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カジュアルなイタリアン2軒(渋谷、自由が丘) [レストラン(イタリアン、スペイン)]

1、タントタント

カジュアルな、、なんて書くと、怒られちゃうかしら。
真っ白なテーブルクロスがかかって、「ここ松濤マダム御用達なのよ」
と友達が言う。たしかにそんな雰囲気の方々が8名で会食なさっていた。

私たちは、映画「ローマでアモーレ」を渋谷のル・シネマで見たあと、
映画の半券で、スプマンテまたはブラッドオレンジジュースが無料と、
書いてあったから、エスカレーターで8Fに移動した。
つまり、この店は、東急渋谷本店の8Fレストラン街にある。

無料のジュースをボトルで頼んだスプマンテで割って、赤いミモザにする。
コースは、前菜、ピザ、パスタ、、とすぐお腹いっぱいになる取り揃えだったから、
やめて、飲むの中心、アラカルトで頼んだ。
前菜盛り合わせ

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魚料理とピザは写真忘れ、
和牛ステーキ、赤ワインソース。イタリアンのステーキは炭焼きが多いので、
ワインによく合った。

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これはデザートのりんごのパイ。
高級そうなインテリアだけど、値段は高くない。前菜にピザ、パスタという
利用の仕方だと、コストパフォーマンスがいいと思う。
私たちは結構飲んだから、1万円近くなったけど。

2、クッチーナ・イタリアーナ・モスト(この店は閉店しました

こちらは、正真正銘、カジュアル。
お店の名前、クッチーナは台所の意味だから、トラットリアよりもっと
家庭的なのだと思う。でもメニューは充実していて美味しい。

場所は自由が丘駅から徒歩3分位。ビルの2F。
白と茶を基調としたインテリア。席数はさほど多くないが落ち着く空間。
ミモザで始める。

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前菜にフォアグラのテリーヌ、魚介のフリット。
共に、おいしすぎて写真なし。

パスタは、「本日は平木貝のパスタ(手打ち麺)がおすすめ」なので、それにした。
平木貝は平貝よりずっと大きい貝とのこと。私は初めて。
ごろっとはいっている。かなり噛みごたえのある貝。

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和牛ワインビーフの炭焼き。

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ワインはイタリアだからか安いが、おいしかった。
カウンターもあって、ひとりで、ふらっと飲みに来るという使い方もあり、だそう。
メニューにあった自家製ソーセージとかトリッパは、ワインに合いそう。

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レ・ロジェ・エギュスキロール [レストラン(フレンチ)]

 銀座三越の8Fにあるレストラン。
店名、レ・ロジェ・エギュスキロール、舌をかみそうな名前なのは本店がパリだから。
本店のシェフは、世界最年少でMOF(フランス最優秀職人資格)をとったフランス人
女性。三越の店もミシュランの星をとっている。

女性らしくきれいな演出のアミューズ。
下の段を食べてしまったあとですが。。。

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お店の内装は赤。春だったので、ミモザで乾杯。

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 前菜は、蟹のジュレ、上にキャビアがのってて嬉しい。 
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メインは「チョリゾをまとった魚のココット」 クリームソース
私は、チョリゾ(ソーセージ)が好きだから、どんなふうかなと頼んだけれど、
他の2人は、無難に白身魚の蒸し焼き。そば粉をのせて焼いてる?
シェフがバスク地方の海沿いの町出身なので、魚料理も充実している。

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お茶は、こんなふうに出てきた。「どれになさいますか」

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デザートは、ガトーショコラとキャラメル味アイス。
友達は、ストロベリーとベリーソースの、、棒はシナモンスティック。

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私には量が少なめだったが、そういう場合はパンをたくさん食べる。
4980円のメニューだが、+525円のものがあったり、飲み物、サーヴィス料
10%で、ひとり1万円くらいだった。
記念日ディナーというほど格式ばっていないので、久しぶりの友達とのごはん
に良いかもしれない。


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六、七月歌舞伎 [演劇、ミュージカル、Jazz]

 七月歌舞伎は、若手役者陣が務める。
四月から六月までは杮噴落(こけらおとし)公演で、歌舞伎界を代表する
役者たちの舞台だった。

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夜の部、「四谷怪談」を見た。
主演は、伊右衛門が染五郎、お岩が菊之助。直助が松緑。
染五郎40才、菊之助35才、松緑38才。
松緑の父・辰之助は40才で亡くなってしまったが、染五郎の父・幸四郎、
菊之助の父・菊五郎は現在の歌舞伎界の中心人物である。

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御存じお岩さんが、「恨めし~」と毒薬で変わった醜い顔の幽霊で出てくる怪談。
恨めしの相手は、お岩の夫・伊右衛門。箸にも棒にもかからぬ悪だが色男。
染五郎の伊右衛門は端正な顔立ちが災いしてか、悪としては物足りない。

菊之助は美しい。誇り高い武士の娘の気丈さが潔い。毒薬で醜くなった顔に
気づき、髪に櫛を入れると、髪の毛が束になって抜ける見せ場の苦悶の様子は、
哀れを誘う。最後の回想場面で、幸せだった日々を思い出し、伊右衛門と踊るが、
いつ見ても菊之助の踊りは玉三郎譲りで美しい。見とれてしまう。
この芝居の見どころは、菊之助が3つの役を演じることにもある。第一幕、まだ
お岩が出てこないときは、小間物屋に身をやつした浪人・与茂七として鮮やかな
剣裁きを見せる若武者。お家騒動で離れ離れになっていた妻と地獄宿で会う
場面は笑いが止まらない。軽妙な役もうまい。
早変わりで花道から駆け抜けてくるたびに大きな拍手がおこった。
お岩の幽霊は宙吊りで変貌自在に動き、戸板返し、仏壇返し、提灯抜けなど
、お化けの見せ場では、あっと驚かせ面白かった。

悪の片棒を担ぐ薬屋・直助の松緑は、狡いが大悪党になれない下っ端ぶりを
軽い動きでうまく表現、芝居をまわしていた。ちょっと台詞が一本調子かな。
    
お梅:右近、お袖:梅枝、奥田庄三郎:亀三郎、四谷左門:錦吾、按摩宅悦:市蔵、
みんな心に残るいい芝居をしていた。

チケットを買ったのが遅かったので、最前列一番左端、花道の外側という席。
斜めに座って見たが、見えにくい所もあった。次は、早めに手配しないと。

  *昼の部:「加賀見山再岩藤」をご覧になったcocoさんの感想はこちら

 

さかのぼって6月。
杮葺落公演は、一日3回興業。
夜の部は6時開演。誘われた時、「仕事が終わるのが5時半だから遅刻だけど」
と言うと、海老蔵大ファンの友達は、「最初は鈴ヶ森、幸四郎だから見なくてもいいよ」
と極端発言。
梅雨の時期、雨の日だった。携帯でパシャっと一枚だけ。

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助六
杮葺落公演なので、口上があった。
幸四郎が、「助六」は歌舞伎十八番の演目で、歴代團十郎に伝わる家の芸と
述べたあと、今回は亡くなった團十郎さんに代わって海老蔵が一生懸命務め
させていただきます、皆々様、よろしくお頼もう申し上げます」、万雷の拍手。

場所は吉原の大店「三浦屋」。若くて美しい花魁たちがずらりと並ぶ。これだけで
十分に華やか。花魁道中が始まる。ひときわ綺麗なのは、壱太郎(ひいきめ?)。
福助の揚巻登場。私が一番好きな役者は福助。揚巻なので衣装も豪華。
三浦屋の常連、髭の意休(左団次)が、お供の若い者、遊女白玉(七之助)を
引き連れ登場。意休は揚巻がお目当てなのだが、断られてばかり。

やがて高下駄の音が花道に響き、海老蔵・助六登場。華がある!
花道で、唐傘を使った振りを披露。拍手。白酒売りの菊五郎も登場。

三津五郎の通行人役が達者。こんなに面白い人だったのね、と思った。
今までなら勘三郎がやっていた役。「この辺り、3年ぶりで来たら随分と
きれいになって」、ここでもう笑い。股くぐりを命じられ、「じぇ、じぇっ」。
菊五郎も「どっしょーかな、(頬に指を当て)オッケー」
「珍しいことしたから呟こう」と、スマホを出し「そうだ、海老蔵のブログを見よう」
ブログを読み上げると、その文面は、「團十郎さんも大きな星になって空から
見ているでしょう。十四代目が生まれ、十四代目が助六をやるまで歌舞伎座を
御贔屓に」

十四代目が助六をやるまで、あと25年はかかるでしょう。
親子二代の襲名披露興行を見れたらいいけど。。。

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*忙しいのでコメント欄は閉じておきます。


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ロウリーズ・ザ・プライムリブ東京 [レストラン(フレンチ)]

 この店は恵比寿に移転しました。

 アメリカのローストビーフの店。
かれこれ10年くらい前に、日本に出てきた。
「Taekoさんの好きそうな店」と、友達からすすめられたものの、行く機会がなく
忘れていたら、「まだ行ってないの?」と言われ、同僚Mを誘って出かけた。
場所は、赤坂、ツインタワービル(ATT)。入口は道路に面しているのでわかりやすい。

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ランチは、サラダビュッフェがついていてお得ときいたので、昼に行った。
土日もやっている。
サラダビュッフェといっても、こんなに豪華。ハスはさっとゆでてあるが、ナスは生。
黄色はサラダ用生食かぼちゃ(コリンキー)。

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メインのローストビーフは、こんなカートが来る。さめないようにした鉄のドームを
開けると、焼け具合、形で3種類くらいのお肉の塊。
ミディアム、140gを頼んだ。

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付け合せは、予め用意されている。
左端は、ローストビーフに付きもののヨークシャープディング。プリンというよりパン(デニッシュ)。

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 デザートもビュッフェ。自分で好きなだけとれる。

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お店のインテリアは重厚な赤。天井が高く広い空間で、とってもゴージャス。
サーヴィスおねえさんのエプロンが大きな蝶結びで可愛い。
「メニューも、店のインテリアもロスと同じ」と、ロスの本店に行ったZが言っていた。

東京カット(140g)のコースで3800円。割安な感じがした。
お肉がアメリカサイズで大きくなると値段が高くなる。


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エミール・クラウスとベルギー印象派展 [展覧会(西洋画)]

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東京駅北口構内にあるステーションギャラリー(美術館)で、今日までの展覧会。
昨日、見て、とてもよかったので、ご紹介。

エミール・クラウスは、1900年頃のベルギー画壇で中心人物だった人。
当時のベルギーはパリとの行き来が盛んだったので、
「パリ⇔ブリュッセル」1848-1914という両者の交流を描いた展覧会
パリで開催されたこともある。

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「昼休み」 (1887~1990) 個人蔵

ベルギーの印象派は、後に「ルミニスム(光輝主義)」とよばれるようになる。
フランスの印象派、新印象派と異なり、多種多様な要素を含んでいる。
上の「昼休み」も清々しい田園風景。逆光で描き、大気を感じさせる。

チラシの絵は「野の少女たち」 1892 個人蔵
木靴を手に持ち、黄金色の麦畑の中を歩いてくる少女たち。
大きい絵なので、実際に見ると、向こうから少女たちが行進してくるように
見え、こちらをじっと見つめる少女の瞳も印象に残る。

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「レイエ河畔にすわる少女」 1892 個人蔵

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「レイエ川の水飲み場」 1897 姫路市立美術館
水辺に映る木々や牛の姿。みごとな逆光表現。沈む夕日の色が美しい。

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「ノウゼンハレン」 1901 個人蔵
実際の花は、もっときれいなオレンジ色。奥行き感のある背景。

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「そり遊びをする子どもたち」1891 ゲント市美術館
凍ったレイエ川。冬の光を浴びて氷面が多様な色に輝き、左端には雪が残る。
背景の空にも光が反射している。
この絵は、前述のパリでの展覧会に出品されていた。

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「月昇る」 1912 個人蔵
霞んだ夕景。水への月の反射。静けさを感じる。
日本画の雰囲気がある月と手前の葦、水鳥。

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「ウォータールー橋、黄昏」 1918 個人蔵
ロンドンのウォータールー橋。第一次大戦中、クラウスは英国に避難。
ウォータールー橋をのぞむ場所に部屋を借りていた。
黄昏、夕日の輝きは川を照らすだけでなく、通りにまで及ぶ。

この展覧会は、最初の部分に、モネ、ピサロ、シスレーなどの絵があった。
モネ「霧の中の太陽(ウォータールー橋)」 、比較ができて面白い。
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当時、日本から留学し、クラウスに絵をならった児島虎次郎、太田喜二郎の
作品も20点近く展示されていた。

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児島虎次郎「和服を着たベルギーの少女」1911 大原美術館
実際に見ると、着物の柄が浮き上がって見えるような粗い筆づかい。
当時流行になり始めたフォーヴを思わせるような激しい色彩。しかし背景は、
繊細に描かれている。
この絵は、クラウスから高い評価を受け、サロン・ナショナルに入選した。
児島虎次郎は、大原孫三郎と同郷で親しく、大原美術館創設のために絵を
パリで買い付ける役をした。

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「春の光」1916 大原美術館

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太田喜二郎「乳屋の娘」1911 京都国立近代美術館

他に、レイセルベルヘ、アンリ・マルタン、シダネル、イポリート・プティジャンなどの
絵もあり、よかった。とても充実している展覧会だった。

 *以前に府中市美術館で見たエミール・クラウスの絵

 


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オストゥ OSTÜ (代々木公園) [レストラン(イタリアン、スペイン)]

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代々木公園は、メトロ千代田線の駅。ここを降りてすぐの店だが、友達は、
原宿から歩いて来たと言っていた。
3名でゆったりと1時集合の日曜ランチ。
小さな店だが1階なので、外気が感じられ、気持ちがいい。

前菜のスモークド・サーモンの盛りがいい!たっぷりと。
向こうに見えるグリーンの瓶はオリーブオイル2種。

パン、フォッカッチャもおいしかった。サーモンとオリーブオイルにつけたパン、ビール
で、かなり満足。
パスタは私は、ラグーソース(ミートソース)、友達は魚貝のクリームソース。
コクがあって、ソースがパスタによく絡みおいしい!

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メインに私は、仔牛のミラノ風カツレツ、友達は鯛のアクアパッツァ。

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デザート

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気取った雰囲気の店ではないけど、お料理にはおしゃれさもあって美味しい。
しかもランチのコースは、3200円とお得。
(私たちは飲むから、これですまないんだけど。。)
お店の名前の「オストゥ」は、イタリアの食堂オステリアのピエモンテなまり。
シェフがピエモンテ州で修業したからだそう。ミシュランの星をとっている。

今度は、夜に、いろいろなお料理を食べてみたいと思った。
NHKホールからやオーチャードホールからも遠くないから、コンサート帰りに
寄れたらいいけど。


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