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ポーラ美術館展 [展覧会(西洋画)]

渋谷・Bunkamuraミュージアムで「ポーラ美術館展」を見た。

ちらしは2とおり。
ルノワールの「レースの帽子の少女」とマティスの「襟巻の女」

pola_tirashi.jpg


第1章から第4章と部屋ごとにテーマがあった。 

1、都市と自然 モネ、ルノワールと印象派
「睡蓮」モネ 1907年
モネの睡蓮は200枚もあるけれど、これは睡蓮の花だけを描いたもの。

ppola_monet.jpg


同じくモネの妻カミーユをモデルに描いた紫の花咲く夏の野原の「散歩」、
シスレー「ロワン河畔、朝」、ピサロは3点あった。
ルノワールはちらしの「レースの帽子の少女」を含めて8点あった。
「ムール貝採り」は小品だが、海辺での親子をいきいきと描いた日常生活の場面。
これの大きな絵がバーンズ・コレクションにあり、肖像画とは違うジャンルなので
印象的に残った。


2、日常の輝き セザンヌ、ゴッホとポスト印象派
セザンヌは3点。
「プロヴァンスの風景」1879~82
ppola_cezanne.jpg

「4人の水浴の女たち」もあった。


ゴーガンはタヒチに移住する前、印象派の時代の絵
「白いテーブルクロス」1888年
ppola_Ghogun.jpg

「ポン=タヴェンの木陰の母と子」1886年は、緑の木立の中に小さく描かれた母と子。
日本画の影響をうけているという構図が面白い絵だった。


ゴッホは1点。「ヴィグラ運河にかかるグレーズ橋」1888年
アルルのグレーズ橋と洗濯女、赤がアクセントになっている。
ppora_gohho .jpg

ボナールは5点。
「地中海の庭」1917~18年は、鮮やかな色彩の大きな絵。
pola_Bonard.jpg



3、新しさを求めて マティス、ピカソと20世紀の画家たち
マティスは、チラシの「襟巻の女」を含めて3点。
「室内 2人の音楽家」1923年は大きな絵
pola_Matisse2.jpg


デュフィの「パリ」は、今回のメインヴィジュアル。4枚のパネルの大きな絵。
会場の入り口で外に向けてこの絵の大きな写真が飾ってあり、「撮影可」のマークがあった。
ppola_Duffy.jpg

ピカソは4点。他にレジェブラックなど。



4、芸術の都 ユトリロ、シャガールとエコール・ド・パリ 
ユトリロ「シャップ通り」1910年

ppola_utrilo.jpg


ローランサン、キスリング、モディリアーニなどの絵もあった。


ルノワールの「髪飾り」という絵の傍に、ガレの「女神文香水瓶」1884年
が飾ってあった。
ppola_Galle.jpg



ポーラ美術館には何度か行っているが、所蔵品が多いため、今回初めて見る絵が
多かった。ゲルハルト・リヒターの絵を30億円で買ったことで話題になったが、
そのリヒターの絵のお披露目展覧会は来年4月からだそうなので、その時は、
行こうと思っている。



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コメント 6

coco030705

こんばんは。
前にも書いたと思いますが、大阪はアベノハルカス美術館で開催していました。ルノワールの「レースの帽子の少女」だけ、写真撮影可でたくさん撮りました。
こうしてTaekoさんの記事を拝見すると、有名な画家の絵でも、初めて見る素敵な絵がたくさんあって、楽しかったことを思い出しました。
大阪では今「メトロポリタン美術館展」を開催していますので、早めに行きたいと思います。
by coco030705 (2021-11-15 20:58) 

TaekoLovesParis

cocoさん、あべのハルカス美術館での展覧会にいらしたこと、コメントで伺いました。「メトロポリタン美術館展」も大阪が先で、次に東京に来るそうです。
箱根のポーラ美術館には3回行っているのですが、今回、展示されている絵で見覚えがあったのは、ルノワールの「レースの帽子の少女」と「髪かざり」モネの「睡蓮」だけです。毎回、企画展をしているので、それに合わせての展示だから、所蔵作品でも見る機会がなかったのだとわかりました。良い絵が多くて楽しい展覧会でしたね。
by TaekoLovesParis (2021-11-16 23:51) 

yk2

コロナの影響で海外美術館からの借り受けが難しい昨今、こんなふうに国内で”引っ越し展”みたいな貸し出しが単独で出来るポーラのフランス絵画コレクションは質、量ともに素晴らしい!。改めて貴重に感じますね~、良い絵たくさん持ってるもの。僕は以前に横浜美術館で”印象派とエコール・ド・パリ”と題されたポーラ美術館展を見ましたが、そんなに昔の話じゃないと記憶してたのに、調べてみたらそれは2010年のこと。もう11年前かぁ~・・・(汗)。
by yk2 (2021-11-18 23:42) 

Inatimy

あの絵、何だっけ・・・とゴーガンの「白いテーブルクロス」の壁紙を見てふと思い出したゴッホの絵があって、気になって探してるうちに遅くなり^^;。"Carafe and Dish with Citrus Fruit"でした。1887年で、パリで描かれたもの。これも壁紙が独特で。
ゴーガン、こんなタッチの静物画を描いてたんですね。白のテーブルクロス、折り目まできっちりと。意外と繊細な感じでびっくりでした。タヒチの絵のイメージが強くって。ゴッホの静物画のカラフより、ゴーガンの方が形、上手だな。
デュフィの「パリ」も面白い。太陽と月で、エッフェル塔が半分明るく、半分暗くなってて。塔のてっぺんにちゃんとフランスの国旗まで。凱旋門、サクレ・クール寺院、マドレーヌ寺院、オペラ・ガルニエ・・・描かれた建造物が何なのかも考えてしまいますね^^。
by Inatimy (2021-11-19 19:47) 

TaekoLovesParis

yk2さん、横浜美術館の”印象派とエコール・ド・パリ”展、サイトで見たら、「門外不出のピカソの『海辺の母子像』が出品」と書いてありました。
私は、これが見たくて、ポーラ美術館の「ピカソ展」を見に行き、記事を書いたのは、2006年のことでした。その後、2回、ポーラ美術館に行きましたが、「海辺の母子像」はありませんでした。所蔵作品が多いので、常設で見れるものは限られているようです。yk2さんがおっしゃるように、量だけでなく、良いものが揃っているし、企画展も面白いです。
by TaekoLovesParis (2021-11-23 01:42) 

TaekoLovesParis

Inatimyさん、「Carafe and Dish with Citrus Fruit」検索して見ました。
アムスのゴッホ美術館所蔵なんですね。初めて見た絵ですが、壁紙が主張していますね。私もカラフがいびつと思ったのですが、あるサイトに、「お皿の向きが不自然なのは浮世絵の構図から」と、書いてありました。たしかにお皿が浮き上がって見えますが、、どこが浮世絵の構図なのか、私にはわからなくて。。
デュフィの「パリ」、実際の絵はかなり大きいので、エッフェル塔のてっぺんのフランス国旗、すぐわかるんですよ。友達と、「あら、三色旗」と笑いました。一緒にパリに2回行った友達だったので、ふたりで、Inatimyさんと同じように、「凱旋門」「サクレクール」「アンバリッドじゃない?」「そぉ?」
なんて楽しみました。建物が浮いてるような感じはシャガールっぽいかしらね。
by TaekoLovesParis (2021-11-23 02:03) 

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