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オペラ「タンホイザー」 [オペラ、コンサート、バレエ]

新国立劇場で、オペラ「タンホイザー」を見た。
ワーグナーが自分で台本を書き、作曲したオペラである。

↓舞台のセット


普通、オペラは筋書きがあって、それに作曲してモーツァルトのオペラと呼ばれる
ようになる。カルメンもメリメの原作にビゼーが作曲。 

9月に、オペラ「ファウスト」に知人が出るので、見に行った。
いっしょに行く友達から、「楽屋見舞い買ってきてね」と言われ、ファウストはゲーテ
だからドイツ菓子と、バウムクーヘンを買った。ところが始まって聞こえてきたのは
フランス語。フランス人、グノーが作曲したオペラだそう。


 ワーグナーは中世の伝説の騎士「タンホイザー」が、愛欲と清らかな愛の間で
葛藤するという筋を書き、印象深い曲と合唱をいれ、壮大なオペラを作りあげた。

第一幕は龍宮城のような舞台。乙姫さまから歓待を受け、妖精たちの踊りを見る。
乙姫さまは愛欲の神。妖精はエロス。どきっとする衣装のバレエがすばらしい。
バレエはワーグナーの原作にはなく、後年、パリでの上演の際に加わったのだそう。

第二幕:人間界に戻ってきたタンホイザーは、恋人の姫のために、城で行われた
歌合戦に出場。歌合戦は歌での論争(ディベート)。お題は「愛」。タンホイザーは
官能の愛こそが最高、と言ってしまい、罪人となり、ローマへ巡礼の旅にで出る。
(以下省略)

第二幕、歌合戦への「入場行進曲」が、まぁまぁ有名なので、聴いてみてください。
(YouTube) トランペットが勇壮。

80人ほどの合唱の人たちが、村人として衣装をつけ、舞台を歩きながら歌うので、
舞台が混みあって見え、迫力がある。
演出、歌い手、共にドイツ人で、ドイツ語の響きが心地よい。
4時間かかる長いオペラだったが、崇高な気持になって帰途についた夜だった。

公演は17日(水)、21日(日)、24日(水)とあと3回。


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