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オーバカナル [レストラン(フレンチ)]

 11月某日、親友歌姫がサントリーホールの小ホールでリサイタルをした。

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 開演よりだいぶ早い時間のホール前は、閑散としている。

 私は裏方。受付の用意もできたので、舞台の写真を撮ろうと思ったら、
調律が長引いていたので、ピアノの姿は半分だけ。舞台の花は、いつも
同じお花屋さんに頼んでいる。そのときのプログラムに合わせて、設えて
くれるのがうれしい。

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 受付にも、スタンドの花が届いた。

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 終演後は、打ち上げパーティ。
移動がらくなように、ホールの目の前の「オーバカナル」にした。
「オーバカナル」は、扉を開けると、そこはもうパリのブラッセリー。
パリの雰囲気そのままだ。

 パーティは20人。立食ではなく、細長いテーブル2つにすわっての会食。
ひとり3000円の料理の内容は、パン、シーザースサラダ、生ハム、メイン(肉か魚)。
これに、オリーブとケーキ、ワイン、コーヒーをつけて、ひとり6000円。
全部、歌姫のおごり。ごちそうさま~♪

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 私はメインに「サーモンのクリームソース」を頼んだ。ほうれん草とライスが下に。
飾られているのはカブ。ボリュームがあり、おいしかった。
デザート、私は「タルトタタン」を選び、食べ終わってから、写真を撮り忘れたことに
気付き、隣の「杏のタルト」を写させてもらった。

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 パーティの主賓は、フランスから来てくれた歌姫の長年の師、伴奏ピアニストのMr.B。
Mr.Bは、ベジタリアンなのに、この日はチキンのもも肉をチョイス。「C'est bon! Nice!」
と喜んでいたので、この店にしてよかったと思った。
というわけで、歌姫のリサイタルは、つつがなく終了。
「歌、よかったよ」と、評論家の先生が帰りがけにほめてくださったのが、自分のことの
ようにうれしかった。



  [クリスマス] Tomokoさんお手製のクリスマスクッキー。
「エッフェル塔だから、パリが好きなあなたに」って、もらいました。
シナモンの香りがよく、さくさく、おいしかったです。

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 コメント欄はあけてありますが、お返事ができるかどうか、、、です。


2010年春、オルセー美術館 ドガ・モネ [☆彡Paris 美術館]

 6月に「オルセー美術館展、ポスト印象派」が国立新美術館で、開催されたとき、
3月にパリのオルセー美術館で、いつもと違う絵が展示されていたのは、いつもの絵は
ここに来ているからだとわかった。
それで「2010年春オルセー美術館」で見たゴッホ、セザンヌ、マネ、ピサロらの絵をのせ、
「コロー、モネ、ドガ、カサットなどは別の機会に」と書いたので、今回、それらをご紹介。

 横浜美術館で開催されている「ドガ展」を見に行く予定なので、まず、ドガから。
ドガ(1834~1917)
 自画像(下) 妹マーガレット・ドガ(右側の上) 祖父(右側の下)

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 ドガは、印象派展に数多く参加したが、画風は、光を追求したモネとだいぶ違う。
ドガは、パリの生まれ、パリの美術学校で、アングル派の画家に師事し、ルーヴル美術館
やイタリアの美術館で古典絵画を研究した。自画像は、「アーティストの肖像」というタイトル
で、絵筆を手にしている。妹マーガレット・ドガの肖像画は、聖女の雰囲気がある。
「祖父の肖像」は、ドガらしくない画風に見えるが、初期の歴史画に見られるタッチ。
 [右斜め下]「バビロンを建設するセミラミス」1861年。左の上にかすんで見える都市バビロン。
   セミラミスは、政治的手腕に優れたバビロニアの女王で、芸術を愛し、神殿や空中庭園
   の建設を命じた。これは大きな絵。優雅さに惹かれた。

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 上の絵の1年前に描かれた小さな絵「町を建設するセミラミス」1860年。
ドガは歴史画を描く時はいつも十分に研究をしてから取り組んだ。セミラミスのヘアスタイル、
馬車はルーヴル美術館のアッシリアのレリーフに倣っている。 

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 ドガは、以上5点。
ドガの歴史画と共通点が感じられるのは、シャヴァンヌの歴史画だと思う。
   (このあたりのことは、yk2さんの記事に、とてもくわしく書かれてます)

シャヴァンヌの「パリに戻ったジュヌヴィエーヌ」は、市民から熱狂的に迎えられ
下船する様子の絵。壁画だったのだろう、3枚に分かれている。
ジュヌヴィエーヌは、パリの守護神で、451年にフン族のパリ襲撃の際、市民を
勇気づけて、パリを守った人。
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 これらの絵のある1階ホールの角に置いてあるのが、カルポーの白い大理石の彫刻。
「皇太子と愛犬ネロ」1865年。

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 別の部屋には、モネの絵
おなじみの「ルーアンの大聖堂」が5枚並んでいた。日によって時刻により移り
変わるさまがはっきり見てとれる。陽をさんさんと浴びた午前中のオレンジ色、
夕暮れ、青空、雪の日。

 こちらは、「アルジャントゥイユの鉄橋」1874年。鉄道が盛んだった時代。
Monet 1874 Le pont du chemin de fer a Argentuil.JPG

巨岩で有名な「エトルタ海岸」1868年。
Monet 1868 Grosse mer a Etretat.JPG

「ヴィトウイユの教会」

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「テムズ川」

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今回は、ちょっと忙しいので、コメント欄はなしです。


晩秋のおいしかった日々 [シャンパン・ワイン・ビール]

 [晴れ]今週はお天気のいい日が多かった。清々しい秋の陽射しを浴びながら、
お金持ちエリア、東京・港区のプラチナストリートをMと散策。
Mはコンクールに出すような犬を飼っているので、犬用品屋さんを必ずのぞく。
セレブな犬の服を売っている店で、「見て見て、かわい~い」と楽しんだり、
トイ・プードルを売ってる店では、生後3ヶ月の子犬が2匹、寝ている姿は、
クマのぬいぐるみそっくりで、かわいい。一匹64万円ですって!

 歩いた後は、ケーキ屋さんでお茶。
「レトルダムール グランメゾン白金」という長い名前の店。
1階でケーキを売っていて、2階がティールーム。窓から街路樹のいちょうが
見えて、気持ちがいい。おいしいコーヒーとケーキだった。1050円。

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 それから、自由が丘へ移動。
いつも行く店で、お互いに、「あなたに似合う」と選んだカーデガンを買って、
雑貨屋さんで、クリスマス柄のコースターやマットを買った。
閉めは、いつものレストラン「ル・シャポン」。

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Mは飲めないので、なんとかソーダ、私はカンパリソーダ。 

 11月にしては暑い日だったので、まずは、「カプレーゼ」。
モッツァレラチーズと完熟トマト。オリーブをつまんだり、写真を撮ったりしている
うちに、さっと出てきた。
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 プリフィックスメニューで、前菜は、私が蝦夷鹿ローストとルッコラなどのサラダ、
友達は、温かいスープ煮ポークとサラダ。メインは2人共、鯛のポワレ。
デザートは、チョコレートムースとバナナケーキ。(以上、全部写真忘れ)


 [三日月] この前日の夜は、エレガント部の集合だった。[電車]
平日の夜で、3人とも翌日、朝から仕事なので、きょうはさくっと。
まずはビールで、シャンパンが冷えるのを待つ。

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 左は、「デュフール」というシャンパン。
派手なラベルのもあるが、これはシンプルなラベルのミレジメ2004年。
つくりてデュフール家の息子が作った最初のビンテージ。
真ん中に白い手描き文字で、「Simplement Blanc」 白だけ。
白だけとは、ピノブラン100%。ドサージュ(甘み)も加えてない。
ところが、飲んだら甘い!ハチミツの強いとろっとした香りを感じた。
それなのに、30分後くらいには、もう香りがとび、上品な酸味。
初め酸味で、時間がたつと甘みと変化するのもあるのに、シャンパンは
さまざま。

 右は、人気の女性醸造家「アニエス・パケ」の「オーセイ・デュレス」2004年。
開けてすぐは、やわらかい果実味。時間がたつと、いっそうまろやか、華やか
になり、おいしかった。


 [ひらめき]もう3週間前のこと、Sが来るというので、うちにある「GYOTAKU」を飲もうと、
デパ地下で、たらば蟹とかつおのたたきを買った。きっと、合うんじゃないかと。
当たりだった。「GYOTAKU」は、フランス人醸造家と結婚した日本人のマダムが
お寿司に合わせるワインと考えて造ったアルザスの白。カボスの酸味+蟹に、
ぴったりだった。魚拓のラベルもかわいい。

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 おなかがとってもすいてたので、「ぜいたくしちゃおう」と、ステーキ肉も買って、
伊勢丹の安売り(6本1万円)で買ったキャンティに合わせた。(写真なし)

 Sが、白いバラを持ってきてくれたので、この間、日本橋三越の「信楽・高橋楽斎」
展で買った花瓶に入れてみた。(雛鳥さん、これです

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10月に行ったコンサート [オペラ、コンサート、バレエ]

 秋は、いつもコンサートが多い。
10月もいくつか行ったので、そのことを。

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1、ヴァイオリンとピアノのデュオ・コンサート
10月最後の日曜日の夜、広尾・明治屋レストランモルチェにて。
今回のテーマは、「巴里」。パリにちなんだ曲。
ピアノでドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」、「美しき夕暮」、
ヴァイオリンは、サンサーンスの「白鳥」、「序奏とロンドカプリチオーソ」、
フランクの「ソナタ」第一楽章、「天使の糧」、オペラ・ファウストの「ワルツ」、
歌がレナードの「さくらんぼの実る頃」、プーランクの「恋の小路」、
フォーレの「夢のあとに」は、ヴァイオリンと歌。
どれも短く簡単に聞ける馴染みのある名曲。
ヴァイオリンの中藤さんとピアノの新井さんは、いつもお揃いのドレス。

 [かわいい]このコンサートは、「モルチェ」の食事つきで、9450円。
オードブルが真鯛とサーモンのテリーヌ、モザイク仕立て。ハーヴ野菜添え。
ごぼうのクリームスープ。ベーコン風味。
仔牛フィレ肉のポワレ、添え野菜、マスタードソース
チョコレートムースのケーキ、コーヒー
1ドリンク パン、バター

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 友達・歌姫が歌うので、N嬢と行った。歌姫の父、弟といっしょのテーブルで、
楽しく昔話をしながらの食事。最近、お出かけが少ない父君はうれしそうだった。

2、徳永二男のヴァイオリンコンサート[るんるん]
金曜日の夜、紀尾井ホールにて。
テーマは、「徳永二男の挑戦」。60歳を機に10年間、毎年、コンサートをする挑戦。
今年は、シューマンが生誕200年なので、シューマンのソナタ第一番、第二番。
ベートーヴェンのソナタ「バラード」、イザイの無伴奏ソナタ。
シューマンのソナタを通して聞いたのは初めて。なかなかいい曲で、曲に陶酔できる
深い演奏だった。ピアノ伴奏の伊藤恵もよかった。
徳永二男は、元N響のコンサートマスター。桐朋出身。Nさんに誘われて行った。

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3、大貫史朗バリトンコンサート[るんるん]
水曜日の夜、銀座・王子ホールにて。
王子製紙の本社社屋の2階にあるホール。
テーマは「スプレンディドⅣ」
スプレンディド=すばらしい感動を、というコンサート。
トスティの歌曲、日本の歌曲、愛の歌という小品が前半、後半はオペラの曲。
イタリアでオペラに主演、出演した大貫さんの深みのある声と、豊かな表現力は
私のお気に入り。
ピアノ伴奏は水谷真理子さん。
助演のソプラノ沼生沙織さん、明るい声で豊かな声量だった。

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4、安井陽子ソプラノコンサート[るんるん]
火曜日の夜、オペラシティのリサイタルホールにて。
10分前に会場に着いたら、Aが「席、とっといたけど、もう、補助席しかないのよ」
後の方でも見えるようにと補助席は、カウンター席で使うようなハイチェアー。
補助席がいくつ出てたのかしら、とにかく超満員。

 安井さんの歌を初めて聴いたのは、新国立劇場のオペラ「魔笛」の夜の女王役。
あの有名なコロラチュラのアリアを難なく歌う日本人の登場に驚いた。今年2月
「ジークフリート」では、小鳥役。だから、「これ、いらっしゃらない?」って、誘われた
時は、二つ返事で「行きますとも」。これは、安井さんの初リサイタル。

 ミサ曲も得意とのことで、バッハの「カンタータ」やハイドンの「天地創造」からの
曲、シューベルトのリートを前半で歌い、後半で、難曲「ナクソス島のアリアドネ」の
アリアを歌って、ブラボーの拍手喝采。ピアノ伴奏の三ツ石潤司さんの曲も歌った。
鳴り止まぬ拍手にどう答えようか戸惑う温かくかわいい人柄が、印象的だった。

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