ブノワのお得な日曜日

表参道から近い青山にあるビストロ「ブノワ」は、ビストロだが、フランス料理の巨匠、
アラン・デュカスの店だけあって、季節ごとのお料理に工夫があり美味しい。
そして、日曜の夜は、8000円以上のボトルワインが半額になる、というサービスがある。

渋谷Bunkamuraで展覧会を見たあと、「どこで食べる？」とシャンパンを飲みながら
yと相談。「一番近いのは、Ass、、だけど、ワイン飲むならブノワまで行ったほうが、、
タクシーならすぐだし」と即決。ところが、タクシーがつかまらず、結局、歩いて行った。

いつも2人で2本頼む。
1本目はシャンパン。アンリ・ジロー（HENRI GIRAUD)のオマージュ（Hommage à Fancois Emmard）
アンリ・ジローは、シャンパーニ地方の中でも最高峰のアイ村に畑をもっているので、
味に定評がある。私が飲んだことがあるのは、普通のキュベ、エスプリ（Esprit）だから、
格上のHommageは楽しみ。
（Hommagae à Fancois Emmardは、創始者フランソワ・エマールへの敬意のという意味。）

泡は繊細で上品だが、すぐに消えない。エレガントだが、ふくよかさが口の中に広がる。
余韻もしっかり。ちょっと複雑な味。

料理は、プリフィックスのコースになっている。
前菜２品＋メイン＋デザートのコース（7100円）にした。
前菜の１、南三陸産、真サバのエスカベーシュ
人参とオレンジのピュレ、パプリカ、チコリ、飾りは人参のスライスとディル。
サバには青臭さがない。エスカベーシュ（マリネ）の酸味と、シャンパンがよく合う。
yが頼んだ「ハムとトリュフとコンテチーズのショートパスタ」も美味しそうだったので、
分けてもらった。おなかがすいている一皿目に濃厚なパスタというチョイスは
殊の外美味しく感じる。イタリア料理で前菜にパスタが出るのに納得。

前菜の２、「奥美濃古地鶏とフォアグラのプレッセ、トリュフのビネグレット」
これは、「今月のおすすめ料理」で、＋1000円也。「マネージャーの北平さんが、
イチオシって、メールしてきてた」と、yが言うので、迷うことなく2人ともこれを選ぶ。
縦長の長方形。川になぞらえたようで真ん中がフォアグラと黒いトリュフ。
プレッセは、テリーヌのようなもの。ビネグレットはフレンチ・ドレッシング。粒マスタード
入りで、黒い粒は胡椒だったような。。

前日、うちでピノ・ノワール大会だったので、引き続きピノ・ノワールが飲みたかった。
「2本目は赤ワインがいいな」と言ったところ、
yが選んでくれたのは、アルザスのClos de la Faille PINO NOIR 2015年。
アルザスの赤ワインは、ドメーヌ・ロウのものを何回か飲んだだけ。

チキン・プレッセは、前菜だけど、肉なので、シャンパンはメインの魚料理用に
残しておいて、赤ワインとプレッセ（テリーヌ）。
これ絶品。チキンとフォアグラ、ビネグレット・ソース、３つ一緒にして食べ、
さらにアルザスの赤ワイン。香りと果実味は強くないが、上品で、バランスがとれた味。

メインの魚料理は、私が、「千葉県勝山漁港のキンメ鯛のオーブン焼き。マトロートソース」
マトロートは、香味野菜入りワイン煮のようなもの。
yが「小豆島産　島鱧のクネル」　クネルはリヨンの名物、はんぺんふう。海老の泡ソース。
+800円
シェアして食べた。クネルの美味しいことと言ったら、、！鱧は小骨が多いので、ミンチに
してクネルとする、なるほど！海老の出汁が鱧とよく合う。
残しておいたシャンパンとも合うし、、幸せなきもち。

クネルの美味しさで、幸せ度200%になっているとき、yはソムリエ氏と何か話して
いたが、、、話の内容は、「僕は、この料理だったら、赤ワインでなく、白が合うと思った
のですが」「そうですね。それが普通ですが、この赤でも大丈夫ですよ」
後から、この話をきいたので、「え～、じゃ白、サントーヴァンとか、ローヌにすれば
よかったのに」、、、それが～、私が真っ先に、赤ワイン！と言ったので、（気が弱い）yは、
白と主張しにくかったそうで。。そうだったの～、ごめんなさい。

デザートは、和栗のモンブラン。+1000円
栗が甘くて、ねっとり。しっかり背が高く大きい。

4月以来だから、久しぶりだけど、来てよかったと思えるディナーだった。

コメント 7

展覧会を見て、美味しいワインとお食事。
ステキな休日度２００％（笑）ですね！
ボトルワインが半額って、なんて素晴らしいシステムですね～。


by angie17 (2019-11-29 18:19) 

シャンパンと赤ワインに、美味しいお料理で最高のディナーですね。
私は鱧が大好きなので、この中では、まよわず小豆島産の島鱧のクネルです。
最後のモンブランも美味しそうですね。スポンジなどがなく、栗のムースたっぷりで、本物のモンブランですね！
ところで、私もこの間フランス料理を食べに行ったのですが、その時に出たワインセットのロゼが辛口でとてもおいしく、ソムリエさんに聞いたら、ブルゴーニュのピエール・モレと教えてくれました。あまりお店などには出回っていないとかいってましたが、Taekoさんはご存知でしょうか。
by coco030705 (2019-11-29 19:18) 

いくらピノ大会絶賛開催中（笑）であろうとも、フォアグラ絡みの皿（特にテリーヌ系の冷菜）が目の前に在って赤を頼んでしまう・・・って流れは、昔あれほど六本木の小田島さんで相性を説いたのにぃ～！！！と、某Jえもんが見たらがっかりされちゃいますよ～、ねーさん。どうぜアルザス頼むならフツーに白に行ってよ～、って（笑）。でも、taekoアントワネット様はいつだって「思し召しのままに」ですもんねぇ・・・（＾＾；。
by yk2 (2019-11-30 15:54) 

クネル・・・はんぺん風というのがなんかすごく食べてみたい感じ。　そそられます。
鱧をこんな風に食べたこともないし♪
和栗のモンブラン、かなりの高さがありますね。
中身が気になるところ。　生クリームかな・・・マロンペーストも入ってるかな＾＾。
by Inatimy (2019-12-02 01:16) 

クネル、デザートのモンブラン…、いえいえ、料理はみんなとても美味しそうですけれど、
日曜日の夜は8,000円以上のボトルワインは半額なんですか? @@;
それでではないですが、お二人で２本開けちゃうんですかぁ～ !! @@;;; 笑
お強いとは思っていましたが、お酒、本当にお強いんですね。と言うより、本当に美味しいお酒は飲めてしまいますものね ^^;;
by moz (2019-12-03 15:46) 

nice&コメントありがとうございます。
▲angieさん、半額は思い切ったディスカウントで嬉しいですよね。普段、頼まないようなワインを頼めるので、ワイン選びが楽しいです。初めがシャンパン、次が赤と2本を決めます。そして場合によっては、空気を入れるために赤を抜栓しておいてもらいます。

▲cocoさん、鱧がお好きでしたよね。日本料理では鱧は小骨が多いから骨切りをするけれど、ミンチにして、というアイディアに感心しました。あっさりとした鱧に海老のソースがよく合って、実に美味しかったです。
ボルドーよりブルゴーニュが好きですが、ピエール・モレという生産者、知らなくて。。気に入ったワインが見つかるのはうれしいですね。私も覚えておいて、ピエール・モレに出会ったら飲んでみたいです。

▲Inatimyさん、関西のご出身だから、鱧は身近ですよね。上品であっさりのはんぺんですが、海老のソースとの相性が抜群でした。
和栗のモンブラン、中はフランス風にビスキュイが入っていました。ねっとりとした和栗、泡立て生クリームとの間で、ビスキュイのパリッがいい感じなのです。かなり甘くボリュームがあり満足でした。

▲mozさん、お料理、どれも美味しく満足でした。材料によってか、+500円とか+1000円とかなっているものがあり、この+がついてるものは、美味しいことが多いです。
2本ね、、友達はさらに、食後酒を飲んだりします。
by TaekoLovesParis (2019-12-24 20:23) 

yk2さん、フォアグラとくれば、白の甘口。特にディケムのような貴腐ワイン、と、お勉強いたしました。アルザス頼むなら白でしたか。教え甲斐がないってJ に怒られちゃうかしら。
by TaekoLovesParis (2019-12-25 00:40)