日本ポルトガル友好コンサート2010年 [旅行(ヨーロッパ)]
"Concerto de Amizade Japao Portugal" (日本ポルトガル友好コンサート)に
親友「歌姫」とその仲間が出演したので、見に行った。
今年は、日本とポルトガルの修交150年記念ということで、コンサートは日本大使館主催、
会場は、リスボンのアジュダ宮殿。
「とにかく、会場のお城がすばらしいから、絶対、来たほうがいいって。この前の会場は
街中の迎賓館で、今度はちょっと街から離れたバッキンガム宮殿をまねたお城だから」と
歌姫がさそってくれた。
門番に、「コンサート」と告げると、入り口を指差してくれた。はいると、玄関ホール。
馬にひかせる黒塗りのコーチが飾ってあった。
壁には王家の紋章が、はめこんである。
赤い絨毯をあがって、奥の階段を上った2階がホール。
所々に、格調高い調度品が配置されている。
コンサート開始は夜9時。大使代理のM氏のポルトガル語でのあいさつの後、
歌姫登場。イタリア語で明るく、ティリンデッリの「O! Primavera」(春)を披露。
2番手、ポルトガル人のマルコス。3番手Nは、ポルトガル語でファドを歌い拍手喝采。
トリは、バリトンのOが、トスティの名曲「Marechiare」
次は、一人一曲づつ日本の歌。
マルコスも上手な日本語で「砂山の砂に~」と「初恋」を叙情たっぷりに歌いあげた。
さらに、日本の「小学生唱歌」を3人がメドレーで歌うと、隣の席のポルトガル人紳士が、
「これは日本では皆が知ってる歌か?」とたづねてきた。
休憩の後は、オペラアリア集。デュエット。
「マダム・バタフライ」(蝶々夫人)は、いつも好評。
最後に、「椿姫」の「乾杯の歌」を4人で。
演奏が終わったあとのホール。天井画も素晴らしい。会場がお城なので招待客だけ。
「音楽があまり好きでなくてもお城に入れるから」と、来る人もいるんですよとのことだった。
楽屋もマントルピースのある堂々とした部屋だった。(左)
階段の途中から、下を見たところ。王家の紋章つきの窓。
天井が高い出入口を抜けて、お城を後にした。
楽屋裏話: 「歌姫」一行は、パリが悪天候で飛行機が欠航、エールフランスバスで
郊外のホテルに連れて行かれ一泊。一日半遅れてリスボンに到着。
ところが、「歌姫」と、バリトンOの荷物が届かず。。歌姫は、急遽、舞台用ドレスを買い、
「バタフライ」で羽織る着物はNのを借用。バリトンOは、タキシードを手荷物にしてたので、
Yシャツとタイをピアニストに借りた。「白タイでもいいか」と言いながら。
疲労困憊でのコンサートだったのに、きちんと歌いあげ、さすが、と感心した。
仕事の都合で、2日遅れて行った私のフライトはOK.
写真係だったので、「一番前に座ってね」と指定席。
隣のポルトガル人紳士が、お城の歴史やポルトガルの歴史をすらすらと年号を言って
話してくれたのだが、後できいたら、お城に住んでいた王様の末裔、VIPでした。
「1908年に王様と息子が殺されたあと、政治は共和制になったから、ここには誰も
住んでなくて、幽霊が出るっていう噂だったんですよ、ゴーストね」って、幽霊を強調し、
「はっはっは」と高らかに笑うので、ちょっと返事に困ってしまったけど、そういう理由
だったのね、と納得がいった。
日本からのサポーターは、私をいれて4名。そのうちの2名はやはり荷物が届かず、
コンサート行きの服を購入。黒白の斬新なのを見つけてた。