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アメリカン・ポップ・アート展 [展覧会(絵以外)]

American Pop Art.jpg

チラシの写真が小さいので、わからないかもしれないけど、これ、キャンベルスープの
缶を20×10=200個並べたもの。全部同じではなくて、11種類以上ある。
「PEPPERPOTなんて、日本ではみたことない」「MUSHROOMはおいしいわよね」
と、ついつい話は食べ物、スープの批評になったり。

国立新美術館で今、開催中のアメリカン・ポップ・アート展。
別の階で開催されていた「アンドレアス・グルスキー展」に、思いのほか時間が
かかり、こちらは閉館40分前に入ったので、ざっと見るだけ。

’60年代、身の回りのものを使って意表をつく面白さが特長のポップ・アート。
笑ったり、冷やかしたりしながら見てまわり、楽しかった。
アメリカン・ポップ・アート作品は、ニューヨークの近代美術館MOMAにたくさん
あるが、今回の展覧会は、アンディ・ウォーホルのパトロンでもあったパワーズ
夫妻のコレクションである。パワーズ氏の妻キミコさんが日本人であることから、
今回の展覧会が企画された。

チラシの裏側、アンディ・ウォーホルの「マリリン」1967年。シルクスクリーン。
ロイ・リキテンシュタイン「鏡の中の少女」1964年。エナメル、銅版。

AmericanPopArt2.jpg

[右斜め上] リキテンシュタインの作品は、ほんとんどが白・黒と赤・黄の原色。
しかし、印象派のモネの作品をモチーフにした「聖堂シリーズ」1964年は中間色。
パレットで混色せずに、キャンパスの上にそのまま色をおいて柔らかい中間色を
6枚作った作品。色だけで形はない。

もちろん、ジャスパー・ジョーンズの星条旗作品もあった。

ロバート・ラウシェンバーグは、彫刻性と絵画性を結合(combine)させた
コンバイン・アートの先駆者。「ブロードキャスト」という作品は、ラジオを内蔵させ、
キャンバスに突き出たツマミを回すとスイッチON。
「リボルバー」1967年は、アクリル円盤を回転させると、その都度10枚くらいの
作品(絵、オブジェ)の重なり方が変わるというもの。

面白かったのは、ローゼンクイストの「ラナイ」
あらら、車がひっくり返って、、後ろにはお皿に盛られた黄桃、横にはプールサイド
に裸の女の人、、何が何だか、、あらゆるものが同時に存在するAll at once world。

オルデンバーグの「ソフトドラムセット」にも笑った。ソフトな素材で作ったドラムセットが
ぺちゃんと潰れて。。あり得ないでしょう!

会場は広いので、展示も間をおいてゆったりしています。楽しめました。
10月21日まで。国立新美術館にて開催中。

 


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ひこうき雲

TVドラマやアートも含めて、50~60年代のアメリカンそのものです。
by ひこうき雲 (2013-09-21 14:26) 

baby_pink

楽しみ笑なが気さくな気持ちで観れるのもまたいいですね^^
60年代のアメリカン、ポップアート興味あります。
それから。話とは関係ないのですが・・。
黄桃という言葉を聞いて、むしょうに甘く柔らかく煮た缶づめの
黄桃がたべたくなってしまいました。笑
昔、小学校の給食のデザートでよく黄桃にヨーグルトソースを
トロン♪ってかけたものが出て、それが大好きでした。
やっぱり黄桃は缶詰かなぁ~^m^
by baby_pink (2013-09-21 19:06) 

coco030705

こんばんは。
キャンベルスープ缶のアート、「マリリン」と「鏡の中の少女」はどこかで観たことがあります。MOMAでだったかもしれません。楽しいですね☆
今日、「サイド・エフェクト」を観てきました。なかなかおもしろかったです。もう大阪では終わりかけだったので、今日行ってよかったと思います。有難うございました。
by coco030705 (2013-09-21 22:39) 

TaekoLovesParis

nice&コメントありがとうございました。
▲ひこうき雲さん、50~60年代のアメリカは、日本にとって、その豊かさがうらやましかった時代ですね。キャンベルスープの缶の数の多さから、大量生産・大量消費という言葉が浮かびます。

▲pinkちゃん、気楽に見れる楽しいもの、っていいですよね。私にはpopという
言葉がもう楽しい雰囲気。60年代はエレキの生まれた時代。ポピュラーミュージックも大きく変化した年代なんでしょうね。ポップ・ミュージックて言葉もあったわね。
黄桃、缶詰が主流ですよね。昔、冬は苺が少なかったから、ショートケーキに黄桃がのってました。給食に黄桃のヨーグルトソースかけ、おしゃれでいいなぁ。

▲cocoさん、絵でなくリトグラフだと、たくさん出回るから、見る機会も多いですよね。6枚組マリリンは、私は、グッゲンハイム美術館で見たけど、MOMAにもありそうね。
「サイド・エフェクト」、見てるときトリックに気づかなかったので、帰って来ても気になって、いろいろ思い出しています。今日、一緒にご飯を食べた友達が偶然「『ドラゴン・タトゥーの女』っていう映画のDVD,おすすめ~。女の子がかわいいの。」って言うので、「それなら、サイド・エフェクトを見てね」って、おすすめしてしまいました。cocoさんは、ヒッチコックもの好きだし、俳優陣がいいから、気に入ると思ったの。医療問題のことも含まれていて、社会派的要素もある映画ですよね。速攻、
ご覧になってくださって、うれしいです。
by TaekoLovesParis (2013-09-22 00:07) 

ルビー

輸入の缶詰めやお菓子のパッケージって明るくて楽しい。今では珍しくないですが、子供のころ明治屋でそんなの見て回ったり、買ってもらったりしたの嬉しかった。米テレビドラマの「マッドメン」をなんか思いだしました。それとウォホールコレクターの奥さまは日本人だったんですねえ。

by ルビー (2013-09-22 13:36) 

チョコローズ

スープの缶の絵がアートとして成立してしまうのは、さすがアメリカ。
しかも今見ても十分面白いです。
by チョコローズ (2013-09-22 21:59) 

匁

Taekoさん
G軍優勝おめでとう。

凄いですね。恐れいいりました。
選手層も厚いですが、原監督のリーグ6回目の制覇。
まだまだ続きそうです。
先日の東京ドームで
大事な試合での采配は流石と 感心しました。
Cシリーズでも発揮するんでは?!
by (2013-09-23 14:57) 

Inatimy

キャンベルスープの、圧巻ですね。 私もマッシュルームのが好きです♪ 
クノールスープだと、緑になるのかなぁ・・・なんて他のスープのデザイン版を思い浮かべたり。
ポップアートの芸術家さんの名前を読んでいて、喉まで出て来そうで出てこない人がいて、
ネットで探し出し、ようやく思い出してスッキリ。
トム・ウェッセルマンでした。 昔、友達に誘われ企画展を見に行って。 
ちょっと大人の作品にドキドキしたっけな。
by Inatimy (2013-09-23 20:05) 

TaekoLovesParis

nice&コメントありがとうございます
▲ルビーさん、私は今でも明治屋、好きです。「マッドメン」、知らなかったので、調べたら、アメリカの広告業界のドラマだったんですね。ポップアートは広告にたくさん使われてましたものね。
ウォーホルのスポンサーだったから、キミコさんの色違いの顔のアートもありました。お綺麗でしたよ。

▲チョコロさん、ウォーホルは、これの他にも10個のスープ缶の作品とか、野外アートで、巨大キャンベルスープ缶ひとつをポンと置いた、なんていうのもあるんですよ。このスープ缶、赤と白で目立つからちょうどよかったんでしょうね。

▲匁さん、Mがついてから長く感じましたが、優勝が決まってうれしいです。
原監督は選手から信頼されているオーラがあります。阿部、長野、村田、ロペス、由伸がよく打ち、菅野、内海、杉内ら投手陣もよくがんばりました。まだ終わりではないです。Cシリーズがありますから。

▲Inatimyさん、マッシュルームのスープ缶の他に私が好きなのは、クラムチャウダー。クノールの黄色と緑より、目立つのは、赤と白でしょう。
トム・ウェッセルマンの作品「グレート・アメリカン・ヌード」のシリーズは、場所によっては、今回の展覧会のポスターとして使われていました。Inatimyさんがコメントをくださったルノアールの「劇場の桟敷席にて」の絵が壁にかけてあり、ベッドに横たわった赤いスーツの女の人が本を読みながらこちらを見つめている絵なんです。うん、たしかに、ちょっと大人なタイトルですね。
by TaekoLovesParis (2013-09-24 00:51) 

kao

1番最初のお写真のでっかい版を、いつも通勤途中に見ていました(厳密にいうとチラ見)していました。
Taekoさんの記事を拝見させていただくまで、キャンベルスープの缶だとはまったく気が付きませんでした!!
明日は早起きをしてもっとゆっくり眺めてみようと思います。

by kao (2013-09-24 15:08) 

TaekoLovesParis

kaoさん、ほんとね、チラ見じゃ模様としか思えないわね。でも、日本で売ってない種類もいろいろあって、結構面白いです。でも、「ポップアートのモナリザ」って書いてあるのは、ちょっと、、かな。
by TaekoLovesParis (2013-09-24 21:32) 

moz

横浜美術館で、確か見たことあると思います。キャンベルスープⅡだったかな?
その一番有名なのが来ているんですね。 ^^
ウォーホル、一見の価値ありそうですね。
by moz (2013-10-01 05:36) 

TaekoLovesParis

mozさん、横浜美術館で、プーシキンの時、「キャンベルスープ缶」ありましたね。
横浜の常設は、20世紀アートが充実していて面白いですよね。ホノルル美術館で、デ・キリコとイブ・タンギーを見たとき、横浜にある作品が思い浮かびました。
しょっちゅう見てる常設なので。
by TaekoLovesParis (2013-10-02 00:46) 

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