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プーシキン美術館展(前編) [展覧会(西洋画)]

都美術館へプーシキン美術館展を見に行った。混んでいるとのことだったので、平日の9:10AMに入場。ゆったりと見れた。
はいってすぐ、ルノアールの黒い服の少女に目がとまった。左の少女は輪郭がくっきりとしていて浮かびあがっている。黒い服に透き通るような白い肌がはえる。

強烈な印象だったのは、ゴッホの「刑務所の中庭」 囚人の運動の時間を描いている。
ゴッホが精神に異常をきたして自殺をする5ヶ月前の作品。
中央にいて、こちらを見ている男がゴッホの自画像。
この絵は、ドレの版画「ニューゲット監獄」をまねして描いたのだそう。
ドレの版画の写真があったが、かなり似ていた。ドレは私の好きな画家のひとり。
ストラスブルグ出身なので、ストラスブルグの近代美術館に「キリスト」という大きな作品がある。天井の高い広々とした白い部屋の壁いっぱいに展示されていたが、その時観客は私ひとりだけだった。(下の写真はドレの神曲)

とにかく有名な作品がずらっと並んでいます。
モネの印象派のお手本のような「積みわら」「白い睡蓮」

セザンヌにシニャック。

今日はこれくらいにして、続きは明日。


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府中市美術館で「ベルギー 近代の美」 [展覧会(西洋画)]

 府中市美術館で「ベルギー近代の美」という企画展をみた。今日が最終日。

ドイツ人でベルギー近代絵画に心酔し、1960年代末からアンソール、デルヴォー、マグリットなどを次々と収集したサイモン氏のコレクションの公開。

点数はさほど多くないけれど、今まで知らなかった画家のいい作品もあった。一番気に入ったのは、エミール・クラウスの「読書する女」。

(写真参照)

 

 印象派というより精密さがリアリズムに近い。

展示されている絵は、モネ風、スーラ風、ピカソ風、ゴーギャン風、ブリューゲル風とどれも親しみやすい。          
 
仮面ばかり書いているアンソール、20歳の頃の「魚と貝」の魚の立体感は
なかなかでした。
 幻想的な美しい絵のデルヴォーと思っていたけど、これにはぎくっ! デルボーらしい静けさがない?

府中市美術館は府中駅から1、5キロ位、府中の森公園の一角にあります。建ってから5年。バウハウス風の親しみやすい建物。ミュージアムショップ、図書室、喫茶店があるので、半日くらい過ごせます。この公園の奥行きのある桜並木がみごとで、この近くに住んでいたときは、暇をみつけては見に行っていました。桜は紅葉もきれいです。

 

 常設は明治の日本画壇の重鎮の青木繁、安井曽太郎、中村不折、藤島武二など。 企画展はユニークでいいものがあります。私が一番好きだったのは、フランス象徴派の「モーリス・ドニ」展。


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