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アンカー展 [展覧会(西洋画)]

 「アンカーって?」、全く名前を聞いたことのない画家でした。
19世紀スイスの画家で、スイスでは国民的な人気だそう。
広告の絵↓がかわいかったし、家から近いBunkamuraなので、行ってみました。

   

 アンカーが描くのは、自分の村の子供と老人。
この時代のスイスの農家は、大人が働き、老人が孫の面倒を家でみていたそう。
↓こういうのが日常的な光景だったんですね。

 ↓子供が外で遊ぶようす。しろつめ草で花環を作っています。

 「リスの追跡」という絵は、森の中、「しっ、静かに」と口に人さし指をたてて、忍び足で
リスを追う男の子たちの動きが感じられる絵でした。

↓学校の遠足は、この時代から始まったそうです。



 「試験」という教室で、黒板を囲む絵もありました。
「子供には遊ぶ素材、おもちゃが必要」と考えていたアンカーなので、
指人形、ドールハウス、シャボン玉、あやとり、ドミノなどいろいろな遊びに興じる
子供たちが描かれていました。

  静物画もありました。シャルダン風です。
この写真では、はっきり見えないけれど、ティーカップはロイヤルコペンの今もある柄でした。

 子供たちを描いた絵は売れないので、アンカーは肖像画で生計をたてていました。
↓自分の娘の肖像画。学校へ行く服装というのは肖像画としては珍しい。

 男の子の絵もあったのですが、男の子は、いまいち可愛くないんですよ。

どの絵も絵本の挿絵を見ているかのようで、心なごみます。

   ☆東京・渋谷Bunkamura ミュージアムで、1月20日まで。


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