ビクターズ(ウェスティンホテル)でのランチと映画 [レストラン(フレンチ)]
cocoさんのブログで紹介されていたフランス映画「あの夏の子供たち」を見に
行きたいと思っていたら、同僚のオペラ友Mが、「今度の平日休みの日、ウェスティン
のランチへ行きましょう」と、言ってきた。渡りに船とばかりに、「ついでにガーデン
シネマで、映画みましょ」「ガーデンシネマまだ行ったことないから、うれしいです。
その帰り、三越つきあってくださいね」と、一日のスケジュールが、さっと決まった。
ガーデンシネマは、恵比寿ガーデンプレイスの一角にある。
この写真の左側、緑の日よけが「三越」、日よけの終わった所がガーデンシネマ。
左側のおじさんは、カメラを構えて写真を撮ってる人。ここは撮影スポット。
正面のお城は、フレンチのレストラン「ジョエル・ロブション」。
今日の私たちのランチは、お城の後ろの右側の高層ビル、「ウェスティン・ホテル」
の22F、「ビクターズ」。眺望抜群のレストラン。
テーブルも大きくゆったりとしたシャンデリアの部屋。
パンの横にある小箱には、オリーブオイル2種類と、オリーブペースト。
パンにつけて食べる。
前菜は、Mが野菜のテリーヌ仕立て。私はタコとアボガドのバルサミコソース。
運ばれてきたのを見て、M が「お野菜ばっかり」と笑った。いつも、さ、さっと
私の野菜を自分のお皿にとってくれるMだけど、きょうはテーブルが広すぎて、
ままならない。
仕方なく、野菜をちょっと食べてみたら、バルサミコソースに甘味と風味があって
、野菜の味が和らぐ。
スープはインゲン豆の温かいスープを選んだ。インゲンとオリーブオイルを散らしてある。
これは、まろやかで滋味&美味。
メインは、Mがチキン。皮がパリパリでおいしかったとのこと。
私は、牛フィレステーキ。
デザートは、M がオレンジスフレ、私がガトーショコラ。
「これ、すごくおいしい」 「そぅ、、、私のもよ」
お互いに相手の手元を見ていたのは、このおいしさを少し、味見してほしかったから。
テーブルが広いので、シェアはしにくかった。
食事のあと、2時15分から映画「あの夏の子供たち」。
ストーリーは、cocoさんの記事にわかりやすく書いてあるので、ここでは省略。
監督は、女性監督、ミア・ハンセン=ラブ。
ミア・ハンセンは、「夏時間の庭」の監督オリヴィエ・アサイヤスのパートナーで、昨年、
彼の子供を生んだ。もとは女優でデビュー作がアサイヤス監督作品。そのせいか、
人間模様の捉え方が、「夏時間の庭」に似ている気がする。一人の人間が亡くなり、
残された者たちは、どう生きていくのか、時代の流れには逆らえないけれど、力強く、
自分の力を信じて、前へ向かって生きていく。エンディングに流れる「ケ・セラ・セラ」
が、「お話はここまでね、この先のことはわからないわ。ケ・セラ・セラ What ever
will be,will be, The future's not our to see, Que sera sera--♪
という明るさで、悪くない。
主演で、いい味を出しているのは、ルイ=ド・ドゥ・ランクザン。そして長女役は、
彼の実の娘、アリス・ドゥ・ランクザン。なんと「夏時間の庭」で孫娘、シルヴィー役
だった子。周囲の人々や家族を思いやりながら、破目をはずさずに、行動力の
あるという役柄を持ち前の透明感でさらっと演じていた。
パリの街角が、たくさん映し出される。「えーと、ここ、どこだっけ?」って思っている
うちに次のシーンに移ってしまうので、DVDになったら、もう一度、見てみたい。