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FIFA ワールドカップ・スペイン優勝 [閉店した店]

 7月中旬の某日、新宿ルミネ1の「アマポーラ」というスペイン料理店にて。
                   (この店は閉店しました

 「いい、みんな、私が、ヴィヴァ・エスパーニャ!って言ったら、ヴイヴァって言うのよ」
「スペイン優勝おめでとう!」 もちろん、スペインの泡CAVAで乾杯。

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 スペイン優勝おめでとうの会をやりましょう、と言い出したのは、C子。某スペインの
組織に勤務で、熱烈スペインファン。だから、Mr.KとMr.Tが、「おめでとう。優勝の瞬間、
C子さんが喜んでると思いました」と、メールを送っていた。CCメールなので、私も読んだ。
で、あっという間に、集まることに話が決まった。

 「今回は、タコのパウルくんの予言が当たったから、まずはタコを頼まなくちゃ」
タコのマリネにプチトマトと香草がのった一皿(左)
マグロのたたき(右)
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「お肉、なににする?」「そりゃ、イベリコ豚でしょ」
ワゴンが来た。スペイン人のウェイターがお肉にブランデーをかけると、ぱっと炎が上がる。
フランペのパフォーマンス。
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 食べるのに夢中になっていると、「ほら、もっと、サッカーの話して」と、C子が催促。
「ゴールキーパーのカシージャス、よく守ったね。ファインプレイの連発。」
「もー、PKかと思ったとこで、イニエスタのゴールが決まったね」「あれは、その前のパスが
よかったんだよ。誰だっけ?」「セスク」 「後半の初め、イニエスタのパスにセスクがシュート、
あれを足で押さえたオランダのキーパーもファインプレイだよ」

 「パエリアが来たわ。左がイカ墨で、右が魚貝。この店は、半分づつのがあるのよ。」

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 話は、サッカーからはずれ、「レナウンが中国に買収されて、やばいぜ」、とか
JALの話、みんなの党の躍進などなど。今の時代、企業を取り巻く環境は厳しいから、
話はどんどん盛り上がる。私たち4人はビジネススクールの同級生。
「π(パイ)を3.14は難しいからって、3にしちゃうゆとり教育はまずいよ~。小数の
計算ができない大学生がいるんだから」と、企業から大学准教授に転身のTが嘆く。

 じゃ、デザートね。スペイン風プリン。
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 7時に集まって、あっという間に10時過ぎ。さ、明日も仕事だから、帰りましょ。
満席で、結構おいしくて、値段もそこそこ、人気のある店らしい。

 


 これも7月中旬の某日。 
ポルトガルで、いっしょにサポーターだったM子さんに、写真を渡しがてら、
ゆっくり飲みましょう、の会食。場所は、自由が丘の「Le Chapon」。

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  「暑いから、簡単な服で行きたいけど、いいかしら?」
「カジュアルな店だから、大丈夫」  シャンパン(CANTENEUR)で、乾杯。
お料理は、アラカルトで、頼んだ。
まず、サラダ・ニソワーズ。まわりの赤紫の葉は、「トレビス」(イタリア製チコリ)
アンチョビ、オリーブ、ピーマン、トマト、玉ねぎ、ゆで卵。
ドレッシングのしみたゆで卵が私の好物。

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他に頼んだのは、鴨のテリーヌ、鴨のコンフィ、本日の魚のソテー、デザート。
飲んだのは、この2本。シャンパンは、CANTENEUR(カントナール)
赤ワインは、2006年のジュヴレイ・シャンベルタン(Geverey Chambertin)
ブルゴーニュの中でもグランクリュ(特級)が一番多く存在する村。
AUX ETELOISは、3つの特級畑に隣接する畑なので、値段の割にお得。
おいしくて、楽しい夜だった。 

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ファウストの劫罪 [オペラ、コンサート、バレエ]

  先週の日曜日、二期会のオペラ「ファウストの劫罪」を上野の文化会館で見た。

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 私が前に見たオペラ「ファウスト」(2007.9.16神奈川県民ホール)は、グノー作曲
だったけど、今回のはベルリオーズの台本&作曲。音楽がとってもよかった。きびきび。
軽快感と躍動感。メリハリがすごくある。フランス人指揮者ミシェル・プラッソン。
 歌よりもダンスを見に行った感じ。演出がジャズダンスの大島早紀子。
歌舞伎でよく使う宙釣りをたくさん取り入れて、夢の世界を表現しようとしてたような。。
舞台の後方に作られた階段をダンサーが何度もごろごろ転がり落ち、寝たまま上る
のもあって、びっくり。歌よりもダンスのアクロバティックな動きの奇抜さと激しさに
目が奪われてしまった。

 
 [乙女座]歌は、同行の友達歌姫が、「ディクションなんとかしなくちゃ。フランス語に聞こえない」
と言うと、フランス語卒のAが、「××の音は巻いたほうが、舞台では、はっきりしていい
のよね」なんて答えてた。
 メフィスト役は、体が大きく衣装が似合ってたが、声がもう少し大きいほうが。。
ファウストの樋口達哉は甘い声。がんばってたけど、主役の華が足りなかった。
ダブルキャストなので、福井敬の日だったら、きっと、よかったのだろう。
マルガレーテ役のの林正子は、悩める乙女のういういしさが出ていて、容姿も歌もよかった。

 
 [乙女座]ストーリーは、ゲーテの「ファウスト」。
人生に絶望した老いたファウスト博士が、悪魔メフィストの力を借りて若返り、
乙女マルガレーテに恋をする。しかし倫理に背いた二人は破滅するという話。

 ゲーテのファウストは、本国ドイツで大人気。パリでも翻訳され、たちまち評判になった。
ベルリオーズは、翻訳版を読んで、特に韻文の詩の部分に感動し、音楽をつけた。代表作
「幻想交響曲」を発表する以前のことである。そして、楽譜と手紙をゲーテに送ったが、何の
返事もなかった。当時、ゲーテはヨーロッパ中に名声が響く大文豪だったので、
メンデルスゾーンやクララ・シューマンも腕前を認めてもらおうと、ゲーテの前で演奏したり
したほどだった。十数年後、ゲーテ亡き後、ファウストの曲に未練があったベルりオーズは、
これに手を加え、パリのオペラ・コミックで初演をした。

 [乙女座]終了後は、同じ文化会館の「上野精養軒」で、お茶をした。
いっしょに行ったのは、歌姫、A,N嬢、Ne,つまり計5名。
大勢だと、見た後の感想がそれぞれ、まちまちで面白い。
ダンスは人間の欲望を表していたのか、それとも天上の世界を表現?
Neが、「幕が開いたとたん、中央に十字架。それを取り囲むように人が絡み合ってぶら下が
っていたのが、ラファエロの天井画に見えたけど、演出家の意図は何だったのかしら?」
これには、誰からも答え出ず。わかる人がいたら、教えてあげてください。

 


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ビクターズ(ウェスティンホテル)でのランチと映画 [レストラン(フレンチ)]

 cocoさんのブログで紹介されていたフランス映画「あの夏の子供たち」を見に
行きたいと思っていたら、同僚のオペラ友Mが、「今度の平日休みの日、ウェスティン
のランチへ行きましょう」と、言ってきた。渡りに船とばかりに、「ついでにガーデン
シネマで、映画みましょ」「ガーデンシネマまだ行ったことないから、うれしいです。
その帰り、三越つきあってくださいね」と、一日のスケジュールが、さっと決まった。 

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 ガーデンシネマは、恵比寿ガーデンプレイスの一角にある。
この写真の左側、緑の日よけが「三越」、日よけの終わった所がガーデンシネマ。
左側のおじさんは、カメラを構えて写真を撮ってる人。ここは撮影スポット。
正面のお城は、フレンチのレストラン「ジョエル・ロブション」。

今日の私たちのランチは、お城の後ろの右側の高層ビル、「ウェスティン・ホテル」
の22F、「ビクターズ」。眺望抜群のレストラン。

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 テーブルも大きくゆったりとしたシャンデリアの部屋。
パンの横にある小箱には、オリーブオイル2種類と、オリーブペースト。
パンにつけて食べる。

 前菜は、Mが野菜のテリーヌ仕立て。私はタコとアボガドのバルサミコソース。
運ばれてきたのを見て、M が「お野菜ばっかり」と笑った。いつも、さ、さっと
私の野菜を自分のお皿にとってくれるMだけど、きょうはテーブルが広すぎて、
ままならない。
仕方なく、野菜をちょっと食べてみたら、バルサミコソースに甘味と風味があって
、野菜の味が和らぐ。

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 スープはインゲン豆の温かいスープを選んだ。インゲンとオリーブオイルを散らしてある。
これは、まろやかで滋味&美味。

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 メインは、Mがチキン。皮がパリパリでおいしかったとのこと。
私は、牛フィレステーキ。

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 デザートは、M がオレンジスフレ、私がガトーショコラ。

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 「これ、すごくおいしい」 「そぅ、、、私のもよ」
お互いに相手の手元を見ていたのは、このおいしさを少し、味見してほしかったから。
テーブルが広いので、シェアはしにくかった。

 


 食事のあと、2時15分から映画「あの夏の子供たち」。
ストーリーは、cocoさんの記事にわかりやすく書いてあるので、ここでは省略。
監督は、女性監督、ミア・ハンセン=ラブ。
ミア・ハンセンは、「夏時間の庭」の監督オリヴィエ・アサイヤスのパートナーで、昨年、
彼の子供を生んだ。もとは女優でデビュー作がアサイヤス監督作品。そのせいか、
人間模様の捉え方が、「夏時間の庭」に似ている気がする。一人の人間が亡くなり、
残された者たちは、どう生きていくのか、時代の流れには逆らえないけれど、力強く、
自分の力を信じて、前へ向かって生きていく。エンディングに流れる「ケ・セラ・セラ」
が、「お話はここまでね、この先のことはわからないわ。ケ・セラ・セラ What ever
will be,will be, The future's not our to see, Que sera sera--♪
という明るさで、悪くない。

 主演で、いい味を出しているのは、ルイ=ド・ドゥ・ランクザン。そして長女役は、
彼の実の娘、アリス・ドゥ・ランクザン。なんと「夏時間の庭」で孫娘、シルヴィー役
だった子。周囲の人々や家族を思いやりながら、破目をはずさずに、行動力の
あるという役柄を持ち前の透明感でさらっと演じていた。

 パリの街角が、たくさん映し出される。「えーと、ここ、どこだっけ?」って思っている
うちに次のシーンに移ってしまうので、DVDになったら、もう一度、見てみたい。


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赤坂歌舞伎 [演劇、ミュージカル、Jazz]

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 赤坂のACTシアターへ歌舞伎を見に行った。
歌舞伎座が建て替え中なので、歌舞伎は新橋演舞場でやっているけれど、これは、
新しいことに積極的に取り組む勘三郎の赤坂歌舞伎。
出し物は、落語が原作の「人情噺文七元結」と舞踊「鷺娘」、2つで6時半~8時半。
勘三郎一門が出演。

 人情話では、勘三郎は威勢のよい博打好きの左官屋、その女房を扇雀、娘を芝のぶ
が勤め、勘太郎が少々気弱で誠実な小間物屋の手代、小間物屋店主を坂東彌十郎、
芸者の置屋の老女将が片岡秀太郎という配役だった。

 長身で細い七之助の「鷺娘」は、すばらしかった。身体がしなり、爪先立ちで鳥の足を
表現し、袖を大きく広げて羽根をはばたかせる仕草。衣装も七変化で美しい。感動。

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 歌舞伎座での歌舞伎は、演目が多く2度休憩で、夜の部は4時半開始なので、
仕事帰りに行かれないが、これは6時半開始なので、仕事帰りと思われる女の人
たちが多かった。これなら、若い観客を動員できて良いと思った。

 さて、終わったあとは、歩いて3分ほど、同じ敷地内にある「マキシム・ド・パリ」
の1階、ブラッスリー(軽く飲む店)へ行った。花柄のボトルのツリーに誘われてしまう。

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 テラス席にすわったけど、すぐ寒くなって、店内に移動。梅雨あけ前なので、夜は冷える。
私は、花柄ボトルのペリエ・ジュエを頼んだ。グラスも専用の花柄。ガラス工芸家ガレの描いた花、
アネモネ。友達は「アンリオ」。それぞれのシャンパンの説明を書いた名札が、ついてきた。

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 エスカルゴが、とってもおいしかった。このあと白ワインを1グラス飲んで、さっと帰った。
ウィークデイの夜をこんな感じに過ごせて、華やかで楽しかった。

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オルセー美術館展2010 [展覧会(西洋画)]

 今回の「オルセー美術館展」は、オルセー美術館が改装中ということで、たくさんの
有名作品が来ていて、実に見応えがあった。
 
「ポスト印象派」というサブタイトル通り、1886年~の作品が紹介されていた。
1886年は、最後の印象派展(第8回)が開かれた年である。
まず、ドガのこの絵。
「階段を上がる踊り子」1886年
「さぁ、これから」と稽古場へ向かう絵が、展覧会の一枚目にふさわしかった。
ドガは鍛練されたしなやかな体の踊り子が表現する瞬間的な動きに興味を
持ち、稽古場での踊り子の絵を描きつづけた。

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シスレー「モレの橋」
シスレーのぽっかり雲。橋の遠近法。構成がしっかりしている。
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モネ「睡蓮の庭、緑のハーモニー」
「ロンドン黒海議事堂 霧の中にさす光」

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名作「日傘の女性」もあった。
「ボルディゲラの別荘」は、ルノワール作と思えるかのような南仏風景だった。

シニャック「マルセイユ港の入口」
ピンク色に染まる港が美しい。

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シニャック「井戸端の女たち」
白いくねった道、手前の波のような影が印象的。

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セザンヌ「台所のテーブル(籠のある静物)」
複雑な空間。青みがかった壺は上からの視点、果物や白いピッチャーは
横からの視点。奥の果物籠は宙に浮いているかのよう。従来の遠近法と
全く異なる構成。果物にリズミカルな動きが感じられる。

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「セザンヌ夫人」(青い服)、「水浴の男たち」、「サント・ヴィクトワール山」
「ドラクロワ礼賛」もあった。

ロートレック「赤毛の女」、「黒いボアの女」もあったが、これらは、以前、
ロートレック展の時にも来ている。

ゴッホ「星降る夜」
画面の上半分の夜空。大熊座が描かれている。ローヌ川に映るアルルの街の灯りは、
黄色く長く水に浮かび、幻想的なふんいき。

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「アルルのゴッホの寝室」、「銅の花器のフリティラリア(おうかんゆり)」、「自画像」
もあり、ゴッホは充実していた。
ゴーギャンとゴッホは2人だけで一つの部屋を使っての展示だった。
「牛のいる海景」(深い淵の上で)
両側からせり出す岸壁の間に見える海。波しぶきの向こうに赤い帆の船が見える。
岩?と思ったのは、実は干し草の山。牛が食べている。
この奇妙な構図、謎が秘められている。岩は右を向く横顔で、ゴッホが描いた
ゴーギャンの肖像にそっくりなのだそうだ。

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ゴーギャンは「黄色いキリストのある自画像」、「タヒチの女たち」、
「ポンタヴェンの洗濯女たち」、「ブルターニュの農婦たち」もあった。

ゴッホと別れ、ポンタヴェンに滞在していたゴーギャンは、ベルナールらと
「総合主義」を打ち立てた。
ベルナール「愛の森のマドレーヌ」
妹をモデルにした大胆な構図、涅槃図が浮かぶ。くっきりとした輪郭線。
リズミカルな木々の森は詩情豊かで、人物に比べると小さい。

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ベルナールは「水浴の女たちと赤い雄牛」、「ブルターニュの風景」もあった。

ポンタヴェンのゴーギャンのもとを訪れたセリュジェがパリに戻った時、
ゴーギャンの口述をもとに描いたポンタヴェンの風景画「護符(タリスマン)」

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抽象画のように見える「タリスマン」は、自然の色の束縛から脱した大胆な
ものであり、これをドニが所蔵し、ボナール、ヴュイヤールらが集まり、ナビ派が
結成された。

ドニ「木々の中の行列」
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ドニの「カルヴァリオの丘への道」、「ミューズたち」、「ペロス・ギレックのレガッタ」
もあった。

ボナール「格子柄のブラウス
縦長のキャンバスに、ネコを抱いて食事する画家の妹が描かれている。
ジャポニズムに心酔していたボナールなので、縦長の画面、平面的で装飾性
の強いスタイルを生み出した。
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ヴァロットン「ボール」
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ヴァロットンは、日本の浮世絵版画の影響を受け、木版画を制作していたので、
光と影の表現、色数の少なさにその影響がみられる。
ヴュイヤールが描いた「フェリックス・ヴァロットン」、赤い靴でコンソールに座る
ヴァロットンの姿もあった。

ナヴィ派の中でも、ドニ、ヴュイヤールとボナールは作品の題材を日常に求めた。
「親密派」と言われ、ひっそりとした室内に漂う中世的な雰囲気は、魂の表現に
対する要求といわれている。
親密さの探求で、理想化された女性像を歴史画に求めたのが、
モローの「オルフェウス」である。

シャヴァンヌ「貧しき漁夫」
静かな絵。実際にパリのオルセー美術館で見た時も、抑制された色調が
醸し出す静けさに惹かれた。
祈る漁夫は悲しみをたたえているが、背後の2人の子供には動きと希望がある。
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ルドンの「目を閉じて」があり、ハンマース・ホイ「休息」もあった。
もちろん後ろ姿。

アンリ・ルソー「戦争」
大きな絵。馬のような動物にまたがり剣をふるうのは白い服の戦争を擬人化した女性。
赤い雲は戦火なのだろうか。横たわる死体に目をそむけないですむのは、お人形の
ようで顔が見えないこと。良く見ると禿鷹がいる。。
強い黒、色のコントラストの大きさで、はっとさせられる。
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最後に、ドニ、ルーセルの女性像の横長の優雅で美しい装飾パネル、
縦長5枚のヴュイヤールの「公園」、ボナールの黄色を主体とした枠絵付き
の作品が展示されていた。

見応えのある作品揃いで、順に見ていくと、19世紀末のフランス絵画の流れ
がわかるようになっていてえ、良い展覧会だった。

 ☆ずっと、下書きにあった記事を後日アップしました。


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おざき・麻布十番 [和食の店]

 aranjuesさんのブログで見た「おざき」のお料理とお寿司。ぴっかぴかに輝いている
写真を見て、「わっ、食べたい」。しかもミシュランの星つきの店。さっそく、お寿司好きの
友達と出かけた。

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 最近は、和食の店でも、シャンパンを置いている所が多い。モエで、乾杯。

 「何かお嫌いなものは?」ときかれ、「ウニとイクラ」と答えると、
「おっ、こりゃ、こりゃ、最初がウニとイクラなんですよ」
代わりにと、出てきたのが、海ぶどうとジュンサイの酢の物。
友だちが「それ、ダメでしょ」と、大笑い。たしかに。。。

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 次、備前の細長いお皿が置かれた。
「左が銚子のまぐろ、千葉県ね、右は青森。産地が違うから、食べ比べて見てください」

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 右が大トロ。左もサシがはいっておいしい。
かなり脂っこいはずなんだけど、しつこさがなく上品。
普段は、大トロが苦手なので、食べないけど、これは別。

 次は、備前の水指が置かれた。網が乗っていて、焼くんですね。
毛蟹の甲羅焼き。
友だちが、「かにミソ、食べないんじゃなかった?」
普段は、食べないけど、これは、からめて食べた方が、風味もあっておいしい。
飲み物は、ビール。

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 「これも備前ね」と、私が友だちに言ってるのが、カウンターだから、大将にも聞こえて、
「私はね、備前、好きなんですよ~。好きな作家がいましてね、買ってるんです。」

 次は、緑の織部の皿で、お造り。蓮の葉を使って、季節感。
左端のヒラメが、透き通って、緑の葉に映えてるだけでなく、ぷりぷりでおいしい。
「塩で食べてみてください」と言われた。
手前の茶色いのは、マツタケ。さっと湯通ししてあった。
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 ここで、日本酒にうつる。
ビールも錫の器だったけど、日本酒セットも錫。ちろりは注ぎやすい形。
「京都の清課堂っていう江戸時代から続いている錫専門の店のなんですよ。清いっていう
字に課って書くんですけど、この字で入れれば、インターネットですぐ出てきますよ」

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 次は、蒸しもの。
あわび。あわびは大好きなので、大きい切り身がうれしい。
肝のはいったタレがかかってる。あわびの弾力性と肝ダレが合って、おいしかった。
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 その次は、揚げ物。オコゼの空揚げ。紅葉おろしとネギ、ポン酢。
「オコゼは器量は悪いけど、食べたらおいしい」と、父が言っていたのを思い出す。

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 そして、焼き物。ノドクロ。脂がのっていて、おいしい。もっと食べたいほど。

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 ここで、美濃焼きの長さ50センチもある長方形のお皿が出てきて、お寿司が始まった。
最初は海老。ハモのように細かく包丁目がいれてあるので、甘みを強く感じる。
次がエンガワ。しょうゆをさっと刷毛で塗ってあるらしい。

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 シメ鯖、薄い昆布がついていた。海老。
 煮ハマグリ。甘いタレ。まぐろ

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穴子塩味、穴子甘いタレ、卵焼き、鉄火巻き(写真なし)。
「かんぴょう巻き、行きますか?」と聞かれ、友達だけ参加。
(私は干瓢巻きも好きじゃないので)

かにの味噌汁と、デザート(牛乳寒に抹茶シロップ)で、終了。おいしさに満足。

大将は40歳。若くて勢いがあるので、見ていて、気持ちいい。
カウンター席は、私たちだけだったけど、テーブル席と個室もあって、場所柄、
芸能人のお客さんの個室使用が多いんだそう。

まぐろ好きのパリの友だちが日本に来たら、一緒に来たいと思った。


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