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ベルト・モリゾ展 [展覧会(西洋画)]

ベルト・モリゾ展に行った。
(新宿西口、損保ジャパン美術館 11月25日まで)

ベルト・モリゾって? という人も多いと思う。
今年2月、東京都美術館で開催されたオルセー美術館展でのポスターは、マネの
「すみれのブーケを持つベルト・モリゾ」 ↓

 美しい人ですね~。
彼女自身も画家で、ルノーアール、マネ、ドガたちが開催した「印象派展」に、
ずっと参加し続けた人。

ベルト・モリゾは、裕福な家に生まれ、姉と共に絵を習っていた。
女流画家は少ない時代なので、お稽古として習っていた。
時々、先生に連れられて、ルーブル美術館に昔の宗教画の模写に出かけていて、
そこで、マネに出会う。
姉は結婚し、絵を描くことをやめるが、モリゾは2人の子供に囲まれた姉の生活
を描いた。当時は、女性が野原でひとり、スケッチをすることは危険だったので、
姉といっしょに出かけ、その様子を描いていた。



 (印象派の雰囲気が感じられる絵)

モリゾはマネの弟と結婚し、37歳で、娘ジュリーを生む。
この展覧会は大半が、ジュリーの成長記録である。

 ↓「砂遊び」

 ↓「コテージの室内」

モリゾは、ルノアールにジュリーを描いてもらう。
↓「ジュリー・マネ」 (ルノーアル作)

↓「夢見るジュリー」 17歳のジュリー

 しかし、この後、ジュリーがかかったインフルエンザにモリゾがうつり、
亡くなってしまう。54歳だった。

個人のコレクションが大半で、年代順に展示してあるので、モリゾとジュリーの
生活が見えるような展覧会だった。
デッサンや水彩もあり、大作は少ないけれど、どれも女性らしい優しさに
みちた絵だった。
バイオリンを弾く16歳のジュリーの絵が印象に残った。

 この日は、ひとりだったし、時間がなかったので、お茶ができなかった。
これは、数日前、コンサート帰りに行った銀座「ダロワイヨ」での写真。↓


カシスのチョコレートケーキとオレンジシャーベット。
ここのケーキは、パリの本店のとほとんど同じ。


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