ブラッスリー・ポール・ボキューズ [レストラン(フレンチ)]
ブラッスリー(カジュアルレストラン)がある。ランチは予約を受け付けないので、
いつもずらっと行列。新しくオープンした銀座マロニエゲートのポール・ボキューズ
なら予約できるとのことで、出かける。
ランチコースは2500円、3500円。皿数の多い3500円にする。
シャンパンはポメリー。季節のシャンパンというメニューがあるので、何ですか?と
きいたら、「グレープフルーツを絞ったジュースにアップルフレーバーをいれ、
シャンパンを注いだものです」
さて、運ばれてきたのは、コレ。あまりの量の少なさに、この上にシャンパンを注ぐ?
と思ってしまうほど。
ワインは、友達が2杯目のとき、丁度ボトルが終わりそうだったので、「はい、もっともっと」
と言ったけど、ほんの一口分残して、お引き上げ。
グラスワインの量が少ない店は、ボトルで頼んだ方が得ですね。
前菜: 友達とわけました。
手前は牛肉のゼリー寄せ、奥は鴨のテリーヌ。
牛肉はかなり煮込んだ肉。コンビーフのようでおいしかった。
魚料理: ガンバス海老のポワレとリゾット
お酒の香りがよく、海老が美味。リゾットはほんの少量。
肉料理: 鶏もも肉のフリカッセ(クリーム煮)、写真なし。
クリームが濃厚で満足。
デザート: 赤いフルーツとアイスクリーム。
木苺、ブルーベリー、チェリー。リキュールをたくさん含んだチェリーにうっとり。
メニューは、前菜、魚、肉、デザート、それぞれ3種類くらいから選ぶ。
私が頼んだ前菜は+300円、海老+500円、デザート+300円。コーヒーがついてないから
500円。パンのバターが400円。シャンパンが1500円。ワインが800円。
おいしかったけれど、結局、8000円以上で、お得という感じはなかった。
さてっと、昨晩。
レストランで持込のシャンパン2本を冷やしている所。
ポール・バラ(右)とクリコ・ロゼ(左) あとは赤ワインのアマローネ。
3人で3本だから、ナミナミと、で、うれしかった。
オペラ「フィガロの結婚」 [オペラ、コンサート、バレエ]
秋はオペラやコンサートが多い季節。
一昨日行ったのは、新国立劇場でのオペラ「フィガロの結婚」の初日。
舞台の小道具も衣装も黒白のモノトーンでまとめた斬新な演出。
この写真は照明で壁が茶っぽく見えるけれど、実際は壁も白。
「フィガロの結婚」のストーリーは、18世紀のスペインの伯爵の屋敷が舞台。
今までの舞台演出は、その時代の伯爵の家と一見してわかるものが多かった。
夜、暗い庭園で、伯爵が若いスザンナと自分の奥さんを間違えて口説いてしまう場面も、
尤もと思えるほどに暗かった。
ところが、今回の新演出は、夜の庭もさほど暗くない。奥さんとフィガロの婚約者スザンナ
を間違えるなんて、ありえないと思えてしまう。
新演出は、時代を超えた「フィガロの結婚」にしたかったのだという意図はわかるが、、。
これは、モーツァルトが30歳の時、作曲した喜劇のオペラ。
「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」など、有名な旋律のアリアがたくさん歌われる。
上演時間は、3時間20分(休憩30分)
伯爵夫人のコヴァレヴスカが美しく、豊かな声量で、みごとだった。
ケルビーノ役の林美智子、のびのびとした歌と演技でこれからが楽しみ。
フィガロ役のレガッツオは、軽妙な感じをうまく出していた。
公演は、あと、23日(火)夜、27日(土)昼の2回。
★★★
↓ 友達のコンサートの時の舞台の花をもらったもの。
やはり、蘭は立派で長持ち。
オペラ「タンホイザー」 [オペラ、コンサート、バレエ]
ワーグナーが自分で台本を書き、作曲したオペラである。
↓舞台のセット
普通、オペラは筋書きがあって、それに作曲してモーツァルトのオペラと呼ばれる
ようになる。カルメンもメリメの原作にビゼーが作曲。
9月に、オペラ「ファウスト」に知人が出るので、見に行った。
いっしょに行く友達から、「楽屋見舞い買ってきてね」と言われ、ファウストはゲーテ
だからドイツ菓子と、バウムクーヘンを買った。ところが始まって聞こえてきたのは
フランス語。フランス人、グノーが作曲したオペラだそう。
ワーグナーは中世の伝説の騎士「タンホイザー」が、愛欲と清らかな愛の間で
葛藤するという筋を書き、印象深い曲と合唱をいれ、壮大なオペラを作りあげた。
第一幕は龍宮城のような舞台。乙姫さまから歓待を受け、妖精たちの踊りを見る。
乙姫さまは愛欲の神。妖精はエロス。どきっとする衣装のバレエがすばらしい。
バレエはワーグナーの原作にはなく、後年、パリでの上演の際に加わったのだそう。
第二幕:人間界に戻ってきたタンホイザーは、恋人の姫のために、城で行われた
歌合戦に出場。歌合戦は歌での論争(ディベート)。お題は「愛」。タンホイザーは
官能の愛こそが最高、と言ってしまい、罪人となり、ローマへ巡礼の旅にで出る。
(以下省略)
第二幕、歌合戦への「入場行進曲」が、まぁまぁ有名なので、聴いてみてください。
(YouTube) トランペットが勇壮。
80人ほどの合唱の人たちが、村人として衣装をつけ、舞台を歩きながら歌うので、
舞台が混みあって見え、迫力がある。
演出、歌い手、共にドイツ人で、ドイツ語の響きが心地よい。
4時間かかる長いオペラだったが、崇高な気持になって帰途についた夜だった。
公演は17日(水)、21日(日)、24日(水)とあと3回。
印象派とエコール・ド・パリ展 [展覧会(西洋画)]
開催されていることを知り、見に行った。(14日(日)まで)
有名な画家の作品を、一度にたくさん見ることができる展覧会。
↑ルノワールの「シュザンヌ・アダンの肖像」
背景のオレンジ色とドレスのブルーの対比がきれい。眼もブルーですね。
この絵の別バージョンが、ブリヂストン美術館で常設展示されているが、
眼が違うのでかなり違って見える。(りゅうさんがきちんと比較なさっています)
油彩ではなくパステル画。髪の毛の1本1本までていねいに描かれ、
服の透け感も出ている。
↓「庭で犬を膝に抱いて読書する少女」
これもブルーの鮮やかな絵。吸い込まれそうにきれい。ルノワール33歳の作品。
↓(左) モネ 「サンジェルマンの森の中で」
紅葉のトンネルがみごと。奥に吸い込まれてしまいそう。
(右) ドガ 「踊り子たち」
これもパステル画。緑とピンクという色使いが美しく、足や肩の筋肉
の表現に、ドガのデッサン力の正確さがあらわれている。
↓セザンヌ「サン=タンリ村から見たマルセイユ湾」
写真がないけれど、ヴラマンクのセザンヌ風の絵が私は好きだった。
↓ ピサロ「キューガーデンの温室前」
ピサロの風景画はたいてい人物が描き込まれている。
雪景色の絵もきれいだった。(写真なし)
↓ゴッホ 「雪原で薪を集める人々」
ゴッホが故郷に帰ったとき、近所の人から「食堂に飾る絵」と頼まれ、
描いた絵。当時、食堂に飾る絵は。最後の晩餐のようなタイプが
多かったので、注文主は、この絵に驚いたそう。
エコール・ド・パリのシャガール、ユトリロ、ローランサン、キスリング
印象派後期のマチス、ルオー、ピカソ、ミロの作品もあった。
↓抽象画の元祖カンディンスキーの「ゆるやかな変奏曲」
会場がデパートの催事場なので、天井が低く、狭い感じがするが、しかたないのだろう。
デパートのレストラン [閉店した店]
デパートの中にはいっているレストランは、たとえば中華が2軒あったとしたら、
上層階の方が高級店になるそうだ。きょう御紹介する2軒は、いづれも上層階のレストラン。
デパートの中でも、ゆっくりと食事ができる場所。
①イタリアン 「マキャベリ」 新宿 小田急百貨店 13F
「君主論」の著者として有名なマキャベリ家の子孫は、フィレンツェ郊外にワイン畑を持ち、
ワインを製造している。いつの頃からか宿屋もはじめ、その名残りで、現在は、レストラン
「リストランテ・マキャベリ」を経営。マキャベリブランドのキャンティ・クラシコを出している。
ここは、その「リストランテ・マキャベリ」の東京支店。
「あ、フェラーリっていうシャンパンがある!」 と、私が言うと、友達が
「うん、でも、この間のピーチシャンパンおいしかったから、それにしよう。。。
エモツィオーネ・ローゼお願いします」 と、素早く注文。
ピーチシャンパンは、この店では、エモツィオーネ・ローゼ。
友達はイタリア語ができるから、エモツィオーネは「感動」って説明してくれる。
上の写真のオレンジ色っぽいのが、感動の、、です。
横の赤いのは、シチリアの赤いオレンジジュース。私が遅刻だったので友達が
アペリティフがわりに飲んで待っていました。
↓前菜 本日の新鮮魚(カンパチ)のカルパッチョ、アスパラのムース(プリン型)
お花をあしらって、とってもきれい。
↓パスタ えりんぎとトマト (量少なめ) ↓青森産鴨肉の炭火焼き、
バジリコソース
↓デザート 栗のタルト(左)、ティラミス(中央)、 食べかけの写真ですみません
右の長いスティックは、乾燥バナナ。縦に切ってある。
この日は、一番奥のひっそりした席だったので、携帯で撮影。
ワインは、キャンティクラシコ、グラスワインで。
イタリアンがフレンチと違うところは、素材での勝負。
前菜のお刺身、すごくイキがよくて、ぷりぷりしていました。
ソースは、フレンチほど手がこんでいない。
コースは、多分6000円くらい。飲み物サービス料で10000円くらい。
②フレンチ 「パリの朝市」 池袋 東武百貨店 15F
気軽に食べられるフレンチ。でも味は、なかなかです。
メニューは季節ごと変わり、食材の四季の変化を上手にとりいれています。
上の「マキャベリ」で、友達が「この間のピーチシャンパンおいしかった」と
言ったのは、この店でのアペリティフ。
↓前菜 海の幸とインゲンのテリーヌ ハーブのサラダ添え
冷たいさつまいものスープ(ほんのり甘く、おいしかったです) 写真なし
↓魚料理 舌平目のホタテ包み 秋の味覚のクリームソース
↓肉料理 イベリコ豚炭火焼、エストラゴンと粒マスタードのソース マッシュポテト添え
ソースが抜群においしい。
このお店は、以前にも記事にしたので、飲み物とデザートの写真はこちら
デザートはワゴンサービス。(つまり好きなだけ食べられる!)
コースは5775円、飲み物サービス料で10000円くらいです。
ベルト・モリゾ展 [展覧会(西洋画)]
(新宿西口、損保ジャパン美術館 11月25日まで)
ベルト・モリゾって? という人も多いと思う。
今年2月、東京都美術館で開催されたオルセー美術館展でのポスターは、マネの
「すみれのブーケを持つベルト・モリゾ」 ↓
美しい人ですね~。
彼女自身も画家で、ルノーアール、マネ、ドガたちが開催した「印象派展」に、
ずっと参加し続けた人。
ベルト・モリゾは、裕福な家に生まれ、姉と共に絵を習っていた。
女流画家は少ない時代なので、お稽古として習っていた。
時々、先生に連れられて、ルーブル美術館に昔の宗教画の模写に出かけていて、
そこで、マネに出会う。
姉は結婚し、絵を描くことをやめるが、モリゾは2人の子供に囲まれた姉の生活
を描いた。当時は、女性が野原でひとり、スケッチをすることは危険だったので、
姉といっしょに出かけ、その様子を描いていた。
(印象派の雰囲気が感じられる絵)
モリゾはマネの弟と結婚し、37歳で、娘ジュリーを生む。
この展覧会は大半が、ジュリーの成長記録である。
↓「砂遊び」
↓「コテージの室内」
モリゾは、ルノアールにジュリーを描いてもらう。
↓「ジュリー・マネ」 (ルノーアル作)
↓「夢見るジュリー」 17歳のジュリー
しかし、この後、ジュリーがかかったインフルエンザにモリゾがうつり、
亡くなってしまう。54歳だった。
個人のコレクションが大半で、年代順に展示してあるので、モリゾとジュリーの
生活が見えるような展覧会だった。
デッサンや水彩もあり、大作は少ないけれど、どれも女性らしい優しさに
みちた絵だった。
バイオリンを弾く16歳のジュリーの絵が印象に残った。
この日は、ひとりだったし、時間がなかったので、お茶ができなかった。
これは、数日前、コンサート帰りに行った銀座「ダロワイヨ」での写真。↓
カシスのチョコレートケーキとオレンジシャーベット。
ここのケーキは、パリの本店のとほとんど同じ。