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ビュット・ショーモン公園 [☆彡Paris 街歩き]

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ビュット・ショーモン公園はパリの北東部19区にあり、作られたのは1864年。
パリ改造計画で、ナポレオン3世とオスマン男爵が、昔の採石場が放置され、
ゴミ捨て場になっていたのを中央に池がある広い公園に造り変えた。

採石場だったため、岩山を削った跡が断崖絶壁のように残り、起伏ある地形なので、
急な階段や坂道が多く、池には吊り橋もあり、ハイキングコースのようで、パリ市民
に人気の場所。

とても大きい公園なので、入口は何か所もあり、門の所に公園内の地図が貼ってある。
中に誰もいないので「休み?」と思ったら、そうでなく、この門を開けて入ればよい
のだった。3月27日、平日の11時半。

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この日の目的は、この公園内にあるレストラン"Le Pavillon du Lac".
E子が「雰囲気もいいし、おいしいって言われてるのよ、行ってみましょう。
それに、こんなに長くパリに住んでるけど、この公園には行ったことがないから」
E子は、治安が悪いからとメトロに乗らないので、タクシーを呼んで行く。
広い公園なので、スマホを頼りに歩いて、ようやく着いたら、正午なのに、この
静けさ。予約をいれましょうと昨日電話をしたけど出なかったのも道理。Webには
休みと書いてなかったけど。。。建物の裏に回ってみたら内装替えの工事中。
夏にオリンピックだから観光客が大勢来る予定なのでしょう。

じゃ、もう少し歩いた所にあるカジュアルレストランの"Rosa Bonheur"にと、
行ってみたら、ここも休み。
"Rosa Bonheur"はオルセー美術館にある牛の絵「耕作」の作者の名前なので、関係を調べたけど
わからなかった。
Rosa_Bonheur_-_Ploughing_in_Nevers_-_Google_Art_Project copy.jpg



桜の花が咲いていた。
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外国で桜の花を見ると、とても嬉しい。
少し歩いた所には八重桜もあり、2つ、3つ花が咲いていた。(写真左下の方)
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なだらかな丘陵部分には、花がいろいろと植えられていて、美しい。
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せっかく来たから、お腹がすいたのを我慢して公園内を歩く。
元が岩山だから起伏が多い。
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こんな自然の岩の段をのぼり詰めると見晴らしが良い場所に出た。
左のほうのはっきり見える4本柱のドームは、名所旧跡でなく、公園内で一番高い
場所にある休憩所。下が石を採掘した跡で切り出した跡が岩山の崖のように見える。
ButtesChaumont_View.jpg

 というわけで、何も飲まず、食べず、ひたすら歩いたが、花や緑に囲まれ、空気も良く
気持ちが良かった。ジョギングしている人にすれ違うくらいで、ほとんど人に会わず、
だったが、土日には家族連れで賑わうらしい。

追記:とってもおなかがすいてたので公園を出て、すぐそばにあったビストロ
(簡単なレストラン)に迷わず入りました。まずまずの店でした。記事があります。
パリで外食の昼ごはん3軒


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アーティゾン美術館の「空間と作品展」 [展覧会(西洋画)]

友達を前記事の「デ・キリコ展」に誘ったら、「暑いのに上野から歩く都美術館
は嫌。それより改装してから行ってないブリヂストンに行きたいわ。」
(注:ブリヂストン美術館は改装後アーティゾン美術館と改名)
ブランクーシ展のあとは、何をやってるのだろう?と調べたら「空間と作品」展。
古今東西、様々な分野の所蔵品で空間を作って展示。見せられかたが違うと、
違ってみえるという意図。今まで見たことがない所蔵品を見れる良い機会。



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数回前の記事「ピカソ美術館のピカソ以外の作品」で話題にしたセヴェリーニの
「金管奏者」がメインビジュアルに使われていた。!(^^)!


最初の部屋には「円空」の木彫りの仏像。広い空間に2体だけの展示。
2体のうち、背の低いほうが愛嬌のある顔で好き。彫りも木の肌も美しいままの姿。
江戸時代 高さ66㎝
仏像だから作られた当初はお寺に収められた?と来歴を考えてしまう。
スクリーンショット 2024-08-27 143616.png


次の部屋は、ピサロの雪景色の「冬」131㎝から始まり、春、夏、秋と四方の壁に
一枚づつの展示。ピサロの四季部屋。元々は、ある銀行家が自宅のリビングの壁面
の絵をピサロに注文。年月を経て今は日本のここに。

次のコーナーにピカソ「腕を組んですわるサルタンバンク」1923年があり、
「ご自由にお座りください」と鑑賞用のソファーがある。この絵は、いろいろな
人の所有を経て、ピアニストのホロヴィッツが入手。ニューヨークの自宅の居間
に飾っていた。ソファーに座って眺めていたのだろう。


奥は畳敷きの日本間で、応挙の2間の襖。「竹に狗子波に鴨図」
靴を脱いで畳にあがり、近くで見れる。
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竹の根元でじゃれて遊ぶ犬たち9匹がかわいい。上部に金泊の波がうねる。
鴨は左端に描かれているが見えにくい。


その次のコーナーの壁にはセザンヌの小さな静物画「鉢と牛乳入れ」が掛かり、
棚に中国・唐時代の小さい「三彩万年壺」が置かれ、ザオ・ウーキーのリトグラフ
「無題」が隣の壁面に。上には小さなイランの陶板「多彩人物草花紋タイル」。
脈略がない多国籍のコーナー。

こんなふうにいくつかコーナーが設置され、誰かの部屋のように設えてある。
撮影禁止が多いが、下の写真の場所は手前の机の所の椅子にすわって眺めるように
なっていて、そこから撮影可。近くによって見れないので何の絵かわからない。
カタログによると正面は三岸節子の絵で、右は山口長男の絵。
サイドボードはエットレ・ソットサス作品で、左棚の上の小さい鳥の彫刻は、
フランソワ・ポンポンの「しゃこ」

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普段、展示しにくい小さい作品を見せる良い機会なのだろう。
以上が6階の「空間と作品」会場。




5階:作品の持ち主  4階:額に注目
まず、青木繁が何点もあり、古賀春江が2点並ぶ。
左が「遊園地」1926年、右が「素朴な月夜」1929年

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右「素朴な月夜」は、川端康成の旧蔵品で、床の間に飾って鑑賞していたのだそう。

古賀春江は今回、他の2か所にもあった。

カンディンスキー「2本の線」「3本の菩提樹」、ポロック「ナンバー2」、
カサット「娘に読みきかせるオーガスタ」、「岡田三郎助「臥裸婦」「婦人像」、
ビゴー「日本の女」、安井曾太郎「F夫人像」「玉虫先生像」、クレー「島」、
ブランクーシ「接吻」、ピカソ「道化師」他6点、ルノワール「ジョルジェット嬢」
「少女」、ヴラマンク「色彩のシンフォニー2」などなど。
印象派の作品は以前の別記事で見てください。

初めて見たのはジョージア・オキーフ「オータム・リーフⅡ」1927年
ほんとうはもっとビロードのような色で感触。写真は平面的になってしまう。
残念。
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最近の収蔵品と大きく書いてあったが2009年の新所蔵。15年前。
ロートレック「サーカスの舞台裏」1887年
モノトーンで表した舞台裏。ピエロが馬に何か指図をする舞台前の緊張感。
右上から白い光が差し込む。そこが舞台なのだろう。
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ロートレックは、4階にも一点「騎手Ⅰ」1899年リトグラフ
この絵をひきたたせる額を今回の展示用に選んだと書いてあった。
目立つ馬の尻と同じ色のシンプルなのが合うということだろう。
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マティスは9点もあった。今まで見たことがなかたのは、赤い作品2つ。
左「オダリスク」1926年 右「石膏のある静物」1927年
人物画が多かったマティスだが、南仏ニースに移ってからの1920年代は静物画を多く描いた。
そのためにセザンヌの静物画を購入し研究していたとのこと。

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日本画がいろいろあったのは予想外だった。
前田の「風神雷神」1949年。
さらに青邨が所有していた伝 俵屋宗達《伊勢物語図色紙 彦星》(17世紀)を併置。


竹内栖鳳「鰹図」1927年頃
見ただけで鰹とわかる太り具合。戻り鰹だろう。

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酒井抱一 / 鈴木其一 「夏図(十二ヶ月図の内)」3幅対 江戸時代(19世紀)
酒井抱一が中の絵を描き、弟子の其一が表装部分の花を大胆に描いた師匠と弟子の
コラボ作品。中の絵は遊び心に満ち楽しい。

豊臣秀吉の書翰、鳥獣戯画の断筒を新たに表装したものもあった。


藤田嗣治「猫のいる静物」1886年

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牛島憲之 「タンクの道」1955年
画面いっぱいに静けさが漂う。額との一体感で強く遠近法を感じる。
府中市美術館に「牛島憲之記念室」があるので、美術館のそばに住んだことがある
私には馴染みの作家。

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今までとは違った視点での展示法なので、この美術館に行ったことがある人でも
新鮮な感じで楽しめると思う。

10月14日まで。


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夏の外食 [和食の店]

暑かった夏。

夏休み期間に、平日ランチタイムがお得な食事に張り切って出かけたが、
行き帰りが暑い!後半はやはり涼しいからと夜ごはんに切り替えた。

1,<洋食> オリエント・カフェ(小岩井農場レストラン)
駒込、六義園入口の斜め前、不忍通り沿いに大きな赤い看板「東洋文庫ミュージアム」。
百年前に設立された三菱財閥の東洋に関する貴重な資料や本のミュージアム。
敷地内に博物学者シーボルトゆかりの植物が植えられていて、レストランもここにある。
駐車場が広い。
ゆったりとして居心地が良い空間。小岩井農場産の食材・乳製品を中心とした料理の洋食。
(写真はホームページからお借りしました)

店内のようすと庭園

頼んだのは、メインが選べるランチコースで、
トルコ風ミートボール煮込み。ピタパン付き(店の名がオリエントなのでトルコ風)
冷たいコンソメスープ、コーン入りとサラダ、コーヒーがつく。2600円くらいだった。
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2,<カレー> ニルヴァーナ
六本木ミッドタウンの1階なので、テラス席がある。暑い夏だから室内の席、窓の
そばにした。テラスの向こうに広い芝生の緑が見えて気持ちが良い。
ランチタイムはビュッフェ形式で3300円。カレーは10種類くらい、サラダも数種類、
デザートにヨーグルト、フルーツ、クッキーなど。ドリンクもチャイ、コーヒー、紅茶。
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廊下側の一列、20人くらい座れる所にインド人ご一行様がガイド付きで来た。
ガイドが店に、「ごはんじゃなくて、ナンがたくさんないと、彼らはカレーが
食べられないから困ってる。早く、どんどん出して。1時間なんだから」
1時間2000円のクイックランチコースの利用なのだろう。
ビジネスの視察旅行のようで、とても行儀の良い一行だった。


3,<ベーカリー・レストラン> パン・コーティディアン
上に同じく、六本木示ミッドタウンの1階で、テラス席があるパン屋だけど
簡単に飲めて食べられる。3時のお茶にも使える店。
泡=スパークリングワインを飲むなら、夕方からでしょう。
この店は、ワイン類が安い。これはボトルで4000円くらいだった。
メニューも豊富なので、コースでなくても好きなものをとって気軽に飲める。
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4,<和食> 京都「田ごと」
京王デパートのレストラン街にある店。今、新宿は小田急が閉店したため、
駅から近い和食というと、京王デパート「美濃きち」だが、ここの方が値段的にも
いいわよとすすめられたので行ってみた。
この夏、鱧を食べてないので、コース(4000円)に追加注文。

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抹茶とバニラのアイスも追加注文をして、8時半の閉店までゆっくりと過ごした。

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夏のごはんとワイン [シャンパン・ワイン・ビール]

日本列島に長く滞在した台風10号も通り過ぎ、ようやく秋晴れ。9月。
夏の間のごはんとワインの写真を。

M子さんが「しばらくあなたの家に行ってないわね。暑いけど夕方なら大丈夫?」
「火を使ってお料理したくないから、うなぎとかデパ―トで買ってきたものだけで」


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頂いた白ワインを飲もうと思ったので、V字カットが美しいチェコのボヘミアワイングラス
を出し、同じくチェコのクリスタルガラスの花瓶に庭の花を入れた。
花の刺繍のテーブルクロス。

ワインはゲヴェルツ。いつも飲んでいるのはアルザスのだが、これはイタリアのゲヴェルツ。
ゲヴェルツはアルザス産と思ってい
たら、なんと、元々はイタリア北部アルトアディジェ州の
「トラミナー」という品種。この品種が香り高いので、香りの意味のゲヴェルツ
Gewürz
がついてゲヴェルツトランミネールとなったそう。ドイツ語なのは、アルトアディジェ州が
第一次大戦の前までオーストリア=ハンガリー帝国下
にあったから。
金色の文字のラベルは、TRAMINと書いてあるのだが、写真では金色が光って見えにくい。
Gewurz_TRAMIN.jpg

合わせたのは、うなぎ蒲焼ときゅうり、イカ、ワカメの酢の物。和食。
和食はやさしい甘さ。そしてこのゲヴェルツもやさしい甘さで、しっくりくる。
花の香りは控えめでライチの香りが勝つので、夏の夕方にふさわしいワイン。
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香りと味を楽しんでるうちに終わってしまったので、次、赤ワイン。
バロナーク Baronarques。M子さんお気に入りのワインで「海老蔵の結婚式に使われたのよ」
と毎回言う(笑)。ハーフボトルをネットで見つけたので買っておいた。
ベリー系の香りで最初はフレッシュだけど、香りがだんだん複雑になりタンニンを感じる
深い旨味のワイン。お肉が合う。グラスを変えようとテーブルの上に用意してあるのが、
左奥にちらっと見えるけど、「赤もこのグラスで」と試してみた。やはり白の透明感でないと、
赤ウィンには合わず。
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このあとは写真なし。これで終わりななずがないけど何を食べたのか。。記憶もなし。



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別の日
岡山の親戚が送ってくれた岡山のワイン。tettaワイン。
赤ブドウ、ピノノワールから作った白ワイン。
野生酵母でゆっくり発酵させ、酸化防止剤を使ってない自然派ワイン。
  • 岡山県新見市哲多町だからtetta。パンダのマーク。
  • イカのマリネ、ハムと合わせた。
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また別の日。
五目寿司を作って、圧力鍋で青豆を煮た。金沢・不室屋のおすましと一緒に。

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また別の日
日本のワインDay。
鎌倉の日本ワイン専門販売店に行った友達が買って来たワイン。

MIWAKUBO ボルドー&プチベルドー
山梨県マルサン葡萄酒

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La Feuille Taru Bailey A (ラ フィーユ 樽ベーリーA)
山梨県 まるき葡萄酒株式会社
マスカット・ベーリーA、ベリーアリカントAの葡萄

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そんなふうに 今年の夏の日は過ぎた。

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