SSブログ

キャーンズ・エ・ドゥミ 祐天寺 [閉店した店]

2016年10月閉店

北九州に住んでいる高校と大学がいっしょのKから、「祐天寺に開店したフレンチ
レストランに行ってみて」という依頼メールが来た。こうだったのよ、って説明するより、
記事にしたほうが手っ取りばやいから、見てね。

通学に東横線を使っていたけど、降りたのは2度目の祐天寺駅。
駅から商店街を通り徒歩2分。「Quinze et demi」という看板を探しながら歩く。
あった!フレンチというより喫茶店っぽい入口。
店内もカジュアルな木目調のインテリアでくつろげる。
creman4.jpg soup.jpg

6月にはいり、暑い日だったので、まずは、「泡!」と、クレマン・ド・アルザスを頼んだ。
アミューズ(突出し)に出てきたのは、塩味シュー生地をぱりっと焼いた?と思ったら、
ソッカ(ひよこ豆の粉を溶いた生地を薄くのばしたもの)なんですって。
手でつまんで、ぱりっ、パリッと食べる。
ポタージュはかぶ。こっくりとした味で、刻んだハムが入っていた。

メニューは、プリフィックスで、前菜、メイン、デザートから一品ずつ選ぶ。
私は、フォアグラ入りのパテにした。れんず豆つき。濃厚でおいしい!
友達は、ヤリイカのリゾット詰め。トマトなど野菜がたくさん入ったリゾットはラタトゥーユを
思わせる。夏らしい爽やかな一品。ヤリイカの柔らかさとリゾットの柔らかさとが合う。
(半分分けてもらったので)。友達曰く、「フランス風イカめし」

pate.jpgyariika.jpg

メインは、子羊、マスタードソース。お肉の焼き加減がとても良く、外側かりっと、
中はジューシーで美味しかった。

agneau.jpg

デザートは、ガトーショコラ(フォンダンショコラ)とアイスクリーム。ブルーベリー―ソース。

gateau.jpg

泡で始めたけど、2本目は何にしよう?お肉だからと、しばらく飲んでなかった
シャトー・ヌフ・パプにした。やはり、お・い・し・い。(これ有名なワインなのよ)
でも、ワイン写真を撮り忘れたので、同行の友達のをもらった。
私の写真とはだいぶ違います、な。

Tour_Saint_Michel2009_1.jpg

お店の名前、ちょっと難しいです。もっと簡単なほうが覚えてもらえるのに。
キャーンズ・エ・ドゥミ(フランス語で15と2分の1の意味)。
シェフは、パリで3年修業後、ペニンシュラ東京のカフェにいたそうだ。
サーヴィスの人も気さくで親切。居心地がよかったので、友達は食後酒を2種類
頼み、4時間と長居[いす]
夜コースで5000円くらい。私たちはだいぶ飲んだから、ワイン代の方が高かった
けど。ランチはかなり安いみたい。
上京する時の参考にしてね、Kちゃん。
いっしょに行きましょうか?


nice!(44)  コメント(23)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

マリークロード [閉店した店]

☆この店は閉店しました

 yk2さんのブログで、きれいな写真と共に紹介されているフレンチの店「マリークロード」、
私には、懐かしい響きの名前の店だ。
なぜなら、この店は昔、六本木にあって、日本初の女性シェフの店と評判だった。

新聞、雑誌がこぞって取り上げた話題のシェフは、目のくりくりっとした可愛いお嬢様、
長尾和子さん。私も友達4人(歌姫、N嬢、HN、私)で行ってみた。
何十年も前のことなので、何を食べたか覚えていないけど、楽しく喋っているうちに
時間が過ぎ、お客様は私たちだけとなり、長尾さんがご挨拶に見えた。そこで話が
盛り上がり、長尾さんが、私たち一人一人に仕事を訊ね、「みなさん、キャリアウーマン
なのね、これからは女性も仕事を持つ時代よね、がんばりましょう」とおっしゃって
くださったのが印象に残っている。
その後、お店は、より良い食材を求めて、神奈川県二宮市に移転した。
その間、TV出演や執筆活動で、家庭で作れるフランス料理の普及に努め、
yk2さんの記事にあるように、数年前から東京に戻り、赤坂にお店を出している。

昔の4人でお店に伺うことにしているが、それより、一足早く、お得なランチ
(土、日OK)にM子さんを誘って行ってみた。

まず一皿目は、野菜のキッシュ。卵の香りが閉じ込められたやさしい味。
キッシュは、時々作るけど、こういう綺麗な作りで、この味のものは他にない。
(近づきたいけど、とうていムリ)

二皿目は、二宮産シラスの載ったサラダ。シラスはアヒージョになっているので、
野菜とからまって実に美味しい。サラダ野菜が苦手な私でもこれはいける。

ここまで写真なし。ここで、写真!と気づいた。
三皿目、カブのポタージュ。
やさしく、まろやかな味。カブも好きなほうではないのに美味しい。

MariClaude1.jpg

メイン料理は、肉か魚かの選択。
ヒラメ(だったと思う)のソテー、きのこのせ、トマトソース。
これも二宮から取り寄せの魚で新鮮。プリプリっの白身。たっぷりのトマトソース
は、魚の味をひきたてるように薄味。

MariClaude2.jpg

デザートはチョコレートケーキとシャーベット。もちろんコーヒー付き。
これだけ出てくるコースで2625円。お得というより、破格。

MariClaude3.jpg

そういえば、パリのE子の家の台所の本棚に「長尾和子のフランス家庭料理」
という本があった。E子の家に行ったら、長尾さんのお店の話をしてみよう、
もちろん、日本に来たときは、一緒にお店に行く。パリのフランス料理より、リヨン
仕込みで優しい味は、E子も気に入るに決まってるから。

これは、数日前の六本木ヒルズ「毛利庭園」の枝垂れ桜。
他の桜もほぼ満開で、大混雑でした。

毛利庭園3.jpg


nice!(44)  コメント(12)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

南青山(表参道)のカフェ2軒 [閉店した店]

表参道は、渋谷や新宿より大人が集まる場所なので、お洒落で落ち着いた店が多い。
道が広いので、見通しが良く開放感がある。

(1)カカオサンパカ  2015年11月閉店

Angie17さんのブログで紹介された「カカオサンパカ・カフェ」に行ってみた。
カカオサンパカは、スペイン王室御用達の高級チョコレート屋さん。
丸の内ブリックスクエアに本店があるが、南青山に支店ができ、カフェを併設してる。

カヴァ(スペインの泡)を飲みながら、スペインの小皿料理を食べましょ、と、
スペインにいっしょに行った友達を誘った。

cacaosanpca1.jpg

しらすのアヒージョ(左)と、イベリコ豚のリエット、パン付き。
「おいしい!」と食べ始めたけど、ボトルでとったカヴァがぬるすぎで、きりっとしない。
「氷をください」「はっ?」「カヴァが温かいので、グラスに氷を入れて飲みたいので」
奥から少し年長の女性が出て来て、ボトルをさわるなり、「すみません。冷えたのと
お取り替えします」 と、新しいボトルをワインクーラーに入れて持ってきてくれた。

さて、一件落着で、飲み始め、ゆったりとして、料理写真はなし。
カカオサンパカのチョコは、スパイシーで苦みある大人の味のものが多い。
だから、お料理を引き立てる役もする。タコのマリネには、ピンクペッパーと細かい
チョコがふってあり、色もきれいだった。

ピンチョスという一口サイズの料理。ひとつからオーダーできるので便利だが、ひとり2個
ずつで4個とった。スモークドサーモンとクリームチーズ。下はじゃがいものはいったスペイン風
オムレツだったかな?記憶があやしい。。(いつものことだけど)

cacaosanpca3.jpg

この店で、評判のチョコレートソフトクリームを締めに。
なるほどね、評判になるのもわかるわ、濃厚でおいしい。

cacaosanpca2.jpg


(2)ヨックモックのカフェ 改装のため8月まで移転、カフェはなし

土曜日、仕事だった日の4時半に友達と待ち合わせ。受け取る何かがあったのだと
思う。ふつうにケーキでお茶。
ここのカフェは、土日は混んでいて、待たなければならないので、友達が先に行って
席をとってくれていた。混むには理由がある。場所が便利で、こじゃれていて、ケーキが
おいしく、値段が高くない。

yokmok1.jpg

お茶をしているうちに辺りが夕方、うす暗くなってきた。
混んでいた店内も空きはじめる。
ウィンドから見えるテラスに灯りがつき、屋台が出てシャンパンのボトルが並んだ。
「見て来るわ」と友達がテラスに行き、こんなお盆を持って帰ってきた。
「6時からカフェタイムになるんだって。まだ早いけどいいって言うから買ってきたわ」
ドライなおつまみも夕方にはぴったりだった。

yokmok.jpg


nice!(45)  コメント(15)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

さよならル・シャポン [閉店した店]

 ル・シャポンは、2013年2月11日まで自由が丘にあったビストロ。
 9年間、営業していたそうだが、私が初めて行ったのは2006年の年末。
親友Eのご主人(フランス人)がパリでやっていたブラッセリーに似た雰囲気の店
で、とてもくつろげた。フランスから空輸の素材を使ってのお料理はとても美味しく、
パリの味がして、うれしかった。
yk2さん、J嬢とのワイン会で、楽しい時間を過ごしたのもここだった。

2年前フランスに嫁いだJ嬢が、昨年秋、里帰りをしたので、ル・シャポンに集まった。
月曜日で定休日だったけれど、「Jさんが来るなら開けてあげますよ」と貸切!
店主岡田さんをはじめ、サーヴィスの石井さん、シェフ川崎さんも、
「Jさん、久しぶりですね~」とJを囲んでの話に花が咲く。

2012Oct.jpg

 1Oct2.jpg 1Oct7.jpg 1Oct9.jpg

Jが住んでいるロワール地方のロゼ「レ・ロマン」ジットンと、思い出のシャンパン
、ポール・デテュンヌのちょっと高級なブランノワールをyk2さんが用意。
私がモエの2002年。そしてお店おすすめの「コント・ラフォン」ロゼ。3人で4本。

集まる時、yk2さんはいつもエピソードのあるシャンパンを持ってきてくれたし、
Jは、「これいい生産者なんですよ」とおすすめのボトルをバッグから出した。
私は2人のおかげで、いろいろなシャンパンを飲む経験ができて、幸福だった。

この日、まずは「マッシュ」のサラダ。香りが良いのでサラダ嫌いの私でもこれはOK。
(と言いながらも、Jに手伝ってもらった)
次、ポークリエット、セップ茸のサラダ、仔牛のポワレ。

1Oct8.jpg 1Oct4.jpg

1Oct5.jpg 1Oct6.jpg

[ー(長音記号1)][ー(長音記号1)][ー(長音記号1)]
Jが日本からいなくなって寂しくなったけど、毎年ボジョレー・ヌーヴォーはyk2さんと
ル・シャポンで飲むことにしていた。
2012年のはコレ。
次、オレロン島の牡蠣を白ワインで。

Nov2012.jpg

2012Nov.jpg



[ー(長音記号1)][ー(長音記号1)][ー(長音記号1)]
仲良しの同僚Mとも、時々行っていたル・シャポン
今回も「この仕事終わったら、行きましょうね」と言っていたのだけど。。
昨年秋、9周年記念メニューの「オマールづくし」のコース。
前菜は、マッシュの上に海老・魚介のさつまあげ風のせ。


Homard4.jpg

メインは、オマール(伊勢海老)一尾のソテー。この美味しさは忘れられない。

Homard2.jpg

鴨肉のポワレ、ジロル茸添え。
ジロルはフランスの茸、味が濃くておいしい。

Homard3.jpg


[ー(長音記号1)][ー(長音記号1)][ー(長音記号1)]
他のレストランで一眼カメラを出して写真を撮るのは出来ないけど、ル・シャポン
では、カメラが趣味の石井さんがいろいろ教えてくれた。この日も紅葉写真を
撮りに行った帰りと言ったら、「たくさん撮らなくちゃ、上手くなりませんよ。」と
促され、おそるおそるカメラを出して撮った。

0551.jpg

サーモンの火入れ具合が絶妙でおいしかった。外だけ焼けていて中はレア。

0511.jpg

フランス産プーレジョンヌ(黄色い鶏)のチキンロール、ロマネスコ(カリフラワー)
紫カリフラワー、普通のカリフラワーのせ。

0541.jpg

海老のソテーと海老のすり身のソテー、クリームマッシュルームソース

0631.jpg

仔牛の料理。いつもあっさりめのソースがおいしかった。

0671.jpg

懐かしいお料理の数々。デザートではチーズケーキとプリンが大好きだった。

お店がなくなるのは、とっても寂しいけれど、お店の3人の方々が、これから
また新しい仕事で御活躍なさることを祈ります。


nice!(49)  コメント(14)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

夜木(恵比寿) [閉店した店]

 

 この店は閉店しました。

「夜木」は、JR恵比寿駅から3分、山種美術館から2分7分、根津美術館からは
タクシーで800円。
こんな便利な場所のワインバーで、きちんと食事もできるので、時々利用する店。
はいってすぐがカウンターで、前金で払って飲むシステム。
シャンパンの写真の奥にうっすら見えているのが、オープンキッチン。

YogiLaurentPerrier.jpg

これは1812年創業の有名な作り手「ローラン・ペリエ」のシャンパン。
英国王室御用達のメゾンで、ウィリアム王子の結婚晩さん会でもふるまわれた。
ワインバーなので、ワインやシャンパンの種類は多い。

お料理は黒板に書いてある「本日のおすすめ」から選ぶと、ちょっと変わった
新鮮な素材のおいしい一品が出てくる。
写真左は、アワビのソテー。野菜といっしょ。
右はお魚のポワレ(ソテー)。上にのってる黄色いのは、「インカのめざめ」というコクが
あって甘いじゃがいも。緑は芽キャベツ。

Yogiawabi.jpg yogi2.jpg

自家製で焼き立てのテーブルパンが、おいしいので、いつも3個くらい食べてしまう。
パンはワインに合うし[揺れるハート]

YogiWine.jpg

お店の名前は、トルーマン・カポーティ好きの店主が、彼の短編集「夜の木」から
とってつけた名前だそう。でも、連れて行った友達に「夜木というから、文芸の香りが
する店かと思ったのに。。」  そうね、文芸の香りは微塵もなくて、ワインの香り。
ミリュエル」ミリアムの静寂な闇に包まれた謎のちょっと怖い世界を想像しながら
静かに飲む店ではなく、都会の現実を感じながら飲む店。

ミリュエルミリアムで思い出したのは、ミリュエル・スパークの「死を忘れるな」
(モメント・モリ)。好きな本だった、何か気になる本だった。フォークナーの
「エミリーに薔薇を」も忘れられない恐怖感を覚えるストーリーの本。

「夜木」は、ひっそりと日本酒も置いている。
8月に冷やで飲んだのは、「日高見」という石巻の酒。
震災復興のスローガン「絶対負けない石巻」というたすきがけ。
お料理の邪魔をしないやさしい味だった。
YogiSake.jpg


nice!(42)  コメント(12)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

月季花 [閉店した店]

 

 この店は閉店しました。

六本木の国立新美術館に行った帰り、夜6時、「どこでご飯食べる?」
新しいサンダルで、足が痛かったので、「どこでもいい。近いとこ」
美術館を出て、ほんの数メートル、「月季花」という中華の看板を見つけるなり、
「ここにしましょう」。「華商会館」というビルの2階なので、狭い階段を上がる。

壁に大きなバラの花の絵がかかっていて、中国らしさを演出している。
牡丹の方がよかったかな、って思ったりするのは、美術館帰りだから?
とりあえず、スパークリングワインを頼んだ。

China1.jpg

前菜は魚類盛り合わせ、肉類盛り合わせとなっていたので、両方頼んだ。

China3.jpg

China2.jpg

でも、この前菜は、なかなか来なくて、実は最後に来た。
30分以上たってから、来たのが、小龍包。次に麻婆豆腐。
6時だったから、まだ早くて、支度ができていなかったのかもしれない。
「中国人のお姉さん、日本語あやしかったけど、注文、わかったのかしら」
とか、「お客さん、誰も来ないわね」と、スパークリングで笑いながら茶化して
待った。でも、おいしいかったから、すべてOK.

china6.jpg China5.jpg

china4.jpg

夏なので、辛いものと、スパークリングがよく合った。
これは、インゲンとひき肉の辛味炒め。

中国人が経営しているから、おいしいけど、サービスのテンポが違うのかなと、
思ったら、チェーン展開している「紅虎餃子房」の経営とあとから聞いた。

国立新美術館の帰りに、また来てもいいな、と思った。


nice!(40)  コメント(9)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理