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パリオペラ座での歌舞伎 [旅行(ヨーロッパ)]

パリのオペラ座で開催された歌舞伎公演を見に行きました。
友達が、海老蔵の大ファンで、半年も前から 「3月末だから、いっしょに行こう」と
言われていました。
↑の写真は、プログラムの表紙。

パリのオペラ座は、モニュメント的な堂々とした美しい建物。
中は、かなりうす暗いです。

 

私が行った日は最終日。既に2回も見ている友達が、「今日は、ラク(最終日のこと)だから、日本人が多い」
と言ってました。着物を着ている人が結構大勢いました。

座席に座って上を見上げると、天井はシャガールの絵。かなり大きいので豪華です。

歌舞伎座は横に長い舞台だけれど、オペラ座は、天井桟敷があるくらいですから、縦長の舞台。
三色の定式幕は、特別仕立てですね。

7時半開演で、演目は、
1、勧進帳
(休憩)
2、口上
3、紅葉狩

勧進帳は、弁慶(海老蔵の父の團十郎)、富樫(海老蔵)、義経(亀治郎)
花道がないので、退場の場で、「あれっ」、と思いましたが、うまく動いていました。

休憩時間、私たちは特別部屋で、シャンパンがふるまわれました。
チケットには130ユーロと書いてありましたが、私が払ったのは340ユーロ。いろんな手配料+この特別部屋
でのシャンパンなのでしょう。
ロビーも宮殿のように豪華です。

さて、休憩後、幕があくと、全員、裃姿での口上です。
まずは、團十郎が、「ボンソワール、モン・ノン・エ・イチカワ・ダンジュウロウ(こんばんは、私の名前は市川團十郎です」)」
と、一言、一言、はっきり区切りながら、大きい声で、RとLも区別して挨拶。
市川(成田屋)の得意芸の「にらみ」を披露。その大きな身振りに拍手喝采でした。

権十郎が、「私はフランス政府と友好関係の学校(暁星)に小学校から行っていたので、フランス語は
なじみがあります」と言う。亀治郎も暁星なので、みごとな発音で、ペラペラッ~~~流暢に長い口上。すごいです。
字幕が上に出るので、フランス人も言葉に反応して、笑ったり、和やかな雰囲気でした。

紅葉狩は、舞台も衣装も紅葉の赤で美しい。
終ったあと、「ブラボー」があっちでも、こっちでも、そして観客全員が総立ちで拍手。
舞台に向かってカメラを向ける人が何人も。私もあわてて1枚。

ほとんど見えませんが、雰囲気だけでも。

終演後、友達が親しくしている出演役者に会いに楽屋裏へ行くのでお供した。
「約束してます」と言うと、中に通してもらえる。いつのまにかフランス人の若い男の子2人が
ついてきていた(笑)。日本語が上手で歌舞伎が好きなのだそう。
↓サインをしてもらって喜んでいました。

外に出ると、「出待ち」の海老蔵ファンがずらっと整列していました。
友達は、海老蔵目当てで行ったのに、すっかりこの役者にトリコになっていて、「待つ?」ときいたら
「いいよ~。寒いのに」って(笑)
「この間、いっしょに食事した」って、うれしそうに話してました。私のいない4日間の間に、、(笑)


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