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老辺餃子館 [レストラン(中華)]

老辺餃子館(ろうべんぎょうざかん)と読みます。

終戦の年、4才までを満州で過ごした長老のいとこから「今年のいとこ会は僕の
満州の思い出にちなんで、新宿の老辺餃子館で開催します」と連絡が来た。
うちは母の兄弟姉妹が仲良しだったので、小さい頃、よく行き来をし、1週間位
泊まったりは常だったので、年が離れていても親しい。

新宿の西口を出て、甲州街道に行く道の所に昔から見えている看板
「老辺餃子館」、変わった名前だなぁ、と思っていた。
実際、行ってみると、ビルの3階。階段が驚くほどの狭さ。(エレベーターもある)
店内は、ちょっと高級な中国料理店の雰囲気。いわゆるラーメン、餃子屋ではない。

3900円のコース(1ドリンク付き)
1、前菜
味付けがおいしい。海老も普通より大きめ。

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2、海老とセロリのXO醤炒め。これも美味なり~。

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3、蒸し餃子、4種。
皮が厚めで、中がジューシー。こぼれないように気をつけて食べないと。
ニンニクを使ってないそうだが、コクがある。
中国では、餃子といえば、焼き餃子でなく、水餃子か蒸し餃子なのだそう。
もちろん、日本人に合うよう、焼き餃子もメニューにあり、人気だそう。

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この辺りで、ようやく、お腹が満足してきて、皆の食べるペースも遅くなる。
4、牛肉、ピーマン、えりんぎオイスターソース炒め

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5、青梗菜と椎茸の炒め
6、干し貝柱入り炒飯(写真なし)
7、皇帝鍋 ドラの音と共に、恭しく運ばれてきた鍋。ちょっと大げさだけど期待させる。
鳥の塩味スープだが、実だくさん。野菜がぎっしり入っていた。
8、デザートは杏仁豆腐

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お得で実質的なコースで大満足だった。

隣のテーブルに、中国人と見受けられる2人の女性がいた。かなり服装はいいのに、
鶏の手羽先の食べ方が汚い。ガブリ、ぺっ、ぺっと骨を吐き出す。私が見とれていたら、
いとこ(男)も「あの食べ方、すごいよな。きったないなぁ」 
他にも中国人らしい人たちがいたので、ここは本場の味なのだろう。

長老のいとこは、父親のアルバムを整理していたら、満州時代に住んでいた官舎の
住所がわかったので、昔住んでいた家を訪ねる旅をしようと思い、ガイドブックを買ったら、
満州の名物は老辺餃子。それは新宿の「老辺餃子館」で食べられると書いてあったのだそう。
それで、食べてみたら、美味しかったので、いとこ会の会場にしたという経緯。
ところが、今、満州旅行は、ツァーの団体旅行のみで、個人旅行は受け入れてない、
とがっかりしていた。


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