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マルディグラ・銀座 [レストラン(フレンチ)]

 夏はやはり、きりっと冷えた白ワインがおいしい。
白ワインの中でも、私が好きなのは、ロワールのサンセール。
友達Jを訪ねて、ロワールのサンセールに行った時、毎日、飲んだおいしさが
忘れられない。香りがよくて、軽いのどごしだが、余韻に深みがある。

  そんな折、Jから「東京でも、サンセールをたくさん置いてる店があるんですよ。
お肉が好きなtaekoさんにぴったりなビストロ」と
メールをもらったので、さっそく出かけた。
店の名前は「マルディグラ」、場所は銀座8丁目。ビルの地下1階で、入口が
小さいから、うっかりすると通り過ぎる。

  暑い日だったので、きりっと冷えた白が胃に沁みて、うれしい。
サンセールの有名な作り手「アンリ・ブルジョワ」を頼んだ。
自家製のパンとスペイン風オムレツのお通しがすぐに(←ココ、だいじ)来た。

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  前菜盛り合わせは、こんなふうに串がついていて食べやすい。
どれも2つずつあるから、遠慮しなくてすむ。左の皿は、リエット。
この前菜が美味しく、ワインともよく合うので、ご機嫌になる。

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  Jがおすすめの香草フレンチフライ。右手前にニンニクがごろっとはいっているのが
見えますか?敷いてある紙がレトロっぽくていい感じ。

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  メインは魚と肉と一皿ずつとってシェア。これは魚。何だったか?
肉は写真なし。ワインボトルも写真なし。[ふらふら]
小さい店だが、気取らず、居心地が良い。レストランと違ってビストロなのでカジュアル。
メニューがたくさんあって、どれもワインに合う感じで迷う。特に肉料理がウリなので、
内蔵料理、羊、牛、仔牛、豚、鴨、と何種類もメニューに並ぶ。

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  というわけで、ワインの写真がないから、友達の海の家に持って行って飲んだ
サンセールの写真を。ドメーヌ・ヴァシュロンという私が行ったことのある蔵元の
ワインをネットで見つけて買った。

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 友達が用意してくれたお刺身は、カワハギ、大きな鯵、小鯵の酢シメ。

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☆忙しいので、コメント欄はありますが、お返事はできそうもありません。 


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ヴァロットン展 [展覧会(西洋画)]

三菱一号館での「ヴァロットン展」は、開催を知った時から楽しみにしていたが、
期待以上の充実した内容だった。

私は、いつ頃からヴァロットンを知っていたのだろう?
モーリス・ドニを筆頭にナビ派の画家を好きなので、オルセー美術館に行くと、
いつもナビ派の部屋を見ていたから、いつのまにか、ヴァロットンときくと、
「自画像」、「化粧台の前のミシア」、「ボール」、「室内、戸棚を探る青い服の女性」
が浮かぶようになっていた。「夕食、ランプの光」は、yk2さんの記事に紹介された
のを読み、知った絵だった。
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今、考えると、私が知っていたヴァロットンの絵は、ごくごく一部だった。
ヴァロトンは、室内画だけでなく、時代ごとにいろいろな絵を描いていた。
肖像画、風景画、静物画、神話、戦争画。
どの絵も、映画の一場面の如くで、「これは?」と、足を停めさせる。
そして絵は明快で、デザイン的でもある。

フェリックス・ヴァロットン(1865~1925)は、スイスのローザンヌ生まれ。
パリの画塾で学んだのち、国立美術学校に入学。肖像画を制作の傍ら
取り組んだ木版画が評判になる。ナビ派の活動に参加。
34歳の時、3人の子連れのガブリエルと結婚。彼女の実家が成功している
画商だったため、生活が裕福になった。
上の絵、「夕食、ランプの光」の右がガブリエル。中央の女の子と左が
ガブリエルの子供。手前のシルエットがヴァロットン。挑むようにこちら
(ヴァロットン)を見ている女の子の態度に不安そうな母親ガブリエル。

「髪を整える女性」(1900年)
ヴァロットンは、いつも光の扱い方がすばらしい。
左から強い日ざしが入り、床には影が帯のように伸びる。女性の顔は見えない。
ヴァロットンには、ハンマース・ホイのような後ろ姿の絵や顔の見えない絵が多い。

髪を整える女性.jpg


光による影の使い方の素晴らしさは、風景画にも表れている。
「月の光」(1894年)
小さな絵だった。しかも思っていたより厚塗り。
暗い色の中で、紫装飾的な雲が浮世絵のよう。川に黄色い月の光が映っている。
遠くに一本の木。
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「ボール」(1899年)、チラシに使われている絵。
木々の影。少女の影。真ん中で分けられた画面。遠くにいる2人の女性。

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「ロワール川岸の砂原」(1923年)
構図がいいなと思う。砂浜が浮き上がって見えるのは、真ん中の木が水面に映って
いるからだろうか。遠くに釣り人1名。

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1905年、アングル回顧展で、「トルコ風呂」を見て感激したヴァロットンは、同名の
絵を制作した。(1907年)
1905年より前に描いた裸体画はナビ派らしい画風で、室内画に裸婦が描きこま
れているものだった。ヴァロットンは、アングルを彼なりのやり方でまねた。
構図というより場面設定が似ていて、すべすべした肌の色はアングルふうだが、
女性の体つき、特に中央の女性の腰のラインは、ヴァロットン独自のものである。
なんとお尻だけを描いた21歳の時の作品もあり、ヴァロットンはお尻から脚への
皺の表現、質感を追求していたのだと思う。左端の女性の臀部にその成果が
表われていると思えた。
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オウムと女性(1909年)
「女とオウム」は、クールベとマネの対決で話題になった主題であるが、
これを見て思い浮かんだのは、マネの「オリンピア」
ここでは、シーツの皺が模様としてデザイン化されて描かれ、縦一直線の
オームの止まり木と呼応し、新しさがあると思えた。

オウムと女性.jpg


室内画、風景画、人物画と紹介してきたが、静物画も人目を惹くものがある。
赤ピーマン(1915年)
はっとする色の鮮やかさ。しかもエナメルのように見えるぎらっと光る厚塗りは、
ウォホールのよう、、と思ったら、説明文に「アメリカンポップアートを思わせる」
と書いてあった。

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チューリップとマイヨールによる彫像(1913年)
花の鮮やかさ!会場内で花の絵はこれだけだった。テーブルクロスの皺が
この絵を身近なものに感じさせる。
花瓶の照りと映り込みに、光の扱い方の上手さを感じる。

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これで、終わりと思ったら、もう2部屋、あった。
神話画
「竜を退治するペルセウス」(1910年)
大きな絵。同行の友達は、この絵の前で、「うわ~い!!これ来てたんだ、ひっひっひ」
と声を上げて喜んだ。
「冷たい炎の画家」とサブタイトルがついた展覧会だが、私にはしっくり来ない。
冷たいというより、風刺がきいていて、この絵のようにユーモアを感じさせたりする。

海の神の怒りにより、竜のいる岩に置き去りにされたアンドロメダをペルセウスが
助けに来て竜を退治する、という有名なギリシア神話がもとになっている。
解説を読むまで、これがペルセウスとわからなかったのは、普通、岩にしがみ
ついて描かれる美しいアンドロメダが、ここでは恐怖からかしゃがみこみ。しかも
中年の体。竜はワニに置き換えられ、漫画チック。筋肉まんまんのペルセウスは
棒高跳びの棒のようにしなるものでワニを一突き、のつもりが、棒をワニにグイと
掴まれ、勝ち目が薄い。しかし、真剣で一途な表情のペルセウス。大丈夫か?

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隣にあった「立ち上がるアンドロメダとペルセウス」(1910年)は、従来通りの神話に
基づいた構図だが、色づかいが神話画でなく、ポップアート風なのが斬新に思えた。

最後は戦争画だった。
第一次世界大戦の勃発が1914年なので、上の赤ピーマンの赤は血の色、戦争の
犠牲者を想起させる、と説明文にあった。
従軍しなかったヴァロットンだが、何度も最前線に行き、戦争の悲惨さ、滑稽さを
版画で制作した。

「有刺鉄線」(1916年)
有刺鉄線にからまった2人の兵士。太鼓腹の一名は即死。もう一名は、「あ!」と
今、まさにひっかかった所。見たとたんに顔をそむけたくなるようなものでなく、
モノクロで漫画的に、単純に表現することによって、かえって印象が深くなる。
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こちらは、平和な時代の版画
「入浴」(1894年)
浴槽の縁のカーブの曲線、壁紙の模様がアールヌーヴォーっぽい。

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今回の展覧会は、パリのグランパレで開催された企画展がアムステルダム、
東京と巡回してきたものである。アムステルダム在のInatimyさんが記事
見せてくださった「ロワール川の砂原」が、記憶にやきつき、気になっていた。
今回、たくさんのヴァロットン作品を見、生涯と絵の変遷を知ることができ、
私が想像していたより、もっともっと心に響くインパクトのある作品の画家と
わかり嬉しい。以前から知ってはいたけど、話してみたら打てば響くような人
だったという巡り会いのような気がしている。平和と調和と愛のドニの絵より、
挑戦的でパロディ要素があり、簡素化しデザイン的に描くヴァロットンの方が
面白いと思い始めている。

☆9月15日まで、東京駅そばの三菱一号館美術館での開催です。


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ウォー・ホースWarHorse~戦火の馬~ [演劇、ミュージカル、Jazz]

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ウォーホース(戦火の馬)というミュージカルを見に行った。
ミュージカルといっても、場面転換の箇所でコーラスがはいったり、登場人物が
あふれる気持ちを歌う場面があったりと、歌の箇所はそう多くない。
とにかくストーリーに感動して、最後の場面では涙があふれてきた。

ストーリーは、第一次世界大戦が始まる前の英国の小さな農村で始まる。
セリで父親が買った競争馬ジョーイ。息子アルバートはジョーイを農耕馬と
して使うために調教をし、友達のようになっていた。ところが戦争が始まり、
ジョーイは陸軍大尉の馬として供出させられる。アルバートはジョーイに
会うため兵隊に志願。16歳なので断られるが、熱意をかわれ、最前線の
兵隊として戦場に向かった。戦場で、アルバートはジョーイの絵を見せ、
「この馬を知りませんか?」と尋ね歩く。 ~ 中略 ~
戦争の悲惨の場面がいくつもあった後、ドイツ軍の毒ガスで目をやられ
入院中のアルバート。有刺鉄線にひっかかり、怪我をして病院に連れて来られた
ジョーイ。アイ・パッチをしていてもジョーイとわかる感動の再会。(涙)

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写真でわかるとおり、馬には人がはいっている。ほんとうの馬サイズにするためには、
人が屈まなくてはならない。そうするとリアルな演技ができないので、馬にはいる人
が立って演技ができるよう馬の大きさは実物の2割増し。だから、前足をあげたときは、
すごい迫力だった。人形浄瑠璃も始めは人形であるとわかって見ているが、そのうち、
感情移入してくると、人形であることを忘れる。それと同じように始めは馬に違和感
があるが、徐々に皮製の着ぐるみ馬に慣れてくる。

第一次世界大戦なので、塹壕を掘る場面、塹壕から打つ場面、戦場から脱走しようと
するドイツ兵、毒ガスなど悲惨な場面も多いが、舞台なので、映画ほどの迫力はない
ものの考えさせられる。
馬はもう一頭、黒のトップゾーンという名前の勇敢なのも出てくる。

原作は英国の児童文学。スピルバーグが読んで感激し、映画に制作。
いくつものアカデミー賞候補になったが受賞はできなかった。
昨年、ロンドンで舞台化され、ヒットしたので、日本への引っ越し公演である。
最後の舞台挨拶の時、字幕で「写真を撮っていただけます」と出た。それなら、
と、あわててスマホを出したが、これじゃ。。。馬は舞台右隅。

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夏休みなので、子供向きかと思っていたら、私が行った日は大人ばかり。
コーラスが上手で、うまく舞台を引き締めていた。
東京・渋谷・東急シアターオーブにて8月24日まで。


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ワイナリーツァー(ソノマとナパ) [旅行(アメリカ)]

ロス&シスコの旅で、行きたかった所はソノマとナパのワインツァー。
ガイドブックにいろいろ書いてあったが、個人で簡単に行けそうもないので、
ホテルでツァーを申し込んだ。8時半にホテルまでマイクロバスが迎えに来て
くれるそうだから、らくちん。

「バスは遅れるかもしれないから8時45分までは待ってて」と言われたけど、
50分になっても来ないので、ドアマンのお兄さんに言うと、「わかった、調べて
みるから」とチェックに行き、「遅れてる」とのこと。「ところで、向こうにいる人は
あなたの友達?She is beautiful!」と、うっとり表情。M子にそう伝えると、
「じゃ、チップたくさんあげよう。公金なのに悪いわね」 

乗りこんだマイクロバスは総勢11名の客。まず自己紹介。どこから来たかを言う。
ニュージャージー州4名にアルゼンチン、、、、私たちJAPAN2名。
バスはゴールデン・ゲイト・ブリッジを渡って、ソノマSONOMAに向かう。
「SONOMAの小さいワイナリー2か所でテイスティング、その後ランチ
をとって、NAPAのシャンドンを見学、これが今日の予定」とアナウンスがあった。

ソノマのワイナリーViansaの入口。植えてあるのはオリーブの木。

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建物の中ですぐテイスティング。「よーくふってね、それから手でグラスに蓋をして、
回して香りを閉じ込めてから、香りをかいで」。結構気前よく注いでくれて5種類。
ピノ・グリ、ヴェルナッチャ、サンジョベーゼ、プリミティーヴォ、トカイのデザートワイン。
まだ午前中、皆の顔が赤くなってきてるのがわかる。

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いい気分になったところでお買い物をしてね、さらに試飲(有料)もできるわよ、と
この部屋で30分自由時間。ワイングッズを買う。

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外はこんな。ぶどうを食べて見た。フレッシュでおいしーい。
褐色の丘がずっと続くのがソノマの地形。

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「みなさん、どうでした?さらに、もう一軒、行きますよ」と、アナウンスがあり、
程なくして2軒目のワイナリーへ。
ここでは3種類のティスティング。ここでの所要時間はわりに短かった。

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ランチは、ナパの町のかわいいレストランで。車中で配られたメニューで前菜と
主菜を選んでおいたので、すぐにお料理が運ばれてきた。
日本から来たというと、次にくる質問は必ずTokyo? シスコの前はロスに行ってた
というと、「ロスは空気が汚い」とか「ロスはつまらない」と、評判悪し。

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食後30分は自由時間。町や公園の散策をすすめられたが、陽射しがきつくて、
たくさん歩けなかった。ソノマは昔メキシコ領だったので、中央に大きな公園広場と
市庁舎があるスペインふうの町づくり(上の写真の右が広場)。
その後、ソノマを首都としてカリフォルニア共和国を設立し、メキシコから独立したが、
25日でアメリカに併合された。歴史ある町。

ソノマは19世紀になってイタリアから来た人たちが、トスカーナに景色と気候が似てる
ことから、ワインづくりを始め、カリフォルニアワイン発祥の地となった。

↓ ソノマの歴史地域

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食後でワインがきいたためか、ほとんど全員爆睡で、バスはナパに到着。
フランスのモエ・シャンドンがアメリカで経営するワイナリー「ドメーヌ・シャンドン」
資本が大きいから、アプローチもモネの絵のような池に花(カンナ)ときれい。

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正面玄関

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テイスティングの始まり。
「さぁ、シャンパンですよ。みなさんのために看板商品クラシック・ブリュットを開けます」

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スパークリングの作り方をかなり丁寧に説明してくれた。
M子が、「これ、私たちが時々飲むモエがオーストラリアで作ってるっていう安いのと
同じよね」 と期待はずれっぽくつぶやいた。
ぶどうの木の所で、ぶどうの種類の説明を受け、「黒いぶどうが白いシャンパンに
なるんですよ。すごいでしょ」
発酵の樽がある醸造所に移動。シャンドン・ツァーは、工場見学も兼ねていた。

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糖分を加えない「ノン・ドゼ」タイプのスパークリングを試飲。
ワインの試飲と違って、シャンパンの場合はボトルを10人(一人昼食後に帰った)
で分けるので、それほど少なくない。
さらに、「ロゼ」を開けて試飲。「こっちにあるエトワールシリーズは、上級キュベで
ものすごくおいしいのよ。テイスティングルームで有料で試飲できますよ」

これで解散。と言ってもバスが来るまで、ワインショップで自由時間。
今、飲んだ3本のスパークリングは、どれも17ドル。しかも会員登録をすれば
15ドル。オーストラリアのと同じような味と思ったら、やはり安い。
高級なエトワールシリーズは40ドル、2杯20ドルで試飲できるけど、おなかも
いっぱいだったので、きれいな庭を散歩して、花の写真を撮った。
夏限定の「シャンドン」、大きなポスターがトロピカルでかわいかった。

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サンフランシスコ [旅行(アメリカ)]

ロスの帰りは、サンフランシスコに3泊した。
「サンフランシスコといえば、ケーブルカーでしょ」と、シスコ2回目のM子さんが
言い、終点のパウエル駅に歩いて向かった。
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シスコは、ロスと違って建物が重厚で、きれいに保存されている。
ユニオンスクエアのセントフランシスホテルには、Since1904と書いてあった。
建物も100年以上たっていると思われるが、きちんと手入れされ、豪華さと威厳を
保っている。
ケーブルカー、長い列!小一時間待った。後ろは「パウエル駅」。
街路灯には、ハンギングフラワーバスケットが飾られ、色鮮やかで美しい。
どこもかしこも、街をきれいにする努力が見られ、観光都市であるとわかる。
雑然としていたロスはビジネスの町だったんだな、と今頃気づく。

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ケーブルカーは、停留所でない所でも、途中で手を挙げれば乗れるのが特徴だそう。
坂が多い町の人の足なんですね。でも6ドルという料金は高いのでは?
程なくして、ケーブルカーは終点「フィッシャーマンズ・ワーフ」に着く。
Fisherman's Wharf は昔、漁港だったので、シーフードの屋台、レストラン、
土産物屋が並ぶ有名な観光スポット。
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右のカニさんの絵がついてるのが、フィッシャーマンズ・ワーフのシンボルタワー。
パンの器にはいったクラムチャウダースープとイカの唐揚げを買い、タワーの横の
ベンチに座って食べた。カモメと鳩が皆から、パンをもらうために足元で待っていた。
すぐ脇で、ストリートミュージシャンが70年代の音楽を演奏していて、にぎやか。
落ち着かないから、すぐに腰をあげ、海辺の公園を歩いて行くと、「Ghirardelli」の
文字が見えてきた。おーーー!私の好きなギラルデリ・チョコレート。
昔は工場だったそうだが、今はショッピングモール。
(アメリカはどこへ行ってもショッピングモールだらけ)

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もちろん、ここでチョコレートを買う。たくさん種類が個別包装されていて楽しい。
フィラデルフィアに行った時、アメ人の友達が、「アメリカで一番おいしいチョコは、
ギラルデリ」と教えてくれた。
ロスでもここでもカップケーキの店を時々、見かけた。色とりどりできれいだが、
美味しいよりも甘さが際立つ。

ギラルデリ・スクエアで2時間過ごした後、ゴールデン・ゲイト・ブリjッジに向かった。
流しのタクシーはいないので、バスを乗り換えて、橋のたもとに着いた。

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全長2737mの橋を貸し自転車で渡り、帰りはフェリーに乗るというのが流行だそう。
上の写真の右端に自転車の人たちがいるの、見えますか?
私は自転車はOKだけど、橋の上は、こわくてダメ。対岸の「サウサリート」がとても
かわいい街だから渡りましょうと言われ、バスで行くことにした。10番のバスと教わった
が、来るバスがどれも違う番号。ロスと違ってシスコは寒いほどで、バスが来ないから
寒さがいっそう身にしみる。バスの待合室で先ほど買ったチョコの包みを開けて食べ、
少し元気になった。40分待ったところで、ようやくバスが来た。

海の上に見えてるのは、アルカトラズ島。周囲は水温が低く潮の流れが速いため、
脱獄不能と言われた刑務所だった。今は観光スポットで上陸して見ることができる。

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対岸の町、サウサリートは、ヨーロッパ風のかわいい町で、お土産屋さんやカフェ、
ギャラリーが並んでいた。寒かったので、友達は、まず、カーデガンを買った。
私はクレイジーシャツの店で、NAPAの夕陽プリント、ワイン染めのを買った。
さらに、細々と小物を買い、ショッピングモールより、路面店の方が落ち着いて
いいなと思った。

帰りは、自転車の人たちと一緒に、フェリーに乗った。
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船から見えるサンフランシスコの町。日没が遅いので、これで7時頃。
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夜ごはんは、チャイナタウンで食べると決めていたので、タクシーで、急勾配の坂
「ロンバード・ストリート」を通ってから行ってもらった。
映画で見たことはあったけど、すごい。写真より実際は、高低差がかなりあるので、
迫力ある景色。手前の紫陽花がきれい。

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チャイナタウンでの夕食を終え、ホテルへの道をきくと、1ブロック先なだけだった。
もちろん、歩いて帰った。

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ビュッフェスタイルの朝食は、こんなふう。レタスのような緑の葉物がない。
ロスのホテルでもそうだったが、赤いものが多い。

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ロスでの夏休み [旅行(アメリカ)]

 昨年の夏休みは、ハワイのTの別荘にM子さんと行き、とても楽しかった。
今年は、Tが、「車で案内してあげるから、ロスにいらっしゃい。広いから車が
ないとどうしようもない所なのよ。」
お言葉に甘えて、Tの家の地域にホテルをとって、M子さんと行った。

羽田発0:05のANA深夜便で行った。うちから羽田まで600円。成田に行くのに
比べると驚くほど安い。その上、深夜便だと、乗るなり眠るから、寝ているうちに
着くのがうれしい。ロスの飛行場に午後7時着(時差が16時間あるので、前日の午後7時)。
Tが迎えに来てくれた。Tは高校の同級生。
空港から海岸沿いの道を走っていると陽が暮れ始めた。海の向こうに見える太陽が
眩く輝いていたので、車から降りてビーチを歩き、夕陽を眺めた。広い海岸に人は
わずか数人。海岸の名前はRedondo Beach.

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「夜ごはんは、メキシカンを予約したわ。フローズンマルガリータが美味しいのよ」
「でも、運転だから飲めないでしょ?」「こっちは、車がないとどうしようもないから、
ある程度は大丈夫なの。だから、すぐ帰れるようにうちの近くの店よ」
Tの御主人も自分の車で来て合流。
話題のフローズン・マルガリータ。大きい!フォークの大きさと比べて見てね。

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メキシカンなので、席に座るなり、トルティーヤチップスとアボガドのディップが来る。
左の皿のは、春巻きふうと、タコスの皮にチーズで合えたフィリング(中身)。
上に載っているアボガドディップとクリームチーズをつける。
右は、ファンヒータ(牛肉、野菜の鉄板焼き)。サルサソースで食べたりする。
東京のメキシカンの店「エルトリート」で食べるのと、それほど変わらない。
ロスは、メキシコに近いから、メキシコ料理の店が多いそうだ。

さて、翌日。
Tがホテルに迎えに来てくれたけど、「犬に餌やり忘れたし、プール掃除と
植木屋さんが9時半に来るって、まだ来てないから、一回帰りたいの。うちに
来てくれない?」 家が広いと、それなりに管理が大変。
山の上の高級住宅地にあるTの家は、映画に出てくるような家だった。

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Tの用事が終わり、ダウンタウンに行った。
街の真ん中だというのに、ほとんど人が歩いていない!
ビルの地下駐車場に車を停め、そのビルで仕事をすませるから、外へ出ないらしい。
まずTが連れて行ってくれたのは、リトルトーキョー。
お正月の餅つき、お祭りなど、ここで日本の年中行事が開催されるし、日本食品専門の
スーパーや飲食店があるので、ロスに住んでいる日本人が集まる場所になっている。
山崎パンの店では、日本と同じケーキや焼き立てあんパンを売っていた。

「全米日系人博物館」の本館。右横に西本願寺を模して造られた入口がある。
長らく日本人の集会所としてにぎわっていたが、第二次大戦中は強制収容所に送られた
日本人の家具などを収容していた。戦後、荒廃していた建物は1970年に再建された。
道路をはさんだ横にモダンで大きな新館があり、日系移民の歴史博物館になっている。
現在、日系人の85%がハワイと西海岸に暮らしているそうだ。
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次に行ったのは、ハリウッド。
この中国風の建物は、TCL(Chinese Theater)。
と言っても、中国には何も関係なしで、映画館。
ここの前庭の敷石に有名な映画スターの手形、足形、サインが残されている。
土曜日だったので、大賑わい。

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ハリーポッターのもあった。
左端にエマ・ワトソンEma Watson、HarryPotterの文字の下にダニエル・ラドクリフ
Daniel Radcriffe、ということは、見えにくいけど右がルパート・グリントRupertGrint

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大勢の人が写真を撮っているが、特に混んでいたのがジョニー・ディップの所。
「シュワちゃん、やっぱり足、大きいわ」とか「ハリソン・フォードがあった」なんて言いながら、
見て歩いた。すいていて読みやすいのは昔の俳優。クラーク・ゲーブル、ジュリー・アンドリュース。
ショーン・コネリー、トラボルタ。
↓は、トワイライト・サーガのクリスティン・スチュアート、右上にRob、、と見えるのが
ロバート・パティンソン

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道路にスターの名前を書いた星形がはめ込まれている。
好きだったなぁ、エルトン・ジョン(もう過去形?)

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建物の影に、スパイダーマンが!
PHOTO 5$と書いてあるから、一緒に写真を撮ると5ドル。
ここも有名な映画館。
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アカデミー賞授賞式は、TCLの隣の新しい劇場で行われているが、昔は、ホテル・ルーズベルト
のこの部屋で行われていた。こじんまりとしているが細部にまで凝った豪華な作り。
マリリン・モンローの写真が飾ってあった。

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次は、ビバリーヒルズへ。
映画「プリティ・ウーマン」で有名になったビバリー・ウィルシャーホテル。
ここが、お買い物街、ロデオ・ドライブの起点。

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次、海岸めざしてGo!  サンタモニカ海岸通り。

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青い空、からっとした空気、でも、日中の暑さは半端なかった。
5日間のロス滞在中、お昼ごはんは、レストランでもバーガーかピザだったので、
M子さんは、「次のサンフランシスコではバーガーじゃないもの食べる」と言って
いたけど。。(サンフランシスコ編に続く)


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