ドン・ジョヴァンニ [オペラ、コンサート、バレエ]
新国立劇場でオペラ「ドン・ジョヴァンニ」を見た。
モーツァルトの作品なので、わかりやすいメロディのアリアが多い。
お話は17世紀のスペイン、セビリア。無類の女好きのドン・ジョヴァンニ。
ある夜、ドンナ・アンナの部屋へ忍び込み誘惑するが、騒がれ、「娘に手を出すとは」
と怒った父親である騎士長と決闘になり、殺してしまう。
それでも、ドン・ジョヴァンニは反省する様子もなく、次々と女の人を口説く。
ドン・ジョヴァンニは貴族でお金持ち。身なりもいいので、口説かれた女性も、悪い気が
しない。恋人がいるのに、ドン・ヴァバンニになびいてしまうので、恋人は怒り、、と、
人間模様が複雑になってくる。
ドン・ジョヴァンニはバリトン。従者レポレッロもバリトンで、重唱がよく響く。
ドンナ・アンナの恋人はテノール。「恋人を慰めて」のアリアがとても美しい声で耳に残る。
ドイツ人アサガロフの新演出。従来のセビリアの城ではなく、幕があくと、ヴェニス!
リヒャルト橋が背景に映し出されている。
ゴンドラが水面を走り、館に横付けに。ドン・ジョバンニが降りて、館へ入って行く。
そこがドンナ・アンナの家。
第2幕は森の場面。
森の深さを、いくつもの衝立で表していた。
小間使いを口説くために、「お前の身分の方がよさそうだ」と従者と服を換えるドン・ジョバンニ。
目的のためには~(笑) さて、従者は服のせいでドン・ジョバンニとまちがえられ、、。
最後は、どうなるかって?地獄に落ちて一巻の終わり。
楽師たちの演奏での食事場面で、「フィガロの結婚」の曲が演奏されると、
「聞いたことのある曲だな」と、ドン・ジョバンニが言う。このせりふに、くすくすっと
劇場に笑いが起こった。
何回か見ている「ドン・ジョヴァンニ」だけど、今回のが一番おもしろかった。
歌い手もみんな上手。
ドン・ジョヴァンニ…… ルチオ・ガッロ
騎士長…… 長谷川顯
レポレッロ …… アンドレア・コンチェッティ
ドンナ・アンナ…… エレーナ・モシュク
エルヴィーラ …… アガ・ミコライ
2001年に同じく新国立劇場で見たときは、大島幾雄のドン・ジョヴァンニ、騎士長は今回と同じ長谷川顯、レポレッロは池田直樹、ドンナ・アンナが小濱妙美、エルヴィーラ腰越満美だった。
☆相変わらず、忙しいので、今回もコメント欄なしで。次回は復活しますから。