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ハラミュージアム・アーク [日本の美術館]

 群馬県渋川市にある「ハラミュージアム・アーク」に行った。
東京・品川にある「原美術館」の分館。伊香保グリーン牧場に隣接し、
向こうに山並みの見える小高い丘。木々の緑、芝生の緑に囲まれ、空気の
良い別天地。磯崎新設計のかわいい平屋の建物。

オトニエルの赤いヴェネティアンガラスのハートがゲート。
オトニエル展を東京の原美術館で最近、見たので、うれしく親しみを感じる。
バニラさんが記事になさってます。作品写真もたくさんあります)

HaraArc正面2.jpg


青い空、黒い建物、芝生の緑、赤いゲート。この開放的な空間が素晴らしい。

建物の展示室はA,B,Cと3つだが、どれもこじんまり。
現代美術の違和感は、あまりなく、「へぇ~」なんて言いながら、見ているうちに
終わってしまう。
庭には、アンディ・ウォホールの巨大なキャンベルスープがぽつんと。
左横の建物は、カフェ。

HaraArc5.jpg

こんな展示物もあった。宮脇愛子の作品。

HaraArc2.jpg

これは、「プロメテウス」という作品。鋼が風雨で剥げてきている。
鳥に人間がついばまれている怖い題材だが、丸みのある形でメルヘン的にも
見える。

HaraArc3.jpg

展覧会に話を戻すと、
展示室Aは、杉本博司の「千体仏」。
京都の三十三間堂で撮った千体仏の白黒写真48枚がぐるりと四方の壁を囲んでいる。
同じ写真に見えるが、よく見ると、一枚、一枚、少しづつずれていて、実際に拝顔する
ような効果をねらっているそうだ。部屋の中央には、「Lotus」という炭のように焼いた木
で作られた大きな円環が置かれ、仏像写真と一体となっていた。

展示室Bでは、東京都現代美術館で見た名和晃平の「バンビ」。小さい作品。
やっぱり、かわいいなぁ。
束芋(たばいも)の「真夜中の海」は、アニメの映像。繰り返し現れる髪の毛の束が、
こわいイメージで、長時間は見れなかった。

展示室Cは、なじみのある作品。
奈良美智の女の子の顔の絵や、草間弥生のドット(水玉)
↓ 横尾忠則の「暗夜行路、眠れない街」
   同じく横尾の「戦後」は、リキテンシュタインのような点描。よく見ると、モンロー
   ではなく美空ひばりの姿が見えた(笑)

横尾忠則.jpg

カフェでお茶していると、閉館のお知らせ。4時閉館と早い。
帰りがけに、先ほどの正面入口のオトニエルを逆から見ると、美術館の外の牧場が
見える。この写真では見えないけれど、山羊が4,5頭いた。

HaraArcBack.jpg

駐車場の前には、不時着したUFOのような作品。赤城山が見えている。

HaraArc1.jpg

渋川は、東京から関越自動車道で近いのだけど、曲がる所を間違えて、
軽井沢方向に行ってしまい、上田でUターン。
途中、上りのパーキングエリア「おぎのや」(釜飯で有名な店)で、ランチ。
奥が落ち着いた庭の見えるレストランになっていて、これは定食、1500円。おすすめ。
あげたソバの上にヤマメの天ぷらをのせ、下には、キャベツとシメジが
敷いてある地産素材の「あんかけそば」。ヤマメの天ぷら用のわさび・大根おろし
のわさびが本物。うれしい。おいしいけど、お蕎麦はあんかけにしても、ずっと、
バリバリで、食べるのに苦労。これも楽しかったけど(笑)

oginoya2.jpg


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