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ドゥ・マゴ(パリ) [Paris レストラン・カフェ]

渋谷の東急Bunkamuraにあるカフェ「ドゥ・マゴ」の本店はパリである。
20年位前にオープンした時、パリの老舗カフェの支店と評判になった。
当時は、パリの店と同じメニューで、一人では食べ切れない量のニース風サラダに驚いた。
しかし、年月を経た今、東京の店は、日本人向けのメニューに変わっている。

昨年末、パリに行ったとき、サンジェルマン・デプレの「ルイ・ヴィトン」はこじんまりして
買いやすいから行きたいと友達が言うので、すぐ近所にある「カフェ・ドゥ・マゴ」で、
ランチをしてから行くことにした。
パリにしては珍しく陽が当たる好天気の日だったので、テラス席にした。

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頼んだのは、チーズとチキンの薄切りが載っているサラダとビーフシチュー。
デザートにはパリ・ブレスト(リング・シュー)。
テーブルの上に敷かれる紙のテーブルクロスには、最近、ここで開催された有名人を撮った
写真展の写真がプリントされていた。「これ、カトリーヌ・ドヌーヴね」と知ってる人を探すが、
顔だけでわかる俳優、政治家、歌手は少ない。

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フランスでは、あまり見かけない高級車ジャガーが道端に停まり、降りて来た
中年の男の人が、私達の隣のテーブルで食事を始めた。オーダーしたのは、
オムレツとグラスワイン。運転だけど、ワイン、飲むのね。



パリでの最終日、E子の家にお茶によばれていた。
お茶だから、と、「ラデュレ」でマカロンを買って行った。
「え~!」ってびっくりするほどの豪華なカナッペ。「売ってるのよ。冷凍だから2時間も外に置くと
解凍されて、こんなよ。便利だからお客様の時はいつも使ってるの。」
「こっちのビタパンのサンドも、見かけより美味しいのよ。同じ店の冷凍だけど。」
「全部、近所で買ったから、これはドミニク・サブロンのケーキ。日本にもあるんでしょ」
「それがね、撤退したのよ」

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ティーカップが用意してあったけど、「まずはワインね」と始まった。
E子の御主人Eveが、糖尿病でお酒は禁止だったはずなのに、「Taekoの帰る日だから」と
飲み始め、もう一本出して来てさくっと開けた。そのピッチの速さに、私もM子さんも、驚いて
見つめるだけ。私が、「Eve,お酒は飲んじゃダメだったでしょ」とたしなめると、悪戯をして
見つかった子供のように、「そうだ、やめとく」。ところが、今度はラデュレのマカロンをポン、
ポン口に入れる。6つ食べた、とあっけにとられて見てると、M子さんも数えてたらしく、「6つ
食べたわね」と言う。これじゃ糖尿、なおらない。


その他、パリで食べて写真があるものは、
「ギャラリー・ラファイエット」の食堂街の御寿司。
メニューは写真つきでわかりやすい。御寿司は全部セットになっていた。
私はサーモンが好きでないので、他のものに替えてもらえるかときいたら、
「日本人?だったら板前さんに直接きいて」というので、カウンターに行って、話かけたら、
日本語ができない人だった。中国人なんですって。でも、寿司ネタは日本語だから、
大丈夫だったけど。
大根、きゅうり、トマトのサラダと味噌汁が何を頼んでもついてくる。

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ホテルはマドレーヌ広場の近くだったので、朝ごはんをフォションで食べてみましょうと
行ったら、「朝はこのメニューだけ」と、パン3個とコーヒ―のセット。さみしかった。

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カラヴァッジョ展 [展覧会(西洋画)]

5月の連休中に東京・上野の西洋美術館へ「カラヴァッジョ展」を見に行った。
混んでいるかと思ったが、客足は「若冲展」に向いているらしく混雑はなく、ゆったりと見れた。
記事を書くのが遅くなって、会期は12日(日)、明日までだが、カラヴァッジョ作品をまとめて
見る機会はあまりないので、おすすめ。日本初公開作品が多く、カラヴァッジョの天才ぶりに
改めて驚くと思う。

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カラヴァッジョ(1571~1610)は光と影の巨匠で、イタリアバロック絵画の先駆者である。
人物を写真のような写実で描き、光が当たる部分と影になる部分を強いコントラストで
表現した。私生活では喧嘩で人を刺し殺してしまった一件が有名である。

会場にはいってすぐは、。「女占い師」(1597年)
大きな絵。26才、背景色が明るめの時代。
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男は服装から金持ちとわかる。女は占い師で、左手で男の手を握って、手相を見ながら、
指輪を抜き取ろうとしている場面。女は男の表情を伺いながら、「Ok,取れそう」と笑みを
浮かべている。男は女の言葉にだまされやすそうなお坊ちゃまで、幾分嬉し気な表情。

次のコーナーでは、やはり「女占い師」、絵の大きさは同じだけど、騙される男が歯を見せてニヤリ
、、さっきのと全然雰囲気が違う。こっちはちょっと下手だし、と思ったら、シモン・ヴーエ
という人の作品。カラヴァッジョの「女占い師」に倣って、多くの画家が同じテーマで描いたそうだ。

「この絵、ルーヴルで見た気がする」と思ったので帰宅後、調べてみたら、男の帽子の羽根飾りが
立っているのが、ルーヴル蔵だった。ラトゥールにも「女占い師」があり、ルーヴルで見たと思い出した。

カラヴァッジョ作品は11点だけなので、カラヴァジェスキと呼ばれる継承者、また周辺の画家の
作品も加え、あわせて50点の展示。

チラシの、「果物籠を持つ少年」(1593年)は、21歳の作品。
モデルを雇うお金がなかったため、自分がモデル。
果物籠を持ってうっとりとしている少年よりも、果物のみずみずしい描写がすばらしい。
静物画がないカラヴァッジョにしては珍しい作品。

静物画をほとんど描かなかったのは、人間の表情に興味があったからなのだろう。
「トカゲに噛まれる少年」 1596-97年頃 
この写真では見えないが、少年の中指にトカゲが噛みついている。突然噛まれて痛い、
その驚きぶりが表情と指先、肩に表れている。悲鳴が聞こえてきそうだ。
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バッカス(1597) ウフィツィ美術館蔵
ワインの神バッカス。ほろ酔いで頬は赤く染まり、眼がとろん。女性かと見まごうほどの顔なのに、
肩から腕への筋肉はまさに男性。ワイングラスを左手に持っているのは、鏡に映しながら、
絵筆を右手に持って描いたから、と言わている。いつ見ても奇異に感じる絵。

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カラヴァッジョは、その激しい性格から、斬首に興味があったようで、「サロメ」や「ゴリアテの首を持つダビデ」、
「ホロフェルネスの首を斬るユディト」などの劇的場面の作品があるが、今回は来ていない。
代わりに、シモン・ヴーエ、グエルチーノなど他の画家たちの同主題の作品があった。
カラヴァッジョ作は、盾のような円形のものに描かれた恐ろしい表情の「メドゥーサ」

1599年、「ナルキッソス」以降の絵は背景が黒。闇に光を与えると言われるほど、
光が当たった部分だけがクローズアップされる。

「エマオの晩餐」(1606年)
聖書の場面:弟子2人がエマオという町を歩いていた時、イエスが近づいてきて、彼らと
語りながら歩き、彼らの家の食事によばれた。弟子2人は、一緒にいるのがイエスで
あると気づいていなかったが、食事中に亡くなったはずのイエス本人であると気づき驚いた。
テーブルの上にはパン。壺の後ろにワインのはいったグラス。イエスの両脇に2人の弟子。
光の効果は、画面をドラマティックにしている。

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カラヴァッジョは、冒頭に述べたように、喧嘩で殺人を犯した。そのためローマを逃亡。
その時期に描かれた作品。気性の激しいカラヴァッジョとは逆に宗教的で静かな絵。

「洗礼者聖ヨハネ」(1602年)
聖ヨハネの体は、強い光で、クローズアップされているが気品がある。
手に持つのは、十字架であろう。白い肌に赤いマントが印象に残る。

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カラヴァッジョは、ローマを逃亡後も有力者の庇護で絵を描きつづけた。
その後、各地を放浪したが、恩赦を受けることになり、船でナポリからローマに向かう途中、
雨に打たれた風邪がもとで38歳で亡くなった。
その時、持っていた荷物から絵が最近、見つかり、真作であるとの鑑定が出ての初公開。

「法悦のマグダラのマリア」(1606年)
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青白い顔。失神して全てを失ったかのように反り返っている。白目で半開きの口、
息も絶え絶え状態だが、苦しそうでないのは、「法悦」だからであろう。

「エッケ・ホモ」(1605年)
エッケ・ホモは「この人を見よ」の意味で、棘の冠りをつけた磔(はりつけ)直前のイエスの姿が
描かれる。枢機卿マッシミの依頼作品だが、マッシミはこれに満足せず、フィレンツェの画家
チゴリにも同じ主題の絵を注文した。今回2つの絵が並べて展示されていた。
カラヴァッジョ作品が縛られ観念した静かな表情のキリストなのに対し、チゴリ作品はドラマティック
だった。

カラヴァッジョの明暗法に影響を受けた画家は数知れない。レンブラント、フェルメール、ラトゥール
など。フェルメールの贋作で話題になったメーヘレンの絵は「エマオのキリスト」だったから構図は
カラヴァッジョに倣った?など、いろいろ考えるのも面白い。


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広重ビビッド展 [展覧会(日本の絵)]

サントリー美術館で開催中の「広重ビビッド」展。何がビビッドなのか、って色です。
広重作品の初刷りのものばかりなので、赤や青の色が驚くほど鮮明、まさにビビッドです。
とってもおすすめな展覧会なのですが、12日までです。

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チラシに使われているこの絵は、「亀戸梅屋敷」。ゴッホが模写した作品。
ゴッホは、「名所江戸百景の大はしあけたの夕立」も模写をした。

今回の展覧会は、日本全国津々浦々の名所を描いた「六十余州名所図会」が第一の
見どころ。刊行されたのは、1853年から1856(安政3年)頃。
会場に入ってすぐは、「阿波 鳴門の風波」。図下の渦潮部分に目が行く。
白波に対し、海の水の色は、よく見ると青、水色、藍色、群青色、紫っぽい青、ワイン色と、
様々な色が使われているとわかる。

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青だけでなく、赤の美しさにも息を飲まれる。
「尾張 津嶋 天王祭り」
天王祭りは500年以上の歴史を持つ祭で、提灯を飾った「巻藁舟」(まきわらぶね)
の半円形の部分には、365個の提灯が飾られ、笛の音と共に巻藁舟は巡航した。

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「甲斐 さるはし」
甲斐の猿橋は、橋脚のない橋で、日本三奇橋のひとつと言われている。
広重は、これを描くために、橋より上流に足場を据えて描いた。
「山高くして谷深く、桂川の流れ清麗なり。。。絶景、言語にたへたり」と
旅日記に記されている。殺がれた岩。川に張り出した桜の木。遠景の山の
色合いも美しい。

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広重は、色の美しさだけでなく、構図も面白い。
「美作 山伏谷」(岡山県久米郡美咲町)
雨の強さを帯のように表現している。強風で歩く人の笠は飛ばされているが、川には
一隻の小舟。そそり立つ岩。

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広重は各地を全て訪ねて描いたわけではなく、ネタ本を参考に描いたものもあるので、
そのネタ本も展示されていた。

今回の作品は全部、日本化薬の社長を務めた実業家、原安三郎氏の所蔵品。
どれも初摺りの早い段階のもので、摺りに広重本人の意図が反映され、保存状態も
良好なので、ビビッド。

初摺りと後摺りの違いを比較できるよう2つを並べたものがあった。
「江戸 浅草市」初摺りが左、後摺が右
後摺りでは雲の部分の摺りの回数を減らしていることがはっきりわかるし、木を描いてる
墨線が薄れている。初摺りは、版木の板目を活かした絵になっているものが多い。

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「六十余州名所図会」と揃いと言われているのが、「名所江戸百景」。
江戸なので、私には馴染みの場所が多い。
「深川萬年橋」
萬年橋なので、「亀は万年」にかけて、旧暦の8月15日にここで亀が売られた。
しかし、実際、こんなに亀が大きいはずがない。主役を誇張した大胆な構図。
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他にも誇張法が使われているものは多かった。
チラシの亀戸梅屋敷もそう。手前の梅の木の大きさに比し、後景の白梅は小さい。


「王子装束ゑの木 大晦日の狐火」 王子に伝わる狐火の伝説をもとにした作品。
闇夜に狐火を灯して狐たちが集う様は幻想的。

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約160年前の江戸。京橋、赤坂、愛宕山、上野、日暮里、芝増上寺、品川御殿山、目黒、
どれも、今とは全く異なっているが、「井之頭の池、弁天の社」は変わらぬ景色だった。

広重の他に、北斎の「千絵の海」10図がまとめて展示されていた。
「千絵の海 五島鯨突」
九州の五島列島では、古くから鯨捕りが行われていた。
50隻近い船を操るのは、左上の小屋。これから銛が投げ込まれるのだろう。
鯨の水しぶきの大きさが鯨の動きの荒さを示している。鯨の眼はこちらを威嚇するかの
ようににらんでいる。
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「千絵の海 総州銚子」
荒い波の大胆な動き。「神奈川沖浪浦」の波よりも動きが速いさまが波に乗せられた
船からも伺える。

北斎の「富嶽三十六景」からの有名な「神奈川沖浪浦」「凱風快晴」「山下白雨」の
3点が並んで展示されていた。


さくっと見れるだろと思ったのは大間違い。混んでいないと思ったも間違い。
どの絵にも、丁寧な説明文がついていて、その場所の現在のモノクロ写真が
添えられていたので、それをじっくり読んだら、2時間はかかる。
じっくり読んでゆっくり眺めたら、旅気分にひたれただろうけど、かなりの混雑だった
ので、それは、敵わず。
とはいえ、こんなに綺麗な版画は初めて見たので感激。おすすめです。
金・土曜日は夜8時まで開館です。


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笠間日動美術館 [日本の美術館]

笠間日動美術館は、茨城県笠間市にある東京の日動画廊が経営する美術館。
東京からは、車でないと不便な場所なので、行くのが延び延びになっていた。
自然が豊かな環境で野外彫刻も見れるので、新緑、紅葉の季節が良いと聞いていたから、
「ドライブに行きましょ」というお誘いは渡に船。

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これが入口。建物は芦原義信の設計。
写真を撮り忘れたので、パンフの写真を借用。手前のツツジは私が行った時は
もう終わっていて殺風景だった。

まずカフェに行った。全面ガラスの戸から新緑の渓谷が見えて爽快感がある。
カフェなので、ランチメニューは少ない。オムライスを頼んだら友達が、「あら、これ知ってるわ。
私が時々買う冷凍よ。便利だけど、ここで出てくるとは」「でも560円だから文句言っちゃだめよ」
コーヒーは美味しかった。

渡り廊下を通ってフランス館に行くため外に出ると、なだらかな丘陵に野外彫刻園があった。
見覚えのある彫刻がある!左の下から2番目、舟越保武の「原の城」。
岩手県立美術館で見たものと同じだと思う。彫刻は型があると鋳造して同じものを造れる。
「原の城」は、島原の乱の時、廃城だった「原の城」に農民一揆軍が立てこもり、全員、
幕府に殺害された。このことを忘れないよう、討死した兵士が亡霊のように立ち上がる様子
を彫刻にしたもの。クリスチャンである舟越の渾身の作。悲惨さに胸が痛くなるほどで、一度
見たら忘れられない作品。
一番手前にあるのは、雨宮敬子の「間」。一番上、背中だけが見えるのが本郷新の「冬の像」
右側、髪が風になびいているのは「五月の風」山本豊市。

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中央は、淀井敏夫「夏、流木と女」。右は木内克「エーゲ海に捧ぐ」
痩せた体が特徴の淀井の彫刻は、世田谷美術館の庭にもあるし、三菱一号館の庭に
「ローマの公園」という女性2人がベンチに座っているおしゃれな雰囲気の彫刻が
置いてあったこともある。

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これがフランス館の入口。シンプルだが、右側にジャン・デビュッフェの白・青・赤のオブジェが
あるので、「フランス!」とわかる。
左側の胸像は、「鴨居玲」雨宮敬子作。
別棟で、企画展「鴨居玲展」をやっているからなのだろう。

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この美術館の一番の自慢は、ルノワールの「泉のそばの少女」。
30×40と小さなサイズ。肌色からオレンジ色への色合いとグリーンとの対比はルノアール色。
印象派の技法に疑問を持ち始めたルノワールが古典主義的な作風に転向した頃の作品。
同じ年に代表作「大水浴図」が描かれた。

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ゴッホ「サンレミの道」
ゴッホが亡くなる年の作品。サンレミの精神病院に入院していた時で、筆致は荒いが、、色彩には
南仏の光のまばゆさが表れている。

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ピカソ「女の顔」1901年
20歳の時の作品なので具象的。それでもやはり、ピカソらしさが表れている。
「画家とパレット」というパレットを左手に筆を右手に持って画布に向かう自画像は
少し抽象にはいっていた。(写真なし)

シャガール「村の通り(赤い家並) 1937~40年
50歳の作品。青をだくさん使っていた時代。
もう一点のシャガール「花のオルフェ」は、他の絵でもよく見かける花束。
フジタの「天使(眠る女)」は、眠る女性の頭上に可愛らしい天使が3人。
フジタの乳白色の美しい絵。

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カンディンスキー「活気ある休憩」1923年

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青を基調としたエルンストの「夢創りの達人」は、意味不明だが、ふくろうが可愛かった。
アンドレ・マッソンの「とうもろこしの伝説」もシュールなとうもろこし。ミロ風。
いつもながらに難解なロバート・ラウシェンブルグの作品。
面白かったのは、ニキ・ド・サンファルの「蛇の椅子」

キスリングの「花・アガパンサス」赤の背景。
ダリ「花のカリカチュア」は、サンセべリア(観葉植物)に駝鳥の首から上が花として
くっついたもの。思わず笑ってしまった。

日本の画家の作品もある。
岡鹿之助「花」1939年
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高橋由一「鮭」
あれっ?ここにも鮭、でもよく見ると、芸大蔵のものより痩せた鮭。
調べたら、向きも反対だった。
由一の「鯛」もあった。

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どれも、質の高い作品ばかり。さすがは老舗画廊「日動画廊」の所蔵品。
日動のオーナー長谷川氏は、笠間市の出身なので、故郷に美術館を建てたというわけ。
初代オーナーの息子嫁千恵子さんは美人で有名な人。アンディ・ウォーホルの「C夫人像」
もあった。

「パレット館」という建物があり、画家のパレットだけ、350点を展示してある。
それぞれの画家の個性が反映されていて面白く、さくっと見るはずが、ついついじっくり眺めてしまった。

それほど広くはないが、作品が充実していて屋外に彫刻もあるので、遠路、行った価値があった。
企画展「鴨居玲展」もなかなかよかった。(記事は後日追記:チラシを紛失して資料不足。記事はやめました。

追記:
コザックさんは昨年の5月、GWの時にここにいらしてますが、つつじがみごとです。
近くの笠間神社は藤がすてきなので、行くなら、つつじの季節ですね。


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