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モン・サン=ミシェル [旅行(ヨーロッパ)]

2015年12月21日
羽田発13:45のエールフランス機、搭乗時間を遅らせるほどにガラ空きだった。
ビジネスクラスは、食事が良いので、うれしい。
まず、小さなスプーンに載ったアミューズが出て来て、左下の前菜。
メインは牛ヒレステーキ。チーズが2種類でてから、デザート。
デザートには、ラデュレのマカロン(ローズ色)もついていた。
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12時間半のフライトで8時間時差のあるパリに18:25着。同行はM子さん。
ホテルにチェックインの後、近所で簡単なご飯を食べる所を探した。
物騒な時期なので、あまり、ふらふらせず、目についた安全そうなイタリアンの店
で、ピザとサラダの夜食。

翌々日、M子さん憧れのモン・サン・ミシェルに行った。
ホテルで予約してもらった日帰りバスツァー(160ユーロ)を使った。
モン・サン=ミシェルはフランスの西海岸。パリからは370kmにある巡礼地で、
海に浮かぶ小島に修道院がある。
この辺りは潮の満ち引きが激しいので、昔は、満潮時には島へ渡れなかった。
多くの巡礼者が潮に飲まれて命を落としたそうだ。その後、堤防が作られ、
いつでも行けるようになったのだが、潮の流れを堰き止めたため、陸地とほとんど、
つながってしまった。そのため堤防を壊し、環境を守るため新しく、橋が作られた。
私が20年位前に行った時は、道路事情が悪く、日帰りが出来なかったので、
途中ノルマンディで1泊した。

日帰りといえど、出発7時15分(集合6時45分)で、解散は夜9時半。
この時期、パリは8時半まで暗いので、バスが走っていると夜が明けて来て、
朝日が綺麗だった。
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こんな朝もやの中を途中休憩を入れて3時間半ほど走ると、見えてきた!
バスからは橋の中ほどで降りて歩く。

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ここが島の入口。
一年に何回かあるという満潮時には、ここに停まっている車は水に浸かってしまうので、
島の高台に避難するのだろうか。フランスの国旗がはためいていた。

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ここでの名物は、オムレツ。
プラールおばさん」(la Mère Poulard)のオムレツが有名。
昔は、巡礼者たちが泊まった宿屋で、肉や魚がないから、卵料理でもてなしたそう。
今でも宿屋(ホテル)をしているので、写真右側に「H」の看板が見える。
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ここのオムレツは値段が高いときいていたが、メニューを見たら38ユーロ。
5000円!(左下の写真)。オムレツは卵をよーく泡立てて作るのが特長。
プレーンはつまらないので、マッシュポテトとベーコンのを頼んだ。中に入ってる
のではなく、マッシュポテトとベーコンが添えられていた。
島なので、魚中心に頼んだ。一皿ずつ頼み、シェアした。
右下の写真は、ズズキのムニエル。43ユーロ。6000円近い。
上左は海老唐揚げ入りサラダ。右は食卓のパン入れが小さくて可愛いので撮った
写真。
壁には、このレストランを訪れたいろいろな人たちの写真が貼ってあった。
「あ、見覚えが」と思ったら、三笠宮殿下ご夫妻。とてもお若かった。

食後にいよいよ修道院へ。まずは礼拝堂。
守護神のサン・ミシェルの立像。
モン・サン=ミシェルとは、聖ミカエルの山の意味。
708年にフランスの大司教の夢に聖ミカエルが現れて、「この地に礼拝堂を
建てよ」とお告げがあったので、建築工事が始まった。
その後、増改築が何度もあり、いろいろな様式が混じった建物になっている。

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ケーブルカーはないので、ひたすら階段を上がる。
修道院の入口に着いた。

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中庭は、回廊がある中世風。ゴシック様式でとても美しい。
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修道院の中は、太い柱で天井が高く、だだっ広い。
牢獄として使われたこともあるそうだ。
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行きは階段だったが、帰りは坂道。建物の大きさ(高さ)がわかりますよね。

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前に来たときに展示してあったか覚えがないが、今回、驚いたのは、大滑車。
(写真の白い部分)
これで、下から荷物を上げ下げしていたのだそう。橋から滑り台のように見えたのは、
この滑車の通り道だったのだとわかった。建築資材もこれで運んだのだろうか?
8世紀に、これを建てたということは、驚異的。信仰の力なのだろう。
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<追記>
コメント欄でInatimyさんが美味しいとおっしゃっていた「ラ・メール・プラール」La Mere Poulardのサブレの
写真を載せておきます。モノプリなどのパリの大きなスーパーで買えるので。
ついでに、パリで流行中の紅茶「クスミティー」の写真も。前からデパートに入っていたのですが、
シャンゼリゼにお店ができました。マリアージュ・フレールは少し人気が落ちたようです。
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