マキシム・ド・パリ(赤坂) [閉店した店]
★マキシム・ド・パリは2015年閉店しました。
先月、「淋しいのはおまえだけじゃない」という劇を赤坂ACTシアターへ見に行った。
その昔、TVで人気ドラマだったそうだけど、タイトルすら聞いたことがなかった。
主演の中村獅童、他、草刈民代は知ってるけど、長谷川京子、平岡祐太、、
名前は聞いたことあるけど、顔が浮かばない、、だったのに、とても面白かった!
獅童が主役。サラ金の取立て屋のあんちゃん、ちょっとやくざっぽい風貌。
ひょんなことから冴えない大衆演劇一座を率いて興行をすることになり、女形の粋な
着物姿で踊りを披露して客席を魅了。さらに、かつらと衣装を着けて連獅子を
踊り、股旅姿の国定忠治に扮したり、と、歌舞伎の十八番の演目も取り入れての舞台。
これは歌舞伎役者の獅童じゃないとできないでしょう、というものばかり。楽しかった。
帰り、獅童後援会の看板がある所で、グレー地に白の模様の夏を感じる着物
姿の獅童の母君が挨拶をなさっていた。舞台での女形に扮した獅童にそっくり!
着物姿がとても粋で、歌舞伎界の伝説の姑「小川ひな」さんに育てられたという
話を思い出す品格だった。
ACTシアターへ行くと、ご飯は、すぐそばの「マキシム・ド・パリ」にしましょう、と
いうことになる。1Fは簡単に飲む所、2Fは、気楽にお料理を楽しむ「ビストロ」
(カジュアル・レストラン)。おなかがすいていたので、2Fに行った。
夏なので日が長く、6時は、まだ明るい。
魚貝の前菜(ポテトサラダにサーモンのタルタルのせ、帆立刺身ハーブドレッシング)
フォアグラのフラン、トリュフのせ(少し食べちゃって。。)
かぼちゃのポタージュ(上のスプーンもどきを回転させてクルトンをいれる)
だんだん、ビルに明りがともってきた。
真鯛のスフレ、上に海老のムースのせ(おいしい!)、野菜。
デザートはミルフィーユを選んだ。
ここのミルフィーユは看板商品。おいしいので、デパ地下の店で時々買ったりする。
見て来たお芝居を、あーだった、こうだったと話しながら、食事をするのは、
楽しい時間。こういうのが、しょっちゅうあるといいけど、震災以来、やはり回数が
減っている。公演数が減ると、アーティストの人たちは収入に直接響くから、経済的
に大変だという話が耳にはいる。芸術は、人々の心が弱くなっているときにこそ必要
なのだけど、発表の場がないと。。