ハイアット箱根 [レストラン(フレンチ)]
箱根のハイアット・リゾートに泊まった。
六本木や新宿にホテルを持つハイアットリージェンシー日本初のリゾート型ホテル。
都心部では、既に外資系ホテルの進出がめざましいが、ついに箱根にまで、、と話題になった。
ハイアットブランドの名にふさわしく、部屋は広く、大文字焼きの山が正面に見え、ゆったりできる。
場所は箱根の強羅。
この建物は、最初、森ビルの森トラストが高級会員制リゾートクラブにしようと建てたのだが、
会員が集まらず、急遽、ホテルに変更した。しかし、客の入りが悪く、モルガン・スタンレーに
売却され、それをハイアットが買い取った。
手前の円形部分をロビーやレストラン棟として新築し、客室部分は、元々の森ビルのホテル
をそのまま使っている。
ゆっくりくつろげるモダンなロビー。
夕食の前、5時から、このロビーにアペリティフ・コーナーが設置され、宿泊客は、
アペリティフを好きなだけ飲める
私は、シャンパンを頼んだ。
シャンパンは、MarieStuart(マリースチュアート)のBrut(辛口)。
ここは、男女とも、グレーのペンストライプのスーツが制服。だから、ソムリエ氏も黒服ではない。
女性用は、バリを思わせるようなアジアンリゾート風のデザイン。
夕食は、メインダイニングで。
入口横のワインセラーの大きさに圧倒される。
ディナーはフランス料理(プロバンス料理)のフルコース。
1、サーモンマリネと夏野菜のサラダ仕立て、イクラ入り柑橘ドレッシグ
2、冷たいコーンスープ
3、沼津産(箱根から近い)スズキのソテー
4、子羊のグリル
5、デザート(マンゴウのミルフィーユ+薄いチョコレート)
全部、写真を撮り忘れて、デザートだけですが。。
快適な宿。値段は、一泊、夕、朝の食事つき、2人で7万円。
温泉地箱根なので、別棟に温泉やSPAがあったが、私は硫黄温泉が苦手で。。
ランチだけの利用客も多いとか。
翌日、ケーブルカーの中から撮った芦ノ湖。
「マイセン庭園美術館」へ行った。
暑い日だったので、庭園を歩く気にはなれず、ティールームから、お庭を見物。
手前は、蓮の花を水盤で栽培。
紅茶は、マイセンの新作のティーカップで出される。
マイセンは、ドイツ、ドレスデンの近く。ヨーロッパではじめて、白い磁器を制作した。
中国の染付技術を応用したブルーオニオンの柄で有名。
(本当は玉ねぎでなく、ザクロ)
この美術館には、アンティークのマイセン、シャンデリアやマイセン人形、動物の置物
などが絢爛豪華に展示されている。また日本の「オールドノリタケ」(*)のコーナーもあった。
マイセンが好きで集め始めたという女の人がオーナー。
ハーブの香りに包まれるロマンチックな女性好みの美術館だった。
*)オールドノリタケは、1800年代末から第二次世界大戦の頃まで、主にアメリカに輸出された陶器。
食器、花瓶、壺、人形などのテーブルウェアがあり、技術力と時代を反映したアールヌーボー、
アールデコの芸術的感性に優れていて人気があった。
オールドノリタケは、貿易会社の森村組と日本陶器が作った会社で、ここから別れたのが、大倉陶園。
今でも大倉陶園の製品がこの流れをひいていると私には思える。家庭用普及品のノリタケ製品を
イメージしないでくださいね。
明治時代の輸出陶器「横浜焼き」に関して、yk2さんがくわしい記事を書いていらしゃいます。
オールドノリタケには、ちらっとふれているだけですが、輸出陶器の果たした役割が掴めます。