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カール・ラーション展 [☆彡Paris  展覧会]

Larsson1.jpg

CarlLarsson.jpg

プチ・パレに「パリ1900年」展を見に行った時、隣の会場でやっていたのが、
Carl Larsson(カール・ラーション)展。スウェーデンのイメージ(想像の世界)
というサブタイトル。
この編み込みセーターは、まさにスウェーデンのイメージ!同行のN嬢に、「昔、
こういうスキーセーター着てたでしょ」「そう、よく覚えてるわね。この坊やのほっぺが
赤くて、金髪。まさに北欧の子供だわ」
私たちは知らない画家だったけど、こんなかわいい絵なら、と見ることにした。

カール・ラーション(1853~1919)は、スウェーデンの画家。
初め、印象派の影響を受けた油絵を描いていたので、それらの絵が第1室に展示
されていた。光を意識した絵は、わかりやすく、ドラマティック。描かれた風景、
いろいろな画家からの影響にも興味をひかれた。
だが、彼の本領は、これではなく、第2室の水彩画、子供や家族の絵である。

Lasson.jpg

CarlLason花の窓.jpg

スウェーデンらしい冬の白一色の屋外での絵もあったが、絵の大半は、家の中。
彼は7人子供がいて、妻の実家の田舎の家で暮らしていた。家のインテリアは、
子供が快適なように彼がなおし、明るい色を基調としたかわいいものである。
絵の主役は家族だが、壁紙、椅子、家具、台所など、背景に描かれている室内
にほのぼのとした温かみがあり、見入ってしまう。
上の絵にも机の上に編みかけの毛糸があるが、手芸が有名なスウェーデン
の100年前の日常生活なので、編物をしている絵もあった。

ラーションのほのぼのとした世界から、外に出てみると、お向かいのグランパレの前
に何やらひとだかり。グランパレで展覧会はないはずなのに、、と訝しく思って見ると、
明日4月7日、一日だけクラシックカー展示があると、垂れ幕が下がっていた。
展示車を搬入してるところだった。キャリアカーで運んで来るのね。GrandPalaes.jpg

ClassicCar1.jpg

[右斜め上]下された白い車はベンツ。
[右斜め下]搬入が終わり、数台並んだところ。さきほどのベンツが一番前、次はBMW?
自転車の後ろは赤と白のFIAT、ブルーは白いチェッカーフラッグ模様だからラリー
に出た車。明日、見に来たいけど、今日はもう夜の便で日本に帰る日。ザンネン

ClassicCar3.jpg


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コメント 12

よしあき・ギャラリー

ますます目が肥えますね。
by よしあき・ギャラリー (2014-04-29 16:44) 

hatsu

編み込みセーターのおこちゃま、可愛い^^
お家の中の絵も、優しくていいですね。
うふ、ほのぼのしました。
by hatsu (2014-04-30 06:17) 

カエル

冬の長い期間を有意義に過ごせるための工夫が室内の色だったりするんだなぁとしみじみ。
絵本の中から飛び出してきそうな雰囲気。
可愛いですね。不意をつかれて好みかも。
by カエル (2014-04-30 08:57) 

moz

カール・ラーション知りませんでしたが、とっても良い絵 ♪
一目で好きになりました。牧歌的、なんとなくゆるゆるになります ^^
ピーターラビットでも飛び出てきそうな感じの絵ですね。展覧会を見てみたいです。
by moz (2014-05-01 10:02) 

baby_pink

私もカール・ラーション知りませんでした。
なんていうか・・見ていると昔懐かしくあったかい気持ちになりますね。
小さい頃に色んな空想をするのが好きな子供だったのですが::✿
いつも、どきどきわくわく母に絵本を読んで聞かせてもらっていた頃を
思いだし、特に甘えん坊で泣き虫だった幼い頃の記憶を思い出しました。
本当に、やさしい絵ですね。
あ。何十年経った今でも、泣き虫で甘えんぼうは変わっていよ。って
家族や友人に言われてしまいそうですが・・笑(^_-)


by baby_pink (2014-05-01 11:40) 

Inatimy

たまにカードを売ってるの、見かけます♪
室内の様子、いいですね。 窓台にのった鉢植えの並び。伸びた蔓を壁に這わせたり。
お水をあげてる女の子がいるところ、窓のそばの床は一段高くしてあるのかな。
これも、7人の子供たちが外の風景を窓からよく見えるように、の工夫かしら。
最初の写真の子供が来てる編み込みのセーターも、
母親がせっせと編み上げたものなんでしょうね♪
グラン・パレ前に並んだクラッシックカーもカッコいいけど、
積んできた黒の特殊な運搬車も、いいな〜。
「パリ1900年展」も気になるところ。 万博があった年ですよね。
グラン・パレやプティ・パレも建てられて。
by Inatimy (2014-05-01 17:33) 

yk2

ラーション。美術ファンにはお馴染みのタッシェンからB5サイズノートくらいの画集が出てるんで、本屋さんでぺらぺらめくったことがあるんですが、可愛らしい子供、それも多くは可憐な女の子いる光景ばかりで、ドガやロートレック好きのヒネくれた僕にはストレートに甘過ぎるかな~って印象でした(^^;。taekoねーさんにだって、実際ラーションよりスポーツカーの方がずっとずっとツボでしょう?(笑)。
by yk2 (2014-05-01 18:50) 

coco030705

こんばんは。
カール・ラーションの絵、とっても素敵ですね。100年も前のインテリア、まったく古臭さを感じさせませんね。家に飾っておきたいような絵です。三菱一号館の「ザ・ビューティフル展」にも家具やインテリアの絵、アクセサリーなどがありましたが、きれいでした。こちらも今でも古くないですね。本物は色あせないということでしょうか。
by coco030705 (2014-05-01 22:01) 

TaekoLovesParis

nice&コメントありがとうございます
▲よしあきさん、パリはやはり美術のレベルが高くて、面白いです。もっと、しょっちゅう行きたいけど。。。

▲hatsuさん、金髪の子供はかわいいわねー。スウェーデンだと、こんな子供が普通にたくさんいるのかしら。温かみがあって、hatsuさんの言うとおり、ほのぼの系。

▲カエルさん、展覧会場には実際にラーション家の室内(壁際)を作ってあり、人形があって、顔を入れて写真を撮るようになってました。でも、見に来てるのが大人ばかりだったから誰も記念撮影はせず、でした。子供より、大人が好きな絵なのかしら。室内を暖色にして可愛らしさをだしてるのは、寒い冬、室内で過ごすことが多いからでしょうね。IKEAの色調もラーションを参考にしてるとのことでした。

▲mozさん、そう、まさに、ピーラビのイメージ。子供がかわいくて、純粋で目がキラキラしてる感じ。怒られて部屋の隅でしょんぼりしてる男の子の絵が印象に残ってます。スウェーデンなので、雪景色が背景の絵もきれいでした。パリで評判になって、日本でも展覧会が開催されるといいですね。

▲pinkちゃん、やっぱりお好きでしたか。そうかなと思ってました。こういう絵を見てると、子供の頃を思い出すでしょ。うふふ、甘えん坊さんだったのね。夢があって、女の子らしい、、なんか、「アナと雪の女王」が浮かんでくるけど。もちろん、pinkちゃんは、アナよ。泣き虫さんって言ってるけど、目標に向かって頑張る愛がいっぱいのpinkちゃんですもの。

▲Inatimyさん、あーやっぱり、そちらでは、ラーションの絵を見かけるんですね。そういう情報、うれしいです。お花を育ててるInatimyさんだから、この絵を丁寧に見てくださったのね。一段、高くなってる所は、遊ぶのに便利かと思ったけど、外が見えるようにね、なるほどー。
クラシックカーは、グランパレで一日限りの展示をして、オークションにかけられるんですって。エンジンがかからないらしく、数人で押して動かしてる車もありました。

▲yk2さん、yk2さんはラーションの画集をご覧になったことがあったんですね。
私は全く知らなくて。。スポーツカーの方が好きそうだって、まぁ、当たりですが(笑)。ラーションは初め印象派やリアリズム、エミール・クラウスっぽい絵などを描いてたけど、あまり売れなかったの。転機はグレ・シュル・ロワンに行ったこと。
バルビゾンの景色に接して水彩を描き始めた。実際に日本人画家と接点があったかはわからないけど、子供が夏に川遊びをしていて、手前中央にザリガニがこんもりと積んである絵のところに、浮世絵の影響がみられる、って書いてありました。
日本が好きで浮世絵のコレクションもしていたそうです。
初期の絵は、それぞれ画風が違ったりして面白く見ました。でも、売れるためには、個性が必要なのね。
by TaekoLovesParis (2014-05-01 22:03) 

TaekoLovesParis

cocoさん、こんばんは。
こういう絵は、かわいくて、疲れてるときには、なごみます。
色づかいが大胆で、きれいなだけでなく、北欧なので、家具に木のぬくもりがありますね。cocoさんがおっしゃるように、100年前のインテリアが古く感じられないってすごいですよね。IKEAにインスパイアしてるんですもの。絵に描かれた家は、今は、記念館にして公開してるんですって。
by TaekoLovesParis (2014-05-01 22:11) 

Inatimy

すみません、カール・ラーションのポストカードのお話で、先ほどTaekoさんのこの記事にリンクさせてもらったんですけれどよろしいですか? 
もしご都合が悪ければおっしゃってくださいね。 コメントありがとうございました ^^。
by Inatimy (2014-05-08 07:24) 

TaekoLovesParis

Inatimyさん、こちらこそリンクをありがとうございます。
カール・ラーションは私が知らなかっただけで、水彩画家として有名なんですね。
かわいい絵だから、大勢のかたに知っていただけたら、うれしいです。
by TaekoLovesParis (2014-05-08 21:30) 

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