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ピカソ美術館 [☆彡Paris 美術館]

ピカソ美術館は、セーヌ川右岸、マレ地区にある。
17世紀にアンリ4世がヴォージュ広場を造り、その周囲に貴族たちが館を建てた。
それらが今なお残る歴史地区だ。
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2017年「ピカソ1932年展」の時撮影。入り口に展覧会の垂れ幕がかかっている。


ピカソ美術館も古い由緒ある建物。もとは塩税の収税史だったオベールが1660年に建てた館
なので「塩の館」とよばれていた。設計はバロックと古典様式のミックスでヴェルサイユ宮殿の
設計者の手が入ってると思われる。建物の装飾の彫刻がヴェルサイユのものと同じ作者だからである。
その後さまざまな人の手に渡り、1964年にパリ市が買収。
ピカソの遺族がフランスに寄贈したものを中心に5000点を
収蔵する「ピカソ美術館」となった。

照明を現代風にするなど改装して、350年前の建物を上手に使っている。
picasso_interiour.jpg

各時代のピカソの代表的な作品を見れる。

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ピカソの恋人「ドラマール」の肖像画
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黒鉛のクレヨン画、上はフルートを吹く者、下はクラリネットを吹く者

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 絵画だけでなく、デッサン、ポスター、彫刻、陶器、コラージュなども多数展示されている。
さらに地下では、ジャン・コクトー台本、エリック・サティ音楽、美術と衣装がピカソという
バレエ「パレード」の公演のDVDも見せていた。
小さいながら小ぎれいなカフェもあり、書籍・おみやげコーナーもある。

3階の屋根裏部屋には、「あら、ルノワール!、マティスね」、ピカソがコレクションした
画家たちの作品も展示されていた。

2時間では見切れないほど、たくさんの作品があった。

<追加>
「これもピカソ?」と思える絵が最後にあった。「裸足の少女」1895年
ピカソ14歳の時の作品で、新古典主義風で批評家たちをうならせたそうである。
この作品をピカソは最後まで手元に置いていた。ジフテリアで亡くなった妹の面影をここに
こめたのかもしれない。大きな力強い手足は生命力を表したものだろうか。
Picasso_14ans.jpg

 

[スペード] ピカソの年代別作品概要を見たいかたは、cocoさんの記事をご覧になってください。
   ピカソ、天才の秘密」展 あべのハルカス美術館 


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コメント 7

よしあき・ギャラリー

ピカソは永遠の憧れです。
この美術館ならば一週間は滞在したいものです。^^
by よしあき・ギャラリー (2018-02-15 06:01) 

コザック

こんばんは
画家がコレクションした作品ってめっちゃ興味津々☆
とても素敵な美術館ですね。長い時間観ていたい感じ(^^)/
by コザック (2018-02-16 00:26) 

初夏(はつか)

「裸足の少女」、力強くて美しい。
印象的ですね^^
by 初夏(はつか) (2018-02-17 16:40) 

TaekoLovesParis

nice&コメントありがとうございます。
▲よしあきさん、絵を描く人は、天才ピカソに憧れるでしょうね。ここだけでもたくさんあるのに、バルセロナにもピカソ美術館がありますから、長生きで作品の点数が多いですね。建物も古い貴族の館ですから、見て楽しいと思います。

▲コザックさん、ピカソは生前から絵が売れ、裕福だったから、コレクションもいいものが揃ってました。印象派が多かったです。でも、自作でないから、屋根裏部屋での展示でした。そこに、記事の最後に載せた「裸足の少女」が架けてあったのですが、この足の大きさは、セザンヌの「赤いチョッキの少年」(国立新のビュールレコレクション展)の腕の大きさを真似たのかしら、と思いました。

▲初夏さん、「裸足の少女」、こっちをじっと見据えるこんな迫力ある作品を14歳で描いたのですから、ピカソは天才ですねー。色合いが古風で、後の明るい色づかいは想像もできませんね。
by TaekoLovesParis (2018-02-20 00:05) 

coco030705

こんにちは。
コメント遅くなりました。ピカソ美術館、建物からして素敵ですね。
2年前ぐらいだったか、大阪あべのハルカス美術館でピカソ展を観て、感激しました。この美術館の作品もすばらしいですね。一枚目のお写真の展示も素敵。最後の「裸足の少女」はとても14歳が描いたとは思えないですね。天才は努力してなれるものではないのですね。持って生まれたもの。ピカソは色々と変化していったところがまた面白いですよね。


by coco030705 (2018-02-20 17:21) 

TaekoLovesParis

cocoさん、あべのハルカス美術館での「ピカソ、天才の秘密」展 のcocoさんの記事、よく覚えてます。時代順にきちんとわけて説明してくださってましたね。その展覧会は、大阪と名古屋だけで、東京に来なかったんですよ。今、その記事を見たら、「15歳のときの自画像」がありましたが、ここの14歳の時の作品と手法が同じですね。
ピカソは長生きして作品が多いので、遺族が税金対策で、国に作品を寄贈し、できた美術館です。cocoさんがいらしたアンティーブ、それからバルセロナにも「ピカソ美術館」がありますね。
by TaekoLovesParis (2018-02-20 23:48) 

TaekoLovesParis

cocoさんの「ピカソ展」記事をリンクさせてくださいね。
by TaekoLovesParis (2018-02-21 00:34) 

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