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なだ万・横浜で秋のランチと山下公園 [和食の店]

むかーし、20代の頃、ドライブといえば行く先は、夏は湘南、それ以外は
横浜だった。だから、今でも時々、「じゃ、横浜行ってみる?」となる。
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出た時間が遅かったので、1時間ちょいのドライブでも着けばすぐランチの時間。
グランドインターコンチネンタルホテルの「なだ万」に行った。
4階なので、店に入った途端、南と西、一面ガラスの大きな窓に海の景色が広がる。
予約なしだったので、窓際の席でなかったが、どこからでも、海がよく見えて、
気持ちが良い。
「秋の定食」をたのんだ。
1,先付
柿の器の中は、白和え(蒟蒻、椎茸、柿、クコの実)。
胡麻豆腐に菊花あん、山葵。
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2,吸物
きのこ土瓶蒸し (海老、鶏丸、紅葉麩、三つ葉、酢橘)
きのこはえりんぎ、しいたけ、しめじ。

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3,御膳
天ぷら(海老、白身、野菜)、サラダ(サーモンカルパッチョ)、すき焼き。
写真撮り忘れなので、いただいたパンフレットの写真で。

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4,松茸とキノコ炊き込みごはん、赤だし。



山下公園へ。
横浜市の花はバラなので、白いバラのアーチがあり、至る所にバラが植えられていた。

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これはバラでなく、マリーゴールド。

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中央より少し右寄りに、ランチをした横浜グランドインターコンチネンタル
ホテルが見える。ヨットの帆の形をした半円形という形がユニークで見つけやすい。

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シャインマスカットとシャンパン [シャンパン・ワイン・ビール]

前々回の記事で、コンサートの後、バーでカクテルを頼んだと書いた。
シャインマスカットがジンと合っていたので、ワインでどうかしらと、
うちでやってみた。
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アルザスのドメーヌ・ロウヴの白ワイン、リースリングと一緒に。
後ろにシャインマスカットが見えている。和食が好きなSが来た時。
エビ、タコ、ワカメ、きゅうり、おくら、かいわれ大根。

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その数日後、金曜日の夜、ワイン好きの姪が来るというので、
シャンパンにシャインマスカット、サラダ、ハムなどを用意して待つ。
姪はワインが飲めないいとこを呼び、さらに
「会社にいた時の同僚が、このすぐ近くに引っ越したそうだから、よぼう」
と呼び出す。姪は彼の2年先輩なので、
話しっぷりがお姉さん口調。「会社、〇〇に吸収されたって聞いたけど、
あんた、大丈夫なの?」「はい、だから僕は〇〇に移籍しました」
そういう話を深刻ぶらずにさらりとする。時代が変わったんだなと思う。
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スモークドサーモン、カッテージチーズ、ブロッコリー、レタスのサラダ。

写真は撮り忘れたので、これは翌日、空瓶を撮影。
カリフォルニアワイン好きの姪が持ってきたのは、「ドメーヌ・エデン」
カベルネ・ソーヴィニオン。カリフォルニアらしい豊かな味。特別に美味。
3人で4本。
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他の日、お刺身が美味しいと評判の雑司が谷の「魚栄」という魚屋さんで、
Zがお刺身を買ってきてくれたので、甲州の白ワイン「かざま」と合わせた。
発酵終了後、オリの上で数ヶ月貯蔵し旨味を抽出するシュール・リー製法
の白ワイン。酸味があるが2500円ワインとしては美味しいと思った。

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どなたから頂いたのか忘れたのだけど、ボルドーのサンテ・エミリオンの
グランクリュ シマールSimard。凝縮した濃い目の味。
Tと。ローストポークと一緒に。

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以上が最近のワイン生活。シャインマスカットもそろそろ終わり。

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「英一蝶 」展  [展覧会(日本の絵)]

サントリー美術館で開催中(10日まで)の「英一蝶」展に行った。


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これが展覧会のちらし。楽しく動きのある絵。江戸時代の風俗画。
以前、サントリー美術館で見た「久隅守景」の地味さと正反対の華やかさ。
狩野派に学んだ確かな筆致だが、瞬間をとらえた表情の滑稽さに惹かれている。
しかし、たくさんの絵を見る機会がなかったので、サントリー美術館で
「英一蝶展」開催と知り、年会員申し込みをしパンフを見ながら期待していた。


英一蝶(はなぶさいっちょう)は江戸時代、元禄年間に活躍した絵師。
狩野探幽の弟に学ぶが、独自の都市風俗画を生み出し人気があった。
松尾芭蕉に学び俳諧をたしなみ、話術も巧み、吉原での人気者だったが、
将軍綱吉の母を揶揄したとの噂で将軍の怒りを買い三宅島へ流罪となった。
ところが、将軍代替わりの恩赦によって江戸へ戻るという波乱万丈な生涯。
面白いと思いませんか?

さて展覧会。
第一部
会場に入って最初に目についた作品は、「朝暾曳馬図」
若い時代の作品。みずみずしさがある。朝の爽やかさ、馬を曳いて走る少年の姿が
水に映る描写の巧みさ! 

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同じく若い時代。多賀朝湖と名乗っていた。

《雑画帖》36枚の絵全公開。花、鳥の他に猫や猿、牛といった動物たちが
生き生きと描かれている。とりわけ目をひくのが猫。
「眠猫図」三毛猫がまん丸くなってねむる。猫の毛のふんわり感。

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同じく《雑画帖》から「不動尊像に悪童図
「ちょっと切りつけてみようか」と刀をかざす弟を「よしなよ」と制する兄
という場面かしら。

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一蝶は、悪ふざけをユーモアたっぷりに描くのが上手い。
「仁王門柱図」は、仁王門の柱に、アキレス腱が切れそうなほど背伸びして
落書きする者、それを呆れて見ている人々、滑稽な絵で、展覧会場なのに
クスッ以上に笑ってしまう。
「徒然草 御室法師図」にも笑った。宴席で酔った勢いで鉄の茶釜を頭に被り
抜けなくなってしまった法師。困ってしまって、、。


「投扇図」
NHKの「日曜美術館」でも紹介していたが、扇を投げて神社の鳥居の隙間を
通す遊び。手前の人物が投げた扇が見事に隙間を潜り抜けたので、見ていた男が、
扇を指さしながら、倒れそうになる場面。扇が見えますか?

「日曜美術館」では、「雨宿り図屏風」も紹介された。
突然の雨の雨宿りでは、見知らぬ者どうしが肩寄せあう。
こういう風俗画が屏風になるのは珍しいのでは?
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第二部
三宅島に島流しになった一蝶は、有名な絵描きだったので、島の社寺などの他に
江戸からも注文が来ていた。
「吉原風俗図巻」(部分)一巻
よく通っていた吉原だから、思い出しながら、たやすく描けたのだろう。
中央は帰ろうとする武士、引き留めようと突っ伏して泣く遊女。絵の側に
「ウソ泣き」とマンガチックなキャプションがついていた(笑)

IChou_Ema.png
先日、出光美術館で見た「四季日待図巻」も出品予定だったが、何かの事情で
だめだったのか、写真での展示だった。

神社からの依頼が多かったのが絵馬。三宅島近くの御蔵島からも依頼があった。
「絵馬図額」 稲根神社・御蔵島蔵
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三宅島時代、一蝶は、「島一蝶」と名乗っており、この時代の絵は特に高く
評価されている。

第三部
江戸へ戻った一蝶は、風俗画をやめ、仏画や狩野派画風の花鳥画に取り組み、
英一蝶と改名した。
「釈迦十六善神図」 個人蔵 前期展示
最近、発見されたそうだ。
私が見た後期展示は、これとよく似た「阿弥陀來迎図」(個人蔵)
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「富士山図」
富士山が際立って大きく裾野まで描かれ、人々がとても小さい。
どんな位置から描いたのだろう。美しく迫力ある富士山。

メトロポリタン美術館から特別出品の晩年の大作《舞楽図・唐獅子図屛風》
六曲一双が展示室に置かれていた。この作品は写真撮影可。
これは《舞楽図》のうち左隻
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右隻は、人が大勢で全体写真は撮れなかったので、部分だけ。
面をつけて楽しそうに踊りを披露する人たち。ひょっとこ面が笑える。
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屏風の裏側に描かれた「唐獅子図」も次の部屋から見れるようになっている。
傑作「雨宿り図屛風」もメトロポリタン美術館から帰国し展示されていた。
期待以上に見ごたえがある展覧会だった。
10日(日曜日)まで、です。



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