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ニューヨーク・シティ・バレエ公演 [オペラ、コンサート、バレエ]

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  昨晩、バレエが好きなNekと、ニューヨークシティバレエ(NYCB)の来日公演をオーチャードホールで見た。
NYCBは、トーシューズをはかないモダンダンスもあり、新しい曲を取り入れ、新しい表現を創造している。

 私が見たBプログラムは、クラシック音楽ファン向き。コンチェルト(交響曲)づくし。
まずは、ドミトリー・ショスタコーヴィチのコンチェルトDSCH。20分。
ピアニストがすごい迫力で熱演。

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 休憩後、アメリカ人のサミュエル・バーバーのヴァイオリン・コンチェルト。日本初演。
第1楽章で、はだしのモダン男女、トーシューズとタイツ姿のクラシック男女が登場。
第2楽章はやさしく語るようなオーボエで始まり、各楽器が続いてうたい、その後に
ヴァイオリンが出てくる。甘く田園的だが、寂寥感が隠されている旋律。
踊りがすごい!裸足男とトーシューズ女のペア。
鳥のような動き。威嚇したり、寄り添ったり、戯れる。ここまでくっつく?と思えるほど
頬摺り寄せる。愛を表現というより、一体化。女の人の体のしなやかさ、男の人の関節、
肩の動きに感動。
第3楽章は、裸足女とタイツ姿の男のペアが踊る。

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 「タランテラ」は、コサックの踊りふう。途中からはタンバリンを持ち鳴らしながら踊る。
男の人のジャンプの高さと大きな回転に「お~!」と思わず歓声があがった。

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 最後は、チャイコフスキーのピアノコンチェルト2番。衣装も美しいクラシックバレエ。
総勢28名で踊る40分。宮廷風に格調高く華やかだった。

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 オケは新日フィルだが、指揮者はNYCBの音楽監督ファイサル・カルウィ。
ピアノ、ヴァイオリンのソリストもNYCB。

 NYCBはジョージ・バランシンの作ったカンパニー。
団員100名。活発で、地元NYで大人気のため海外公演は少なかったのだが、昨今の不景気で、
赤字。初めて10%を解雇した。経済界からの寄付が多かったので、リーマンショックが大きく響いてる。

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 終わったあとは、いつものように同じ建物内の「カフェ・ドゥマゴ」へ移動。
満席だったのでテラス席。夜なので肌寒い。ホットワインとタルトタタン。
ホットワインは、蒸気を注入して温めるので泡だっている。「シナモンとレモンを
いれてどうぞ」。


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