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ピサロ展 [展覧会(西洋画)]

  大丸デパートへ「ピサロ展」を見に行った。
「印象派の巨匠ピサロ、家族と仲間たち」というサブタイトルがついている。

 私にとって、ピサロは緑あふれる風景画。風景の中に人がいるので、
生き生きとしている。  だいぶ前の記事のキューガーデンの温室が好きだ。

 広告に使われている絵はコレ↓
Pissaro1.jpg

 「窓からの眺め」 1888年
整然としてきれいですよね~。
遠景に牛たちが群れ、はるか遠くまで続く緑の丘。
手前では、何か農作業をする女の人と鶏。 
ていねいな点描画。

Pissaro2.jpg

 「雨の日のチュルリー公園」 1899年
パリ、リボリ通りのアパートの窓から目の前に見えるチュルリー公園を描いた絵。
右上方にノートルダム。銀灰色の画面から冷たい雨の日のようすがわかる。

 ピサロは印象派展に全参加。
終生、光の描き方を考えていた。上の「窓からの眺め」で使った点描は、2年ほどで
やめた。「描くのに時間がかりすぎて、見たものの印象が薄れてしまう」からだそうだ。

 いろいろな画家と交流があったことから、さまざまなタイプの絵があった。
これは、私が一番気に入った絵。 ドニふうの色合い。

Pissaro8.JPG


 印象派にずっとかかわっていたピサロだが、リーダー格ではなかった。
穏やかな人柄で、面倒見がよかったことが、自画像からも伺えた。

 今まであまり見たことがなかったピサロの人物画だが、今回は家族をモデルに
した絵がいくつかあった。
Pissaro10.jpg  Pissaro11.jpg

 ピサロの息子たちは、画家になった。皆の作品が展示されていた。
長男、リュシアン・ピサロは、ピサロに似た画風。 画家、銅版画家として成功した。

Pissaronezumi.JPG    Pissaro4.jpg

三男のフェリックス・ピサロは、日本画に影響を受けた作品(上の右の写真)
を残すが、早くに亡くなった。        

 そして、孫娘が描いた「トラ」は、まさに十二支のトラだった。

 この展覧会は、ピサロの家族が、英国オックスフォード大学の美術館に寄贈した作品。
だから、ピサロの息子たちや孫の描いた絵、ピサロが尊敬していたコローの絵、
同時代の仲間、ブーダン、クールベ、ミレー、ルノアール、ドービニーの作品がある。
ピサロはフランス人だが、長男リュシアンが英国で活躍したので、子孫は英国在なので
あろう。オックスフォード大学の美術館が改築のため、作品が日本で巡回中。
大丸の前は、JR京都伊勢丹で開催だった。

 ★ 10月27日までです。遅いご紹介でスミマセン。


 
 大丸には、かよりん推奨の京都の甘味処「都路里」があるので、行きたかった。
ようやく願いかなって、「抹茶白玉パフェ」
白玉がするっとして、今まで食べたどの白玉よりもおいしかった。たくさんはいってたし。
窓に沿ってるカウンター席だったので、外の景色が見える。
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