ピカソ美術館でのピカソ以外の作品 [☆彡Paris 美術館]
今回、美術館に入ってすぐ、地下の部屋での展示はこれだった。
「えっ、これ、ピカソ?」「ちょっと違う気がするけど、」
説明書きがあったので、イタリアのジーノ・セヴェリーニ作品とわかった。
セヴェリーニは、ポンピドゥーセンターで「フューチャリズム(未来派)」
という展覧会を見て好きになった画家。イタリアなので楽しいし、色が明るい。
壁に椅子・テーブルをさくっと描いたのは、誰のアイディアなのだろう?
「えっ、これ、ピカソ?」「ちょっと違う気がするけど、」
説明書きがあったので、イタリアのジーノ・セヴェリーニ作品とわかった。
セヴェリーニは、ポンピドゥーセンターで「フューチャリズム(未来派)」
という展覧会を見て好きになった画家。イタリアなので楽しいし、色が明るい。
壁に椅子・テーブルをさくっと描いたのは、誰のアイディアなのだろう?
これはピカソが、妻ジャクリーヌの寝室のためにセヴェリーニに依頼したもの。
タイトルは「音楽のレッスン」1928~29年
ギリシア古代建築の下でギターを弾く白い服のピエロとアルルカンの語らいは、
無意味な光景に見える。ギリシア建築にロココ調のワトー風ピエロを持ってきた
のはジャンルのフュージョンで、壁に描かれたモダンな白い椅子・テーブルとも
フュージョンしている。ぱっと見はクラシズムだがポストモダンへの前兆を
表している。
右の絵では、ピエロ3人がトランプに興じている。これも無意味?
上の右のトランプピエロは、この壁面 ↓ を大きくしたもの。
タイトルは「音楽のレッスン」1928~29年
ギリシア古代建築の下でギターを弾く白い服のピエロとアルルカンの語らいは、
無意味な光景に見える。ギリシア建築にロココ調のワトー風ピエロを持ってきた
のはジャンルのフュージョンで、壁に描かれたモダンな白い椅子・テーブルとも
フュージョンしている。ぱっと見はクラシズムだがポストモダンへの前兆を
表している。
右の絵では、ピエロ3人がトランプに興じている。これも無意味?
上の右のトランプピエロは、この壁面 ↓ を大きくしたもの。
別の壁面は、ピカソの家の客間を飾っていたデ・キリコによる「グラディエーター」
11枚の連作(1928年~1929年)。虐殺よりも武器を使わず戦う身振り、身体の動き
を重視して描いている。へなへなで弱々しい裸体は、アカデミックな手法で描かれて
いた時代の裸体と大違い。
11枚の連作(1928年~1929年)。虐殺よりも武器を使わず戦う身振り、身体の動き
を重視して描いている。へなへなで弱々しい裸体は、アカデミックな手法で描かれて
いた時代の裸体と大違い。
上部の絵は、馬の動き4か所を見ていくと、右端の馬は倒れ、同じ馬の時間の流れなのか
とも思える。こちらは、人体がすっきりと描かれ、まさにポーズをとっているかのよう。
デ・キリコは歴史上の戦争の絵を、緊張感のない人物のポーズで描き皮肉っている。
とも思える。こちらは、人体がすっきりと描かれ、まさにポーズをとっているかのよう。
デ・キリコは歴史上の戦争の絵を、緊張感のない人物のポーズで描き皮肉っている。
ピカソは同時代の仲間の作品を持っていた。
審美眼に優れているので良いものばかりだ。
セザンヌ「5人の水浴」1877~1878年
セザンヌ「5人の水浴」1877~1878年
セザンヌ「シャトーノワール」1905年
マティス「マルグリット」1906~1907年
ピカソ美術館の中にのカフェは簡単なカフェだったので、外に出て、ゆっくりお茶が
できる店を探しながら帰り道を歩いた。5分くらいで、パリでは何軒かあるチェーン
「カフェ・リシャール」Cafe Richardがあったので、入った。
ミルフォイユもパリパリ、さくさく、間のクリームと合っておいしかった。
瓶に入ってるのはキャラメルソース。友達が頼んだチーズケーキにはベリーの
ソースだった。「ここはケーキが美味しいから、ピカソ美術館に来たときは、
ここにしましょ」
Comptoirs Richard, 45 Rue de Bretagne 75003
できる店を探しながら帰り道を歩いた。5分くらいで、パリでは何軒かあるチェーン
「カフェ・リシャール」Cafe Richardがあったので、入った。
ミルフォイユもパリパリ、さくさく、間のクリームと合っておいしかった。
瓶に入ってるのはキャラメルソース。友達が頼んだチーズケーキにはベリーの
ソースだった。「ここはケーキが美味しいから、ピカソ美術館に来たときは、
ここにしましょ」
Comptoirs Richard, 45 Rue de Bretagne 75003
ジーノ・セヴェリーニ、ギターを弾く白い服のピエロの姿を見た瞬間に、
あの絵の画家だと思い出しました。
私が観たのは、Kröller-Müller Museum クレラー・ミュラー・ミュージアムの
"Pierrot" 「ピエロ」1923。行く度に気になって撮ってしまう絵です。
ミルフォイユ、私には絶対にカフェでオーダーする勇気がないお菓子です。
食べるのが難しそうだし^^;。
by Inatimy (2024-08-26 21:47)
あはは(^^。確かにミルフィーユは綺麗に食べるのが難しいからと、デートの時は食べない方が無難って、若かりし日には最大級に警戒してたのを、↑のいなちゃんのコメント読んで思い出しました(遠~~~い目)。
ピカソが他の画家の作品を所有してるのって、生前から大いに評価されて絵も売れて裕福だったからですよねぇ。モディリアーニが主人公の映画『モディリアーニ 真実の愛』でも、他の洗濯船のメンバーたちが赤貧の暮らしを強いられる中、ただ一人ピカソだけが余裕が有って別格(ちょっと小憎らしいくらいに)に描かれてましたもんね。
by yk2 (2024-08-27 00:49)
ミルフィーユ美味しそう~♪ 大好きです。緑色だからピスタチオクリームかなぁと想像を膨らましています^^場所が、2022年に泊まった小さなホテルのすぐ近くで、このあたりを歩いたなぁと懐かしいです。
by おと (2024-08-27 03:47)
Inatimyさん、クレラー・ミュラーのピエロ、見ました。これは一度見たら忘れなれないですよね!1923年だから、こちらのほうが先に描かれてますね。セヴェリーニは未来派に没頭したあと、20年代からはデ・キリコに倣いローマの古典を取り入れた新古典主義絵画を描き、この壁画ふうは28年の作品(本文にタイトル書き忘れ、加えました)、ローマの遺跡にピエロ、まさに、ですね。その後、時代がファシズム、第二次大戦となり、セヴェリーニは戦後、再び、未来派の作品に戻り、モザイク作家としても活動しました。原型のピエロの存在を教えて頂いてうれしかったです。
ミルフィーユ、私は食べるのが優先なので、スタイルを気にしたことがなかったです。散ったパイかすもお皿の上で集めて食べてました(笑)
by TaekoLovesParis (2024-08-27 08:34)
yk2さん、えっ、男のyk2さんも食べかたを気になさってた(驚)私の周りには、おしゃれな人が少なかったのね。そんな素敵な人とデートしたことがなかったわ。だから私も気にせず、食べたいものをバリバリでした。
モディリアーニ、ジャンヌとの愛の映画、私も見ました。知ってる名前の画家たちが次々出てきて面白かったです。裕福で余裕のピカソでしたね。画商ヴォラールが早くから目をつけて、自分の画廊で20歳のピカソの初個展を開いてます。専属契約でお金を渡してたので、「ピカソは生涯、お金に不自由したことがないと今回買った本に書いてありました。ヴォラールの顧客はアメリカのバーンズコレクションのバーンズが抜きんでて筆頭でした。
by TaekoLovesParis (2024-08-27 09:15)
おとさん、ピスタチオクリームです。たしかに写真を見ると、パリパリ過ぎる感じのミルフイーユですが、横にある瓶のキャラメルソースをかけて食べるので、ナイフで切っても飛び散りません。ソースはたっぷりありました。
お泊りになったホテル、3区で近くでしたね。私はボージュ広場が好きなので、この辺りは古いパリの雰囲気があって好きです。
by TaekoLovesParis (2024-08-27 10:52)
Inatimyさん、フランス語ではミルフォイユですものね。きちんと書いてくださってたのにに、私はつい日本ふうにミルフイーユと書いてしまいました。
by TaekoLovesParis (2024-08-27 10:54)