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ギメ美術館の浮世絵展 [☆彡Paris  展覧会]

 ギメ美術館は、欧州一の東洋美術コレクションの美術館。
特に旧植民地カンボジアのコレクションが充実している。
日本の美術品も、屏風、浮世絵、陶器、刀剣など数百点を明治時代の初め
に買い付けて行ったそうだ。

[右斜め下] 1階のホールには、仏像がたくさん展示されていた。

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 「浮世絵展」は、2階なので、階段で上へあがる。
玄関ホールは、吹き抜けになっていて、柱が東洋っぽいギリシア彫刻ふう。
美しい造形。天窓から光が差し込む。

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  江戸時代、狩野派の屏風。「雪をかぶった柳に鷺(さぎ)」
雪景色の静寂さ、白鷺が枯れ木にひっそりと。遠景には柳の木々。

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  丸山応挙 「鶴図絵屏風」。  無駄のないみごとな筆づかい。

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  屏風 「京都市街の眺め」
中央に見えるのは、二条城だろうか?
ライトアップされていたので、写真がこんな色になってしまう。

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 やはり、屏風は、存在感があっていい。



 さて、「浮世絵展」といっても大きな規模ではない。こじんまりと。
どれも、よく見えるようにライトアップされていた。
歌舞伎役者の役者絵は、多色使いの錦絵。

    (左) 鳥居清信 「二代目団十郎の暫く」、団十郎のお家芸の「暫く」
         「しばらーく」と、見得をきっているところ。衣装は今も変わらない。
    (右) 初代中村富十郎   今の富十郎は五代目。

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 展示のしかたは、陳列ケースにはいっていたり、掛け軸ふうに吊るされていたり、
円いホールに展示というのがおもしろい。
玄関ホールの吹き抜けの柱、ギリシア彫刻仏像が、映りこんで見える。

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  おなじみ写楽の作品の数々。
(左):石部金吉  (右) 左向きの顔は珍しいのだそう。

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 ギメ美術館には、結構人がはいっていたのに、この浮世絵コーナーは、私一人だけ。
やはり、歌舞伎絵などは、外国人にわかりにくいのだろう。
ギメコレクションの春画展のときは、わかりやすいので、にぎわっていたのだが。


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