銀座・うち山

M子さんがお誕生日だったので、懐石料理の「銀座うち山」に行った。
「鯛茶漬け」が有名な店で、職場の会議の時にお弁当をとったことはあるが、
行くのは、初めて。

銀座2丁目、つまり松屋の横を入って行けばよかったのに、HPの案内どおりに
東銀座で降りたから、ちょっと迷った。
Sも加わって3人だったから、個室に案内された。

信楽の花入れに季節の花、桃が活けてあった。
茶花を習っているSが花入れの裏を見て、「ら、と書いてあるから楽斎さん」
と喜ぶ。



お誕生日だから、シャンパン。初めて飲む「アルロー」Arlaux だったけど、甘味と
果実味、そして濃さがあって美味しい。
懐石だから、順番に少しづつ出てくる。個室なので写真が撮りやすい。
１、胡麻豆腐の周囲にカタクリをつけて揚げたもの。
２、薄切りにしたタイラギ貝のから揚げとタラの芽の天ぷら
３、春野菜とフグの皮、フグの白子
４、あさりむき身と菜の花のぬた、糸かつおかけ

５、鯛のうしお汁
６、ぜんまい、ホタルイカ、ウド、ふぐの白子
７、マナガツオの西京焼き
８、雲丹、タコ、菜の花のぬた

マナガツオの西京焼きのお皿は、尾形乾山のもの。
展覧会で見たことがあったので、「おや！」と思い、お皿の裏を見たら、
ちゃんと「日本元禄年製　乾山陶隠」と銘があった。
以前、行った京都の「天ぷら・まつ」でも、乾山のお皿を使っていたから、名店は、
伝統ある貴重なお皿を使っている。


飲み物は、白ワインにすすんだ。
リストを見ると、バルセロナで飲んで美味しかった「トーレス」があったので、
トーレス、Milmandaミルマンダを頼んだ。
一口飲むなり、3人で顔を合わせて、「おいしい！」
かなり、びっくりポンの美味しさ。ふくよかで奥行きもある。

締めは、ごはんと鯛茶漬け。
葛きり。

写真はないけれど、このあと、サプライズでお盆にバースディセットのアイスクリーム
などが運ばれて来たので、「えっ、なんで？誕生日って言ってないのに」
「はい、小耳にはさみましたので」　わぁ、うれしい心づかい。
シャンパンで「お誕生日おめでとう」って乾杯してたから、わかったのね。

「苦手な食材は？」と電話予約の時にきかれ、「生のウニがダメで、火がはいって
いれば大丈夫です」と答えたけど、フグの白子は念頭になかった。滅多に出てこない
ものが、何と2回も出て来た。通向きの献立？
私はお刺身とか煮魚とか天ぷらのある和食が好きだけど、この日は、M子さんの
お誕生日で、M子さん（フグ好き）に喜んでもらえたから、よかった。
 

コメント 11

こんにちは。
とてもすばらしい懐石料理のお店ですね。食器も素敵だと思ったら、
作家ものなのですね。それに懐石にシャンパンやワイン、というところが
Taekoさんならではですね～。でもこれだけのお料理が出て最後が
鯛茶漬けとは、食べきれましたでしょうか? ちなみに、私も鯛茶漬けと
葛きり、大好きです！


by coco030705 (2016-03-20 17:53) 

うわ～、乾山の食器で食事が出来るなんて好いですね～。去年のサントリー美術館であった展覧会の時に知っていたかったかも。でも、taekoねーさんとM子さんの行く店は大概高級店だから御代も高そう・・・（＾＾；。

マナガツオの西京焼きが乗せられたカラフルなお皿は、少し色目が違いますが僕の手元にある本に似たものが写真入りで掲載されていて、『色絵石垣文皿』と紹介されています。せっかくなので、ちょっと一緒にお勉強しましょう（笑）。
「元禄年製」とあるのは、乾山焼きとして最も早い年紀銘のある作品のひとつだそうです。「この氷裂のデザインは、中国明末の画譜や陶磁に見られるものである」ですって（＾＾。
by yk2 (2016-03-21 17:37) 

cocoさん、＜これだけのお料理が出て最後が＞→　皿数は多いけれど、ボリュームはないんです。好きな1,2,7は、この2倍、3倍あってもいいと思うほどでした。だから、締めの鯛茶づけがないと足りないの。「ごはんは、お代わりできます」と言われましたが、遠慮しておきました。まだ、飲む気だったので（笑）
＜ちなみに、私も鯛茶漬けと葛きり、大好きです！＞→　わぁ、うれしいな。

by TaekoLovesParis (2016-03-22 00:14) 

yk2さん、乾山のこのお皿が出て来た時に、「見たことある！」って思ったけど、どの展覧会でだったのか、、でしたが、昨年のサントリーの「乾山見参展」の時だったと思い出しました。
これ、石垣模様なんですね。色合いからパウル・クレーの絵を想起してましたが、デザインは中国の明末を参考にしてるのですね。乾山見参展にはデルフト焼きを参考にした小鉢もあったから、いろいろなものを参考にしてるんですね。
＜「元禄年製」とあるのは、乾山焼きとして最も早い年紀銘のある作品＞→でも鑑定団の説明のようだわ。教えていただいてありがとう。興味深かったです。過去記事の「天ぷら・まつ」での乾山皿の裏は、今、見てみたら、「乾山」だけで、年紀銘がありませんでした。後期、二条乾山と言われる時代のものなようです。
うち山さん、いいものを使ってるんですね。お値段はシャンパンやワインがお高いこともあって、3人で86000円でした。
by TaekoLovesParis (2016-03-22 01:15) 

お料理１の器、いいなぁ、胡麻豆腐が花の咲いた木にぐるりと囲まれて・・・と思って
読み進めていたら、カラフルなお皿に目が釘付け♪　
可愛い〜・・・って、すごいお皿だったんですね＾＾；。
葛きりの器の植物はスミレかしら♪
先のコメントにふれられてる３人での料金に仰天でした・・・。
by Inatimy (2016-03-22 22:45) 

上品で素晴らしいおもてなしをしてくれる
懐石料理屋さんなのですね((´ω`*))
・・・3人で8万越え！おおっ。す、すごい。
私もいつか行ってみたいなぁ。

ねね
by 今造ROWINGTEAM (2016-03-23 15:21) 

すごいなぁ、乾山のお皿で食事。考えられない。

by gillman (2016-03-25 09:08) 

Taekoさん、お久しぶりです＾＾

うち山さんのゴマ豆腐と鯛茶の大ファンで数年前、友人とよくランチに通いました。
ちょこっと会話の中でのお誕生日の心遣いさすがですね.。✿
M子さんも喜ばれてよかったですね＾＾甘味の葛きり食べたいなぁ。笑
桜も開花して.。今年も穏やかでやさしい春の季節になりますように。
by pink (2016-03-26 09:26) 

pinkちゃん、久しぶり！
うち山さんのファンだったのね。名店と言われるだけの心遣いが感じられる店でした。鯛茶のランチは人気でなかなか予約がとれないんですってね。
フォト蔵のサイト見ました。pinkちゃんの春を感じる写真、素敵です。ビジューのついたslip-onもね。友達は昨秋、金色でラメ入りのslip-onを買ってました。
by TaekoLovesParis (2016-03-26 10:54) 

gillmanさん、器は眺めてるよりも使う方がいいんでしょうね。でも、洗うとき、気を使うでしょうね。乾山仕様の新しい器もあるから、「本物？」と思って、裏を見たら、銘があったのでした。
by TaekoLovesParis (2016-03-26 10:59) 

今造ボートチームのねねさん、やはり究極の和食は懐石料理なのかな、と思いました。イデケンやオカベンさんたちは、お腹いっぱいにならない、って心配？大丈夫。鯛茶の時のごはんがお代わりできます。私にとっては、ハレの日の食事でした。
by TaekoLovesParis (2016-03-26 11:02)