秋のコンサート [オペラ、コンサート、バレエ]
今年は、例年に比べると、コンサートに行く回数が少ない。
楽しみにしていたオペラが外人出演者のキャンセルで中止になったり、
行ってみたものの出演者交代で淋しく、、という結果の春だった。
巷では、夜の外出を控える人がふえ、どのコンサートも昨年より入場者数
が減っているそうだ。音楽家たちにも大変な年となった。
毎秋、同じ時期に、私が楽しみに出かけるコンサート２つは、例年通りの
盛況だったので、終わって会場を出るときは、いつもの満たされた気持ちと
同時にほっとする気持ちがあった。
１、大貫史朗バリトンコンサート（１０月１２日：銀座王子ホール）
大貫さんは、日本で私が一番好きなバリトン歌手。
深みのある声とドラマティックな表現力に、いつも心奪われながら聴いている。
芸大在学中に「安宅賞」受賞、大学院卒業後、イタリア留学、アルド・プロッティ氏
のもとで学び、「最高」とお墨つきのメダルをもらった実力派。
コンサートのタイトル「スプレンディド」は、イタリア語で、すばらしいという意味。
わりあいと知られている曲が多いし、大貫さんの歌の合間のトークが楽しいので、
友達を誘っても皆満足して、ご常連になってくださるのがうれしい。
休憩時間にM子さんが、ワイングラスを２つ持ってきた。「あなた、これ、飲んで
ブラボーって言わなきゃ」。勇気づけのワイン（笑）。ブラボーって、思っても、
なかなか言いにくいから。
賛助出演の冨平安希子さんは、声、姿共に美しく、若いけれど堂々としたソプラノ
のオペラ歌手。
２、ヴァイオリンとピアノのデュオコンサート「La Sala」
（１１月３日：広尾、明治屋レストラン、シェ・モルチェ）
フランス料理の明治屋のレストランでのディナーコンサート。
といっても、飲み物１グラス付きのコース料理で９４５０円だから、高くない。
（お料理内容は、昨年の記事をご覧ください）
ヴァイオリンの中藤さんとピアノの新井さんは、叔母と姪の関係。
（残念ながら私の親戚ではありません）
いつもお揃いのドレスで、上品な雰囲気のコンサート。
上の写真は、新井さん手作りのプログラム。イラストも彼女が描いている。
さらに新井さんは、趣味がフラメンコ。きりっとアップにしたヘアスタイルで、
細身の美しい人。
今回のゲストは、ヴィオラとヴァイオリンの吉田篤さん。
２つの楽器を持ち替えての演奏。
客席５０の部屋なので、演奏者との一体感があって音楽に浸れた夜だった。
歌姫、N嬢（開炉だったからと着物姿）、M子さん、私の４人。
３、ベリーカフェ・青山
明治屋でのコンサートは夜。昼間１時からは、コーラスの練習日だった。
M子さんから電話があり、「コーラスでしょ？」「そうなんだけど、起きれなくて、
まだパジャマ」「疲れてるんだから、休みなさい。夕方、この前、あなたが行きたい
って言ってたケーキ屋さんに寄ってから、広尾に行きましょ。タクシーで５、６分よ」
青山通りと骨董通りの交差点の角にあるケーキの店、「ベリーカフェ」。
夜、ケーキのウィンドウがきらきらと輝き、たくさんのケーキが並んでいるのが見え、
目立っている。
フルーツタルトばかり１０種類以上。カフェは２階なので、１階の売り場でケーキを
選んでから、階段を上がった。どれもおいしそうだったけど、マンゴと苺のタルトにした。
８５０円だから大きいのかな、と思ったら、普通サイズ。おいしかった。
コムサ系列の店。
明治屋コンサートの帰りは、4人でショットバーで軽く。
乗換駅で、コーラスのM氏と遭遇。「練習のあと、Iさんと飲んでたんですよ」
とご機嫌モード。「すみません、私、休んだんですけど、夕方から元気になって。。」
そうですよね、毎年11月といえば海外オーケストラの来日やなにやら
やたらとコンサートが多い季節、芸術の秋だな～とか思っていましたが
今年は事情が違うのですね。
それでもしっかり２つも行かれたんですね。
最後のベリーカフェ、1度行きたいと思っていました。銀座にもありますよね。
コムサカフェより高級感のあるタルトがいっぱい…
今のところＨＰのメニューを見て癒されています。でも行きたいな。
by チョコローズ (2011-11-13 19:02)
芸術とは程遠い毎日を送っています＾＾；
Taekoさんはコーラスをなさっていて 叔母さまや姪っ子さんは音楽家なのですね！
お付き合いなさっている友人の方も音楽家の方がいらっしゃるようですよね。。
私は近場の区民会館で 聖路加の日野原さんの講演会へ・・・
1時間半 水も飲まず ずっと立っての お話でした。。。
一貫して 根っこにあるのは"許し合う"・・・100歳の生き方上手は死に方上手。。
声にもまだまだ張りがあり 歌を唄われても 音程は外れず・・・話の内容はと言えば
10年先のビジョンを持てば 政治も経済も医学界もetc・・・目先のことばかりを
追っかけているから 上手くいかないと。
そして １２月は"せたがやジュニアオーケストラ 定期演奏会（於区民会館）"に。
総監督が池辺晋一郎さん 指揮は金聖響さん ビゼー「アルルの女」 ベートーヴェン
「運命」 子どもとは思えないような素晴らしい演奏です(去年 プレを含め３回）。
by ララアント (2011-11-13 20:23)
ララアントさん、12月に演奏会にお出かけになるのだから、ほど遠くないですよ。
記事に言葉が足りなかったので、私の叔母と姪のように読めてしまいましたね。
すみません。補足しておきました。
中学・高校の親友が歌姫で、高校の友達中心のコーラスの指導をしているので、
私も参加しているというだけです。だから強力なメンバーではなく、数のうち、みたいなものなんですよ。
日野原先生のドキュメントを1か月くらい前にTVで見ましたが、すごいですね。
お仕事を続けて、患者さんを励ましていらっしゃるんですものね。10年先のビジョン・・・いいお話のご紹介ありがとうございます。ほんと、そうですね。
by TaekoLovesParis (2011-11-13 22:21)
チョコロさん、ベリーカフェは銀座にもあるんですか。知りませんでした。
ここは、青山の交差点の角なので、車で通るとき、目に入るんです。それで、
行ってみたい、って、ずっと思ってました。
ケーキセットはないんです。つまり、ケーキをとっても飲み物が安くならない
んですよ。テーブルのお花、長方形の水盤にびっしりとお花をつめて、
豪華ですてきでした。
by TaekoLovesParis (2011-11-13 22:28)
コンサート会場に勤めている知人が、今年は海外のアーティストの公演が
軒並みキャンセルになったり、途中で帰ったり、と大変だと言っていました。
まだその余波はあるようです。
大貫さんのお名前、たしか以前こちらで・・？と思ったら、昨年も同じ時期だったのですね。
はぁ、一年って、早いです。
by pistacci (2011-11-13 23:01)
pistaさん、そうなんですよ。新国立劇場のオペラの案内にも「出演者の○○は、
大震災後の原子力災害による自身への健康への懸念により、現在の日本に
長期滞在することが困難であると結論を下しました。。。」が、何人もいるんですよ。地震よりも放射能の影響のほうが後を引いてますね。
大貫さんの記事、覚えててくださってたんですね。pistaさんがYさまの歌をCD
で覚えてるように、私も大貫さんの歌をCDで覚えたら、イタリア語、ちょっと
わかるようになるかも、なんですが。。。
by TaekoLovesParis (2011-11-14 00:56)
体調はいかがですか？
コムサのケーキはとっても贅沢な気分になるけど
私も値段から予想の大きさの半分くらいと思っちゃいますｗ
ワインを飲んだら ブラボーって言えましたか？？
by シェリー (2011-11-14 15:58)
シェリーさん、ご心配をいただいて、、この日、昼間、たくさん寝て、
夜は飲んでいたので、なおっちゃいました。
コムサのケーキ、それほど複雑ではないから、シェリーさんの
あのクッキーの腕だったら、似たようなの作れるかも。
ワインは勇気づけ効果ばっちり。ちゃんと言えました！
by TaekoLovesParis (2011-11-15 00:06)
コンサート会場での「ブラボー！」の声に、女性が混じってるのをまだ聞いたことないわたし…。 言ってみたいけど、やっぱり勇気が足りない～
ディナーコンサートの手作りプログラムが、温かさを感じてすてきですね。
そういえば最近コンサートに行ってないかも…
by バニラ (2011-11-15 00:16)
＞「すみません、私、休んだんですけど、夕方から元気になって。。」
おほほほ、ねーさん、随分とご都合のよろしいお具合ですことね～。
世間では、そーゆーのを「ず○休み」とかなんとか云うのでございますよ（笑）。
by yk2 (2011-11-15 22:22)
↑ 「ずっしり体が重くって昼間横にならないとダメになるほどの疲れによる休み」・・・ですよね。
○ の部分にたくさん文字が入って♪
by Inatimy (2011-11-16 07:30)
芸術のクラシックの秋ですよね。
素晴らしいコンサート2つ、満喫されたのですね。大ホールでなくて、こじんまりとした開場でのコンサートは、昔のサロンのようですね。ばしょ、銀座。^^
お洒落な場所で、素晴らしい音楽、そして、美味しいもの、もちろんワインも ♪
うらやましすぎて・・・体調もいっぺんで復活しそうです(笑)
by moz (2011-11-16 08:48)
いなちゃん、その日のコーラスの練習曲は「る～るぅ～るるる～♪」って、“夜明けのスキャット”だったみたいだよ。
by yk2 (2011-11-16 08:49)
その歌、全部聞いたことが無くって、歌詞があるって、さっき知ったところです（笑）。
今、スゴイ人気らしいですね～、由紀さおりさん& ピンク・マルティーニの『1969』。
こっちでも発売されてるのかな。
by Inatimy (2011-11-16 19:24)
震災に原発、台風など、今年は本当に大変な年でしたよね。
毎年行かれているコンサートは、盛況で良かったですね＾＾
青山のお店のタルト、美味しそうです。
いい時間を過ごされてますね(^^)
by ムーミン (2011-11-16 21:07)
nice＆コメントありがとうございます
▲バニラさん、「ブラボー」は、タイミングもありますよね。躊躇しないで、
すぐ言わないとムリだし。女の人は少ないですよね。だ・か・ら、ワインが
必要。うふ。
キャパ４００程度の会場が一番言えるかも。大ホールは声が大きくないと
ダメだし、あんまり小さいと皆が自分を見るからイヤだし、ですものね。
手作りプログラム、私もいいな、って思ってます。
▲mozさん、そー、クラシックの秋ですね。秋はヴィオロンの音色。
ヴェルレーヌの有名な詩「秋の日のヴィオロンの ためいきの ひたぶるに
身にしみてうら悲し」が浮かびます。
▲yk2さん＆Inatimyさん、かわりに答えてくださって助かります（笑）
やりとりをおもしろく読みましたよー。由紀さおりの「夜明けのスキャット」、
癒し系が受け、ヨーロッパで流行ってるって、私も記事で読みました。
Inatimyさんは、聞いたことない曲なのね。私はもちろん知ってます。
▲ムーミンさん、震災、原発、台風、それに円高と、2011年は記憶に
残る年になりますね。紅葉が始まり寒い風が吹き始めると、今年も
わずか、って思います。タルト、食べたいと思っていたので、満足でした。
楽しいことをしてると元気になりますね（笑）
by TaekoLovesParis (2011-11-17 00:07)
「夜明けのスキャット」は出だし辺りは聞いたことがあるんですよ。
でも、いしだあゆみの「ブルー・ライト・ヨコハマ」のほうが印象が強いかも。
家でよく流れてました。
・・・父の好みですね。
by Inatimy (2011-11-17 07:11)
コンサートとおいしいお食事と。。。優雅で羨ましいです～♪
by kao (2011-11-17 16:56)
Inatimyさん、あの出だしのスキャット部分が、優しいから、癒し系で、
ヒットしたのかなと思ってます。お父様、「街の灯りがとてもきれいね、
ヨコハマ～♪」がお好きだったんですか。親がしょっちゅうかけていた曲は
自然に覚えますよね。うちは、父がオペラのカルメン好きだったんですよ。
by TaekoLovesParis (2011-11-18 01:04)
kaoさん、私も時々、西麻布界隈のお店に行ってます。
どこかですれちがってるかもしれませんね。まぁいくんがいたら、
すぐわかるんだけど。
by TaekoLovesParis (2011-11-18 01:06)
夕方から元気になるTaekoさん、大好きです＾＾
by hatsu (2011-11-18 05:23)
hatsuさん、ありがとう（笑）。
妹さんの病院で、ボジョレーヌーヴォー出たんですってね。
もう、生まれて、乾杯してる頃かしら。
by TaekoLovesParis (2011-11-19 00:20)