「F1疾走するデザイン」展 [車・飛行機など]
同じフロアのアートギャラリーで開催中の「F1疾走するデザイン」を見た。
この展覧会は、初めてF1グランプリが開催された1950年から年代順に、
その時代の花形レーシングカーの実物を展示している。
当時の最新のテクノロジーとデザインから、車の進歩が見てとれる。
まず目に入るのが、ロイヤル・ブリティッシュ・グリーン(深緑)色のすっきりした車体。
1950年代の名車クーパーT51。 2500cc
それまでフロントエンジンだったものが、リアミッドシップエンジンになった画期的な車。
エンジンを後ろにすると、コックピットの下にドライブシャフトを通さなくてすむので、
ドライバーの席が低くなる。それにより空気抵抗が減少し、コーナリング性能も向上した。
次にこの車が展示されていた。
1960年代の名車、ブラバムBT20(英国)
3000cc、V8
シンプルな車体で軽量化、低燃費になったため、燃料搭載量も少なくなり、
スタート時の重量が軽くなることで、有利になった。 タイヤも太くなっている。
以下、写真がないけれど、順に説明
1970年代の名車、チーム・ロータス(英国)
タイヤとサスペンションに工夫をして、直線コースではなく、カーブのコーナリングで差を
つけることを目指して設計された。3000cc、V8.黒の車体。
1980年代の名車、マクラーレン・ホンダ(英国)
ホンダの1500cc、ターボエンジンを搭載し、マクラーレンの設計。
車体が低いので、コース特性にすばやく反応でき、天才アイルトン・セナとプロスト
の才能もあって成功した。赤と白の車体。
1990年代の名車、ウィリアムズ・グランプリ(英国)
ルノーのエンジン3500cc、V10を搭載。
コンピュータ制御と油圧でサスペンションが自動で動き、車体の姿勢を保てる
ハイテクの車。イギリス人のマンセルがこれに乗って優勝した。
2004年のB・A・Rホンダ、2005年のフェラーリ、ルノーの実車も展示されていた。
2005年夏、パリのルノーのショールームで「歴代ルノー名車展」を見た。
最新のF1マシン、青と黄色の「ルノーR25」が、壁にかけてあった。
ロケットのよう。ミラーやステアリングも先鋭的。レーサーは実物大の写真。
こちらは「ルノーRE20」
1979年にフランスグランプリで優勝。
ターボエンジンの幕開けを切った車で、ドライバーJPジャブイーユはフランス人、
エンジンのルノー、オイルのelf、タイヤのミシュラン、すべてがフランス製の自慢の車。
「F1疾走するデザイン」展は、東京オペラシティ・アートギャラリーで、6月29日まで開催。