが好きなんです。ほしいなんて思わないから大丈夫。
by TaekoLovesParis (2011-10-10 10:18)
私もチケットもらったのですが行きそびれました。
庭園美術館は中だけでなく、建物や庭園も好きだから、ゆっくり行きたいところ。
紅葉がきれいなのですね~。これからまた行く機会があるとよいなぁ。
by pistacci (2011-10-11 00:43)
『皇帝の愛したガラス展』、
ワインを注ぐ器が、素敵ですね。
Taekoさんがおっしゃるように、イスラムの形^^
飲茶大好きです~、おいしそうですね。
アーモンド風味の杏仁豆腐もいいなぁ♡
お腹がすいてきちゃいました(笑)。
by hatsu (2011-10-11 06:01)
nice&コメントありがとうございます
▲pistaさん、チケット持っていて、行きそびれること、ありますね。
私は最終日に行ったのですが、同行の友達が、「最終日だと混んでるし、
普段、美術館に来ている人と層が違う」と言ってました。
紅葉は、おすすめです。
▲hatsuさん、器って、見ているだけで愛らしいと、使うのがもったいない、
ですね。飾っておきたいです。皇帝が自室に、風格あるものを飾っていた
というのもうなずけます。
飲茶、おいしいですよねー。
by TaekoLovesParis (2011-10-12 11:06)