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スペイン旅行(4)バルセロナ後半 [旅行(ヨーロッパ)]

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 バルセロナのホテル「マジェスティック」の朝食ビュッフェは、すばらしかった。
かなりおいしいカヴァ(スペインのシャンパンふう)があり、定番の各種ハム、チーズのほかに、
イベリコ豚のローストポーク、ここだけは列を作っていた。ランチビュッフェに近い感じ。

朝食のあと、カメラを持って、建物見学に街に出かけた。
といってもホテルから500m圏内。
中央が、ガウディ作「カサ・バトリョ」世界遺産。
左の愛らしい切り妻屋根は、プッチ・イ・カダファルク作「カサ・アマトリエール」
人がみんな建物を見てるのがわかりますか?

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カサ・バトリョは、ガウディが実業家バトリョ氏の依頼で増改築した邸宅。地中海をイメージしている。
淡い色合いのビー玉のようなガラスの埋め込みは水の泡、バルコニーは貝殻のイメージ。きれい!


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 バルセロナの建築群は、アールヌーヴォーとほぼ同時代の1900年前後で、モデルニスモとよばれている。
中央政府のマドリッドに対し、カタロニア地方らしさを出そうとした独特のアールヌーヴォー様式。
私が歩いていて気になったのは、中世のゴシック建築のような尖塔をつけたもの。
このオレンジ色の尖塔は、イスラムを感じさせる。
Casa Rocamora(カサ・ロカモラ)。ボナベントゥーラとジョアキム・バセゴダ・イ・アミゴの兄弟による設計。

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 ↓ CATALANA OCCIDE,,,のビル  

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  ↓ 立派な堂々としたビル。名前不明。1階には「TUMI」がはいっていた。

Inatimyさんに教えていただきました。
名前不明のビルは、La Unión y el Fénix (ラ・レウニオン・イ・エル・フェニックス)という建物で、
保険会社の本社だったようです。 天使とともにいるのは不死鳥フェニックスだとか。
建築家 Eusebi Bona i Puig によって建てられ、彫刻はFrederic Marés (フレデリック・マレス)
によるもの。 バルセロナの街に、この彫刻家さんのミュージアムがあるそうです。

    

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 ↓ カサ・リュオ・モレラ
   当時、ガウディよりも人気があった建築家 モンタネールの作品。華奢で美しい。
   1階にスペインの代表ブランド「LOEWE」がはいっている。

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モンタネールは、花の模様を多く使ったので、「花の建築家」と言われている。
尖塔部分に花模様。          上の名前不明のビルは壁面にたくさんの彫刻。尖塔にも天使の彫像。

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  貸し自転車が並んでいた。バルセロナのタクシーは黄色と黒の2色、貸自転車は赤と白の2色。
通りの向こうに見えるポストは、黄色。日本とは違う色づかい。

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 建物群の終わりは、噴水と彫像のある大きなカタルーニャ広場。
地下鉄の駅があるので、大勢、人がいた。

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 ホテルをチェックアウトし、タクシーで、海岸に行ってもらう。
海岸は、町の中心から2kmくらいと近い。
タクシーを待たせて、少し海岸を散歩。

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 コロンブスの塔。60m。1888年のバルセロナ万博を記念して建てられた。
タクシーのおじさんが車を停めて説明。「フォト」と言うので、車内から写真を撮った。

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 モンジュイックの丘に登る。ここは車から降りて「フォト」
おじさんも車を降りて景色を説明してくれるのだが、スペイン語なのでわからない。
「ビエン」=good と言ったら、カタロニア語では「ベンと言うんだ」と言われた。

左に見えるのが、サグラダファミリア(100m)。
右奥に見える大砲型がアグバールという水道局のビル。144m。汐留の電通本社ビルと同じフランス人設計者。
吹き上げる水のイメージの形だそう。ガラス製の外壁は夜、さまざまな色にライトアップされ綺麗とのこと。

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 モンジュイックの丘に登ったのは、ミロ美術館に行くためだった。
入口には、CEAO?と書いてある。右端にミロの彫刻。 

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 ミロ美術館は、白を基調とした明るく開放的な建物。中庭にパリでこの春見た彫刻があった。
年代ごとの作品展示で、ミロの作品遍歴がわかる。
レストランがおしゃれで、入りたかったが、列車に乗り遅れるといけないので、あきらめ、
バルセロナ駅構内で、ランチ。白身魚ソテーと野菜(自分で選ぶ)

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  列車の中で、うとうと眠って、目を開けるたびに見えるのは、この同じ景色。

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  バルセロナに戻り、夜6時から無料のプラド美術館をさくっと見る。
友達は、「エル・グレコの『胸に手を置く騎士』とベラスケスの『マルゲリータ王女』だけ見ればいいの」と
言っていたのに、ずらりと並ぶ大きな絵の列に圧倒され、「あ~」とだけ。レンブラントとゴヤの部屋で
立ちすくみ、閉館の8時までいた。

 最後の食事だから、と、ホテルのガーデンレストランで夕食。
後ろの方では、結婚のパーティをしていた。

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「最後だから、ごちそうを食べましょ」と、フォアグラと卵、白身魚とカニのカルパッチョ、
ビーフステーキとポテト。今までの町のレストランとは違う洗練された味付けだった。

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 でも、フラメンコを見た日の町のレストランの夜ごはん、ツナサラダとパエリアはおいしかった。

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 5泊7日と忙しい日程、見落としたものは多々あったけれど、食べ忘れたものはなく、面白い旅だった。


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