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短期留学(3) [旅行(アメリカ)]

 私のクラスは、アメリカ文化を学ぶということで、勉強よりも遠足が多かった。
Y子が「遊んでばっかりいるみたいね」と笑っていたけれど、まさにその通り。

(1)、市内見学
 フィラデルフィアは植民地時代の首都で、独立宣言が起草された都市。
独立宣言広場、初代国会議事堂、クエーカーのクライスト教会など歴史的な建物が多い。
歴史学科の大学院生が、歴史を語りながら街を案内してくれた。
「この港で、イギリスからの高い関税に反対して、港に着いた紅茶の箱が海に投げ捨てられました。
有名なボストン茶会事件です。」
イギリスの支配から自由になるために建国をした意気込みが、古い建物から伝わってくる。

 夜は、市民広場での「お祭り」に参加。
ピンボケ写真で、わからないと思うけど、これしかないので。。
サックス中心のバンドの演奏、立っているのが指揮者。
市民の人たちがダンスをしているところ。

 「みなさん、今日はこのフィラデルフィアに世界各国から、英語の勉強をするための人
たちが集まってきました。ご紹介します。フローム イタリー」イタリー軍団が壇上に上がり、
「ボンジョルノ、We are come from Italy、、、、、」「フローム コロンビア」、、、
一番最後に「フローム ジャパーン」。アカデミー賞の授賞式のスピーチのようにやれば
いいのね、と順番を待っている間に心の中で練習。

 バンドの演奏でダンスタイムになる。 皆、ちゃんと踊れるのでびっくり。 私?一応なんとか。。

(2)、プロ野球見物

 フィラデルフィアの地元チームは「フィーリーズ」。フィーリーズのナイターを見に行った。
イタリー、フランス、トルコと野球を知らない人たちがいるので、事前に授業で
野球のルールの説明。「日本でも野球はさかんですね?」と先生が私にきいた。
丁度、松坂のテレカをもっていたので、「日本で有名なピッチャー」と言って、
見せると「若い!」(コレ1999年の話です) 「ルーキー」と言ってみたら通じた。

 野球場は、西武球場とよく似ていた。スクリーン、投球スピード表示板、
ひょうきんなマスコット、あ~、日本がマネしてるんですね。
「ホットドッグ、ピーナッツ、ミラー、ビアー」と箱を首から吊るした売り子が来る。
ミラーはビールのブランドで、ビアーはライトビールなんだそう。

 内野指定席。隣はヴェネズエラの高校生エステル17歳。立ち上がって「○○~」と
大声で応援。「○○はね、ヴェネズエラの出身なの」「ヴェネズエラでプレイしてたのね」
「違う、してるの」「今、ここにいるのに現役?」
なんと、ヴェネズエラと大リーグはシーズンが逆なんだそう。だからオフシーズンは
ヴェネズエラでと、1年中プレイ。驚き~!

(3)、アラニス・モリセットのコンサート

 野球で仲良くなったエステルは隣の寮。「私の寮はすごくすてきなの。来て」
リビングにはマントルピース。家具や調度品も趣味がよく、ちょっとしたお屋敷。
ラジカセから聞こえてきた曲に「アラニス?」ときくと、顔を輝かせて「そう!
大好きなの。あさってコンサートがあるんだけど、ニュージャージーの島だから
ひとりじゃ行かれない。。。行ってくれる?」「いいわよ」

 ニュージャージーは隣の州。デラウェア川の対岸なので、船で渡る。
電車で30分くらい、それから船で5,6分、島に到着。
新しいホール。名前は「SONYホール」。日本のSONYが活躍でうれしい。
梁や照明など全部むき出しのコンクリートの箱といったつくり。

 7時半から前座。8時半、アラニスが黒のパンツスーツで登場。ピアノを弾きながら歌う。
途端に会場はピンと張り詰めた雰囲気になる。
ギター、ハーモニカと楽器を変えながら、1時間半ノンストップ。パワフル!
休憩の後、10時半に後半開始。舞台はインドの部屋ふう。赤い煙でさらにインドの雰囲気を。
サリーに身を包んだアラニスが、最近インドを旅してインスパイアされたからと、ヒット曲を
インド風アレンジで歌う。ヒット曲なので観客も全員立って合唱。ウェイブや手拍子。
最後にアラニスがインドの踊りを披露したときは、しんと静まりかえった。
11時半の終了。帰宅は1時でした。   
(つづく)


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