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モーツァルト・ロックオペラ [演劇、ミュージカル、Jazz]

ロックオペラ「モーツァルト」、評判になったパリ公演を日本用になおしたもの。
渋谷のシアターオーブへ見に行った。

Mozart1.jpg

2年位前かしら、*パリ公演のDVDのことをInatimyさんの記事で読んで、YouTubeで
                          ( *記事の一番下です)           公演を見にいらした記事はここ → **
聴いてみた。ロックオペラなので、私が知っている東宝ミュージカルとは歌が違う。
Tatoue-moi というモーツァルトが歌う曲が気に入って何度もきいた。
それを日本で見れる!しかもモーツァルト役は中川晃教。東宝版のミュージカル
「モーツァルト」の主役を務め、とてもよかった。

今回のモーツァルトは中川晃教と山本耕史が、サリエリとモーツァルトを交互に
演じる。歌もセリフも2人分覚えるわけだから大変。

私が見に行ったのは、プレビュー2月9日。耕史モーツァルト+中川サリエリ。
日にちがその日しかダメだったのと、同行の友達が耕史ファンなので譲った(笑)

モーツァルトの才能に嫉妬するサリエリが時に語り手として出てくるのは、
映画の「アマデウス」に似ているが、妻になるコンスタンツェとの出会い、
コンスタンツェ家の人々を詳しく描いてるのは、ミュージカルとも異なる。
演出家フィリップ・マッキンリーがフランスから来日して、詳しく指導、日本版用
に改変したそうだ。

Mozart2.jpg

幕が開いて、モーツァルトの父役高橋ジョージが歌うのだが、スタイルが悪すぎて。。。
コンスタンツェの姉アロイジア役のAKANEが姿形がよく歌も堂々と上手かった。
コンスタンツェはAKB48の秋元才加。かわいい。母親キムラ緑子は、欲丸出しの
図々しい役をコミカルに演じていた。
モーツアルトの曲もふんだんに使われていた。当時画期的だったドイツ語でのオペラ
「後宮からの逃走」を皆の反対を受けながらも作曲する場面では、後宮の序曲が
流れ、フィガロの結婚の曲、アイネクライネ、レクイエムなども流れていた。
モーツァルトの才能に打ちのめされるサリエリの歌のシーン、ダンサーズと一緒に
踊るのだが、中川サリエリは迫力があった。耕史はダンスが上手く、動きが軽やか。
欲を言えば、主役2人の歌がもう少したくさん聞きたかった。

さて、話変わって、思い出の「モーツァルト」2007年晩秋、帝劇。
モーツァルトは、中川晃教と井上芳雄のダブルキャスト。
私は、「エレンディラ」を見て気に入っていた中川モーツァルトで見た。

Mozart2007ver.jpg

東宝版モーツァルトは、「エリザベート」で有名なコンビ。ミヒャエル・クンツェ演出、
シルヴェスター・リーヴァイ作曲。
山口祐一郎がコロレド大司教。いつもながらに聴かせる歌だった。
モーツァルトの父は、市村正親。
コンスタンツェは、hiro
コンスタンツェの母は、 阿知波 悟美。貫録十分。
ナンネール(モーツァルトの姉) 高橋 由美子。
シカネーダー 吉野圭吾。細い体でのダンスが上手い。独特の世界を持っている。
男爵夫人 香寿たつき。宝塚時代から颯爽と素敵な香寿さん。

私が見た2007年の後、何回か再演されている。

2011年2月、金沢での「ミュージカル・モーツァルト」公演を見にいらした
pistacciさんの記事に、舞台の様子がちらりと説明されています。


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コメント 16

pistacci

広告を見たとき、あのInatimyさんの記事の演目が来るのね、と思い出していました。
中川くんのパンチのある声が懐かしいです。
by pistacci (2013-02-15 14:32) 

チョコローズ

東宝版のキャスト、なんだか一昔前のレ・ミゼのメンバーみたい。
いや、四季黄金期、ヅカの名コンビ、とても気になります。
by チョコローズ (2013-02-15 21:59) 

TaekoLovesParis

nice&コメントありがとうございます
▲pistaさん、<あのInatimyさんの記事の演目が来るのね、と思い出していました。> → そうでしょ。私もよ。あの時pistaさんがコメントで、「調べたらフランス版は、ウィーン版と違う」って、お返事してましたよね。Inatimyさんの記事がみつからなかったけど、pistaさんの金沢記事は見つけました。
私は中川くんの(アッキーとよばれてる)透き通る高音と力強いセリフが好きです。
動きもはやいっ。さすが若者。

▲チョコロさん、<東宝版のキャスト、なんだか一昔前のレ・ミゼのメンバーみたい。> → そう~。井上芳雄、中川晃教の主役以外は、あの頃の固定メンバー。いつも同じ人たちが、今度は何の役、というふうでしたもの。だから御馴染みになって、それがまた楽しかったです。市村さん、由美子ちゃんは四季ですものね。
香寿さんと涼風真世はダブルキャストだったので、私が見たのは香寿さんの方
でした。チョコロさん、ヅカファンだから、見えにくいパンフでも涼風さん発見ね。
by TaekoLovesParis (2013-02-16 00:38) 

Inatimy

名前出てきて仰天。 私の話は下のタイトルを記事検索してくだされば出てくると思います。
「ランプを追って光を探す」の下の方にDVDの話が、そして
「クリスマス前のパリの一角」の下の方に、観に行った舞台の写真が。
私はTaekoさんの記事で「魔笛」のパ・パ・パが身近になったので、舞台で曲が出てきた時は、おぉ~っ!とひとり盛り上がり。 フランス版では酒場の主人とクラウン(運命の化身)の役が結構お気に入りでした(笑)。 大人の時間?と思うようなお色気もたっぷりでしたが、日本版はどうだろう。 見比べたいかも。
日本版は公式サイトでダイジェストムービーでチラッと見ました。 
衣装や舞台道具がフランス版より、ややおとなしめで暗め?な感じを受けましたが・・・。
by Inatimy (2013-02-16 02:00) 

Bonheur

モーツアルトの曲が大好きです。「ロックオペラ」とは初めて目にしました。
舞台には詳しくないですが、俳優を専門に行っていないようなアイドルの方が出る舞台はいまひとつなのかな、という印象を持っていたのですが、Taekoさんのコメントを拝見すると違うみたいですね。
山本耕史ってジャニーズ出身だったんですね、知りませんでした。
by Bonheur (2013-02-16 08:57) 

TaekoLovesParis

Bonheurさん、<山本耕史ってジャニーズ出身だったんですね>
→ 耕史ファンで、今回のチケットも耕史ルートで手配してくれた同行の友達が、「ダンス上手いのはジャニーズだから」、と言ってたので、そのまま書いたけど、
今、調べたら、?です。耕史さんは子役出身で舞台のレミゼにもガブローシュ役
で出てたほど芸歴が長いそうです。
<アイドルの方が出る舞台> → 個人差がとってもあり、ですが、舞台稽古で
鍛えられて何とか形にはなっています。 昔、主役のアイドル河合○○子が下手で、同行の友達が「帰ろう、時間のムダ」と言い途中で出たことがありますが。
by TaekoLovesParis (2013-02-16 10:16) 

バニラ

ロックオペラってジャンル?がよくわからなくて…。 よりカジュアルってこと?なのかなぁとか思ってましたが、どうなのでしょう。 
高橋ジョージは、たしかに舞台映えしなそうですね。 笑っちゃいました♪

by バニラ (2013-02-17 10:25) 

yk2

元よりオペラと歌劇の区別(実際あるの?)が分かりにくいけど、僕の中ではクラシックもしくはクラシック指向の音楽劇がオペラで、もっとポピュラーな現代音楽歌劇がミュージカルと呼ばれるのかなぁ・・・なんて考えてますが、この考え方だとロックで構成される歌劇はミュージカル???。・・・全然解んない(苦笑)。それでも、高橋ジョージのスタイル批判(?)でtaekoさんがビジュアル重視で観劇なさっているのはよーく判りますね(笑)。
by yk2 (2013-02-17 14:29) 

TaekoLovesParis

Inatimyさん、記事本文にリンクをつけさせていただきました。ありがとう。
パ・パ・パ、楽しい曲だから、聞こえてくるとうれしいですね。酒場の主人と運命は
二役、同じ人(鶴見辰吾)が演じました。フランス版はダイジェスト版で見ても
シースルーのドレスだったりで、すてきですが、日本の場合、体型的なハンディで
セクシーさは足りません。私はモーツァルトとサリエリ、2人が歌う"Vivre a en crever"がダンスも含めてよかったです。コンスタンツェの姉が登場の場面で歌う”BinBanBoum”もかわいらしく楽しい歌でした。
日本で上演されるとは思ってもいなかったので、見れてよかったです。
次、「ドラキュラ」もやってほしいなぁ。
by TaekoLovesParis (2013-02-18 02:25) 

Inatimy

リンクしてくださって、こちらこそありがとうございます。
フランス版も酒場の主人と運命はひとり二役でMerwan Rim というシンガーソングライター。 シブイですよ~。 「ドラキュラ」はダンスがしなやかで美しく見事でした。 ドラキュラ役のダンサーがオランダ人というのも意外。 2012年は時間的余裕がなくて観に行けなかったけれど「1789 : Les Amants de la Bastille」も良かったようです。 どちらも日本で上演されるといいですね~。
by Inatimy (2013-02-18 07:36) 

moz

色んなモーツァルトがいるんですね ^^
この2人、かっこよすぎて、イメージがこんがらがっちゃいます 笑
お話の筋は映画のアマデウスみたいな感じなのでしょうか? 音楽は基本的にはモーツァルトなんですね。見てみたいかも ^^
by moz (2013-02-19 09:00) 

履歴書の封筒

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。
by 履歴書の封筒 (2013-02-24 12:43) 

TaekoLovesParis

mozさん、お話の筋は映画に似ているけれど、舞台で歌が多いから、演技の
時間が短いので、限られた時期になってます。音楽のmozart作品は少しだけ、
フレーズの引用程度で、このミュージカルのために作曲されたロック(ハードじゃない)の曲がほとんどなので、mozさんには物足りないと思いますよ。
by TaekoLovesParis (2013-03-02 01:58) 

TaekoLovesParis

バニラさん、ロックオペラ、私も初めて聞く言葉でした。見終わって、ダンス要素も多いし、ミュージカルそのものでした。以前のミュージカル「モーツァルト」より歌がロックっぽいので、ロックミュージカルというほうが良さそう。え~っと、高橋ジョージに西洋のコスチュームものは。。。
by TaekoLovesParis (2013-03-02 02:18) 

TaekoLovesParis

yk2さん、オペラの日本語が歌劇。オペラは悲劇なので、喜劇のオペレッタも
含めて歌劇と言ってます。yk2さんのお考え通りよ。バニラさんへも書いたけど、ロックで構成されていて、ダンスがあるから、ミュージカルなの。だから、なんでオペラっていうのかなぁ、って思うけど、興業的にアッピールするネーミングなんでしょうね。
舞台の場合、ビジュアルはだいじでしょー。ねぇ、pistaさん!
by TaekoLovesParis (2013-03-02 02:22) 

TaekoLovesParis

Inatimyさん、”1789 Les Amants de la Bastille”は、フランス革命の時、敵同士で愛し合ってしまう恋人たちの話みたいね。クリップ見ました。
「ドラキュラ」も良さそうだったし、、、フランス版モーツァルトが日本で成功すると、
その2つも上演される可能性がありますね。
これは、スペクタクル・ミュージカルっていうジャンルなのね。
by TaekoLovesParis (2013-03-02 02:32) 

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