アモンティリャード [シャンパン・ワイン・ビール]
「アモンティリャード」、知っていますか?
cdmせんせが、ポーの「the cask of amontillad」アモンティリャードの酒樽という本を
絶賛していらして、とても読みたくなった。
酒樽。。八ヶ岳へのドライブの帰り、Suntoryの白州工場を見学した。
リチャーリング…樽をもう一度焼いて香りをつける作業。
「さぁ、みなさん、カメラを構えてください」 ぼっと火がついたところを撮ったはずが。。(涙)
甘いバニラの香り。 プリンを思い出す。
森のような広大な敷地。 ここから先はいろいろな鳥のいる地域。
試飲のためのバーもあるけれど、レストランもあった。鴨や鮭の燻製がおいしかった。
アモンティリャードと言っておきながら、ウィスキーの話になってしまったので、もとへ。
アモンティリャードは、シェリー酒。
日本橋のスペインバール「LEON」で、一昨日、はじめて飲んだ。
ショットグラスで出てきて、ウィスキーと同じ琥珀色。でも喉越しが違う。少しワインっぽい。
「フィノ」は、白ワインっぽい味のさっぱり派シェリー。これはシャンパングラスで出てきた。
「マンサーニャ」は、フィノより少しケミカルな味。色もフィノより濃い。
シャンパンがシャンパーニュ地方で生産されたものだけをいうのと同じに、
シェリーもスペインのアンダルシア地方のjeres生産のものだけについた名前。
数日前、学生時代の友5人と会うのに、銀座のスペインバール「バニュルス」に行った。
狭い所にぎゅうづめ。イス・テーブルはあるけれど、立ち飲みのふんいき。
若い女の子でいっぱい。
「えっ?予約したっていうの、ここ?」
予約席は2階だった。1階とは打って変わって静かで、ゆっくりとできる。
バニュルスはフランスの地名。 スペイン寄りの場所で、カタロニア地方。
ここは、ワインの「オザミ」の経営なので、開店当初は、フランスワインばかり揃えていたが、
料理がスペイン風なので、最近はスペインワインもおいているそう。
画家のダリが愛したというCAVA「ベラレーダ」で乾杯。
次は、白ワイン「Basa」
スペイン料理といえば、「パエージャ」
スペインバールなのに、シェリー酒がないのは、ワインの「オザミ」の経営だからでしょうね。
で、ポーの本は?って、とってもおもしろかったです!10分くらいで読める短編。
箱根トイミュージアム [日本の美術館]
箱根トイミュージアム、つまり、おもちゃの博物館。
10年以上前、友達に連れていってもらった横浜「みなとの見える丘公園」のすぐそばの
「ブリキのおもちゃ博物館」がとてもおもしろかったので、いつかまた行きたいと思っていた。
今回、箱根のパンフレットを見ていたら、同じ経営者の「トイミュージアム」が湯本にあるのを
発見。行かなくちゃ。
入り口では、ロボットくんがお出迎え。
あんまりおもしろくなさそうだけど、と、つきあってくれた友達が、オーナーの
写真を見て、「TVの『なんでも鑑定団』に出ている人!」と急に目を輝かせる。
明治時代、大正時代の古いおもちゃの展示からはじまる。
第一次大戦以前のおもちゃは、ほとんどがドイツで製造されていた。
しかし、大戦でドイツの生産が急に減り、日本への注文がふえた。
日本のブリキのおもちゃは品質の良さと価格の安さで人気となり、1930年代には、
世界一の生産国となった。
左端、「ドラムボーイ」、ドラムをたたくと音が出る仕掛け。
その隣、当時のアメリカ大統領ルーズベルトのぜんまいじかけ人形。
当時、人気だった飛行船「ツェッペリン」のおもちゃ
1900年代のフランスのゲーム盤。レバーやゼンマイで自転車を競争させるもの。
ツール・ド・フランスのお国柄ですね。
アメリカのミニカー。
ディズニーファミリー
昔のミッキーたち。下にごろんと寝てるのが、歯のあるミッキー。
ミッキーつうのいっぷくさんがトップスキンで使っていらしたのと同じ?
いっぷくさんのコメントどおり、ちょっと怖い顔で日本では受けないな、と思った。
数日後の夕方、友達とシャンパンバーへ。
ワインバーには行ったことがあるけれど、シャンパンバーは初めて。
黒と白のモダンでおしゃれなインテリア。
まずは、ブラン・ブランできりっと。
おすすめは、ベルナール、、ダッタヨウナ。
次、モレル(Morel)のロゼ。こんなにきれいな赤い色は初めて。
「写真、撮らせてください」
どんなおつまみかなと思っていたら、生ハムのパイ、うすーいチョコ、レーズン
がお皿にのってでてきた。こういうのがシャンパンに合うのね。
箱根ラリック美術館 [日本の美術館]
箱根での2日目、念願のラリック美術館に行った。
前回、箱根に来たとき、間違えて、「ガラスの森美術館」にはいってしまった
のだ。なんかおかしいな、と思いつつ、最後まで見終わり、出口で
「ルネ・ラリック美術館」という広告を見て、違う所と気づいたのだった。
これがラリックの代表作。ショーウィンドウの飾り。
ラリックは、アール・ヌーボーを代表するガラス工芸作家のガレより、14年あとに生まれ、
16歳で宝飾細工師に弟子入りし、大胆なデザインのブローチなどで人気を博する。
その後、香水商コティとの出会いで、香水瓶をガラスで制作し、以後、花器などのガラス工芸
にとりくむ。ガレ作品との共通点は、ガラス工芸にある。
ガラスに肉厚の高浮彫を施した花器。「つむじ風」
日本の茶道具の「なつめ」の形で、唐草風だが、風をイメージした模様。
アール・ヌーボーからアール・デコへという時代を反映して、ラリックは室内装飾に幅を広げる。
これは、暖炉の上にデザインされたガラス壁面が中心の室内装飾。ランプの形も線が美しい。
元浅香宮邸の東京都庭園美術館を思い出す。浅香宮邸もラリックによる室内装飾である。
ラリックのデザインしたガラスのカーマスコット(ラジエーターのキャップ)は、
それまでの金属製にとって代わり、お金持ちの間で大人気になった。
入口に展示してあるクラシックカーに、ラリックデザインのカーマスコットが
ついているけれど、この写真では、わかりにくいですね。
この美術館の経営者は、カーマスコットに魅せられて、ラリックのコレクションを
はじめたのだそう。クラシックカーもたくさん所有しているので、展示をしている。
ランチは、別棟のレストラン、赤いパラソルの下で。緑が美しい。
意外においしかったのが、地場の野菜のフライ。衣が薄くて軽かった。
☆ bonheurさんが、このラリック美術館とポーラ美術館にいらしたときの記事も
合わせてお読みくださると、いっそうよくわかると思います。
ハイアット箱根 [レストラン(フレンチ)]
箱根のハイアット・リゾートに泊まった。
六本木や新宿にホテルを持つハイアットリージェンシー日本初のリゾート型ホテル。
都心部では、既に外資系ホテルの進出がめざましいが、ついに箱根にまで、、と話題になった。
ハイアットブランドの名にふさわしく、部屋は広く、大文字焼きの山が正面に見え、ゆったりできる。
場所は箱根の強羅。
この建物は、最初、森ビルの森トラストが高級会員制リゾートクラブにしようと建てたのだが、
会員が集まらず、急遽、ホテルに変更した。しかし、客の入りが悪く、モルガン・スタンレーに
売却され、それをハイアットが買い取った。
手前の円形部分をロビーやレストラン棟として新築し、客室部分は、元々の森ビルのホテル
をそのまま使っている。
ゆっくりくつろげるモダンなロビー。
夕食の前、5時から、このロビーにアペリティフ・コーナーが設置され、宿泊客は、
アペリティフを好きなだけ飲める
私は、シャンパンを頼んだ。
シャンパンは、MarieStuart(マリースチュアート)のBrut(辛口)。
ここは、男女とも、グレーのペンストライプのスーツが制服。だから、ソムリエ氏も黒服ではない。
女性用は、バリを思わせるようなアジアンリゾート風のデザイン。
夕食は、メインダイニングで。
入口横のワインセラーの大きさに圧倒される。
ディナーはフランス料理(プロバンス料理)のフルコース。
1、サーモンマリネと夏野菜のサラダ仕立て、イクラ入り柑橘ドレッシグ
2、冷たいコーンスープ
3、沼津産(箱根から近い)スズキのソテー
4、子羊のグリル
5、デザート(マンゴウのミルフィーユ+薄いチョコレート)
全部、写真を撮り忘れて、デザートだけですが。。
快適な宿。値段は、一泊、夕、朝の食事つき、2人で7万円。
温泉地箱根なので、別棟に温泉やSPAがあったが、私は硫黄温泉が苦手で。。
ランチだけの利用客も多いとか。
翌日、ケーブルカーの中から撮った芦ノ湖。
「マイセン庭園美術館」へ行った。
暑い日だったので、庭園を歩く気にはなれず、ティールームから、お庭を見物。
手前は、蓮の花を水盤で栽培。
紅茶は、マイセンの新作のティーカップで出される。
マイセンは、ドイツ、ドレスデンの近く。ヨーロッパではじめて、白い磁器を制作した。
中国の染付技術を応用したブルーオニオンの柄で有名。
(本当は玉ねぎでなく、ザクロ)
この美術館には、アンティークのマイセン、シャンデリアやマイセン人形、動物の置物
などが絢爛豪華に展示されている。また日本の「オールドノリタケ」(*)のコーナーもあった。
マイセンが好きで集め始めたという女の人がオーナー。
ハーブの香りに包まれるロマンチックな女性好みの美術館だった。
*)オールドノリタケは、1800年代末から第二次世界大戦の頃まで、主にアメリカに輸出された陶器。
食器、花瓶、壺、人形などのテーブルウェアがあり、技術力と時代を反映したアールヌーボー、
アールデコの芸術的感性に優れていて人気があった。
オールドノリタケは、貿易会社の森村組と日本陶器が作った会社で、ここから別れたのが、大倉陶園。
今でも大倉陶園の製品がこの流れをひいていると私には思える。家庭用普及品のノリタケ製品を
イメージしないでくださいね。
明治時代の輸出陶器「横浜焼き」に関して、yk2さんがくわしい記事を書いていらしゃいます。
オールドノリタケには、ちらっとふれているだけですが、輸出陶器の果たした役割が掴めます。
ロシア・アヴァンギャルド展 [展覧会(西洋画)]
渋谷のBunkamuraミュージアムに 「ロシア・アヴァンギャルド」展を見に行った。
私の好きな「マレーヴィチ」の作品が、日本でまとめて見れる初めての機会である。
マレーヴィチは、明るい色調、強調された線、遠近法にとらわれない平面構成で、
農民を描いている。私には、ゆかいな「働くおじさん」のイメージ。
「刈り入れ」 1920年代
農民シリーズ以前、マレーヴィチは、「スプレマティズム」(究極の絵画表現)という
平面幾何学と色価で単純に表現する運動の創始者だった。↓のような十字架シリーズで、
表現の追求をした。
ロシア革命は、1912年。
革命後、レーニン指導下のソ連では、前衛芸術は、「革命的」と認められていたが
、1930年代、スターリンの台頭により、前衛芸術は、粛清された。
時代の流れは、「ロシア構成主義」に変わり、マレーヴィチは、スプレマティズムの
終わりを宣言し、測量師となり、具象絵画に戻った。
この展覧会の最後の絵は、具象にもどったマレーヴィチの「自画像」と「妻の肖像」。
革命の時代を生きたマレーヴィチだったことが、よみとれる。
以上、私が好きなので、マレーヴィチのことばかり書いてしまったが、
この時代の他の画家の絵もたくさん展示されている。
オリガ・ローザノヴァの「汽車のあるコンポジション」(1910年代初頭)
産業革命後で、汽車が文明の象徴だった時代。
カンジンスキー、シャガールは、後にロシアを去るが、この時代のロシア人である。
シャガールの「家族」 1911年。
家では、ユダヤ人であり、外では、権威ある者に握りつぶされてしまう2面性、
との解釈もある。背景は、キュビズム的な多面体構成になっている。
展覧会のサブタイトルは、「シャガールからマレーヴィチまで」だが
シャガール作品は、この他に19歳のときの「女の肖像」と、「ヴァイオリン弾き」しかない。
「ヴァイオリン弾き」(1917年) よく見ると、屋根の上にいますね。
ヴァイオリンはユダヤ人の生活の慰めで、儀式にに欠かせなかった。
幼少期をロシアのユダヤ人地区で過ごしたシャガールは、「ユダヤ人は、屋根よりも
空に近い」という言い伝えを忠実に絵に表現している。
アンリ・ルソーを思わせるようなこの絵を描いた画家は、ピロスマニ。
子供の絵のような「ネオ・プリミティズム」は、最少の美術的要素で最高の効果を
出そうとしていた。
ピロスマニは、「百万本のバラ」の歌のモデルで貧しい画家。居酒屋の看板描き
をしていたが、お札に肖像が使われるほどの国民的画家となった。「ピロスマニ」
というワインのラベルには、彼の絵が用いられている。
「イースターエッグを持つ女性」 1910年代
ロシアらしい素朴さ、フランスとは違ったたくましさが、どの絵にもあった。
シンガポール・ブッフェ [レストラン(中華)]
夏休みには、バリ島へ行こうと計画していた同僚Mが、飛行機の燃料代追加5万円、
さらに希望のホテルがとれないと旅行会社から言われ、「じゃ、キャンセルします」と
勢いで言ったものの、バリ島への思いが断ち切れず、「シンガポール・ブッフェって
いうのが、8月1日から始まるんですよ。いっしょに行ってくれませんか」
シンガポール航空協賛のフェアで、入り口では、シンガポール名物「マーライオン」
がお出迎え。
「マーライオンって白かったっけ?」
「白くなったんですよ。昔は違ったらしいけど。場所も引越したんですよ」
「河のすぐそばじゃなくて?」
「公園の中で、噴水があってきれいなんですよ」
私が行った16年前とは、だいぶ変わっているらしい。
場所は、恵比寿のウェスティンホテルの1階、テラスに面している。
「この眺めも、シンガポールのホテルのリゾート風です!」と、Mは大喜び。
ビュッフェスタイルなので、さっそく、オードブルからとってくる。
どれも上品な味付けで、おいしい。感激!
次、メインの温かい料理。
「チリクラブ」というソフトクラブ(蟹)のチリソースがおすすめと、Mが言う。
カレーのナンのようなパン風といっしょに食べる。辛いけど、コクがあって美味なり~。
右上の春巻きの中身は肉団子、つまりハンバーグ。
その横、塩味の海鮮やきそばが香辛料がさわやかで食欲アップ。
上左のローストチキンも、皮がパリッとして、おいしい。
「ラクサ」というタイカレースープに麺がはいったもの。厚揚げ、いか、チキンなど具沢山。
辛い!熱い! でもおいしい。
だから、次はお口直し。
カキ氷に、寒天ゼリーとパッションフルーツシロップがけ。
向こうに見えているのは、かまぼこではなく、中華パン。
「写真には、2つ並べたほうがきれいですよ」と、手際よく並べるM。
いつもいっしょに仕事してるから、すぐにチームワーク(笑)
で、また、お料理を取りに行く。
カップの中は冷たいコーンスープ。
焼き鳥には、ピーナッツソースをかける。
もう一本は、ビーフ串。
トマト味の焼きそば。
チキンのボイルしたようなのと、ライス。
どのお料理にも、パクチー(香草)を散らすようだ。
デザートのケーキコーナー。
「写真を撮らせてください」、にこやかに「どうぞ」と言って、気をきかせて
背をむけた係の人。
これでランチ、4500円也。コーヒー(紅茶)つき。
このあと、M と私は別行動で用事をすませ、また7時にコンサート会場で会う。
暑いので、お茶は飲んだけど、「夜ご飯、まだおなかすいてないんですけど」
夜ご飯は、うちで、すいかと桃。なんてお得なランチだったのでしょう(笑)