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映画のち夜ごはん・桃谷楼 [レストラン(中華)]

仕事が一段落したら、「映画+ごはんね」とM子さんと約束していたが、
なかなか終わらなかったので、2回行くことになった。
暑いので、極力、移動を少なくとコースを考えた。

1,六本木ヒルズシネマで「フェラーリ」
Cine_Ferrari.jpg

私もM子さんも車が好きなので、まずは、これ。
フェラーリの創始者、エンツォ・フェラーリが会社の経営危機を乗り越えて
今の地位を築く自伝的物語。監督はマイケル・マン。

1957年、59歳のエンツォ・フェラーリ(アダム・ドライバー)は人生の危機だった。
難病の息子ディーノの死を妻ラウラ(ペネロペ・クルス)から攻められ、愛人リナ・ラルディ
(シャイリーン・ウッドリー)からは、2人の間の息子ピエロの認知を催促されている。
そのうえ、妻と共同経営の会社は破産寸前。売れるためには、フェラーリのエンジン
の優秀性をわかってもらえるよう、イタリア全土1000マイルを走る過酷なロードレース
「ミッレミリア」に出るしかない。

冒頭、「ジャガーは売るために走る、私は走るために売る」とエンツォが呟く。
当時のNo1は、マセラッティでレーシングカーとして君臨。
小型のフィアット社からは、会社吸収の話も持ち掛けられている。


Ferrari2.jpg

ミッレミリアは、イタリアの北、ロンバルディア州のブレシアから南下、ローマ経由で
ブレシアに戻る1000マイル(1600km)の公道を走り抜けるレース。のどかな山あいの
道や麓の村を駆け抜け、ローマではコロッセオも見えたりする。青空、緑の山の景色が
目の前にくり広げられ爽快。
当時のレーサーは事故が起きれば命がないので、出発前に遺書を書くのが習慣。そして
国民的な人気者。フェラーリのためにポルタ―ゴ侯爵などの優秀なドライバーが集まった。
レース出場が決まった時点でフォードから資金提供の話、フィアットも出資と提案。
経営難は乗り越えられる兆し。


レースの場面がこの映画の見どころ。迫力あるスピード。エンジン音。
1600kmなので、見ごたえがある。
そのようすは、
7月5日(金)公開 映画『フェラーリ』超危険な[ミッレミリア]を解説する特別映像が解禁! (youtube.com)


最後、エンドロールで、愛人との息子ピエロは、認知され、今は、フェラーリ社の
副会長であると文字が流れた。24歳で亡くなった息子ディーノは小型のV6エンジン
「ディーノV6」を開発したので、このエンジンを積んだ車は「フェラーリ・ディーノ」
のブランド名で販売された。


映画が終わったのが5時ちょっと過ぎ。夜ごはんのお店の予約は6時なので、

「まだちょっと早いわね」と言っていたら雨が降り出した。ヒルズの入口の
バーで、外を歩く人たちを眺めながらビールを飲んだ。
2024ヒルズ入口ビール.jpg

予約していたのは西麻布の店。ビルの建て替えで今月いっぱいの営業。
時々行ってたけど、最後の訪問になる。自家製のハムが美味しい店。
さらに「原木の美味しい生ハムがあるんですよ」と切り出してくれた。

生ハム_LIS.jpg




2,銀座シネスイッチで「墓泥棒と失われた女神」

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不思議な映画。イタリア映画、フェリーニの伝統を受け継ぐというふれこみ。
アルバ・ロルヴァケル監督。
80年代、トスカーナ地方の田舎町。考古学好きのアーサーは、古代エトルリア人の
遺跡を発見できる特殊能力を持っているので、墓泥棒の仲間たちと掘り出した埋葬品
を売りさばいては稼ぐ日々。ある日、稀少な価値を持つ美しい女神像を発見したこと
で、、、。

イタリア映画らしい映画。人間の明るさ、生命力に満ち「そんなことある?」が多い。
遺跡を発見できる特殊能力という発想が飛んでいる。廃線になった鉄道の駅に
住み込み、家具までおいて住みやすくするしたたかさ。掘り出した埋葬品は自分たちで
仕組んだオークションで、まことしやかに売る。面白い場面が多い。
監督の意図が何だったのか、プログラムを買えばよかったと後悔。いまだ謎が多い。

映画『墓泥棒と失われた女神』オフィシャルサイト (bitters.co.jp)
[むかっ(怒り)]
                      
夜ごはんは、以前、行ったことがある銀座三越11階の「桃谷楼」へ。
桃谷楼は本店が奈良県。だからここは東京支店。
馴染みの料理ばかりで安心の5000円のコースにした。
食器がロイヤルコペン。

春巻き
桃谷1.jpg
海老の水餃子
桃谷3.jpg
海老チリ
桃谷6.jpg
酢豚
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ほんとうは五目冷やし中華なのだが、冷やし中華が売り切れなので焼きそば。
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デザートは、タピオカココナッツミルク
桃谷5.jpg

夏のサービス期間でビールがついてきた。ラッキー!


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angie17

フェラーリ、観たくなりました。
中華のお皿がマイセンで綺麗ですね~。

by angie17 (2024-07-30 13:15) 

TaekoLovesParis

フェラーリ、最初ちょっと長くて眠くなったけど、そこを過ぎてからは、面白かったです。夫婦仲が悪いから、奥さんが、ふてぶてしくて見ごたえがあります(笑)。昔、あんなに魅力的だったペネロペが、、でしたけど。
中華のお皿に洋食器、それも通しで、ですが、とっても合ってました。美味しく見えます。マイセンじゃなくてロイヤルコペン。白地に青で似てますね。
by TaekoLovesParis (2024-07-30 23:16) 

yk2

映画や展覧会の後の食事は、大抵その内容に引っ張られる傾向の強いtaekoねーさんですのに、『墓泥棒と・・・』の後はイタリアンではなくて中華だったんですね。M子さんのご要望?(^^。

フェラーリ・ディーノ、懐かしのスーパーカー。それも超レア車ですね。イタリア車には絶対的に縁が無い(^^;けど、昔のクルマはやっぱりスタイルが好いですよね。308GTBだとか、512BBだとか、子どもの頃に覚えた名前は未だに覚えてるもんな~。でも、リンク先の予告を見る限りでは、僕は『墓泥棒と・・・』の方が好みかも(^^ゞ。
by yk2 (2024-08-01 00:53) 

おと

映画トレーラー見ました^^
フェラーリ、景色が綺麗ですね~。面白そう♪
墓泥棒のほうは、ほんとに不思議な雰囲気。
映画と夕食、セットで楽しむ。暑い夏の楽しみにぴったりですね。

by おと (2024-08-01 19:53) 

Inatimy

どちらの映画もイタリア絡みなのに、食事はイタリアンじゃないんですね^^。
原木の生ハムっていう日本語表現にびっくりでした。原木っていうと椎茸を思い出して。
蹄付きの脚一本まるまるのことなんですね。
スペイン語ではそのままuna pata de jamón なので、原木って最初は地名で
(はらき?)日本で美味しい生ハム作ってる産地かと勘違いしてました^^;。
予告編を探して観てみましたが「墓泥棒と失われた女神」、どんな結末か気になります。
by Inatimy (2024-08-01 21:24) 

TaekoLovesParis

yk2さん、その通りよ。「フェラーリだったら、イタリアンでしょ」と言ったけど、10日間も「気管支喘息」(冷房と外の寒暖差でこの夏は患者が多いんですって)で引きこもっていたM子さんの希望、中華に譲りました。
最近、スーパーカーって言う言葉も身近でなくなって。。70年、80年は憧れのスーパカーで「いつかはポルシェ」と言ってたのに(苦笑)最近の車は自動が多くなって、バックも振り向かず画面を見ての操作。らくだけど、テク不要でつまらないとM子さんも言ってます。フェラーリ308,時代の寵児ピニンファリーナの設計で3000cc、8気筒はずば抜けてましたね。
by TaekoLovesParis (2024-08-02 11:45) 

TaekoLovesParis

おとさん、山道をずっと走る場面は、英国の道にも似てませんか?当時大人気のポルタ―ゴ、彼の行くところ人が集まり、恋人も有名女優。まさにスター。愛人(貴族出身)との間の息子も「ポルタ―ゴのサインもらってきて」と頼むほどで、エンツォが家に来るたびに、「サイン、もらって来た?」そんな車好きの息子が後継者になったのですから、ドラマになりますね。
亡くした息子の葬儀を思い出す場面では、ずっとモーツァルトの「アベベルムコルプス」が流れてました。
墓泥棒は、イタリア映画だから、滑稽な場面が多くて、随所に笑いが散りばめられてたのですが、見終わったあと、はて? ネットで解説をいろいろ探して読んだので、今は納得がいってます。

Inatimyさん、ふふ、中華が食べたいという病み上がりの友達に決定権を譲りました。
原木(げんぼく)って、フリガナつけておけばよかったですね。コロナの時、家で食べるのに、通販サイトで、小ぶりの骨付き脚ハムを見つけ、頼んだのですが、そこに原木生ハムって書いてあったので、それが正式名称とわかったのです。原木しいたけは名が通ってるけど、生ハムはまだ知名度が低いです。una pata 一本の脚ですね。そのものズバリ。

「墓泥棒と失われた女神」、結末は暗示されているだけですが、冒頭のシーンに女性の顔が写る、それは恋人、いなくなってしまったので、彼は探している。恋人の母を訪ねて「見つかりましたか?」ときくシーンがあるので探し中と推測。最後のシーンは、彼が、骨董探しで掘った穴に入っていくと、地上から光が差し込み、赤い糸が垂れてくる、その先に彼女がいるらしいという暗示。つまりハッピーエンドなのでしょう。
by TaekoLovesParis (2024-08-02 13:36) 

coco030705

こんばんは。「フェラーリ」面白そうですね。大富豪ファミリーはどの家も、色々ありますね。それが外から見たら、ドラマになります。
お金が絡んでくると、好きなこともできるけれど、人間関係が複雑になることが多いですね。お金って怖いです。
「桃谷楼」有名です。ハルカス美術館(大阪天王寺)のあるビルの飲食街にも入っていて、お味はいいですよ。先日「広重展」へいったとき、「桃谷楼」で酢豚定食を食べましたが、とてもいいお味でした。
「広重展」すばらしかったです。風景の切り取り方と繊細な描写を観て、やっぱり天才だなと思いました。美術館が小さいので、満杯状態で観るのに少々疲れました。
by coco030705 (2024-08-04 22:24) 

coco030705

すみません、コメント追加です。
「墓泥棒と失われた女神」なんだか不思議な映画ですね。
遺跡を見つける能力とは、何とも面白いです。
それを自分たちで仕組んだオークションで売るとは!
興味を惹かれる映画ですね。イタリア映画なので、明るいというのもいいですなぁ。
by coco030705 (2024-08-05 07:58) 

TaekoLovesParis

cocoさん、コメントありがとう。
イタリアが舞台でも「フェラーリ」はハリウッド映画、「墓泥棒と、、」はイタリア映画と違いがはっきりしてました。
「フェラーリ」は楽しめます。ペネロペが奥さん役ですが、夫を信頼しなくなったふてぶてしい妻をみごとに演じてました。だから愛人が可愛く輝いて見えます。会社の資金繰りに苦労しながらもフェラーリ社の技術を信じて過酷なレースへに出る。レース場面は圧巻でたっぷり見せてくれました。

アルバ・ロルヴァケル監督は今、注目されている監督で美人。お姉さんが女優で活躍。この映画にも盗品をグループのボス格で出ています。オークションの進行役は鮮やかで強く印象に残りました。ひとつひとつの場面が後から、あれはこうだったと結びつく面白さがあります。監督は、フェリーニのようなイマジネーションや人間愛、宿命感を映画で見せているので、フェリーニの再来と言われてます。

あべのハルカスの広重展、調べたら、刷に注目した展覧会なんですね。チラシを見たら、有名な「亀戸天神」の太鼓橋の絵の橋の下が間違えて空の色に刷られたものとかあって、面白いですね。馴染みの絵、知らない絵、いろいろあって、とても面白そうなのに、巡回予定がなさそうで、、、。
桃谷楼、東京では、この銀座三越だけだけど、あべのハルカスのビルにあるんですね。やっぱり美味しかったと聞いてうれしいです。
by TaekoLovesParis (2024-08-05 11:10) 

coco030705

またお邪魔します。
「広重展」巡回するものと思っていましたのに、残念ですね。
すごい人気でしたので、何かの機会にまた開催するかもしれません。
by coco030705 (2024-08-06 00:02) 

TaekoLovesParis

cocoさん、浮世絵は近くで見るほうがいいから、広重や北斎の展覧会は絵の前に人だかりができてしまいますね。最近は同じ浮世絵でも、刷りによって違うということを見比べさせてくれるものもあって興味がわきます。
by TaekoLovesParis (2024-08-07 22:07) 

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