フォンテーヌブロー城 [旅行(ヨーロッパ)]
「パリに6泊もするんだから、ロワールにお城を見に行きたいわ」と、同行のMが言う。
「ロワールのお城は点在してるから、車がないと無理よ。バスツァーに参加するといいわ。
ひとりで大丈夫よ」「え~っ、ひとりじゃ。。」
というわけで、パリから簡単に行けそうなお城を探した。
フォンテーヌブロー城ならパリから列車で50分。駅前からバスで15分。
(城の日本語版パンフの表記は、フォンテンブロー)
パリ6泊は連日雨で寒かった。もちろんこの日も。
雨の中の写真。石畳が濡れているし、人がほとんどいない。友達はフード
つきの毛皮コートでよかったと言っていた。
フォンテーヌブロー城は、12世紀に王の狩猟用の森の傍らに建てられた城。
広大な森、フォンテーヌブローは散策に良いらしいが、この寒さと雨では。。
城は16世紀に、フランソワ1世が堂々としたルネッサンス様式に再建し、
世界遺産となっている。
森を背景とした池に建てられたお茶用の東屋。
中央に噴水つきの池がある広い中庭。幾何学的なフランス式庭園。
フランソワ1世が造らせたイタリア様式の黄金の門。
門の下段アーチ両袖にある白い像は、フランソワ1世。
城の中も見学ができる。
豪華なフランソワの回廊は、天井面の装飾、壁面の装飾、シャンデリア、壁画
や絵の華麗な空間。見学者はみんな写真を撮っていた。
歴代の王は、ここを別荘として使った。マリー・アントワネットの夫君、ルイ16世は
無類の狩り好きだったので、ここでの滞在が長かった。マリー・アントワネットが
自分の好みで作らせたサロン。女らしい優雅な部屋。壁にはウェッジウッドの
ジャスパーもはめ込まれている。
イタリアからフランスに嫁いできたマリー・ド・メディシス(アンリ4世の妻)の寝台。
以後、歴代の女王が使用した。もちろんマリー・アントワネットも。
フランス革命後、皇帝となったナポレオンは、ここを大変気に入り、滞在することが
多かったので、謁見の間が設けられた。中央はナポレオンの椅子。
金ピカの部屋で、天井の装飾、床の絨毯も華麗。
外にい出ると、雨が上がって青空が見えたので、写真を撮ったがほんの束の間。
再び雨になった。
ナポレオンの作った正面の門を出て、フォンテーヌブロー城を後にした。
雨なので森の散策はあきらめ、タクシーで、シスレーが絵を描いた場所モレ、
黒田清輝が絵を描いた場所グレを見に行った。それは次の記事で。