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ボジョレー・ヌーヴォー2007 [シャンパン・ワイン・ビール]

 「ボジョレー、飲みにいらっしゃい」との誘い。
友達の家に行く。
オードブルがこんなにきれいに用意されていた。

 

 写真では見えにくいけれど、このグラスは、スエーデンのオレフォス(Orrefors)
脚の部分に青い装飾がはいった「間奏曲」という名前のもの。1脚1万円くらい。

次はカニ。私は今年初めて。ふっくらとしておいしい。

 

メインは、チーズフォンデュ。

 

 「新しいコーヒーマシンを買ったのよ」と友達が言う。
直径2センチくらいのネスカフェのカセットを注ぎいれると、泡だったコーヒーが
出来上がる。簡単!

 

もちろんケーキも。私は2個。

明日、仕事だし、朝、早いからと、それほど飲まずに帰る。



 [フリーダイヤル]10日ほど前のヌーヴォーの会

この日は、昼、イタリア料理教室でワイン。夜、フレンチレストランでヌーヴォー。
こんなハードスケジュールにつきあってくれたのは、葡萄組のT嬢。おつかれさま~(笑)
夜は、Y氏、J嬢も参加で、4名。

 カメラを持たずに行ったので、写真が携帯のこんなのだけ。
左がお店で用意してくれたヌーヴォー。右は、RMシャンパンのアルフレッド・グラシアン。
あと2本、ソーテルヌと、赤の写真は、ここ。

  
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バスティアン・ルパージュ展 [☆彡Paris  展覧会]

 今年、パリで見た展覧会の続編。
1月、オルセー美術館での企画展「バスティアン・ルパージュ」 

 知らない画家だけど、ミュージアムチケットで見れるからとのことで、入ってみる。
ミレー風の田園風景が多い。
「あっ、これ、知ってる」  ↓ 一昨年、「スコットランド美術館展」で見た絵。
少年の瞳と大きな靴が印象的だった。
yk2さんが記事になさってます)


ルパージュの描く農民は、ミレーのよりも表情に特徴がある。
写真の展覧会用看板に使われている絵は、「10月、じゃがいもの収穫」


↓の絵は、ルパージュの代表作「干し草」の一部。
ミレーの「晩鐘」に次いで、数多く版画化され出回ったそう。

その後、3月にメトロポリタン美術館で見たルパージュの「ジャンヌ・ダルク」
ジャンヌが両親の家の庭で啓示を受けているところ。
背後に、まばゆい光を浴びた聖人たちが見える。
神のつかいが現れるときは、まばゆい超人的な光がさす、といわれているが、
まさにその瞬間。ジャンヌの表情からも神の啓示の瞬間が見てとれる。

     
 話は戻って、オルセーに行った帰り、おいしいと評判のパン屋「メゾン・カイザー」に、
寄ると、ケーキも売っているのを発見。日本の店にケーキはない。
濃厚だが、出来立てのふわりとした感じがおいしかった。


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イブ・クライン展 [☆彡Paris  展覧会]

 今年も残り少なくなってきたので、今年行った展覧会で書いてないものを記事にします。
まずは、1月にパリのポンピドー・センターにて、「イブ・クライン展」。

イブ・クラインは、1928年フランスのニース生まれの前衛アーティスト。
日本ではあまり知られていませんが、フランスでは、有名な人。
34歳で急逝したため、これは回顧展。

クラインブルーと呼ばれる青で、造形作品を作りました。
たとえば、ミロのヴィーナスの胴体部分だけを青くしたもの、
ずいぶん、印象が違って見えます。モダンな現代のヴィーナスですね。

「地球は青かった」という言葉にヒントを得て、青く塗った地球儀も制作。
何でもかんでもこのクラインブルーにしてしまいます。


下の作品は、何を表しているのか、わからないけど、上のこんもりした部分は、
スポンジです。風化した木のように見えます。

         

ブルー一色だけでなく、ほかの色との取り合わせもありました。

まんなかに手描きの文字で、「Le BLEU, L'OR, Le ROSE」 青、金色、ローズ色
と書いてあります。この色の組み合わせは、inpregnation(充満化),incarnation(具現化),
demateriralisation(非物質化)を表すのだそう。哲学的で難しいけれど、彼は、アーティスト
の役割は、極限状態を試してみることと言い、いろいろな挑戦をします。

 ↑は、かわいらしいオブジェの人間のように見えますが、これは人体測定と言って、
女性モデルの体に青い塗料を塗り、キャンバスに押し付けたもの。力士の手形の手法。
人間の動的エネルギーの痕跡をキャンバスに残すという意図だそう。
実物大のものが↓です。

 

 神秘的なものにも憧れていたクラインは、「空中浮遊」と塀の上から跳ぶ
パフォーマンスをして、合成写真を作品にします。

この写真が、展覧会場のポンピドー・センターでは、看板として使われていました。


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フェルメールを見るなら [外国の美術館、博物館]

 今、国立新美術館でフェルメールの「牛乳を注ぐ女」が展示されていますが、
フェルメール作品を短時間にたくさん見るなら、ニューヨークです。

 メトロポリタン美術館には、フェルメール作品が5点あります。
3点並んでいるのが見えますか? 私が写真を撮ろうとしていると、この絵の前を
立ち止らず、さ、さっと通り過ぎる人が何人も。。


左の絵は「窓辺でリュートを弾く女」 で、中央は「少女の肖像」
     

この少女は、振り向きざま、というポーズが有名な「真珠の耳飾りの少女」と似ていますね。
髪型(ターバン)と、左上からの光で、おでこがはっきりとして聡明さが伺えます。

「窓辺でリュートを弾く女」、当時の家の中は暗く、照明設備も立派でなかったのか、
窓辺で楽譜を見ているのでしょう。窓からの光がリュートを弾く女の一心不乱なようすを
映し出しています。壁には世界地図。

右は「窓辺で水差しを持つ女」


白い頭巾とケープ、青の服、銀色の水差し、そしてステンドグラスの窓の青、
構図と色の調和がきれいです。
壁が薄い白なので、ケープが濃く強い白で対比させていますね。
この絵でも後ろに世界地図があり、海運国オランダでは当時、壁に世界地図を掛けるのが
流行していたのでしょう。

この他に、「信仰の寓意」 

寓意はたとえ話の意味。
信仰を表すものを配した絵。
この女性は信仰の擬人像で、十字架、本(聖書)、聖杯、天球儀が置かれています。
信仰の擬人像というのが、私はわからないのですが。。

あと、もう1点 「眠る女」というのが、あるはずなのですが、見つかりませんでした。

 

 以前の記事で紹介しましたが、メトロポリタン美術館のそばにある個人の美術館、
「フリック・コレクション」に、フェルメールが3点あります。
ここの美術館は貸し出しをしないので、実際に足を運ばない限り見れないのです。

 フリック・コレクションに、休憩用のすてきな場所はありますが、カフェはないので、
ホテル(ヒルトン)に帰り、コーヒーハウスでケーキを買い、部屋で食べました。
アメリカのホテルは、部屋にコーヒーメーカーが置いてある所が多く便利です。
キャロットケーキ(右)と、倒れているのがチーズケーキ。ベリーがたくさんのっていました。
この2種のケーキはフランスでは見かけません。アメリカ特有のケーキですね。
甘くて濃厚で大きくておいしかったでけど、値段も1つ7ドル(840円)と高いです。
でもとっても満足。


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ムンク展 [展覧会(西洋画)]

 国立西洋美術館で開催中の「ムンク展」に行った。
ムンクの作品では「叫び」が有名なので、両耳を両手でふさいだポーズで「僕、もうムンクです」
と、仕事の行き詰まりを表現するひょうきんな同僚もいる。
 今回、「叫び」は展示されていないが、「不安」と「絶望」の2枚の絵を見ることができる。

「不安」                     「絶望」
   

 2つの絵の背景の空や海、道、が同じなのは、並べて飾る装飾的な壁画の意図だったから。
不安や絶望が渦巻いているのに、どこか温かみを感じる色合い。
 ムンクは、ノルウェーの画家。幼い頃、母と姉が結核で亡くなった。
印象派の時代にパリに留学し、いろいろな画風の作品を遺しているが、この展覧会は、
「壁画の装飾性」に焦点を当てたもの。北欧は冬が長いため、インテリアは温かみを
感じさせる赤や青などはっきりした色合いのもの、デザインの優れたものが多い。
ここに展示されている作品も、色がきれいで大きめのものが多く、見たあとに、
「不安や絶望」でなく、色彩の豊かさが心に残った。

「生命のダンス」
これも色がきれい。
月と水に映るT字型の長い月の影、これは他の作品にもたびたび登場。
この絵を下地に、ムンクは後に、ベルリンの小劇場のホールの壁画を仕上げた。



「声/夏の夜」
 ムンクの最初の恋人。表情が魅力的な人。
木立の中に立つ彼女。遠景に月の白く長い光。
愉しい時間を過ごしたけれど、彼女は人妻だった。



「赤い蔦」
赤い蔦のからまる家。
ムンクの描く男の人は、逆三角形の顔、まん丸の目というパターンが多い。

 

 興味をひいたエピソードは、眼科医の邸宅の子供部屋の壁画を依頼され、制作したが、
「子供部屋にふさわしくと頼んだのに、これではダメ」と受け取りを拒否された話。
その壁画が並んでいたが、「教育上好ましくない」と拒否されるのも無理ない絵。Rー18。

そんなムンクも50歳過ぎ、オスロ市庁舎のための壁画では、主題を「労働者」に決め、
「建設現場で雪かきをする人々」や、「家路に着く労働者」、炭鉱で働く人々など、
骨太の写実的な迫力ある絵を描いている。ムンクの意外な面を見た感じ。

 ↓これも晩年の作品。「橋の上の女性たち」。私が気に入った絵。
穏やかさが感じられる。 

 

 1月6日(日)まで開催中。

 


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