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メトロポリタン美術館の印象派など [外国の美術館、博物館]

 newyorkさんの記事で、メトロポリタン美術館のギリシア・ローマ部門が新装なった
ことを知り、3月に行ったのに何も書いていなかったと気づき、まずは、印象派の絵を
紹介することにした。
(newyorkさんの記事へは、↓のコメント欄のお名前をクリックして行けます。
 9月15日の記事で、写真がたくさん。Metropolitan Museumの様子がよくわかります)

 マネの「闘牛士」。縦が2m近い大きな絵。
手前の彫刻は、ロダン。

 マネの「女とオウム」。「闘牛士」と同じ大きさの絵。(下が切れていてすみません)
この絵は、マネのライヴァル「クールベ」が、サロンに出品して話題をよんだ「女とオウム」に
対抗して、同じタイトルで描かれた。クールベの作品が官能的であるのに対し、マネは分別
ある上品な女性を描いている。

  

 クールベの「女とオウム」は、別の部屋だが、この美術館で見れる。

 ゴッホの「靴」、「アイリス」
絵を描くのが趣味の友達Fは、ゴッホの「靴」が一番好きな絵だと言っていた。

    

 ルノワール「シャルパンティエ夫人と娘たち」
ルノワールは、シャンパンの産地オーブ(Aube)に居を構えていたので、julliezさん(↓の
コメント欄からのクリックで行けます) の2007年1月28日の記事は、ルノワールの絵に
関する興味深い話です。 お読みになってみてください。

 モネ 「サンタドレスの庭園」

 セザンヌ「りんごとさくら草の鉢植えのある静物」
さくら草の葉の輪郭がきちっと描かれているのが、セザンヌとしては珍しい。

 

 印象派より少し後の時代ですが、上にかかってる横長の絵は、ピュヴィス・ド・シャヴァンヌの
壁画「ソルボンヌ」の縮小版。
下の2枚の絵は、ドガの「Dancers Practicing at the Bar」 と「Dance Class」。 
彫刻はロダン。

 yk2さん! グッズショップで、お好きな「青かば」のぬいぐるみ、お皿、カップなど
を売っていましたよ。

 


8月の暑い日々 [シャンパン・ワイン・ビール]

① 同僚Mちゃんから、「明日、いっしょに食事できますか?OKだったら、恵比寿の
ガーデンプレイスの入り口で」と携帯にメールが来た。
私は、携帯メールをしてなかったけれど、勤務先で、4月に「緊急連絡に必要だから、
メルアドを取ってください」と言われ登録した。以来、同僚からの連絡は携帯に来る。
行く先は、ジョエル・ロブションの1Fだった。Mちゃん、自分の誕生日なんですって。
「ジョワイユー・アニヴェルセール」とフランス語のハッピーバースデイの合唱と共に
うやうやしく運ばれてきたプレート。


でもね、プレートに苺2粒とブルーベリー2粒がのってるだけ。
他のレストランだと、小さいケーキが来たりするのに。

この「牛ほほ肉のワイン煮」は、ほっぺが落ちそうなほどおいしかった。
黄色はつけあわせの黄ピーマン。

  

デザート: 緑色のアイスは、ミントアイス。ミントの葉の香りでさっぱりする。
白い泡状は、メレンゲ。ソースは杏ジュース。

Mちゃんは、全身ブランドで固めている派手な同僚。

② 某日、地味な同僚Mと埼玉県の「彩の国さいたま芸術劇場」に蜷川幸雄演出の「エレンディラ」
を見に行く。りゅうさんが常設がよいとおすすめの「埼玉県立近代美術館」
pistacciさんが、その横の公園がすばらしいと書いていらしたし、寄って行こうと、
調べてみたら、同じJRでも路線が違うので、暑い日だったから、、やめる。



 出演は、中川晃教、美波、瑳川哲朗 他。
4時間という長丁場の芝居だったけど、飽きることなく、おもしろかった。
おばあさん役の瑳川哲朗が、絶品のうまさ。

 駅についたら、落雷で電車が止まっているとのアナウンス。
引き返し、「サイゼリア」で早めの夕食で時間をつぶす。
ふたりで5品と飲み物で、一人1000円しなかった。安い!


③ お客様数名、うちで。
シャンパンは何に? ずっとワインで大丈夫よね? などと考え選ぶ。
無難にMOET 

シャブリ、アルザスの白
 

赤はキャンティ・クラシコ。お料理は、伊勢丹で買い揃えたんだけど、写真は撮り忘れ。



④夏休みに、読む予定だった本。暑さに負けて読めてない。。


東京郊外の一軒家レストラン [閉店した店]


 国立のヴァン・ド・ヴェール この店は閉店しました。

東京の郊外、国立(くにたち)に住むZから、「結構有名な、いいフレンチがあるから」 
とさそわれ、、出かけて行った。

 国立は、桜の名所。駅前からみごとな桜並木が続き、一橋大学がある。
国立音楽大学、桐朋学園もあり、学園の街で閑静な住宅街が続く。
レストランは駅からすぐ、大学通り沿いに半間ほどの入り口。奥にはいると一軒家のレストラン。

 戦艦「赤城」の艦長宅だった昭和初期の建物。木立に囲まれた白い西洋館。
明るく白い建物が、当時、おしゃれだったという海軍のイメージ。


 お迎え用の皿には、木造だった当時の国立駅が描かれている。
コースもあったが、各人、アラカルトから、自分で好きなものでコースを作ることにした。
まず、チーズ盛り合わせとアルザスの白ワイン。
中央にある乾燥クランベリーがチーズにあっておいしいし、彩もきれい。

  前菜は、田舎風パテ。大きないちじくがついてきた。ワインを赤にする。
  


グリンピースの冷たいポタージュスープ。

  

 メインは、牛ヒレ肉のステーキ。小さそうだけど、厚みがあった。
ソースがおいしい。つけあわせはカブ、ほうれん草、カリフラワー、ブロッコリー各1個

デザートは栗のモンブラン仕立て。

これだけ食べて飲んでも、一人6500円。サービス料なし。郊外価格で良心的。
伝統的なフランス料理のよさが出ている懐かしいお料理だった。
席からは白いレースのカーテン越しに庭が見える。テラス席もあり、一軒家という
アットホームなおちついてゆったりできる空間。
「ル・ヴァン・ドゥ・ベール」 (=緑の風) という名前がぴったりの店だった。


絵のあるインテリア(ボストン美術館にて) [外国の美術館、博物館]

 ボストン美術館には、絵を家具や調度品といっしょに展示してある部屋があった。
モネの「ラ・ジャポネーズ」(日本人)。 
絵の大きさに目を奪われる。

モネは日本文化が好きだったので、睡蓮で有名なジュヴェルニーの「モネの家」には、
モネが集めた扇や浮世絵がいくつも展示してあった。
http://blog.so-net.ne.jp/taekoParis/2005-09-11

 
 この絵でも、うちわがたくさん壁にかかって、さらに床にも置かれている。
赤い着物のすそ模様は、侍の顔。すそ回しがついていて、歌舞伎の衣装かもしれない。
袖や身ごろの部分のもみじの葉を模った緑と金の糸の刺繍の立体感がすばらしい。
モデルはモネ夫人のカミーユ。 チャーミングな微笑み。

 横のガラスケースには、ガレの花瓶。そして椅子もアールヌーボー調。
 

 ウィーン世紀末の オスカー・ココシュカの「Lovers」は、ウィーン風の椅子といっしょの展示。
花瓶も同時代のものでしょう。
オスカー・ココシュカなので、サインがOK。絵の隅にOKと記してあると、自分の絵に
OKじるしつけて、、と思えてしまう。
ココシュカは、クリムト、エゴン・シーレと同時代にウィーンで活躍した人。
1点だけですが、ココシュカの絵は、私の過去記事に。
http://blog.so-net.ne.jp/taekoParis/2006-01-20

 ココシュカは、作曲家マーラーの未亡人アルマ・マーラーと恋愛関係になり、
「アルマ・マーラー」という肖像画を描いた。その絵は今、東京の国立近代美術館にある。

 

 ルノアールの「アルジェリアの少女」は、こんなふうに。
いすの生地がアラビア風。

   

 

そして、中国の古い時代の木彫は、同時代の銅器と共に展示。

 

皆さんは、どの空間がお好きですか?


ボストン美術館の印象派の部屋 [外国の美術館、博物館]

 ボストン美術館の「印象派部屋」には、馴染みの巨匠の作品がずらっと並んでいる。
私が行った金曜日の夜は9時半まで開館。でも、誰もいなくて、この部屋に、ずっと私ひとりだった。
 まず、モネの代表作。右から「積みわら」 これは春の新国立美術館の「モネ展」
に来ていた作品。  「ルーアン大聖堂」、 「エプト川のポプラ」
モネ展にいらした方なら、懐かしいものばかり。
もちろん、この横には「睡蓮」が2つ。

 

ルノアールの「ブージバルの踊り」
  

 ↓この2点は、セザンヌ  

 

 

上が、花の画家アンリ・ファンタン・ラトゥールの作品。下はルノアールの「花」

   

ゴッホの「ルーラン夫人の肖像」。

  

 アメリカ人だけど、パリで絵を学んだメアリ・カサットの「5時のお茶」(左)
「オペラ座のバルコニーにて」(右)

 他にゴーガンの大きな絵、マチス、ドガなど。
とても魅力的な部屋で、度々、来たくなる。

 


江戸の誘惑(ボストン美術館での企画展) [外国の美術館、博物館]

 夏休み、ボストンに行った。
ホテルの部屋においてあった観光案内本に、「レッドソックスのニューヒーロー」
と松坂の紹介が4ページ。 足をあげたピッチングモーションの大きな写真、スパイク
には「大輔」と名前が縫いこんであった。
部屋の30インチTVは、デジタルのビデオ・オン・デマンド。ビデオ優先で、TVモードに
するのに待ち時間があり、もどかしい。メニューに 「E-mai l」とあったので、
メールを1つ出して、料金は?と調べてみたら、ビデオ1本と同じで、9,98$。 うっ、高い!


 ボストン美術館で、「drama and desire 江戸の誘惑」という企画展を見た。


喜多川歌麿と鳥居清長のコーナー。右側は屏風。

私が関心を持ったのは、北斎コーナー。
鮮やかな色使いで大胆。
北斎は師が亡くなった後、従来の美人画や掛け軸だけでなく、自由に灯篭、旗、布
などいろいろな素材に絵を描き始めた、とのこと。

灯篭                   旗
     

灯篭は8枚はぎ。8枚の和紙に描いた竜の絵を剥ぎ合わせている。
旗(banner)は、赤いしょうき様。しょうき様は、中国の神様で、子供を病魔から守るので、
5月5日の端午の節句には、しょうき様の人形が飾られる。普通もっと恐い顔だけど、
これはユーモラス。


 

「不死鳥」phenix  これも70歳過ぎの作品だったと思う。

↓北斎は89歳で亡くなるが、これは亡くなる年の作品。
中国の詩人 Li Bai (李白)の「飛流直下三千尺 、、、」という滝を崇める詩の情景を
描いた作品。滝の大きさに比して人間の何と小さいこと。人生を達観したような構図。
   

 

今まで私の知っている北斎は、「富嶽百景」のように富士山か波。
↓ 今回の企画展に、こういうのは無かった。

  

 ボストン美術館は、700枚以上と世界中で一番たくさん浮世絵を持っているそうだ。
だから今回の企画展も、所蔵品から構成されている。

大仏も7つか8つあり、寺院ふうの部屋を3つ作って、展示されていた。